2学科の学びと、実績が属する旧学科を分ける
現行の建築学部は建築学科と建築デザイン学科から成ります。建築学科は構造や環境を中心に、建築デザイン学科は計画を中心に学ぶと公式ページで説明されています。双方に設計や構造・環境の科目があり、片方では他の分野を全く学ばないという区分ではありません。[1] [2] [3]
令和6年度以前の学部一覧は、建築学部に建築学科を掲載しています。現在の2学科のページにある企業一覧も、過去3年間の「建築学科の実績」とされ、「入学案内2027」からの掲載です。現行2学科がそれぞれ出した卒業者実績として読み替えたり、二つの一覧の企業を別集団の実績として加算したりしないようにします。[2] [3] [4]
編集部提案として、在学生は履歴書の所属と履修内容を自分の入学年度に合わせます。企業研究の資料には、実績の対象学科と学位を記して保存すると、新旧の案内を混同しにくくなります。授業の説明でも、自分が実際に取り組んだ内容と、現行案内で紹介されている内容を分けましょう。
総合建設・住宅・設備・建材・公共の就職先を読む
| 掲載例の整理 | 大学が掲載する企業・機関の例 |
|---|---|
| 総合建設など | 大林組、鹿島建設、清水建設、大成建設、竹中工務店 |
| 住宅・不動産など | 住友林業、積水ハウス、大和ハウス工業、住友不動産 |
| 設備・建材など | 三機工業、高砂熱学工業、LIXIL、YKK AP |
| 公共機関 | 富山県庁、石川県庁、岐阜県庁、金沢市役所 |
表のグループ分けは読みやすくするための編集部による整理です。就職先一覧には、企業別の人数、全員の配属職種、選考の経緯までは示されていません。建設会社に就職した人がすべて意匠設計、住宅会社に就職した人がすべて設計という意味ではないため、仕事内容は募集情報で確認してください。[2] [3]
採用した学科ページでは、過去3年間を具体的な3年度まで確定できません。この記事は大学の表示に合わせて扱い、2026年卒だけの実績とはしません。また、この企業表は学部卒業生の実績であり、大学院修了後の進路を比べる場合には院の資料を別に確認する必要があります。[2] [3]
編集部提案として、気になる企業を見つけたら「どの建物や地域に関われるか」に加え、意匠・構造・設備・施工などの募集区分と、配属の決まり方を調べます。有名な企業名の多さだけでは、自分がやりたい仕事に近いかどうかまでは判断できません。
建築学科では、安全性や快適性を確かめた過程を説明する
建築学科の領域には、建築構造、伝統木造、構法・材料、環境・設備、建築・都市環境、環境心理が挙げられています。建物の形を提案するだけでなく、安全性や使う人の快適性をどのように確かめるかを学ぶ内容です。[2]
建築環境設計では、室内の快適性、熱負荷、設備、省エネルギーなどを扱います。鉄筋コンクリート構造では部材・接合部や構造計算、鉄骨構造では材料の性質や設計・施工の基礎を学びます。学科紹介には、音の響き方や室内の空気・温度を測って検証する実験も示されています。[2]
編集部提案として、構造や設備に関心がある人は、計算結果だけでなく、想定した条件、比較した案、採用した案の理由を説明します。実験の経験なら、測定場所や時間、機器の条件をそろえたか、結果から言えることに限界はないかを整理しましょう。専門外の相手にも、何を安全・快適にしたい検討だったかから伝えます。
編集部の架空の例:室内温度を調べた学生が、時刻の違う測定値をそのまま比べていたことに気付いた。測定の条件を整理し直し、どの差なら比較できるかを班員と確認して報告書を修正した。面接では、結果を良く見せるよりも比較の妥当性を確かめた行動を話した。実在の研究や採用の事例ではありません。
建築デザイン学科では、敷地の読み取りと案の変更を示す
建築デザイン学科は、住宅やインテリアからまちづくり・都市までの計画を扱います。歴史や意匠、地域の景観、リノベーション、建築情報などを学び、総合演習では敷地や条件・テーマを踏まえて教員と対話しながら案を考えると紹介しています。[3]
