情報工学科の在学生と、新しい情報科学部を区別する
工学部の案内には、機械工学、情報工学、電気電子工学、建築、都市環境の5学科が掲載されています。このうち情報工学科は、2025年4月1日から情報科学部情報科学科へ改組したと注記されています。[1]
本稿は工学部の在学生向けに、公式の2025年度進路表で工学部に分類されている情報工学科も扱います。その数値を新しい情報科学部の卒業実績とは呼びません。大学名が同じでも、所属の表示と対象年度を確認する必要があります。[1] [2]
機械工学科では2024年度から生活工学や医療・福祉分野の学びも取り入れていますが、学科は義肢装具士の国家資格を取得できないと明記しています。隣接する学問領域を学ぶことと、同じ資格につながることは区別しましょう。[3]
2025年度の就職実績を分母つきで見る
| 学科 | 卒業者 | 進学者 | 就職者/希望者 | 就職率 |
|---|---|---|---|---|
| 機械工学 | 68人 | 8人 | 56人/57人 | 98.2% |
| 情報工学 | 89人 | 4人 | 80人/80人 | 100% |
| 電気電子工学 | 105人 | 6人 | 97人/98人 | 99.0% |
| 建築 | 94人 | 3人 | 89人/89人 | 100% |
| 都市環境 | 41人 | 3人 | 38人/38人 | 100% |
就職率は就職希望者数に対する割合です。例えば建築学科の100%は卒業者94人全員の就職ではなく、希望者89人に対する数値です。大学院等への進学者は別に示されています。[2]
この表から大手企業への内定率や、希望職種への配属率は分かりません。就職先の知名度だけで学科を順位付けせず、自分が取り組みたい仕事内容と必要な準備を考える材料にしましょう。
次に紹介する各学科の企業・組織名は、学科ページに掲載された2023〜2025年度の主な就職先です。複数年度の一覧であり、2025年度だけの就職者数ではありません。[3] [4] [5] [6] [7]
機械・電気電子:製品や設備にどう関わりたいかを考える
機械工学科の一覧には、TDK、NICHIJO、日本製鋼所、金属技研、日鉄テックスエンジなどが掲載されています。製造分野だけでなく建設・設備や公務員の区分もあり、学びを生かす先は一つに限られていません。[3]
学科は基礎力学や材料科学を土台に、ロボット工学や3D積層造形などを学ぶこと、研究室や製造現場を見学する機会を紹介しています。自分が実験や製作で関心を持った現象を、設計、材料、生産、保守などの仕事と照らしてみましょう。[3]
電気電子工学科の一覧には、北海道電力、富士電機、TMEIC、Rapidus、キオクシア、マイクロンメモリジャパン、東芝情報システムなどが掲載されています。エネルギーと情報・エレクトロニクスを二つの柱として学ぶと案内しています。[5]
こうした企業名から全員が研究開発職で採用されたとは判断できません。半導体に関心がある場合も、設計、製造に関わる技術、設備、品質など、募集職種で求められる役割を確認します。大学の授業名と、求人に書かれた仕事内容の接点を探しましょう。
建築:設計の関心と、働く役割を切り分ける
建築学科の2023〜2025年度の主な就職先には、大成建設、鹿島建設、清水建設、竹中工務店、大林組などの総合建設業のほか、新菱冷熱工業、石本建築事務所、大和ハウス工業などが掲載されています。[6]
大学は施工管理、設計、住宅、インテリア、公務員など幅広い分野を案内しています。ただし、企業別の配属職種や採用人数は一覧だけでは分かりません。大手建設会社への就職を、そのまま全員の意匠設計職への就職と説明しないようにしましょう。[6]
学科は積雪寒冷地を考慮した講義・演習と、CADやBIMなどのデジタルツールの学びを紹介しています。設計課題では、見栄えに加えて、気候、利用者、構造や設備などの条件をどう扱ったかが説明の材料になります。[6]
作品を提出する選考なら、提出形式を確認したうえで、課題の条件、検討した案、採用した理由、自分の担当を整理します。ツールを使ったことだけでなく、どの判断に使ったかを説明できるようにしておきましょう。
都市環境:施工・調査設計・行政の違いを確かめる
都市環境学科の一覧には、砂子組、伊藤組土建、岩田地崎建設、ドーコン、北電総合設計、構研エンジニアリングなどが掲載されています。国土交通省関東地方整備局、北海道職員、札幌市役所などの公務員の進路も示されています。[7]
