6年制薬学科の進路として読む

北海道科学大学薬学部は薬学科を置いています。沿革では、2018年に北海道薬科大学と統合し、北海道科学大学薬学部薬学科を開設したと説明されています。現在の6年制の学修・進路として確認しましょう。[1]‌​​​​​​​​‌‌​‌‌​​‌‌‌‌‌‌​​‌​​​​​​​‌‌​​​‌​​​​‌‌​‌‌​​​​​‌​​‌‌​‌​​​​‌

学部は病院・薬局の薬剤師、企業、公務員、研究など幅広い職業を案内しています。ただし、「目指せる職業」の一覧は、その職種で何人が採用されたかを示す実績ではありません。必要な資格や経験も、仕事ごとに確かめる必要があります。[1]

自分の進路を考える際は、患者や地域の人とどのように関わりたいか、薬や医療のどの課題に関心があるかを整理します。働く場所を先に一つに絞れなくても、実習や説明会で確かめたいことを決めるところから準備できます。

就職率100%の対象を確認する

大学公式の2025年度薬学科進路表
項目人数・割合
卒業者175人
進学者6人
就職希望者123人
就職者123人
その他46人
就職率100%(就職者123人/希望者123人)
[2]

大学は就職率を就職希望者数に対する割合と説明しています。卒業者175人全員が就職したという意味ではありません。また、表の「その他」46人について、全員が国家試験の不合格者であるなどと理由を推定しないようにします。[2]

国家試験の合格率、卒業率、就職率は対象と分母が異なります。本稿の就職率100%を、薬剤師になることや希望の職場への採用を保証する数字として受け取らないでください。

進路例を調べるときは、企業・病院の一覧が何年度のものかも確認します。薬学科ページにある主な就職先は2023〜2025年度の複数年度の実績であり、2025年度の人数表とは分けて扱います。[3]

病院・薬局・企業の進路例を知る

薬学科の2023〜2025年度の主な就職先には、病院として手稲渓仁会病院、旭川医科大学病院、北海道大学病院、札幌医科大学附属病院、天使病院が掲載されています。[3]

薬局の区分では、そえる、クリオネ、センター薬局、まつもと薬局、プログレスなどが確認できます。製薬企業の区分には第一三共ケミカルファーマ、EAファーマ、公務員には北海道職員(薬剤師)が掲載されています。進学先として北海道科学大学大学院も紹介されています。[3]

製薬企業の名前が載っていても、その採用が研究・開発・製造・その他のどの職種かは一覧では分かりません。第一三共ケミカルファーマの実績を、別法人である親会社の採用実績へ置き換えることも避けます。

過去の採用実績は、今年度の募集の有無や条件の保証ではありません。気になる候補を挙げたら、正式な募集職種、勤務地、選考日程、必要な資格や書類を確認しましょう。

職場を、学びたいことと生活条件で比べる

見学や説明会で確認する項目(編集部の提案)
項目問いの例
仕事新卒が最初に担当する業務は何か
教育指導担当、研修、振り返りの機会はどう設けられるか
関わる相手患者・地域・他職種と、どの場面で関わるか
配属店舗・部署・地域はどのように決まるか
生活勤務地、勤務の案内、通勤・住居の条件はどうか
将来入職後の学修や、進路の相談をする機会はあるか

薬局を比較する場合も、会社全体の説明と、配属候補の店舗での仕事を分けて尋ねましょう。病院では名称や規模だけでなく、教育の流れや相談体制を確かめます。短時間の見学で職場のすべてが分かったと判断する必要はありません。

企業を考える場合は、薬学の知識をどの業務に使うかを求人の内容から確認します。「薬学部だから研究職」と先に決めず、応募先が求める経験や選考内容に合わせて準備してください。

志望理由には、実際に見たこと、担当者の説明、自分の感想を混ぜずに使います。「雰囲気が良かった」だけでなく、自分が学びたい点と、見学で確かめた体制の接点を言葉にしましょう。

多職種との学びと、実務実習を振り返る

薬学科は「課題発見解決法」「SDGs」「多職種連携教育」などで、他学部の学生や札幌医科大学医学部生と学ぶ科目を配置していると案内しています。異なる専門や価値観に触れ、チームで協働する意義を学ぶ構成です。[3]

