どの大学から入っているのか。経営学科からも入っている5大学

会社が採用大学を公開していなくても、大学の側が「この会社に就職した」と公表していることがあります。逆転内定コラムでは、大学が自分で出している進路資料を集めて、そこに載っている企業名を一つずつ確認しています。タツモについて社名を確認できたのは、次の5大学です。[2] [3] [4] [5] [6]​‌‌​‌‌​​‌​​‌​‌‌​‌‌‌‌‌​‌​​​​‌​‌​‌‌‌‌‌‌​​‌‌​‌‌‌​​‌‌‌‌​​‌​​​‌‌​​​‌​

タツモを就職先として掲載している大学(大学公式資料)
大学・学部・学科掲載されている資料と欄対象年度
香川大学 創造工学部 人工知能・通信ネットワークコース「主な就職先」の人工知能・通信ネットワークコース(旧:情報通信コース)の欄に「タツモ」2023年度〜2025年度卒業生
香川大学 創造工学部 機械システムコース同じ一覧の機械システムコースの欄に「タツモ」2023年度〜2025年度卒業生
香川大学 創造工学部 材料物質科学コース同じ一覧の材料物質科学コース(旧:先端マテリアル科学コース)の欄に「タツモ」2023年度〜2025年度卒業生
岡山県立大学 情報工学部 情報通信工学科情報工学部の「主な就職先」、情報通信工学科の欄に「タツモ(株)」一覧に年度の記載なし(2026年9月取得)
山口東京理科大学 電気工学科電気工学科の「令和6年度就職先一覧」に「タツモ株式会社」令和6年度
就実大学 経営学部 経営学科「経営学科 2026年3月卒」の【電子部品・デバイス・電子回路製造業】の欄に「タツモ」2026年3月卒
岡山理科大学 (学部の別なし)「主な就職先・進学先(2024年3月・2023年9月卒業生)」に「タツモ株式会社」。大学全体をまとめた一覧2023年度(2024年3月・2023年9月卒業生)
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学部を見てください。香川大学の3コース、岡山県立大学の情報通信工学科、山口東京理科大学の電気工学科という理工系の並びの一方で、就実大学の経営学部 経営学科からも入っています。[2] [3] [4] [5] [6]

これは募集要項と一致します。募集学科の欄は「全学部 全学科」。職種のひとつに「IR・財務」があり、活かせるスキルとして日商簿記2級以上が挙がっています。営業には語学力(特に英語または中国語)が挙がっています。理系の装置メーカーですが、入口はそれだけではありません。[1] [2] [3] [4] [5] [6]

地域にも特徴があります。本社が岡山県で、確認できた5大学のうち香川・岡山県立・就実・岡山理科の4大学が中国・四国地方です。山口東京理科大学も山口県で、5大学すべてが西日本にあります。[2] [3] [4] [5] [6]

今回、次の大学は表に入れませんでした。金沢工業大学の資料は、企業ごとの数が何年分を数えたものかがページから決められませんでした。香川大学の創発科学研究科と岡山県立大学の情報系工学研究科の欄にも社名がありますが、どちらも大学院だけの一覧で、同じ大学の学部の欄をすでに表に入れているため重ねて数えていません。

会社が知識と人物像について書いていること(引用)

タツモの新卒採用ページには、募集要項とよくあるご質問が載っています。学歴や知識に関わる部分を、そのまま引用します。[1]

半導体の専門知識は必須ではない[1]

「応募の際に半導体に関する専門的な知識は必要ですか?」への答えです。「必須ではありません。入社後に必要な専門知識は、配属先での研修やOJTを通じて身につけていただけます。」「もちろん、半導体分野の基礎知識や関連経験がある方は即戦力として歓迎しますが、未経験の方でも意欲と学ぶ姿勢があれば活躍できます。」[1]

求める人物像は3つ[1]

