就職63人・進学10人。まず学科ごとの人数を確認する
大学の2025年度卒業者進路表は、2026年3月31日現在の生物資源学部について、卒業75人、進学10人、就職希望63人、就職63人、その他2人と掲載しています。就職率100%の分母は就職希望者63人で、卒業者75人ではありません。[1]
| 学科 | 卒業 | 進学 | 就職希望 | 就職 | その他 |
|---|---|---|---|---|---|
| 生物資源学科 | 44人 | 9人 | 34人 | 34人 | 1人 |
| 創造農学科 | 31人 | 1人 | 29人 | 29人 | 1人 |
| 学部計 | 75人 | 10人 | 63人 | 63人 | 2人 |
両学科とも希望者を分母にした就職率は100%ですが、進学者は生物資源学科9人、創造農学科1人と異なります。だからといって、所属する学科の多数派と同じ選択をする必要はありません。人数は先輩の進路を知る材料として、自分が希望する仕事と研究内容を考える際に使いましょう。[1]
就職した人がどの職種で採用されたか、希望条件がどこまでかなったかは、この表から分かりません。大学名から就職の難易度を決めつけたり、一年度の100%を将来の保証として受け取ったりせず、個々の求人と自分の準備を確かめることが大切です。
就職先一覧は、生物資源と創造農で集計期間が違う
大学の就職・進学データにある生物資源学科の就職先画像は「過去5年間」の一覧です。日華化学、サカイオーベックス、ニプロファーマ、タカラバイオなどが掲載されています。同じ画像内の大学院修了者の就職先は、学部卒業者とは別の欄です。[2] [3]
創造農学科の画像は「過去3年間」で、2023年3月〜2025年卒業生という対象期間が明記されています。福井県農業協同組合、山崎製パン、農林水産省植物防疫所などが挙げられています。この一覧を2025年度卒業者29人の就職先内訳として読むことはできません。[2] [4]
| 学科・区分 | 資料の期間 | 読み取れないこと |
|---|---|---|
| 生物資源学科・学部卒 | 過去5年間と表記 | 開始・終了年度、企業別人数、配属職種 |
| 生物資源学科・大学院修了 | 学部とは別欄 | 学部卒の採用実績としては扱えない |
| 創造農学科・学部卒 | 2023年3月〜2025年卒業生 | 2025年度単年の内訳、企業別人数、配属職種 |
企業名は仕事内容を調べる入口になりますが、食品会社への就職がすべて開発職、化学会社への就職がすべて研究職という意味ではありません。大手企業に関心がある場合も、募集する法人と職種、応募できる学位や専門分野、勤務地を確認してください。
実験中心の学びと、食・農の現場での学びを仕事へつなぐ
生物資源学部には、生物資源学科と創造農学科があります。生物資源学科は、応用生化学、分子機能科学、分子生物学、植物資源学などの研究領域を紹介しています。研究対象だけでなく、どの方法で疑問を確かめるかにも注目すると、自分の関心を整理しやすくなります。[5] [6]
創造農学科は、食と農業を中心に、環境・文化・生活まで扱い、現場での実習や専門家との学びを重視しています。品種や栽培、食品の機能、地域農政などの研究が紹介されています。生産技術への関心と、農産物を地域や事業につなぐことへの関心を分けて考えてみましょう。[7]
| 自分が面白いと感じた作業 | 調べたい仕事の内容 | 経験として整理すること |
|---|---|---|
| 実験や成分の分析 | 試験・分析・品質のどこを担うか | 条件の設定、記録、結果の解釈 |
| 植物の栽培や育種 | 生産や技術支援にどう関わるか | 観察、比較、栽培条件の工夫 |
| 食の加工や利用 | 開発・生産・販売の何に関心があるか | 相手の要望と検証の手順 |
| 農村や地域の調査 | 行政・団体・企業で誰の課題を扱うか | 聞き取り、論点整理、提案の根拠 |
この表は編集部による比較の提案で、学科ごとの採用職種を示すものではありません。自分が履修した授業や研究に引き付け、「どの作業なら続けたいか」「仕事で何を確かめたいか」を考えるために使ってください。
