どの大学の卒業生が、多摩美術大学の職員になっているのか

企業の記事と同じように、まず「どこの卒業生が、ここで働いているのか」から見ていきます。‌‌‌‌‌​​‌​‌‌​‌​‌‌​​‌‌​‌​‌​​‌‌​‌‌‌‌‌‌‌​‌‌​​​‌‌‌​‌​‌‌‌‌‌‌‌​​​‌‌​​‌‌

他大学の進路資料では確認できなかった

他大学が公表している進路資料では、就職先として多摩美術大学(学校法人多摩美術大学)の名前を確認できませんでした。大学の進路資料は企業名が中心で、学校法人名を載せない大学も多いため、就職者がいないという意味ではありません。

多摩美術大学は職員の出身大学を公表していない[1] [4]

多摩美術大学の採用情報のページと、情報公開で公表している事業報告書には、採用した職員の出身大学や、職員の紹介・インタビューは載っていません。どの大学の卒業生が職員になっているかを、大学の側の資料で確かめることはできませんでした。[1] [4]

そのかわり、事業報告書と事業計画には、職員の採用や人材育成についての法人の方針が書かれています。常勤嘱託職員の募集詳細には、学部新卒専任事務職員の初任給も書かれています。次の節から順に見ていきます。[3] [4] [5]

採用ページがいま載せている募集(引用)

多摩美術大学の採用情報のページには、2026年9月27日時点で次の3件が掲載されています。[1]

採用情報ページの掲載(2026年9月27日時点)
掲載日募集
2026年9月14日グラフィックデザイン学科研究室 副手募集
2026年9月11日八王子キャンパスパートタイマー(クリエイティブサポートセンター事務課)募集
2026年8月7日八王子キャンパス常勤嘱託職員(広報部広報課)募集
[1]

常勤嘱託職員の募集詳細が書いていること[2] [3]

常勤嘱託職員(広報部広報課)の募集ページは、詳細を募集詳細のPDFで案内しています。PDFの冒頭では、多摩美術大学は八王子と上野毛の2箇所にキャンパスをもつ美術系総合大学で、広報部広報課は大学全体のブランディングや認知拡大、受験生への情報発信等を担う部署だと説明しています。[2] [3]

応募資格は、学部卒業以上であること、柔軟性がありコミュニケーションを良好に築けること、Word・Excel(関数)のパソコンスキルがあることの3つをすべて満たすことです。業務内容に書かれた仕事の経験がある人を優遇するものの、経験がない人の応募も可能と書かれています。[3]

この募集は常勤嘱託職員の募集で、初回の契約は入職した月から2027年9月30日までです。以降は双方の合意で1年単位の更新があり、更新は4回まで、最長で2031年9月30日までとされています。新卒の専任職員の募集ではありません。[3]

採用の仕組み。学校法人多摩美術大学の独自採用

多摩美術大学は私立大学なので、国立大学のような統一の採用試験はありません。学校法人多摩美術大学が、自分で職員を採用します。[1] [4]

2026年9月27日時点で、新卒の専任職員の募集要項は公式サイトに出ていないため、新卒の選考の段階や試験の内容は確かめられませんでした。推測で書くことはしません。[1]

常勤嘱託職員の選考の流れ(新卒ではない募集の例)[3]

参考として、常勤嘱託職員(広報部広報課)の募集で公表されている選考の流れを並べます。これは新卒の専任職員の選考ではありません。[3]

常勤嘱託職員(広報部広報課)の選考スケジュール
段階日程
応募締切2026年9月27日(日)
書類合格者への通知2026年10月2日(金)まで
一次面接及び筆記試験2026年10月8日(木)
最終面接2026年10月下旬
内定通知2026年10月下旬
採用(入職)2026年11月~2027年1月(応相談)
[3]

応募書類は履歴書と職務経歴書で、書類選考の後に一次面接と筆記試験、最終面接と進みます。職務経歴書を求めていることからも、職務の経験がある人を想定した募集であることが分かります。[3]

法人は若手の採用を強める方針を決めた[4]

