就職内定率95.6%と進学21人を別々に読む

2025年4月~2026年3月卒業生・情報学科
指標人数・割合
卒業者91人
進学21人
就職希望者68人
就職65人
就職内定率95.6%
[1]

95.6%は、大学が掲載する就職65人を就職希望者68人で割った割合です。卒業者91人を分母にしたものではありません。大学の表では進路別内定数として示されており、進学21人も別に掲載されています。[1]‌‌‌​​‌‌​​​​‌​​​​​‌‌​​​‌‌‌​​‌​​‌‌​‌‌​​‌​‌‌‌‌‌​‌‌​​​‌​‌‌‌​‌‌‌‌‌​‌‌

進学者がいることは、さらに学ぶ進路を考える材料になります。ただし、人数の表だけでは進学先や専攻は分かりません。自分が深めたい研究、希望する仕事の学位条件、費用や期間を整理して、就職と進学を比較してください。

情報通信・製造などの就職先を法人名まで確かめる

2025年度の情報学科の主な就職先には、Sky、BIPROGY、富士ソフト、インテック、三菱電機ソフトウェア、日鉄ソリューションズ中部などが掲載されています。製造業ではマツダ、TOA、フリュー、その他のサービス業ではアクセンチュアなども挙げられています。[2]

企業・団体名は2026年5月1日時点とされていますが、各社の人数や配属職種は掲載されていません。企業名だけから、全員が開発職やデータサイエンティストになったと解釈することはできません。応募先の採用情報で、どの業務を募集しているかを調べましょう。[2]

同じページに地域情報学研究科の就職先も載っています。たとえばデンソーテンやNRIシステムテクノは大学院の欄にある名称で、情報学部卒業者の実績に混ぜないようにします。また、グループ会社の実績を親会社の実績として読み替えることも避けてください。[2]

大手企業の掲載は候補を知るきっかけになりますが、採用の可能性を保証するものではありません。大学名への不安だけで判断せず、求人の仕事と、自分の開発や分析経験のどこがつながるかを考えましょう。

3つの専門領域から、実際に学んだ内容を整理する

現在の情報学部は、数理・データサイエンス、ICT、人間・社会情報学の3つの専門領域を案内しています。データ解析、情報システムやアプリ開発、人と社会に関わる情報技術などを学ぶ構成です。[3]

専門分野と経験を振り返る視点
分野学部が示す科目の例本人が整理すること
数理・データサイエンス機械学習、確率統計、シミュレーション工学データの条件、分析方法、結果の確かめ方
ICT情報ネットワーク、情報セキュリティ、組込みシステム設計や設定、実装、動作確認の担当
人間・社会情報学ヒューマンインタフェース、自然言語処理、ゲーム情報学利用者の想定、表現や操作の工夫、評価
[3]

大学は2026年度からの新たな教育目標も公表しています。現在の教育紹介と2025年度卒業生の就職実績は、同じ世代の情報とは限りません。自分の入学年度のカリキュラムを確かめ、実際に履修した内容を経験として説明してください。[4]

開発経験は、本人の担当と検証を伝える

現在の学部紹介には、IT実習で機材を用いて課題に取り組み、機械学習やVR・ARなど複数の情報技術を学ぶとあります。関連する実習や自主制作の経験があるなら、完成品だけでなく、どの課題に対して何を作ったかを整理しましょう。[3]

アプリやシステムを説明するときは、想定する利用者と用途を先に伝えます。次に、自分が作った機能や担当範囲、うまく動かなかった箇所、修正後の確認へ進みます。開発ツールやライブラリを使ったことと、機能を自分で実装したことは区別してください。

制作物を紹介する前の確認
項目準備する内容
目的どんな利用者の何を便利にするか
担当設計、実装、テストなど本人の範囲
工夫他の方法と比べて何を選んだか
確認どんな条件で動作を確かめたか
限界未実装の機能や残った問題

チームで作った場合は、全体の成果と本人の成果を分けます。公開できるコードや画面があるときも、第三者の権利や非公開情報が含まれていないかを確認してから使いましょう。見せられない成果物でも、担当した作業と考え方は整理できます。

データ分析は、結果だけでなく前提を説明する

分析に取り組んだ経験では、どのデータを使い、何を知ろうとしたかを明らかにします。欠けたデータや比較条件をどう扱ったか、どこまで結果を一般化できるかを説明できるようにしましょう。数字が良く見えることだけを成果にしないことが大切です。

機械学習を使った場合も、入力データの準備、モデルの利用、結果の評価など、本人が関わった範囲を分けます。既存の仕組みを動かしたのか、条件を変えて比較したのかによって経験の内容は異なります。自分が判断した部分を具体的に伝えてください。

求人では「データに関わる仕事」という名称だけでなく、集計、分析、システム運用、顧客への提案などの具体的な業務を確認します。自分が今できることと、入社後に学びたいことを分けて話す準備をしましょう。

研究開発と地域プロジェクトのどちらに関心があるか

現在の学部紹介は、卒業研究の方向として研究開発タイプとプロジェクト実践タイプを示しています。前者は専門知識を使う基礎・応用研究や開発、後者は情報技術を地域課題に応用する実践を通じて学ぶ方向です。[3]

地域と関わる活動をした場合は、依頼された内容をそのまま作るだけでなく、相手が何に困っていたかをどう確かめたかを振り返ります。技術的に作れることと、実際に使ってもらえることの間にどんな違いがあったかも、考えた経験があれば説明できます。

研究に関心が強い場合は、問題をどう設定し、どの方法で検証したかを整理してください。進学と就職のどちらを選ぶ場合も、現在の研究と次に学びたい内容が伝わると、教員やキャリア支援係への相談を具体化しやすくなります。

2026年度からの教職課程と既卒実績を分ける

情報学部は2026年度以降の入学生を対象とする教職課程を案内しています。中学校・高等学校の数学、高等学校の情報の免許状を目指す課程です。これは新しい教育の情報で、2025年度卒業者がこの課程を経て就職したという実績ではありません。[3]

教職に関心がある場合は、自分が対象となる入学年度か、必要な履修や実習は何かを大学に確認してください。免許取得と教員として採用されることも別に考え、必要な準備を整理します。

求人と研究・制作の概要を持って相談する

大学の学務課キャリア支援係は、教員と連携した進路相談、キャリアガイダンス、模擬面接、SPI対策などを案内しています。求人を一つ選び、研究や制作を一枚にまとめて持参すると、専門外の相手に伝わる説明になっているかを相談できます。[5]

まずは制作・分析・研究のどれか一つを選び、目的、担当、結果、課題を短く書き出しましょう。求人と照らして不足している知識や経験を見つけ、次に調べることを決めます。逆転就活塾へ相談する場合も、大学名だけでなく具体的な取り組みから自己PRと志望理由を整えていきます。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 福知山公立大学 進学者数及び就職者数確認日:2026-09-11 / 2025年度情報学科進路、学部と院の分離、2026新教育・教職と既卒実績の分離
  2. 福知山公立大学 就職・進路データ確認日:2026-09-11 / 2025年度情報学科進路、学部と院の分離、2026新教育・教職と既卒実績の分離
  3. 福知山公立大学 情報学部確認日:2026-09-11 / 2025年度情報学科進路、学部と院の分離、2026新教育・教職と既卒実績の分離
  4. 福知山公立大学 福知山モデル確認日:2026-09-11 / 2025年度情報学科進路、学部と院の分離、2026新教育・教職と既卒実績の分離
  5. 福知山公立大学 就職支援確認日:2026-09-11 / 2025年度情報学科進路、学部と院の分離、2026新教育・教職と既卒実績の分離