研究室の紹介には、歴史的建築物や文化財保存、まちの調査、空間の再生、BIMやXRなどのデジタル技術も挙げられています。これは学びの選択肢の紹介であり、すべての在学生が同じ研究を経験するわけではありません。自分の作品には、自分が調べて判断した点を残しましょう。[3]
編集部提案として、作品集は完成した図面や模型写真だけで構成せず、敷地の特徴、利用者、課題、検討した案、最終案にした理由を短く添えます。まちを歩いて得た情報があれば、観察した事実とそこから考えたことを分けると、発想の根拠を示せます。共同制作では自分の担当と、他のメンバーの担当も区別します。
「センスに自信がない」という不安がある場合も、選考では見た目の好みだけで自己評価しないことを勧めます。誰のための空間か、何を解決したいか、指摘を受けてどこを変えたかは言葉にできます。これは編集部提案であり、特定企業が作品を評価する基準や採用を保証するものではありません。
希望職種・大学院・資格の条件を一つずつ確認する
| 関心のある仕事 | 準備の材料 | 募集で確認すること |
|---|---|---|
| 意匠・計画 | 設計課題、調査、案を変えた理由 | 作品集・設計課題の有無、学位条件 |
| 構造・設備 | 計算、解析、環境実験の説明 | 専門分野、技術選考、配属方法 |
| 施工に関わる仕事 | 工程や構法への理解、協働経験 | 仕事内容、現場配置、勤務場所 |
| 公務・まちづくり | 地域調査、公共課題への関心 | 試験区分、受験条件、配属の範囲 |
両学科は建築士や建築施工管理に関わる資格などを推奨資格として掲載しています。これは卒業すれば資格が自動的に得られるという意味ではありません。自分の入学年度の履修条件、受験資格、試験合格後の手続などは、大学の担当窓口や資格の公式案内で確認しましょう。[2] [3]
編集部提案として、大学院への進学を考える場合は、希望する設計・研究テーマと、応募したい職種の学位条件を先に整理します。学部卒での就職と、研究や制作を深めてからの就職を、学費・期間も含めて比較します。進学すれば希望の設計職へ就けると決めつけず、教員に具体的な募集を見せて相談してください。
全学の内定率と自分の応募準備を切り分ける
金沢工業大学全体の2026年3月卒業生の実績は、就職希望者1,145人、内定者1,144人、内定率99.9%です。2026年3月31日現在で、内定者を希望者で割った値です。建築学部だけの率でも、希望の設計職に就いた割合でもありません。[5]
大学は、進路開発センターでの履歴書添削や模擬面接、学科担当教員による相談を案内しています。自分の作品や実験を初めて見る人に説明できるか、募集条件に合わせて何を強調するかを確かめる機会として活用できます。[6]
編集部提案として、まず設計課題または実験を一つ選び、背景、担当、判断、結果を一枚にまとめます。次に二つの募集を選び、職種と提出物の違いを比較します。作品の公開範囲や共同制作物の扱いを確かめたうえで、教員には専門内容、進路相談では伝え方を見てもらうと、修正点が具体化します。
大学名や建設会社の知名度だけで進路を決める必要はありません。自分が関わりたい工程と、実際に学んだことを結び付け、求人の条件を確かめながら応募先を選びましょう。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 金沢工業大学 建築学部確認日:2026-09-11 / 全文。現行2学科
- 金沢工業大学 建築学科確認日:2026-09-11 / 全文。構造環境、科目実験、旧建築学部卒企業、資格は推奨
- 金沢工業大学 建築デザイン学科確認日:2026-09-11 / 全文。計画中心、総合演習、旧建築学部卒企業
- 金沢工業大学 令和6年度以前の学部学科確認日:2026-09-11 / 全文。旧建築学科
- 金沢工業大学 学部卒業生 就職実績確認日:2026-09-11 / 全文。2026年全学希望1145内定1144
- 金沢工業大学 就職支援確認日:2026-09-11 / 全文。相談・添削