嘉悦大学の就職率97.1%は、誰を対象とした数字か

大学の公式公表では、2025年3月卒業生の就職率は97.1%です。計算は就職者数を就職希望者数で割ったもので、2025年5月1日現在の数値とされています。[1]

卒業生全員の97.1%が就職した、希望する企業に97.1%が内定した、という意味ではありません。数字を使うときは年度と分母を一緒に確認してください。

就職先一覧は2024年度卒業生の実績から一部を抜粋したものです。2025年3月卒業という表記と年度の表記を区別し、現在の採用募集と混同しないようにしましょう。[1]

金融・IT・メーカー・流通などの実績がある

2024年度卒業生の主な就職先から抜粋
分野公式掲載先の例
金融・保険関西みらい銀行、武蔵野銀行、青梅信用金庫、アイザワ証券
製造東芝テック、東芝テリー、山陽精工
情報通信日本電気、富士ソフト、ジャパンシステム
流通ニトリ、良品計画、カインズ、渡辺パイプ
不動産東急リバブル、ジェイ・エス・ビー
宿泊等日本ホテル、星野リゾート、共立メンテナンス
[1]

これは会社単位の実績であり、配属職種や採用人数を示す表ではありません。IT企業への就職が載っていても、全員が技術職だったとは推定できません。

気になる会社を見つけたら、公式採用ページで新卒の募集区分、仕事内容、勤務地、応募条件を確認しましょう。実績のない会社も、募集条件を満たすかを調べたうえで候補にできます。

経営経済学部の4コースを、経験の棚卸しに使う

経営経済学部は、2年次以降の学びとしてマーケティング、ICT・データサイエンス、会計ファイナンス、ビジネス法務の4コースを案内しています。研究会や、選択制のチャレンジプログラムも紹介されています。[2]

学びから振り返る自己PRの材料
学び実際の経験で確認すること
マーケティング誰の課題を調べ、提案をどう修正したか
ICT・データサイエンスどんな情報を扱い、誤りをどう確かめたか
会計ファイナンス数字の根拠をどう読み、説明したか
ビジネス法務条件や資料を比較してどう整理したか

コース名だけで専門職への配属が決まるわけではありません。科目を履修した事実と、自分で取り組んだ課題や使える知識を分けて説明しましょう。履修制度は自分の入学年度の案内も確認してください。

HRCの経験は、具体的な仕事の説明につなげられる

HRCは、学内の業務と学生をつなぐ仕組みです。大学は、授業を補助するSA、情報メディアセンター学生スタッフ、オープンキャンパススタッフ、学生広報部などの業務を紹介しています。[3]

参加している場合は、「HRCで働いた」という名称だけでなく、どの業務を担当し、誰に何を提供したかを説明します。引き継ぎ、準備、問い合わせ対応等で工夫した点があれば、過程を振り返りましょう。

HRCの活動は全員が経験するものではありません。参加していない業務を自己PRに入れたり、リーダーでないのに管理者だったと書いたりする必要はありません。募集や参加条件は大学へ確認してください。

自己PRは「担当・工夫・変化」の順に整理する

編集部の架空の例として、イベント案内を担当した学生が、よく聞かれる質問を整理して事前準備を見直す場面を考えます。この場合は、イベント規模の大きさより、自分が何に気づき、どう対応したかを伝えます。

  • 担当:自分が受け持った範囲を書く
  • 課題:何が分かりにくかったか、困ったかを書く
  • 行動:自分で変えたことと、周囲に相談したことを分ける
  • 変化:確認できた結果と、まだ残る課題を書く

自分の経験に置き換え、確かめていない成果や改善率は書かないでください。授業、研究会、アルバイトでも同じ手順で整理できます。HRC経験がないことだけで、自己PRの材料がないとは言えません。

学歴が不安なときは、応募を諦める前に条件を読む

大学名が選考へどう影響するかは、企業ごとに公開されていない部分があります。過去の就職先から、すべての企業で学歴が関係ないとも、特定の会社なら必ず通るとも断言できません。

不安なときは、募集要項にある応募資格と、選考で準備するものを分けてメモします。資格条件を満たす候補については、仕事内容を調べ、書類と面接の準備を進めましょう。

有名企業だけ、反対に入りやすそうな会社だけに絞る前に、自分が重視する仕事や条件を整理してください。納得できる進路には、知名度以外の比較も必要です。

企業選びは、同じ質問で比較すると進めやすい

候補ごとの比較メモ
項目調べること
仕事新卒が担当する業務と顧客
配属職種別採用か、入社後に決まるか
育成研修と現場で相談できる体制
生活勤務地、異動、勤務時間、休日
選考締切と試験・面接の準備

たとえば販売職を検討するときも、扱う商品だけでなく、担当業務や勤務地を確認します。金融やITでも、会社名と職種を分けることで、自分の希望との相性を判断しやすくなります。

比較表の空欄は、説明会で質問する項目です。分からない点を埋めながら、候補を増やしたり見直したりしましょう。

キャリアデザインセンターに、未完成の段階で相談する

大学は、対面またはオンラインのキャリア相談、エントリーシート・履歴書の指導と添削を案内しています。地方就職、公務員就職に関する相談や、卒業後の支援も掲載されています。[4]

大学は企業・業界研究会や、全学生対象のキャリアDayも紹介しています。開催時期や参加方法は現在の学内案内を確認してください。[4]

相談には、気になる求人と、経験を一つ書いたメモを持参します。まだ志望業界が決まらなくても、避けたい条件や関心のある業務を書いておくと、具体的な話をしやすくなります。

最初の一週間で、調べるだけの状態から抜け出す

  • 公式の就職先から関心のある候補を見つける
  • 現在の募集要項を読み、仕事と条件を比較する
  • 授業・HRC・アルバイト等から経験を一つ書く
  • キャリアデザインセンターで相談し、書類を見直す
  • 応募や説明会など、次の行動と期限を決める

資格取得を検討している場合も、勉強が終わるまで就活をすべて止める必要があるかを考えましょう。応募に必須なのか、学習中でも応募できるのかは募集要項で確認できます。

学歴への不安が強い、企業をどう選べばよいか分からない場合は、逆転就活塾の無料相談でも整理できます。大学の支援と併せて、今の経験から次に何を準備するかを具体化しましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 嘉悦大学:就職先の情報確認日:2026-09-10 / 2024年度卒業生実績・2025年3月卒業生就職率
  2. 嘉悦大学:経営経済学部の特徴確認日:2026-09-10 / 4コース・研究会・選択プログラム
  3. 嘉悦大学:働き方を学ぶ大学(HRC)確認日:2026-09-10 / 学内業務と学生の支援制度
  4. 嘉悦大学:キャリアのKAETSU確認日:2026-09-10 / 相談・イベント・卒業生支援

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