どの大学から入っているのか。気象と関係ない学部から入っている

会社は採用大学の一覧を公開していません。大学の側の資料で確認できたのは、次の2件です。どちらも理学部でも情報系でもありません。[5] [6]

ウェザーニューズを就職先として掲載している大学(大学公式資料・2026年9月9日確認)
大学・学部掲載されている資料対象年度
国士舘大学 21世紀アジア学部「卒業後の進路」ページの「主な就職先」の一覧に「ウェザーニューズ」対象年度の記載なし
桜美林大学 航空学群「卒業生の進路」ページの業種別一覧、「情報通信」の欄に「ウェザーニューズ」直前の見出しは「業種別就職割合(2025年度卒業生実績)」。この企業名一覧自体に対象年度の明記なし
[5] [6]

21世紀アジア学部は、国士舘大学がアジアの言語・文化・国際関係などを学ぶ学部として置いているものです。航空学群は、桜美林大学が航空管制・航空機管理・空港管理・パイロット養成のコースを置いている学群です。どちらも「気象を学ぶ学部」ではありません。それでも、この会社の名前が進路資料に載っています。[5] [6]

会社は採用実績校を公開していないので、自分の大学からの実績を会社側の資料で確かめる方法はありません。通っている大学のキャリアセンターに就職先データを問い合わせるのが確実です。ただしこの会社には、大学名の一覧よりも強い材料があります。次の節で見る、専攻と資格についての記載です。[1]

会社が専攻と資格について書いていること(引用)

採用のよくある質問に「気象学や物理学を専攻していない学生でもエントリーすることは可能ですか?」という項目があります。回答はこうです。[1]

「ウェザーニューズでは募集対象を気象学や地球物理学専攻に限定せず、他分野を専攻する学生も積極的に受け付けております。ウェザーニューズの業務は幅広く、気象予報業務の他に、マーケティング&セールスやシステム開発など様々な業務があります。現在、当社は革新性を通じてグローバル展開を拡張している時期であり、工学部、情報関係の学生から、法学部、経済学部、文学部といった文系の学生まで、分野を問わず積極的な募集を行っております」。[1]

法学部、経済学部、文学部と、学部名を具体的に挙げている点が重要です。「文系歓迎」という一言で済ませる会社は多いですが、この会社は学部名を書いています。[1]

資格についてはさらに踏み込んでいます。「入社するには、気象予報士の資格は必要ですか?」への回答は「採用に際し、気象予報士資格を要件とすることは一切ありません。また、有資格者を選考において優遇することもありません。業務に必要な知識は、気象予報士資格の有無を問わず、入社後に十分な研修を行ないます」。[1]

既卒についても明記があります。「既卒ですが、応募できますか?」への回答は「大学卒業後3年以内の方は新卒採用としてもご応募いただけます。もしくは、『Winner(中途)採用』サイトよりご応募ください」。卒業後に就職活動をやり直している人も、3年以内なら新卒枠です。また「障害の有無、程度に関係なく採用を行っております」「高い志を持つ留学生の採用を積極的におこなっております」という記載もあります。[1]

ただし、会社が大学名を選考でどう扱っているかは公開されていません。「学歴フィルターがない」とまでは書けません。書かれているのは、専攻を限定していないこと、資格で優遇しないこと、既卒3年以内は新卒枠であることの3つです。[1]

大学名で差がつかない土俵は、この会社では4つある

選考のどこが大学名で動かないのかを、公開情報から特定します。

土俵1:知識は入社後に会社が教えると書いてある

資格についての回答に「業務に必要な知識は、気象予報士資格の有無を問わず、入社後に十分な研修を行ないます」とあります。実際、新卒入社者の入社後の流れが公開されていて、4月〜5月にPW共通研修(オフサイト研修とオンサイト研修)、5月〜9月に仮配属、9月下旬にフォローアップ研修、10月から本配属という順です。オンサイト研修では「全体で気象やITについての講習を受けます。また、少人数のグループで各部署を回り、業務の内容等を学びます」と書かれています。入社してから5か月かけて教える前提の会社です。[1] [2]

土俵2:4つの部門のどこで戦うかを、自分で選べる

会社は事業を「エンジニア」「サービス&オペレーション」「マーケティング&セールス」の3つの専門部門と、それを支える「コーポレート」で構成していると説明しています。この中には、気象の知識が中心になる職種(気象・海象・地象解析/予報)だけでなく、営業、マーケティング/インサイドセールス、カスタマーサクセス、経営企画、人事/総務、法務、経理も含まれます。文系の学部で学んだことが直接つながる職種が、会社の側に用意されているということです。[3]

