就職率97.3%と、学科名の変更を確認する
大学の就職実績ページでは、2025年度卒業生の管理栄養学科の就職率を97.3%と公表しています。分母は就職希望者で、卒業者全体に占める就職者の割合ではありません。また、管理栄養士国家試験の合格率や、管理栄養士として採用された人だけの割合でもありません。[1]
管理栄養学科は2026年4月から健康栄養学科へ名称を変更しています。大学の告知では2026年度入学生から新名称を使い、2025年度以前の入学生は管理栄養学科の名称で卒業すると説明されています。履歴書などには、自分の入学年度と正式な所属名称を確認して記入しましょう。[2]
したがって、2025年度の就職実績を「新名称で入学した学生の卒業実績」として読むことはできません。学部は同じ健康栄養学部ですが、就職実績の年度と学科名は資料どおりに確認することが必要です。最新の学科紹介を読むときも、科目や資格の履修条件は自分の入学年度の案内に照らしてください。[1] [2]
病院・給食・食品企業の仕事内容を比較する
過去3年間の主な就職先には、益田赤十字病院、西広島リハビリテーション病院、日清医療食品、エームサービスグループ、タカキベーカリー、広島協同乳業などが掲載されています。医療・福祉や給食に関わる企業だけでなく、食品製造などにも進路が広がっています。これは複数年の就職先例で、2025年度だけの一覧ではありません。[1]
| 候補となる分野 | 募集要項で確認すること | 実習経験との接点 |
|---|---|---|
| 病院・福祉施設 | 採用職種、資格条件、対象者、担当業務 | 相手の状況に合わせた食事や説明の工夫 |
| 給食を担う企業 | 雇用元、配属先、調理と管理の業務範囲 | 大量調理、衛生管理、チームの作業分担 |
| 食品製造・販売の企業 | 営業・品質管理・開発などの募集区分 | 食品実験、調査、相手への提案 |
| 教育に関わる仕事 | 免許要件、採用区分、試験日程 | 食育、指導案、対象者に応じた伝え方 |
就職先の社名だけでは、採用された職種や配属先は分かりません。食品企業に就職したという実績から、全員が商品開発職に就いたと考えたり、病院名の掲載から管理栄養士採用と断定したりしないようにします。仕事内容と必要な資格は、個々の募集情報で確かめてください。
学科の卒業生紹介には、保育園の栄養士、特別養護老人ホームの管理栄養士、食品メーカーの営業として働く例があります。紹介は取材当時の個人の経験です。食の専門知識をどの場面で使っているかを読み、職種選びの手掛かりにしましょう。[3]
受験資格・免許取得・採用選考を分ける
学科案内には、管理栄養士国家試験受験資格、栄養士免許、栄養教諭一種免許状、フードサイエンティストが示されています。管理栄養士については「国家試験受験資格」であり、卒業だけで国家試験に合格したことにはなりません。所定の科目や実習など、取得に必要な条件は学科へ確認します。[3] [4]
応募書類に資格を書く際は、取得済みなのか、取得見込みなのか、受験予定なのかを区別します。応募先がどの状態を条件としているかも確認し、まだ取得していない免許を取得済みと記載しないようにしましょう。専門知識を学んだことと、現時点で持っている資格は別々に説明できます。
栄養教諭を考える場合は、免許取得に必要な履修と、採用試験に向けた準備を並行して確認します。教職指導センターでは履修や実習の相談、採用試験への支援を案内しています。免許の取得がそのまま採用を意味するわけではないため、希望する自治体などの募集区分も調べます。[5]
国家試験対策と就職活動が重なる時期には、試験勉強だけでなく面接や実習の日程も予定表に載せます。大学は国家試験に向けた個別指導などを紹介しています。理解が不十分な科目と、応募のために未準備の書類を分けて相談すると、優先する作業を決めやすくなります。[3]
実習で自分が判断した場面を具体化する
健康栄養学科の紹介では、給食経営管理実習で献立、食材、衛生管理、チーム運営などを学び、臨地実習では病院や保健所などの現場に赴くことが説明されています。地域課題研究も学びの一つです。管理栄養学科の案内にも地域課題研究や臨地実習が示されています。[3] [4]
就活では、実習名の列挙より、自分が担当した作業と判断を説明します。準備、実施、振り返りのどこに課題があり、先生や実習先の指導を受けて何を変えたかを書き出しましょう。指導者が決めたことと自分が提案したことを分けると、経験を正確に伝えられます。
編集部の架空の例として、給食実習で配膳までの時間がかかった学生なら、担当作業を確認し、チームで手順を見直し、次回の実施後に改善点を振り返った流れを話せます。作業時間を計測していなければ短縮率を作らず、確認できた変化だけを説明してください。
臨地実習の話では、患者や利用者を特定する情報を含めず、自分が学んだ確認手順や伝え方を中心にします。見学しただけの処置や支援を、自分が担当した実績として書かないことも大切です。応募先に関係の深い場面を一つ選び、行動と学びを短くまとめましょう。
HIJIキャリと相談会で、仕事との接点を確かめる
大学のキャリア支援WEBシステム「HIJIキャリ」では、企業情報や求人票、先輩の就職活動報告を閲覧できます。希望する分野の求人を探し、資格条件と仕事内容を確認したうえで、学内で得た情報と募集先の案内を照合しましょう。[5]
「なんでも相談会」は学科・学年を問わず利用できる個別相談で、進路選択、履歴書添削、面接対策などを扱います。資格職と食品企業で迷っている場合は、それぞれの求人を持って、実習経験をどう伝えるか相談する方法があります。自分の予定に合わせて予約できることも案内されています。[5]
資格や実習の履修は学科、栄養教諭の準備は教職指導センター、応募書類や仕事選びはキャリアセンターというように、相談内容を整理すると次の行動につながります。どの窓口か分からない場合は、未確認の項目を一覧にして、担当者に確認先を尋ねましょう。
今週は働きたい相手と応募条件を一つずつ決める
まず、子ども、高齢者、病院の患者、食品を購入する人など、自分がどのような相手を支えたいかを書き出します。次に、その相手に関わる仕事を一つ選び、必要な資格と採用職種を確認します。「食に関わりたい」という関心を、具体的な仕事へ少しずつ絞っていきましょう。
その仕事と関係する実習経験を一つ選び、目的、自分の担当、受けた助言、変えた行動を短く整理します。まだ実習前なら、今後確認したいことをメモしておくことも準備になります。国家試験の学習予定と応募締切を重ね、先に相談すべき項目から進めてください。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 比治山大学 就職実績確認日:2026-09-10 / 就職実績
- 比治山大学 学科名称変更を含む将来構想のお知らせ確認日:2026-09-10 / 学科名称変更を含む将来構想のお知らせ
- 比治山大学 健康栄養学科確認日:2026-09-10 / 健康栄養学科
- 比治山大学 管理栄養学科(2025年度以前)確認日:2026-09-10 / 管理栄養学科(2025年度以前)
- 比治山大学 キャリアサポート確認日:2026-09-10 / キャリアサポート