どの大学の卒業生が電気通信大学の職員になっているか
企業の記事と同じように、まず、どこの卒業生がここで働いているのかから見ていきます。
他大学の進路資料では確認できなかった
他大学が公表している進路資料では、就職先として電気通信大学(国立大学法人電気通信大学)の名前を確認できませんでした。大学の進路資料は企業名が中心で、学校法人名を載せない大学も多いため、就職者がいないという意味ではありません。
大学は職員の出身大学を公表していない[3] [1]
電気通信大学の教職員公募のページと大学概要には、職員の出身大学や職員紹介は載っていません。大学概要に載っているのは、職員の人数と男女の内訳です。[3] [1]
新卒で入る人は多くない[2]
電気通信大学は、労働施策総合推進法に基づいて、正規雇用で採用した人のうち中途採用の比率を公表しています。2022年度は93%、2023年度は93%、2024年度は91%でした。この比率は、新卒を条件とする募集以外の募集で採用した人の数を、全採用者数で割ったものです。裏返すと、新卒を条件とする募集で正規雇用された人は、各年度の採用者の1割に届いていません。[2]
大学が公表していること。理念と、教職員の育成
電気通信大学の教職員公募のページは、教員公募、研究員等募集、職員等募集の3つの欄に分かれています。2026年9月28日時点の職員等募集の欄には、機械知能システム学専攻の研究室の事務補佐員、学術情報課のUECコミュニケーションミュージアムの事務補佐員、学生何でも相談室のカウンセラーの特任事務職員の3件が並んでいます。どれも新卒が正規の事務系職員として採用される募集ではありません。[1]
大学運営の基本方針[3]
大学概要の基本方針には、大学運営の項目として、教職員の任用と育成を含む人事と評価制度を継続的に改善し、教育研究活動をより活性化させることが書かれています。広報活動を積極的に行い、高い透明性と幅広い公開性を原則として社会的責任を果たすことも挙げています。[3]
事務職員の海外研修[3]
大学概要の国際交流活動の説明では、国際交流に関する幅広い見識と高度な実務能力を持つ専門的な職員を育てるため、事務職員の海外研修を実施していて、今後は対象や機会を広げていくとしています。[3]
採用の仕組み。関東甲信越地区の統一採用試験
国立大学法人の職員は、地区ごとの国立大学法人等職員採用試験(統一採用試験)の第一次試験に合格した人が、各機関の第二次試験(面接など)を受けて採用されるのが基本の流れです。電気通信大学は関東甲信越地区の試験に参加しています。[5] [7] [4]
| 段階 | 内容と日程 |
|---|---|
| 受験申込 | 2026年5月8日〜5月22日(インターネット受付のみ) |
| 第一次試験 | 2026年6月28日。教養試験(120分・40題全問必須解答・多肢選択式・大学卒業程度) |
| 第一次試験合格者発表 | 2026年7月16日 |
| 第二次試験 | 7月19日以降、採用予定機関が個別に面接等を実施。日程が重ならなければ複数の機関を受けられる |
| 最終合格(内定) | 応諾できる機関はひとつだけ |
| 採用 | 概ね次年度の4月1日。既卒者は機関の事情により第二次試験合格後直ちに採用されることがある |
試験事務室の採用予定数のページでは、令和8年度の電気通信大学の行は事務が3、技術系の電気が1です。電気の区分の職務は、建物・設備の計画、設計、工事の発注、維持保全などの業務か、学科や研究部門での技術支援の業務と説明されています。第一次試験の試験地には、電気通信大学(調布キャンパス)も入っています。[4] [6]
電気通信大学が第二次試験をいつ、どのような形で行ったかは、大学の教職員公募のページには載っていません。推測で書くことはしません。受験を考えるなら、試験事務室の第二次試験の実施機関の案内と、大学の教職員公募のページの両方を確かめてください。[7] [1]
統一採用試験で気をつけること[6] [7]
- 第一次試験の合格者は「第一次試験合格者名簿」に載り、原則として翌年度の合格発表日の前日まで保管される。各機関は欠員が出るとこの名簿から第二次試験を行う
- 第二次試験の合格(いわゆる内定)に応諾できるのは1つの機関だけ
- 10月以降も第二次試験を受けたい人は「希望届」を出す
職員の仕事。3つの部と12の課
