歯学科では、研修とその後の働き方を分けて考える

北海道医療大学歯学部は歯学科を設置し、6年間の学びを案内しています。学科紹介は6年次の取り組みに、国家試験対策と卒業後の臨床研修先とのマッチング、開業医として働く卒業生への訪問を挙げています。[1] [2]​​​‌‌​​‌‌​‌‌‌‌​‌‌‌‌​‌​‌‌‌​‌​​‌​‌​​​​​​‌​‌​​​‌‌‌​‌‌​‌​‌‌‌​​​​​‌​​

進路を調べる際は、在学中の実習、卒業後の研修、研修後の勤務や進学などを別々に整理しましょう。一つの施設名が出ていても、学生の実習先なのか、卒業者の研修先なのかで意味が変わります。

大学名だけから自分の進路を決めつけるより、目指す歯科医師像と、そのために必要な学びを具体化することが準備につながります。今の段階で将来の専門や開業を決めきれなくても、実習で得た関心や疑問から考え始められます。

2025年度の公式一覧は「研修先」の実績

大学の歯学科進路資料には「研修先」と明記され、2024年度と2025年度が分けて掲載されています。ここで扱うのは2025年度の欄です。恒久的な勤務先一覧や、研修後の採用先一覧とは読み替えていません。[3]

2025年度の北海道内の欄には、北海道医療大学病院、北海道医療大学歯科クリニック、札幌医科大学附属病院、北海道大学病院、札幌徳洲会病院、旭川医科大学病院などが確認できます。[3]

北海道外の欄には、岩手医科大学附属内丸メディカルセンター、東京科学大学病院、明海大学歯学部付属明海大学病院、金沢大学附属病院、JCHO中京病院、島根大学医学部附属病院などが掲載されています。大学病院以外にも歯科医院が挙げられています。[3]

この資料では施設別の人数や個別の研修プログラム、修了後の勤務先までは分かりません。掲載された施設に応募すれば研修できるという保証ではなく、現在の募集や選考については施設ごとの情報で確認します。

地域区分の名称には、施設所在地との対応を慎重に扱う必要がある箇所があります。この記事では資料の地区名をそのまま応募先選びの基準にせず、施設名を手がかりに所在地や研修の実施場所を確かめる使い方を勧めます。

国家試験合格率89.7%は就職率ではない

受験生向け学科案内は2026年卒の国家試験合格率を89.7%と掲載しています。同じページには1978~2026年の取得率98.5%も掲載されていますが、対象期間の異なる指標です。[2]

進路の数字を混同しないための整理
確認するもの掲載内容と注意点
国家試験合格率2026年卒89.7%。就職・研修先の決定率とは別
複数年の取得率1978~2026年98.5%。単年度の合格率に置き換えない
研修先一覧2025年度の施設名。施設別人数や決定率は分からない
研修後の就職実績この確認資料だけでは把握できない
[2] [3]

確認した案内には、率に対応する受験者数・合格者数が併記されていません。学部への入学者が全員同じ年に卒業・合格した割合とも異なるため、自分の進級や合格が保証される数字として受け取らないようにしましょう。

大学は少人数での指導や担任による支援、模擬試験を利用した学習支援を案内しています。苦手分野の確認や相談を進めながら、研修先を調べる時間と試験に向けた学修を調整することが大切です。[2]

実習から、目指す歯科医師像の手がかりを探す

学科は1年次に多職種連携や医療・福祉施設での学びを取り入れ、基礎・専門科目を経て臨床実習へ進む構成を案内しています。5年次以降は診療参加型の実習を行い、訪問診療チームへの同行や福祉施設での学びも紹介されています。[2]

実習で関心を持った場面は、研修先を選ぶ理由を考える材料になります。診療技術に加え、患者への説明、他職種との連携、地域で暮らす人との関わりなど、自分が何をもっと学びたいと感じたかを記録しましょう。

その際は、実習生として見学した内容、指導のもとで担当した内容、担当者の判断を聞いて学んだ内容を分けます。患者の個人情報や具体的な病歴を応募書類に載せず、自分の行動と振り返りを中心に整理してください。

実習の振り返りメモ(編集部の提案)
項目書き出す問い
関心どの場面をきっかけに、何を学びたいと感じたか
自分の担当見学・補助・実施のどこまでを担当したか
確認したこと不明点をどう整理し、誰に相談したか
学修課題知識や説明の仕方など、今後補う点は何か
研修との接点その課題に取り組める環境をどう調べるか

研修先は施設名だけでなく、プログラムで比較する

北海道医療大学は歯科医師臨床研修ポータルを設け、大学病院と歯科クリニックの募集要項、協力型臨床研修施設一覧、研修年間予定などへの入口を用意しています。応募時は対象年度の資料と各施設の案内を確認してください。[4]

候補ごとに、研修内容と指導体制、実施施設、評価や振り返りの方法、募集・選考日程を整理しましょう。複数の施設で学ぶ構成の場合は、主な施設名だけでなく、それぞれで何を学ぶ計画なのかを確認します。

生活面では勤務地、通勤、住居、勤務条件なども比較項目になります。この記事で現在の具体的な待遇や募集人数を確定しているわけではないため、応募する年度の募集要項に戻って確認してください。

見学や説明会を利用できる場合は、「研修の振り返りをどのように行いますか」「指導を受けながら課題を確認する機会はありますか」など、自分が知りたい学びの環境を質問すると比較しやすくなります。

志望理由では、今できることと学びたいことを区別する

実習で学んだことを、すでに独立して診療できる能力として大きく書く必要はありません。きっかけとなった経験、自分が確認したこと、今後の課題、希望する研修内容との接点を順に示しましょう。

編集部の架空の例です。「実習で、患者さんへの説明に関心を持ちました。指導者が理解を確認しながら言葉を選ぶ様子を見て、自分の説明では専門用語に頼りがちな点に気づきました。説明の仕方を振り返りながら、基本的な診療と患者さんとの関わりを学びたいと考えています。」

これは実在する学生や内定者の事例ではありません。自分の実習で経験した内容に置き換え、応募先のプログラムで確かめた特徴を加えます。未確認の研修内容を、志望先で必ず経験できることとして書かないようにしてください。

研修の先の進学・勤務も、教員や卒業生へ相談する

学科案内は大学院で研究や専門性を深める道、同窓会を通じた卒業後の支援なども紹介しています。こうした制度の存在は長期の進路を考える材料ですが、学位・専門資格の取得や開業後の成果を保証するものではありません。[2]

  • 2025年度研修先一覧から関心のある候補を挙げる。
  • 対象年度のプログラムと募集条件を確認する。
  • 実習経験を一つ振り返り、学びたい課題を言葉にする。
  • 研修先選びと学修の日程を教員へ相談する。

歯学部の進路選択では、まず研修でどのような基礎を身につけたいかを具体化しましょう。その先の専門や働き方も相談しながら、今必要な学修と応募準備を一つずつ進めることが大切です。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 北海道医療大学 歯学部歯学科確認日:2026-09-10 / 現名称
  2. 北海道医療大学 歯学科の学び確認日:2026-09-10 / 6年制・実習・6年マッチング・国試2026卒89.7、1978–2026取得98.5人数なし・大学院同窓会
  3. 北海道医療大学 歯学科研修先一覧確認日:2026-09-10 / 2025研修先。全文画像確認。就職先に読み替えない。地区欄金沢東海など不整合のため個別地区名省略
  4. 北海道医療大学 歯科医師臨床研修ポータル確認日:2026-09-10 / 大学病院/歯科クリニック募集要項・施設一覧・年間予定への入口。個別募集人数締切待遇は未確認未使用

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