「どのような人物を求めていますか?」への答えです。「好奇心を持ち、新しい技術や課題に創造性をもって前向きに挑戦できる方。」「自律した個人として成果に責任を持ちつつ、チームで切磋琢磨し、成功体験を積み上げられる方。」「グローバルに海外拠点・顧客と連携し、全社横断でお客様の課題解決を推進できる方 を求めています。」[1]

職種別採用をしている[1]

募集要項にはこうあります。「TAZMOではあなたの専門性や将来の目標に寄り添った「職種別採用」を実施しています。」「これまでの学生生活や研究を通じて身に着けた経験・知識、そして個々の志向性が、最も活かされる職務で力を発揮していただくことを期待しています。」[1]

OB・OG訪問ができる[1]

「OB・OG訪問はできますか?」には「はい、可能です。希望があれば、社内見学や先輩社員(OB・OG)との面談・座談会の場をご用意します。」と書かれ、続けて「業務内容やキャリアパス、職場の雰囲気などを直接聞ける良い機会ですので、興味のある方は採用窓口へご連絡ください。」とあります。[1]

社長のメッセージ[1]

代表取締役社長の佐藤泰之さんの文章から。「TAZMOの仕事は、一見すると専門性が高く難しいものに思えるかもしれません。しかし、その先には「自分の仕事が、世界の暮らしをより豊かにする」という確かな繋がりがあります。」「AI、IoT、自動運転、電気自動車、スマートフォン、ロボットなど、皆さんの身近な製品の進化を支えているのが、私たちの技術なのです。」[1]

大学名で差がつかない土俵は、この会社では5つある

学歴に頼らず勝負するというのは気持ちの問題ではなく、選考のどの部分が大学名で動かないかを見つけて、そこに時間を使うということです。タツモの公開情報から特定できるのは次の5つです。

土俵1:募集学科が全学部 全学科[1]

募集要項にそう書かれています。応募資格も短大、専門、高専、大学、大学院の卒業見込みと幅があります。[1]

土俵2:専門知識を入社前に求めていない[1]

半導体の知識は必須ではなく、入社後の研修とOJTで身につけると会社が書いています。「未経験の方でも意欲と学ぶ姿勢があれば活躍できます。」という一文が、この会社の入口の広さを表しています。[1]

土俵3:職種ごとに「活かせるスキル・経験」が公開されている[1]

8つの職種それぞれについて、求められるスキルが具体的に書かれています。たとえばソフト設計はプログラミング経験(特にC、C++、C#)、IR・財務は日商簿記2級以上、営業は語学力(特に英語または中国語)。何を準備すればよいかが先に分かります。[1]

土俵4:選考の流れが5段階で公開されている[1]

会社説明会参加、書類選考(エントリーシート+適性検査)、1次面接(人事)、最終面接(役員)、内定。面接は2回です。[1]

土俵5:OB・OG訪問を受け付けている[1]

希望すれば社内見学や先輩社員との面談・座談会を用意してもらえます。自分の大学に先輩がいなくても、採用窓口に連絡すれば場をつくってもらえるということです。[1]

分からないことも書いておきます。採用人数、応募者数、入社者の出身大学・学部ごとの人数は、会社のページには見当たりませんでした。倍率は計算できません。ここは会社に直接確認してください。[1]

つくっているのは半導体製造装置。職種は8つ

タツモがつくっているのは、半導体をつくるための装置と、工場の中でものを運ぶ搬送ロボットです。会社は自社を「半導体製造装置という“未来の社会を形づくる基盤”をつくる会社」と位置づけています。[1]

8つの職種[1]

