卒業者366人のうち226人が進学、129人が就職
兵庫県立大学工学部の2025年度実績は、2026年3月末時点で卒業者366人、進学者226人、就職希望者129人、就職決定者129人です。大学の全学統計における就職率は100.0%です。[1]
| 項目 | 人数・割合 | 読み方 |
|---|---|---|
| 卒業者 | 366人 | 学部全体 |
| 進学者 | 226人 | 卒業者の約61.7% |
| 就職希望者 | 129人 | 就職率の分母 |
| 就職決定者 | 129人 | 希望者全員が決定 |
| その他 | 11人 | 就職を希望しない人等を含む |
進学割合61.7%は226人÷366人を編集部が計算した値です。就職率100.0%は全卒業者が就職したという意味ではなく、大手企業への内定率でもありません。大学院へ進んだ人が多い学部であることを踏まえて読みましょう。[1]
工学部独自の進路ページの図には、全学統計と一部異なる人数・割合があります。本記事の進路人数は、卒業者総数と就職希望者数を確認できる全学統計に統一しています。差の理由は資料だけでは確定できず、異なる図の数値を組み合わせていません。[1] [2]
2026年の再編後は、工学科の五つのコースで学ぶ
工学部は2026年4月、従来の三学科六コースから、工学科の一学科五コースへ再編されました。ここで紹介する2025年度卒業者の実績は再編前の学生のもので、新コースの卒業実績ではありません。[3]
| コース | 学びの例 |
|---|---|
| 電気電子工学 | 電力、制御、電子材料・デバイス、通信 |
| 知能情報 | AI、データサイエンス、知能システムの設計 |
| 機械工学 | 力学を基にした機械の設計・製造・運用 |
| 材料デザイン | 材料の構造や性質、データ解析と材料設計 |
| 化学 | 物質の合成・分析・評価、生産プロセス |
材料デザインは材料科学・工学を扱うコースで、名称だけから造形や広告のデザインを想定しないようにしましょう。知能情報も、紹介されたAI関連職へ自動的に就職するコースという意味ではありません。学びと企業が求める技能を別々に確認します。[6] [8]
新しい教育では、数学・物理・化学・データサイエンス等の基礎に加え、分野をまたいで課題に取り組む学習が紹介されています。就活ではコース名だけでなく、自分が実際に履修した授業や研究を具体的に説明してください。[4]
企業一覧は、学部と大学院を含む複数年の実績
全学統計の2025年度工学部の就職決定者129人のうち、製造業は70人です。情報通信業と学術研究・専門技術サービス業は各13人、建設業6人、公務5人など、複数の業種へ進んでいます。[1]
工学部の進路ページは、最近三年間の学部・大学院を合わせた主な就職先を紹介しています。三菱電機、東京エレクトロン、村田製作所、島津製作所、三菱重工業、クボタ、トヨタ自動車、旭化成、神戸製鋼所などが掲載されています。[2]
この一覧は学部卒業者だけの単年度実績ではなく、企業ごとの採用人数や配属職種も示されていません。グループ単位の表記を特定の一社へ置き換えたり、すべて研究開発職と考えたりしないでください。大手企業に応募するときも、職種と学位の条件を現行の募集案内で確認しましょう。[2]
| 項目 | 確認すること |
|---|---|
| 仕事 | 研究、設計、生産技術、品質、情報などの業務範囲 |
| 応募要件 | 学士・修士等の対象、専門分野、必要技能 |
| 配属 | 事業所や工場、研究拠点、異動の範囲 |
| 選考 | 研究概要、試験、面接、推薦の扱い |
表は編集部による比較の観点です。同じメーカーでも職種によって仕事が異なるため、企業の知名度と仕事内容を分けて検討します。
学部就職と大学院進学を、専門性と条件で比較する
2025年度の工学研究科の博士前期課程等の欄では、修了者160人、就職希望者156人、就職決定者156人、進学者3人と公表されています。これは学部卒業者366人とは別の集計です。[1]
大学院を考えるときは、研究室のテーマ、自分が深めたい方法、費用、研究と就活の予定を確認します。「研究開発職はどの学位を対象に募集しているか」「学部卒で応募できる職種は何か」も、企業ごとの案内で調べてください。