大学概要の組織図では、事務組織は総務部、学務部、学術国際部の3つの部に分かれています。課の名前から、職員がどんな仕事を担うかが見えてきます。[3]
| 部 | 課 |
|---|---|
| 総務部 | 総務企画課、人事労務課、財務課、経理調達課、施設課、研究科等事務課 |
| 学務部 | 教務課、学生課、入試課 |
| 学術国際部 | 研究推進課、学術情報課、国際課 |
総務部には、大学全体の企画、人事、お金の管理、物品の調達、施設、研究科の事務がまとまっています。学務部は授業と成績、学生の生活や課外活動、入試を担い、学術国際部は研究の支援、図書館と情報、国際交流を担います。いま出ている事務補佐員の募集の1件も、学術情報課のミュージアムの仕事です。[3] [1]
キャンパスは1つ[3]
大学概要によると、電気通信大学のキャンパスは東京都調布市の1つです。学域(学部にあたる)と大学院がすべてここにあり、事務組織もこのキャンパスにあります。[3]
応募できる条件と待遇
確かめられるのは、統一採用試験の受験資格と試験の形です。年度によって変わるので、応募の前に最新の案内を確かめてください。[6] [5]
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 受験資格 | 平成3年(1991年)4月2日以降に生まれた者 |
| 試験区分(電気通信大学の採用予定があるもの) | 事務、電気 |
| 第一次試験 | 教養試験(120分・40題全問必須解答・多肢選択式・大学卒業程度) |
| 第二次試験 | 採用予定機関が個別に面接等を実施 |
| 勤務地 | 調布キャンパス(大学のキャンパスは1つ) |
第一次試験の試験地には電気通信大学(調布キャンパス)も入っているので、大学の場所を先に見ておくこともできます。[6]
募集の時期。統一採用試験は5月に申込
統一採用試験の令和8年度は、受験申込が5月8日から5月22日、第一次試験が6月28日、合格者発表が7月16日、第二次試験が7月19日以降でした。第一次試験の合格者は名簿に登載され、原則として翌年度の合格発表日の前日まで保管されます。10月以降も第二次試験を受けたい人は、希望届を出します。[5] [6] [7]
2026年9月28日時点で、電気通信大学の教職員公募のページの職員等募集の欄に、新卒が応募できる事務系職員の募集は出ていません。[1]
公開されている数字。事務組織の職員133人、学生は学域だけで3,441名
| 区分 | 男 | 女 | 計 |
|---|---|---|---|
| 事務組織の事務系職員 | 88 | 45 | 133 |
| 大学全体の事務系職員 | 94 | 51 | 145 |
| 教育研究技師 | 17 | 4 | 21 |
| 教員(教授・准教授・講師・助教の小計) | 264 | 32 | 296 |
| 合計 | 375 | 87 | 462 |
事務組織の事務系職員133人のほかに、特任事務職員・特任技術職員が7人います(表では外数)。事務組織の事務系職員の女性の割合は、133人のうち45人です。[3]
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 情報理工学域の学生数 | 3,441名 |
| 大学院情報理工学研究科の学生数 | 1,476名 |
| 情報理工学域の入学定員 | 750名(Ⅰ類(情報系)255、Ⅱ類(融合系)235、Ⅲ類(理工系)230、先端工学基礎課程30) |
中途採用比率[2]
| 年度 | 中途採用比率 |
|---|---|
| 2022年度 | 93% |
| 2023年度 | 93% |
| 2024年度 | 91% |
統一採用試験の倍率[8]
関東甲信越地区の令和8年度の第一次試験の実施結果では、事務の申込者数が4,195、受験者数が2,704、合格者数が1,631で、倍率は1.66でした。電気は申込者数10、受験者数6、合格者数5で、倍率は1.20です。これは関東甲信越地区を採用希望地区とする人の数で、電気通信大学の第二次試験の倍率ではありません。[8]
30日でやること
ここまでの内容を行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。自分の状況に合わせて入れ替えてください。