①機械設計(半導体製造装置・搬送ロボットなどの開発およびカスタマイズ設計)②電気設計(部品選定、配線設計、配電盤・制御盤の回路設計、専用基板設計)③ソフト設計(制御ソフトウェア、操作画面、工場通信ソフトウェア、専用基板のOS設計)④研究開発/プロセスエンジニア(安定したプロセスの提案、条件出しや実験)⑤フィールドエンジニア(納品後の保守、メンテナンス)⑥営業(世界の半導体メーカーや商社への技術提案・受注活動)⑦IR・財務(会社全体の企画や中期・長期経営計画の立案)⑧製造エンジニア(装置組立から客先での立ち上げ作業)。[1]

働く場所は岡山と井原[1]

勤務地は、製造エンジニア以外が岡山本社(岡山県岡山市北区芳賀5311)、製造エンジニアが井原製造拠点です。最寄り駅は岡山本社がJR山陽本線の岡山駅(車で20分程度)、井原製造拠点が井原鉄道 井原線の井原駅(車で10分圏内)と書かれています。[1]

海外との関わり[1]

「海外出張はありますか?」には「業務内容により海外出張が発生する場合があります(海外顧客や海外拠点との打ち合わせ、装置立上げなど)。頻度は職種やプロジェクトによって異なります。」と書かれています。[1]

応募できる条件と、公開されている待遇

募集要項に書かれている条件を並べます。年度によって変わるので、応募の前には必ず最新の募集要項を見てください。[1]

タツモ 新卒採用の条件(会社の採用サイトの募集要項より)
項目内容
雇用形態正社員
応募資格短大、専門、高専、大学、大学院卒業見込みの方
募集学科全学部 全学科
選考フロー会社説明会参加→書類選考(エントリーシート+適性検査)→1次面接(人事)→最終面接(役員)→内定
応募書類エントリーシート、卒業見込証明書、成績証明書
勤務時間8:30〜17:30(所定労働時間8時間0分)。休憩60分
休日完全週休2日制(土曜・日曜・祝日)。年間休日128日(今年度実績)。GW、夏季休暇、年末年始休暇
有給休暇入社半年経過時点10日、最高付与日数20日。時間単位有休制度あり
諸手当通勤手当、食事手当、資格手当、家族手当、住宅手当、役付手当、営業手当(会社規定に基づき支給)
試用期間あり。入社から60日(労働条件の相違なし)
定年60歳。再雇用制度あり(65歳まで)
[1]

教育と資格の支援[1]

「資格取得全額補助制度あり」「各種研修制度あり」「e-learning、通信教育、語学研修サポートあり」と書かれています。資格の費用が全額補助というのは、在学中に資格を取れなかった人にとって大きい情報です。[1]

暮らしの支援[1]

社員食堂完備、従業員専用無料駐車場あり、制服貸与、出産・育児支援制度、借り上げ社宅・マンション制度あり(規定条件あり)。退職金制度は確定拠出年金と確定給付企業年金の2つ、従業員株式給付制度と従業員持株会制度もあります。[1]

休暇の取りやすさについて会社が書いていること[1]

「有給休暇は取りやすい環境ですか?」への答えです。「上司やチームの調整により、比較的取得しやすい環境を目指しています。」「業務の繁閑に応じて取りにくい時期はありますが、計画的な取得や代替体制の確立などで休みを取りやすくする取り組みを行っています。」。残業については「装置の納期対応やプロジェクトの節目では残業や休日出勤が発生する場合があります。」と正直に書かれています。[1]

大学卒の初任給は271,000円、新卒定着率は3年間100%

数字は、確かめられるものだけを並べます。会社が出していないものは「出ていない」と書きます。[1]

タツモの初任給(会社の採用サイトの募集要項より)
学歴月給
大学院卒業見込み281,000円
大学卒業見込み271,000円
専門/短大/高専卒業見込み256,000円
高校卒業見込み226,000円
[1]

基本給・固定手当を含む金額で、残業手当は別だと書かれています。賞与は年2回(昨年度実績:約4か月分)、昇給は年1回です。[1]

会社が挙げている3つのアピール[1]

