ゲームも候補になるが、プレイ時間だけでは取り組み方が伝わらない

ガクチカにゲームを書くか迷うときは、まず企業の設問の範囲と、自分が具体的に説明できる行動を確認します。厚生労働省のマイジョブ・カードでは、趣味や日常生活の経験も題材になると解説しています。ただし、ゲームという題材が特定の企業でどう評価されるかを示す資料ではありません。[1]

「大学生活で千時間遊びました」という時間の長さだけでは、その中で何を考え、何を工夫したかが分かりません。記録を見て方法を変えた、仲間と役割を調整した、イベントの準備をしたなど、自分が行動した場面があるかを探してみましょう。

  • 学業やチーム経験など、設問に指定があるか
  • 実際に自分が工夫したことを説明できるか
  • ゲームを知らない人にも内容を短く伝えられるか
  • 結果や順位を誇張せず、確認できる範囲で書けるか

ただ楽しんでいた経験も、趣味として大切にして構いません。就活のためにすべてを努力の物語へ変える必要はありません。行動を説明しにくければ、趣味欄で紹介し、ガクチカは授業や生活の別の経験にする方法もあります。

個人の上達・チームの調整・運営の経験を分けて選ぶ

ゲーム経験を振り返る入口
経験の種類具体化する行動別の証拠が必要な主張
一人で上達を目指した失敗を記録し、練習方法を変えたチームをまとめたという評価
仲間と協力した役割や連絡方法を話し合った自分が全員の成績を上げたという因果
大会や交流会を運営した参加案内、進行、問い合わせ対応を行った担当していない企画や集客の成果
攻略情報を整理・発信した情報を検証し、分かりやすく整理した確認していない読者数や影響力

強みを先に「リーダーシップ」に決めてから話を作ると、実際の経験とのずれが生まれます。自分がしたことを先に書き、その行動から説明できる取り組み方を考えてください。

チームで遊んでいた場合も、ボイスチャットを使ったことだけで協調性が証明されるわけではありません。考えが違った場面で何を確認し、どんな合意を作ったかまで振り返ると、説明の材料になります。

専門用語とゲームの説明を減らし、行動を残す

立教大学のガクチカシートは、活動の概要を短くし、誰にでも分かる言葉で考えや行動を具体化するよう案内しています。ゲームのルールや作品への熱意が長くなりすぎると、自分の工夫に使う文字数が少なくなります。[2]

知らない人にも伝えるための言い換え
説明したい内容まず使える表現
チームで戦うゲームの詳細なルール複数人で役割を分担する対戦ゲーム
ランク・レートなどの仕組みゲーム内の実力区分や成績の指標
特定の役割名や略語攻撃・支援・状況確認など担当する役割
リプレイを検討する作業対戦の記録を見直して、失敗の原因を比較した

言い換えによって実態を大きく見せないことも重要です。普段のゲーム仲間を「事業チーム」、攻略の共有を「コンサルティング」と呼ぶ必要はありません。ゲームとしての経験を正確に伝えた上で、本人の判断を説明しましょう。

個人プレイの例:順位より、何を変えたかを示す

「対戦ゲームで同じ失敗を繰り返していたため、対戦後の振り返りに力を入れました。最初は感覚で原因を決めていましたが、記録を見直し、判断が遅れた場面と操作を誤った場面を分けました。一度に多くの点を直そうとせず、次の練習で意識することを一つに絞りました。結果だけでなく、自分が選んだ行動を振り返る習慣ができました。」

実際に順位が上がった記録があるなら、対象期間や指標とともに記載できます。ただし「上位○%」は母数や区分が分からなければ使わず、確認できるランクや大会結果などにとどめます。上達の数値がなくても、記録や練習方法の変化は自分の行動として説明できます。

  • 記録から何を原因だと考えたのか
  • ほかの原因も考えたか
  • その練習をどれだけ続けたか
  • 方法が合わなかったとき、どう変えたか

面接でこれらの質問に答えられない場合は、例文の言葉を借りすぎていないか確認してください。実際に振り返っていなかったなら、分析した経験として書かず、別の題材を選びます。

チームプレイの例:勝利を自分一人の成果にしない

「友人と参加する対戦で、役割の希望が重なり、準備に時間がかかっていました。そこで私は、各自がやりたい役割と対応できる役割を先に共有することを提案しました。実施後に負担を聞き、固定しすぎず交代できる方法へ直しました。自分の希望を伝えるだけでなく、相手の事情を確認して進め方を調整する経験になりました。」

これも架空例です。自分がリーダーではなかったなら、その役職を付け加える必要はありません。提案したこと、話し合いに参加したこと、実際に運用したことを区別して記載します。

勝った理由には相手や他のメンバーの行動なども関わります。「私の調整で優勝した」と言い切る根拠がない場合は、自分の行動とチーム全体の結果を分けて説明してください。反対の意見が出たときの対応や、うまくいかなかった点も話せると、経験の中身が明確になります。

学業との両立や、ゲーム業界への志望理由を混同しない

学業との両立を聞かれたら

授業や課題との時間の使い方を、実際の状況で答えます。就活向けに「学業は完璧でした」と作らず、問題があった場合はその事実と実施した改善を整理しましょう。長時間遊んだことをアピールするために、睡眠や授業を削ったことを成果のように書く必要はありません。

ゲーム会社へ応募する場合

ゲームが好きという経験は、会社や職種を選ぶ理由の一部にはなっても、開発・企画・営業などの仕事を理解している証拠とは別です。応募職種の要件や課題を確認し、プレイヤーとしての経験に加えて、その仕事をしたい理由を準備します。

チーム経験を指定されている場合

一人での経験を無理にチームの話へ変えないでください。実際に他者と取り組んだ授業、アルバイト、活動などを比較して、設問に合うものを選びます。個人の経験は別の質問で使えるようにしておけます。

話してみて伝わらなければ、題材より説明を点検する

まず、ゲームを知らない人へ一分程度で説明してみましょう。相手がゲームのルールだけを覚えていて、自分の工夫を説明し返せないなら、活動の説明が長すぎる可能性があります。課題、判断、行動を中心に書き直してみます。

  • 作品やルールの説明を一文にまとめる
  • 自分が実際にした工夫を二つ以内に絞る
  • 根拠のない順位・人数・成果を取り除く
  • 設問への回答になっているか、他の経験とも比較する

それでも迷う場合は、大学のキャリアセンターで、文章だけでなく元の経験から相談してみてください。逆転就活塾の無料相談でも、ゲームを題材にするか、別の経験を使うかを含め、事実に基づくガクチカの伝え方を整理できます。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 厚生労働省 マイジョブ・カード|ガクチカの書き方をプロが伝授確認日:2026-09-09 / 趣味や日常経験を題材にできるという一般的な解説。ゲーム固有の採用結果を示す資料ではない
  2. 立教大学|学生時代に力を注いだこと(ガクチカ)シート確認日:2026-09-09 / 専門用語を避け、考え・行動・結果のつながりを伝える構成

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