また、基礎から臨床への知識を統合する科目や症例演習を通じて実務実習につなげると説明しています。就活で話す際は、授業の方針をそのまま自分の強みにせず、自分がどの疑問を持ち、どのように確かめたかを整理します。[3]

実習では、見学したこと、指導を受けて行ったこと、自分で調べたことを分けます。学生が独立して治療を判断したような説明や、確認していない患者の改善を成果にすることは避けましょう。患者個人が分かる情報を応募資料に含めないことも大切です。

多職種との学びについても、全員が同じ場面を経験するとは限りません。自分が参加した授業で、相手の役割の理解がどう変わったか、分からないことをどう質問したかを具体的に話すと、学びが伝わります。

面接では、確認する習慣を具体例にする

編集部の架空の例です。「実習の振り返りで、説明に必要な情報を十分整理できていないと気付きました。私は疑問を項目ごとにまとめ、指導者へ確認したうえで資料を調べ直しました。翌日の報告では、理解できたこととまだ判断できないことを分けて伝えました。」

これは実在する学生の体験談ではありません。自分の経験へ置き換え、どこまで指導を受けたかを明らかにします。うまく答えられなかった経験も、何を学び直し、次にどう準備したかを説明できれば材料になります。

研究を話す場合は、テーマの背景、自分の担当、検討した条件、得られた結果と限界を短く整理します。専門用語の説明だけで終わらず、なぜその確認が必要だったかを伝えることが、薬学を専門としない面接相手にも理解してもらう助けになります。

6年間の流れに合わせて、応募の準備を進める

大学の薬学部向けスケジュールは、1〜3年次の基礎学修やキャリアデザイン、4年次のガイダンス・薬系キャリア研究会・卒業生との懇話会、5年次の病院・薬局実習と就活準備、6年次の応募書類・面接対策を案内しています。[4]

医薬情報担当者や治験関連企業、薬局・ドラッグストア、病院では選考の目安も分けて示されています。ただし、大学自身が病院・企業や年度によって時期が異なると注記しています。掲載月だけで応募期限を判断せず、個別の募集日程を確認してください。[4]

実習、研究、試験対策、説明会、見学、書類提出を同じ予定表へ入れます。日程が重なる場合は、早い段階で学科の教員やキャリア支援課へ相談し、どの準備から進めるかを決めましょう。

進路が決まる前から、教員と支援課に相談する

薬学科は卒業生と在学生の懇話会、薬系の業界研究や就職ガイダンスを案内しています。働く先輩には、自分が知りたい仕事内容や入職後の学びを具体的に尋ねると、進路比較の材料になります。[3] [4]

キャリア支援課は方向性が未定の段階の相談、書類添削、面接指導、入社試験内容報告書の閲覧を案内しています。Web面接室は事前予約で利用でき、ガオキャリでは求人検索や個人面談の予約ができます。[5] [6]

  • 就職率の分母と、自分が検討する進路を分けて確認する。
  • 病院・薬局・企業を同じ比較項目で調べる。
  • 実習や研究から、担当と確認過程を話せる一例を選ぶ。
  • 実習・学修・応募の予定表を作り、学内で相談する。

就職率の高さだけで準備を終えず、自分がどう学び続け、どの仕事に関わりたいかを考えましょう。大学の支援と公式の求人情報を使い、選ぶ理由を自分で説明できる状態を目指します。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 北海道科学大学 薬学部確認日:2026-09-10 / 6年制、2018統合沿革、想定職業
  2. 北海道科学大学 就職データ確認日:2026-09-10 / 2025卒175進6希123就123他46率100。その他理由推定なし
  3. 北海道科学大学 薬学科確認日:2026-09-10 / 科目他職種、先例2023〜2025病薬企官院、支援
  4. 北海道科学大学 薬学部就職スケジュール確認日:2026-09-10 / 6年の学修実習応募、会社年度時期別注記
  5. 北海道科学大学 キャリア支援課確認日:2026-09-10 / 相談添削面接報告書Web室予約
  6. 北海道科学大学 キャリア・就職確認日:2026-09-10 / ガオキャリ求人個人面談

次の選考準備に役立つ記事