進学者が多いことだけを理由に、全員が進学する必要があるとはいえません。反対に、学部の就職率100%だけで希望職種へ入れるともいえません。指導教員とキャリアセンターの両方へ相談し、専門性と働き方の希望を整理します。
就職先の地域を調べる際は、会社の本社、採用時の配属予定、実際の事業所を区別しましょう。京阪神で働きたい場合も、勤務地の集計だけで転勤の有無を判断せず、募集する職種・採用区分を確認してください。
研究概要では、仮説と検証の過程を伝える
工学部の学びを自己PRへつなげるには、専門用語や装置名だけでなく、なぜその実験や設計が必要だったかを説明します。課題、仮説、方法、結果、限界の順に整理すると、専門が異なる相手にも伝えやすくなります。
編集部の架空の例です。「測定結果にばらつきがあり、試料の条件と測定の手順を分けて確認しました。一度に複数の条件を変えず、比較できる記録を残すことで、次に検証する要因を絞りました」。実際の経験へ置き換え、改善率や製品化などの成果を架空で追加しないでください。
機械なら設計条件と評価、知能情報ならデータの前提と検証、化学や材料なら合成・測定の条件など、自分が扱った対象に合わせて説明します。チームや研究室全体の成果と、自分が担当した作業・判断は分けましょう。
実験が思うように進まなかった経験も、何を確認し、次にどう進めたかを話せれば準備に使えます。未完成の研究は成果を断定せず、現在までに分かったことと未解決の点を説明してください。
コースの進路指導教員とキャリアセンターを使う
工学部・工学研究科は、各コースの進路指導教員と姫路工学キャンパスキャリアセンターが連携する支援体制を案内しています。エントリーシート・履歴書添削、模擬面接、カウンセリング、卒業生との座談会、企業研究や説明会などがあります。[10]
専門分野や研究概要の相談は教員、書類や面接での伝え方はセンターというように、必要な相談を具体化してみてください。推薦を利用する場合は、企業へ手続きを進める前に大学のルールと対象を確認します。
今週は、関心のある三つの職種について、学位条件、勤務地、締切、必要な提出物を比較します。次に研究や実験の経験を一つ、専門外の相手向けに短く説明する準備をしてください。
大学名への不安だけで応募を諦めず、仕事の条件と自分の経験を照らし合わせます。相談では「この説明で自分の担当が伝わるか」「希望職種に向けて何を補うか」を確認し、次の行動を決めましょう。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 就職・進路状況確認日:2026-09-10 / 2025年度2026Mar末工卒366進226他11希望決129率100。製造70。工前期修160希望決156進3。
- 工学部・工学研究科 進学と就職確認日:2026-09-10 / 2026Mar図進22662.4製造71、カテゴリ合362で全学366/70と差、分母推測不可。記事全学値採用。企業最近3年学部院合算年度範囲不明。求人1533/就285を個人倍率に使わない。
- 工学部・工学研究科 沿革確認日:2026-09-10 / 2026Apr3学科6コース→1学科5コース、旧3学科名も確認。
- 工学部の特色確認日:2026-09-10 / 数学物理化学DS基礎、4Xと融合PBL、他コース履修等、設備。旧製造65/85%は年度不明未採用。
- 電気電子工学コース確認日:2026-09-10 / 電力・制御・材料デバイス・通信。
- 知能情報コース確認日:2026-09-10 / AIデータサイエンス、知能システム設計、実データ演習。想定職種を内定実績としない。
- 機械工学コース確認日:2026-09-10 / 四力学、設計製造運用、実験実習。
- 材料デザインコース確認日:2026-09-10 / 材料科学、解析シミュレーション、分析装置。造形専攻と混同しない。
- 化学コース確認日:2026-09-10 / 無機有機物理化学、合成分析評価生産プロセス、実験卒研。
- 姫路工学キャンパス キャリアセンター確認日:2026-09-10 / コース進路教員連携、ES面接相談OBOG企業説明等。