土俵3:本配属は入社の半年後。最初の判断がすべてではない

新卒入社者は「PW(Possible Winner)」と呼ばれ、5か月の研修期間を経て本配属になります。5月からの仮配属は「事前に実施されるアンケート、先輩社員との面談のもと」決まり、「自分と部署とのマッチングを確認する期間でもあります」。10月の本配属では「仮配属と同じ部署の人もいれば、希望や各部署の状況などにより変わる人もいます」と書かれています。入口の1回で配属が決まりきる会社ではない、ということです。[2]

土俵4:OB・OG訪問の窓口が公開されている

よくある質問のお問い合わせ欄に「PW(Possible Winner)採用に関する質問や、OB,OG訪問に関するご要望は、以下の連絡先までお問い合わせください」として、採用担当のメールアドレス(pw_recruit@wni.com)が公開されています。自分の大学に卒業生がいるかどうかを、この窓口に直接聞けるということです。先輩がいる大学が有利になるのではなく、聞いた人が情報を得られる仕組みになっています。[1]

4部門・15職種。気象の職種だけではない

会社が公開している部門と職種
部門職種
エンジニアサービス開発(ソフトウェア)エンジニア/AIエンジニア/データサイエンティスト/予報技術開発エンジニア
マーケティング&セールス営業(国内・グローバル)/マーケティング・インサイドセールス/カスタマーサクセス
サービス&オペレーションサービス企画/気象・海象・地象解析・予報/リスクコミュニケーション/動画運営(キャスター)
コーポレート経営企画/人事・総務/法務/経理
[3]

会社の説明では「IT技術を駆使して最先端の気象サービスを生み出す『エンジニア』、サービス運用とお客様への情報提供を担う『サービス&オペレーション』、そして事業拡大を牽引する『マーケティング&セールス』が連携。この三位一体の活動を、組織基盤を支えるコーポレート部門がバックアップし」とあります。15の職種のうち、気象の専門知識が中心にあるのは「気象・海象・地象解析・予報」と「予報技術開発エンジニア」で、残りは他業界にもある職種です。[3]

配属の希望については「希望は伺いますが、配属は社員の適性や会社全体の事業計画、ビジネス戦略等、多面的な観点から判断し、決定しますので、希望が必ずしもただちに実現するとは限りません」と書かれています。希望が通る保証はない、と会社が正直に書いています。[1]

応募の入口と、公開されている制度

2028年卒については、2026年4月1日付のお知らせで「2028年卒の方向けのプレエントリーの受付を開始いたしました。以下のボタンよりマイページのご登録をお願いいたします。イベント情報や今後の採用スケジュールにつきましては、マイページにて随時ご案内させていただきます」と告知されています。つまり、まずマイページ登録をして、その先の案内を受け取る形です。[4]

  • 既卒の扱い:大学卒業後3年以内なら新卒採用として応募可。それ以外は「Winner(中途)採用」から
  • 専攻:気象学・地球物理学に限定しない。工学部・情報関係から法学部・経済学部・文学部まで
  • 資格:気象予報士資格は要件ではなく、有資格者を選考で優遇することもないと明記
  • 留学生:積極的に採用していると明記
  • 障害のある人:障害の有無、程度に関係なく採用を行っていると明記
  • 問い合わせ先:PW採用担当(pw_recruit@wni.com)。OB・OG訪問の要望もこの窓口
[1] [4]

初任給や選考フローの具体的な数字は、2026年9月9日時点で公式サイトに掲載されていませんでした。マイページ登録後に案内されるとお知らせに書かれているので、条件を確かめてから決めたい人は、まずプレエントリーをして案内を受け取ってください。ここに書かれていない金額を、他のサイトの数字で埋めることはしません。[4]

公開されている数字。何を指す数字かを添えて読む

会社が公表している数字
項目公開されている数値
名称・設立株式会社ウェザーニューズ/1986年(昭和61年6月)設立
本社千葉県千葉市美浜区中瀬1-3 幕張テクノガーデン
拠点21カ国30拠点(国内10拠点、運営拠点8拠点)
資本金17億6百万円
連結売上高235億05百万円(2025年5月期)
社員数1,120人(2025年5月31日現在)
新卒入社後の流れ4〜5月にPW共通研修、5〜9月に仮配属、9月下旬にフォローアップ研修、10月から本配属
[2] [7]