- 1〜3日目:試験事務室のページで統一採用試験の流れと会員登録の方法を確かめ、受けるかどうかを決める
- 4〜7日目:統一採用試験を受けるなら、教養試験の出題の形を確かめ、文章理解・判断推理・数的推理の問題集を1冊決める
- 8〜12日目:大学概要の組織図(総務部・学務部・学術国際部と12の課)を見て、関心のある課を2つ選び、その仕事で自分が役に立てそうな場面を書き出す
- 13〜18日目:中途採用比率の数字を踏まえて、新卒で入りたい理由と、理工系の大学を事務の側から支えたい理由を自分の言葉で書く
- 19〜24日目:自分の大学の就職課で、統一採用試験の対策資料や、国立大学の職員を受けた先輩の話があるか聞く
- 25〜30日目:電気通信大学の教職員公募のページと試験事務室の採用予定数のページを確認する習慣をつけ、次の年度の募集にすぐ動けるようにする
電気通信大学で正規雇用される人の多くは、新卒の募集以外から入っています。新卒の枠は小さいぶん、統一採用試験の申込の時期を逃さないことがいちばんの準備です。キャンパスが1つという働き方は、生活の設計を立てやすい点でも、この大学の特徴です。[2] [5] [3]
採用の条件・日程・待遇は年度によって変わります。資料ごとの確認日は出典欄に1件ずつ書いています。応募の前に、必ず最新の募集ページを確認してください。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 電気通信大学 教職員公募確認日:2026-09-28 / 教員公募・研究員等募集・職員等募集の一覧。職員等募集の欄は事務補佐員2件と特任事務職員1件だけ(2026年9月28日時点)。中途採用比率の公表へのリンク。あわせて確かめた場所:大学トップ https://www.uec.ac.jp/ 、お知らせ一覧 https://www.uec.ac.jp/news/announcement/ (事務系職員の新卒募集の案内は無い)
- 電気通信大学 労働施策総合推進法に基づく中途採用比率の公表確認日:2026-09-27 / 教職員公募ページからリンク。令和7年12月25日公表。2022年度・2023年度・2024年度の正規雇用労働者の中途採用比率と、その計算方法
- 電気通信大学 大学概要2025-2026確認日:2026-09-28 / パンフレット(大学概要・大学案内・統合報告書)のページからリンク。情報理工学域(Ⅰ類・Ⅱ類・Ⅲ類・先端工学基礎課程)と大学院情報理工学研究科の構成、入学定員、学生現員(令和7年5月1日現在)、組織図(総務部・学務部・学術国際部と各課)、職員数(現員)の表(令和7年5月1日現在。表は画像にして目視で書き起こし)
- 関東甲信越地区国立大学法人等職員採用試験 採用予定数確認日:2026-09-27 / 令和8年度の機関別の採用予定数。電気通信大学の行は事務3・電気1(ブラウザで表を開いて確認)。採用予定数は随時変更の可能性
- 関東甲信越地区国立大学法人等職員採用試験 採用までの流れ確認日:2026-09-27 / 令和8年度 採用までの流れ(受験申込5月8日〜5月22日、第一次試験6月28日、合格者発表7月16日、第二次試験7月19日以降、応諾できる機関はひとつだけ、採用予定時期)(ページ本文に大学の名前は無い)
- 関東甲信越地区国立大学法人等職員採用試験 第一次試験(概要)確認日:2026-09-27 / 令和8年度第一次試験の受験資格(平成3年4月2日以降に生まれた者)、試験区分と職務内容(事務・電気など)、試験地(電気通信大学(調布キャンパス)ほか)、教養試験(120分・40題)、第一次試験合格者名簿
- 関東甲信越地区国立大学法人等職員採用試験 第二次試験確認日:2026-09-27 / 第二次試験は国立大学法人等ごとに個別に日程を設定して面接考査等を実施、複数機関の受験、第二次試験合格(内定)の応諾は1機関のみ、意向届(10月以降の希望届)(ページ本文に大学の名前は無い)
- 関東甲信越地区国立大学法人等職員採用試験 第一次試験(合格発表・実施結果等)確認日:2026-09-27 / 令和8年度実施結果(事務:申込者数4,195、受験者数2,704、合格者数1,631、倍率1.66/電気:申込者数10、受験者数6、合格者数5、倍率1.20)。関東甲信越地区を採用希望地区とする者の数(ページ本文に大学の名前は無い)