学科は1年次からトンネル、橋梁、高速道路、港湾などの工事現場を見学する機会を紹介しています。見学先や協力機関の名前だけでなく、そこで知った役割の違いを整理すると、応募先を調べる視点になります。[7]
例えば、現場を動かす仕事に関心があるのか、調査や設計で条件を整理したいのか、行政で整備や維持管理に関わりたいのかを考えます。いずれも「まちづくり」という言葉でまとめず、募集される職種や採用区分を確認してください。
公務員を考える場合は、大学の工学部向け案内でも2年生から計画を立てることを勧めています。受験する機関と区分を決め、必要な試験や準備を学内で相談しましょう。[8]
情報工学:作ったものと、確かめたことを説明する
工学部情報工学科の2023〜2025年度の主な就職先には、NTTデータ・ニューソン、SCSK北海道、TIS北海道、アイシン・ソフトウェア、エクシオ・デジタルソリューションズなどがあります。親会社や同じグループの別会社へ名前を置き換えず、掲載された法人を確認します。[4]
学科はプログラミングや実験実習、ネットワーク・ソフトウェアの学び、保健医療学部との連携研究を紹介しています。選考では、技術名の多さだけでなく、何を実現しようとして、どの問題をどう調べたかを説明しましょう。[4]
グループ開発なら自分が担当した範囲を示し、動いた条件と未確認の条件を分けます。授業の課題を実サービスとして運用したように書かず、制作・試作・公開のどこまで行ったかを正確に伝えることが大切です。
応募先と研究経験をつなぐ比較表を作る
| 項目 | 確認すること |
|---|---|
| 職種 | 設計、施工管理、開発、設備など、実際の募集単位 |
| 技術との接点 | 授業・実験・研究のどの経験が関係するか |
| 働く条件 | 初任地、異動、現場勤務、研修の案内 |
| 選考 | 提出物、筆記試験、推薦や自由応募の手続き |
| 進学との比較 | 深めたいテーマと、仕事で学ぶ内容の違い |
編集部の架空の例です。「実験で予測と結果が一致しなかったため、私は測定条件を整理しました。条件を一つずつ確かめ、再測定の結果をチームで比較しました。原因を一つに断定できなかった点は、残る検証課題として報告しました。」
これは実在する学生の体験談ではありません。自分の経験に置き換え、成功だけでなく、どの条件で結論を出せるかまで話せるようにします。研究室全体の成果を自分一人の実績にせず、担当と協力者の役割を分けてください。
応募前に学科とキャリア支援課を使う
大学は工学部の学年別案内で、低学年のキャリア形成、3年次の業界研究やインターンシップ等への参加、応募書類と面接の準備を示しています。これは一般的な学修・準備の流れなので、個別企業の締切は最新の募集で確認します。[8]
キャリア支援課では、方向性が未定の段階の相談、書類添削、面接指導、入社試験内容報告書の閲覧ができます。推薦応募を考える場合も、条件や手続きを学科担当者に確かめてから進めましょう。[9]
- 自分の学科と年度に合う就職資料を確認する。
- 職種の異なる候補を比べ、興味を持った理由を書く。
- 実験・設計・研究の一例を、担当と検証過程で整理する。
- 提出書類と日程を学科・キャリア支援課へ持参する。
工学部の就活では、大学や企業の名前だけでなく、技術を使って何をしたいかを具体化しましょう。自分が学んだことと、応募先で求められる役割を照らす作業が、志望理由と選考準備の土台になります。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 北海道科学大学 工学部確認日:2026-09-10 / 旧情報含5学科、2025情報改組注記
- 北海道科学大学 就職データ確認日:2026-09-10 / 2025年度学科表・就職希望分母。旧情報80/80。新情報へ移植なし
- 北海道科学大学 機械工学科確認日:2026-09-10 / 2023〜2025先例、学び、義肢資格不可注記
- 北海道科学大学 情報工学科確認日:2026-09-10 / 旧所属学び2023〜2025先例。改組2025
- 北海道科学大学 電気電子工学科確認日:2026-09-10 / エネルギー電子2柱、2023〜2025企業
- 北海道科学大学 建築学科確認日:2026-09-10 / 積雪寒冷地CADBIM・2023〜2025先例
- 北海道科学大学 都市環境学科確認日:2026-09-10 / 現場見学、2023〜2025企業行政
- 北海道科学大学 工学部就職スケジュール確認日:2026-09-10 / 各学年準備公務員2年計画
- 北海道科学大学 キャリア支援課確認日:2026-09-10 / 相談添削面接報告書