社員1,120人という規模は、この記事で扱っているIT・通信の会社の中では小さいほうです。一方で拠点は21カ国30拠点。国内だけで完結する会社ではありません。会社は職種一覧に「営業(国内・グローバル)」を置いており、社員インタビューにも海外出身のエンジニアが掲載されています。[3] [7]

設立1986年で、この記事の時点で40年目の会社です。天気予報を国から受け取るのではなく、自社で観測・予測して売る会社である、というのが事業の骨格です。数字を見るときは、それが誰の何を指しているかを毎回確かめてください。連結売上高235億円はグループ全体の金額で、社員1,120人がどの範囲かは会社概要には明記されていません。[7]

30日でやること。まずプレエントリーで案内を受け取る

ここまでの内容を行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。

  1. 1日目:2028年卒向けのプレエントリーからマイページを登録する。選考スケジュールも待遇も、この会社はマイページで案内すると書いている。登録しないと情報が来ない構造なので、ここが最初
  2. 2〜3日目:DUTY(シフト)勤務の説明を読み、早番・遅番・日勤・夜勤がある働き方が自分の生活と合うかを考える。ここが合わないと、入ってから苦しくなる。合わないなら、ここで見切ったほうがよい
  3. 4〜10日目:4部門15職種の一覧を見て、興味の順に3つ選ぶ。気象の職種でなくてよい。営業、マーケティング、カスタマーサクセス、法務、経理も同じ会社の募集職種
  4. 11〜17日目:会社が出しているブログを読む。台風や豪雨の分析記事が公開されていて、この会社が何を売っているのかがそのまま分かる。面接で話せる材料はここにある
  5. 18〜24日目:自分が天気の情報で困った場面、助かった場面を1つ書き出す。この会社は個人向けアプリと企業向けサービスの両方をやっているので、どちらの立場の体験でも材料になる
  6. 25〜30日目:OB・OG訪問をしたいなら、採用担当のメールアドレス(pw_recruit@wni.com)に問い合わせる。会社が窓口として公開しているので、遠慮する理由がない

志望動機も、公開されている事実から組み立てられます。たとえばアルバイト先が屋外の仕事で、天気によって仕事量が大きく変わるのを見ていたなら、この会社が企業向けに何を売っているのかを調べて、自分が見た場面と結び付ける。これは自分にしか書けない出発点です。「天気が好きだから」では、他の誰が書いても同じ文章になります。[3]

採用の条件・日程・待遇は年度によって変わります。ここに書いた内容は、すべて2026年9月9日にウェザーニューズの公式サイトと各大学の公式サイトで確認したものです。応募の前に、必ず最新の募集要項を見てください。自分の場合にどの職種が合うか、経験をどう言葉にするかで迷ったときは、逆転就活塾の無料相談で一緒に整理することもできます。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. ウェザーニューズ 採用情報 よくある質問確認日:2026-09-09 / 気象学・物理学を専攻していない学生の応募可否、気象予報士資格を要件とせず優遇もしない旨、配属希望の扱い、留学生の応募、既卒3年以内の扱い、障害のある人の応募、DUTY(シフト)勤務、福利厚生の考え方、問い合わせ先
  2. ウェザーニューズ 採用情報 社員生活について確認日:2026-09-09 / PW(Possible Winner)の定義、入社後の流れ(内定者交流・入社式・PW共通研修・仮配属・フォローアップ研修・本配属)、社内イベント
  3. ウェザーニューズ 採用情報 職種紹介確認日:2026-09-09 / エンジニア・マーケティング&セールス・サービス&オペレーション・コーポレートの4部門と、その下の職種一覧、事業の構成についての説明
  4. ウェザーニューズ 採用情報 2028年卒の方向けプレエントリー受付を開始しました。確認日:2026-09-09 / 2026年4月1日付のお知らせ。プレエントリーの受付開始と、イベント情報・採用スケジュールをマイページで案内する旨
  5. 国士舘大学 21世紀アジア学部 卒業後の進路確認日:2026-09-09 / 「主な就職先」の一覧にウェザーニューズ。一覧に対象年度の記載はない
  6. 桜美林大学 航空学群 卒業生の進路確認日:2026-09-09 / 業種別一覧の「情報通信」の欄にウェザーニューズ。航空管制コース・航空機管理コース・空港管理コースの説明と1期生の進路も掲載
  7. ウェザーニューズ 採用情報 会社概要確認日:2026-09-09 / 名称、設立年、代表者、本社所在地、拠点数(21カ国30拠点)、資本金、連結売上高(2025年5月期)、社員数(2025年5月31日現在)

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