成果の大きさより、条件をそろえた工夫を伝える
実験や栽培の経験は、結果が期待どおりでなかった場合にも説明の材料になります。なぜその方法を選んだのか、どの条件を管理したのか、予想と違う結果をどう扱ったのかを整理しましょう。研究の専門用語を減らし、判断の手順が伝わることを優先します。
編集部の架空の例:栽培実習で区画ごとの違いを比べる際、記録する時刻や項目がそろっていないことに気づいた。班で記録方法を合わせ、違いの原因をすぐに一つへ決めつけず、確認できた条件と未確認の条件を分けて報告した。これは実在学生の活動や成果を紹介するものではありません。
地域での聞き取りなら、訪問件数の多さだけでなく、質問を変えた理由や意見が食い違った際の整理方法を説明できます。企業や農家と関わる活動では、相手の情報や未公開データをそのまま選考に使わず、大学や担当者が認めた範囲で話してください。
| 項目 | 書くこと |
|---|---|
| 課題 | 何を確かめる、または改善する必要があったか |
| 担当 | 共同作業のうち、自分が行った範囲 |
| 行動 | 比較・記録・相談などで工夫したこと |
| 結果 | 実際に確認できた変化と、その根拠 |
| 振り返り | まだ説明できない点と、次に確かめたいこと |
研究を続けるか、学部卒で働くかを相談する
生物資源学科では2025年度に9人、創造農学科では1人が進学しています。進学を考えるなら、学位を増やすこと自体ではなく、どの問いを深め、どの方法を身に付けたいかを教員へ相談しましょう。希望する職種の募集条件で、大学院での学習がどう位置付けられるかも調べます。[1]
学部卒で就職する場合は、研究や実習で経験したことを、仕事内容に合わせて説明します。分析をした経験があっても、すべての機器や業務に対応できると表現する必要はありません。経験した範囲と、これから学ぶ必要のある部分を正確に伝えることが大切です。
資格や教職課程に関心がある人は、大学の就職・進学データの資格欄と、自分の入学年度の履修案内を確認してください。生物資源学科と創造農学科では資格・免許の案内が異なり、所定の科目や課程の修了が条件になるものがあります。学部卒業だけで全員が同じ資格を得るわけではありません。[2]
大学のキャリアセンターでは、相談や就職情報、自己分析・面接の支援が案内されています。専門の相談は教員へ、応募先や選考日程の相談はキャリア窓口へ持ち込み、両方の情報から計画を立てるとよいでしょう。[8]
今日できることは、気になる作業と求人の条件を並べること
まず、自分の学科の進路表を確認し、気になる仕事を二つ選びます。会社名だけでなく、その仕事が扱う対象、日々の作業、応募条件、勤務地を記録しましょう。農業や食品が好きという共通点があっても、実験、現場管理、営業、政策では求める働き方が違います。
次に、授業・実習・研究から一つの経験を取り出し、自分の役割と判断を短く書きます。進学と就職で迷うなら、それぞれで確認したい条件を一つずつ添えて相談してください。学部の実績と、自分が仕事に求めるものを分けて整理すると、納得できる候補を選びやすくなります。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 2025年度卒業者進路等確認日:2026-09-11 / 全1頁、2026-03-31現在。学科別人数、希望者分母
- 福井県立大学 就職・進学データ確認日:2026-09-11 / 学科別就職先画像と資格案内
- 生物資源学科の主な就職先・進学先確認日:2026-09-11 / 画像全体確認。過去5年間、学部/院別欄。年度境界不明
- 創造農学科の主な就職先・進学先確認日:2026-09-11 / 画像全体確認。2023年3月〜2025年卒業生
- 生物資源学部の紹介確認日:2026-09-11 / 2学科の教育と拠点
- 生物資源学科の紹介確認日:2026-09-11 / 研究領域と教育
- 創造農学科の紹介確認日:2026-09-11 / 実習・地域・食農の研究。将来の進路紹介は実績と別
- 福井県立大学 就職活動支援確認日:2026-09-11 / キャリア相談と選考支援