就職と進学を学科別に見る

2025年度の農学生命科学部は、卒業者210人、就職希望者126人、就職者124人、進学者73人、その他11人です。就職希望者のうち未就職は2人と掲載されています。調査は2026年5月1日現在で、就職率98.4%の分母は就職希望者です。進学者を就職できなかった人として数えることはできません。[1]​‌‌​​​​‌‌‌‌‌‌‌​​‌‌​‌​​​‌‌‌​‌​​‌​​‌‌‌​‌​​​​​​​‌​​‌​‌​​​‌​​‌‌​​‌‌​

2025年度の学科別進路
学科卒業者就職希望者/就職者進学者
生物40人15人/14人22人
分子生命科学38人17人/17人19人
食料資源55人34人/33人20人
国際園芸農学52人40人/40人7人
地域環境工学25人20人/20人5人
[1]

学科によって就職・進学の人数は異なります。ただし、この差だけで学科の優劣や個人の採用可能性は判断できません。自分が深めたい研究と、希望する仕事の応募条件を調べる材料として使いましょう。

農学部の名前だけでは見えない5学科の違い

学びと仕事を結び付ける入口
学科学びの焦点求人で確認する視点
生物生命現象、生物多様性・進化、野外での調査観察・分析の経験を使う場面
分子生命科学細胞・遺伝子・物質から生命を解明し応用する分析、技術、研究等の採用区分
食料資源食料バイオ、食品科学、生産環境原料・製造・品質・開発への関与
国際園芸農学園芸農学と食農経済生産、経営、流通を支える役割
地域環境工学農業土木と農山村環境調査、設計、施工、環境保全の業務
[3] [5]

右欄は編集部が提案する企業研究の観点です。学科名と採用職種が一対一で対応するわけではありません。食に興味がある場合も、食品そのものを調べたいのか、生産や流通を支えたいのかで、調べる企業と仕事は変わります。

生物学科では白神山地や北日本沿岸の自然を生かしたフィールド教育、国際園芸農学科では農業生産と食農経済、地域環境工学科では水・土・農業土木施設などが学びの対象です。「農業を学んだ」という一言から、自分が扱った対象と方法まで具体化してください。[5]

食品メーカーだけでなく、団体・建設・行政にも実績

2025年度の学科別就職先から抜粋
学科掲載先と人数
生物北海道漁業協同組合連合会1人、日本ハム惣菜1人
分子生命科学ニプロファーマ1人、キーエンス1人
食料資源山崎製パン2人、マルハニチロ1人、農林水産省1人
国際園芸農学ホクレン農業協同組合連合会2人、カネコ種苗1人
地域環境工学鴻池組2人、大林組1人、鹿島建設1人
[2]

公式就職先一覧は現職者を除く単年度のもので、上表は学部卒業者の区分から採用しています。大学院修了者の就職先や人数は含めていません。掲載先の名称は資料の表記に基づき、応募する際には企業の現在の募集主体を確かめてください。

有名企業への実績があっても、研究開発・営業・製造・施工などの配属は、この表だけでは分かりません。同じ企業に入った先輩がいても、自分と同じ職種・勤務地を希望していたとは限らないため、仕事と働く地域の条件を別々に調べることが大切です。

学部就職・進学・資格の条件をそろえて比較する

大学院に進むか迷う場合は、続けたい研究テーマと、希望職種の学位条件を並べて考えましょう。研究を深めたいという理由と、企業名への憧れは分けて整理できます。就職者124人、進学者73人という全体の人数だけで、自分の進路を決める必要はありません。[1]

比較する選択肢と確認事項
選択肢確認したいこと
学部就職応募できる職種、必要な技術、入社後の育成、勤務地
大学院進学研究室とテーマ、選抜、修了までの費用・研究計画
公務員行政・技術などの募集区分、試験科目、仕事内容
資格を生かす取得・受験・任用の違い、必要履修、採用条件

分子生命科学科などで案内される食品衛生管理者・食品衛生監視員は任用資格です。資格の案内があることを、その職に自動的に採用されることと混同しないでください。地域環境工学科にも資格に関する案内があるため、希望する仕事に必要な条件を教務担当等へ確認し、履修と選考の予定に反映しましょう。[3]

実験・実習を、再現できる行動として説明する

学部のカリキュラムでは、3年次後期から4年次に卒業研究へ取り組み、それまでに学んだ実験・実習等の知識と技術を具体的な課題に使うとされています。選考の準備では、研究テーマの名称だけでなく、何を確かめるためにどんな方法を選んだかを整理しましょう。[5]

編集部の架空の例:野外調査で場所によって観察数が違うことに気付いた学生が、調査時間や観察条件をそろえ、結果の比較に使える範囲を整理した。数が増えたことを成果として強調するのではなく、比較の条件を明確にした判断を説明する形です。実在の学生の事例ではありません。

分子・食品系の実験なら条件や分析の再現性、園芸や経済の調査なら生産者・流通との関係、土木系なら対象地域の条件と設計上の制約など、自分が考えた点を一つ選びます。編集部の整理例をそのまま自分の経験にせず、実際に行った行動に置き換えてください。

「大手に通用するか」と不安な場合も、大学名を理由に候補を消す前に募集条件を確認しましょう。自分の専門を使える職種を見つけ、その仕事を選ぶ理由と経験を言葉にすることが、改善できる準備になります。

候補3件と、研究・実習のメモを用意する

今日の作業は、気になる応募先3件について、職種・勤務地・応募条件・締切を書き出すことです。次に、研究や実習で自分が工夫した場面を一つ添えます。進学も考える場合は、研究室の候補と質問を同じメモに追加しましょう。

全学のキャリア相談は学年制限がなく、模擬面接やES・履歴書の添削に対応しています。キャリコムからは前営業日12時まで予約でき、対面とTeamsを選べます。当日の申込みは電話か窓口で行う案内です。[4]

専門の内容は指導教員に、専門外の人にも伝わる説明になっているかはキャリア相談で確認すると、役割を分けて準備できます。研究や実習の繁忙期も含めて予定を共有し、次に出す書類・受ける選考を具体的に決めていきましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 令和7年度進路状況調査確認日:2026-09-11 / 全6頁中1〜2頁の全文・画像確認。2025年度卒業、2026/5/1現在。就職者B/希望者A。医学臨床研修112別。3〜6頁不使用。
  2. 令和7年度就職先一覧確認日:2026-09-11 / 全17頁中1〜11頁の学部部分を全文・画像確認。現職者除く単年度、学科課程別人数、配属不明。この記事使用箇所:9〜11頁農学生命科学部。大学院12〜17頁不使用。
  3. 学部・学科の紹介確認日:2026-09-11 / 全文確認。現行構成・学び。就職数値は進路調査PDFを採用、HTML図表不使用。
  4. 就職・進路相談確認日:2026-09-11 / 全文確認。全学年、40分、キャリコム前営業日正午、当日電話窓口、対面/Teams、保健出張は対面のみ。
  5. 農学生命科学部の学科案内確認日:2026-09-11 / 全文確認。5学科コースと学び、白神・沿岸のフィールド、3年後期〜卒業研究。

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