募集要項の「魅力・アピールポイント」です。「直近3年間の新卒定着率100%の実績。安定した環境で、グローバルに活躍できる人財を育成します」「安心して長く働ける制度と、年間休日128日+有休取得5日以上で、仕事と成長のバランスを実現」「資格取得やスキル向上を全面的に支援し、社員一人ひとりのキャリア形成を力強くサポートします」。[1]

新卒定着率100%というのは、入った人が3年間辞めていないということです。会社が自分で出している数字なので、面接で「どうしてそうなっているのですか」と聞く材料にもなります。[1]

公開されていないものもはっきりさせておきます。新卒の採用人数、応募者数、入社者の出身大学・学部ごとの人数は、会社のページには見当たりませんでした。倍率は計算できません。[1]

30日でやること。大学名では動かない部分から埋める

ここまでの内容を、行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。自分の状況に合わせて入れ替えてください。[1]

  1. 1〜3日目:8つの職種と、それぞれの「活かせるスキル・経験」を読む。職種別採用なので、ここを決めないと先に進めない
  2. 4〜7日目:会社説明会に申し込む。選考フローの1番目が説明会
  3. 8〜14日目:採用窓口に連絡してOB・OG訪問や社内見学を申し込む。希望すれば面談・座談会の場を用意してもらえると書かれている
  4. 15〜21日目:選んだ職種に必要なスキルを1つ決めて手をつける(ソフト設計ならC/C++、IR・財務なら日商簿記、営業なら英語か中国語)
  5. 22〜30日目:面接の準備をする。会社が求めると書いている「好奇心を持ち、新しい技術や課題に創造性をもって前向きに挑戦できる」経験を、具体的に話せるようにしておく
[1]

志望動機も、公開されている事実から組み立てます。たとえば半導体製造装置がAI・IoT・自動運転・電気自動車・スマートフォン・ロボットを支えていること、直近3年間の新卒定着率が100%であること、資格取得の費用が全額補助であること、年間休日が128日であること。これらは会社が自分で書いていることなので、そこに自分の希望を重ねれば、根拠のある志望動機になります。[1]

採用の条件・日程・待遇は年度によって変わります。資料ごとの確認日は、この記事の出典欄に1件ずつ書いています。応募の前に必ず最新の募集要項を確認してください。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. タツモ 新卒採用 募集要項(社長メッセージ・職種紹介・選考フロー・Q&A)確認日:2026-09-19 / 社長メッセージ、職種別採用の説明、8職種の仕事内容と活かせるスキル・経験、魅力・アピールポイント、勤務地、勤務時間、休日・休暇、給与、諸手当・福利厚生、試用期間、応募方法、応募書類、選考フロー、よくあるご質問
  2. 香川大学 卒業後の進路確認日:2026-09-12 / 創造工学部の人工知能・通信ネットワークコース・機械システムコース・材料物質科学コース(いずれも2023年度〜2025年度卒業生)の欄に「タツモ」。同じページの創発科学研究科(大学院)の欄にも社名があるが、学部の欄をすでに数えているため重ねて数えていない
  3. 岡山県立大学 情報工学部 進路・就職確認日:2026-09-11 / 情報工学部 情報通信工学科の「主な就職先」に「タツモ(株)」。同じページの情報系工学研究科(大学院)の欄にも社名があるが、学部の欄をすでに数えているため重ねて数えていない
  4. 山口東京理科大学 電気工学科 就職先確認日:2026-09-12 / 「令和6年度就職先一覧」に「タツモ株式会社」
  5. 就実大学 進路実績確認日:2026-09-19 / 経営学部「経営学科 2026年3月卒」の【電子部品・デバイス・電子回路製造業】の欄に「タツモ」
  6. 岡山理科大学 就職データ(2023年度)確認日:2026-09-10 / 「主な就職先・進学先(2024年3月・2023年9月卒業生)」に「タツモ株式会社」。大学全体をまとめた一覧で、学部別の内訳ではない

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