2025年度の事業報告書は、管理運営の強化の中で、事務組織の再編に伴い、職員人件費を2015年度水準まで抑制すること、特定の年代に偏った年齢構成を正すため若手の採用を強化することなどの方針を策定したと書いています。概要の部分でも「人件費抑制と若手採用強化の方針決定」を行ったと振り返っています。[4]

若手の採用を強化するという方針は、新卒の採用が行われる可能性を示すものです。ただし、新卒の募集をいつ、何人行うかは書かれていません。[4]

職員の仕事。広報課の業務と、事務組織の見直し

職員の仕事を紹介するページは公開されていないので、常勤嘱託職員の募集詳細に書かれた広報部広報課の業務と、事業報告書・事業計画に書かれた事務組織の動きから見ます。[3] [4] [5]

広報部広報課の業務(常勤嘱託職員の募集詳細より)
分類業務
広報媒体に関する業務オウンドメディアの制作、各種広告媒体の制作、動画制作、各種SNSの運用
学事に関する補助業務オープンキャンパス、進学相談会、高校ガイダンスなど大学学事の運営補助
事務処理業務資料請求資材の管理、伝票処理・予算管理補助などの事務手続き
[3]

募集詳細は、広報部広報課が、オープンキャンパスや相談会等の企画・運営、公式サイトや大学広報誌、SNS等での広報戦略の策定・実施、市場調査や諸統計の収集・分析を行っていると説明しています。美術大学の広報では、作品や制作の現場を伝える仕事が中心になることが、業務の並びから読み取れます。[3]

事務組織は見直しの途中[4] [5]

2025年度の事業報告書によると、多摩美術大学は効率的・効果的な大学運営と持続可能な組織構成を目指して事務組織の見直しに着手し、次年度以降の人員配置案の端緒をつけました。人員配置の最適化のためにタレントマネジメントシステムを導入し、職員として目指すべき人材像を確定させて、次年度以降の研修体制の整備につなげるとしています。[4]

2026年度の事業計画では、新事務組織体制の趣旨に即した人員配置計画と人件費管理を進めること、評価制度の再構築を含む人材育成体制の整備と働きやすい職場環境の整備を進めること、生成AI等の今日的課題に対応できる教職員への教育を整えることが挙げられています。[5]

応募できる条件と待遇

新卒の専任職員の募集要項は公式サイトに出ていないので、応募資格・勤務時間・休日・採用人数は確かめられませんでした。ただし、初任給だけは、常勤嘱託職員の募集詳細に書かれています。[1] [3]

以下は常勤嘱託職員(広報部広報課)の募集の条件です。新卒の専任職員の条件ではありません。同じ法人の職員の働き方を知る手がかりとして並べます。[3]

常勤嘱託職員(広報部広報課)の勤務条件(新卒ではない募集)
項目内容
勤務地八王子キャンパス
勤務時間9:00~17:30(シフト勤務、残業あり)
休日完全週休二日制(土日休)。土曜も授業があるため、交代で土曜出勤がある(振出振休)
休暇年末年始休暇8日、リフレッシュ休暇、創立記念日(11/1)、傷病時休暇3日、年次有給休暇(時間休制度あり)、バースデー休暇、産休・育休、看護等休暇、介護休暇、慶弔休暇など
賞与年2回(実績:6月 本俸の2ヵ月分/12月 本俸の2.5ヵ月分)。入職1年目は減額支給
手当扶養手当、通勤手当(非課税限度額まで)ほか。春季手当(3月、本俸の0.5ヵ月程度)
保険日本私立学校振興・共済事業団(健康保険・厚生年金)、雇用保険、労災保険
福利厚生インフルエンザワクチン予防接種補助、人間ドック受診補助(35歳以上)、芸術鑑賞費補助、自己啓発制度(研修費の一部補助)、セミナーハウス(山中湖、奈良)の利用など
[3]

芸術鑑賞費補助やセミナーハウスの利用のように、美術大学らしい福利厚生が並んでいます。専任職員に同じ制度があるかどうかは、募集要項で確かめてください。[3]

募集の時期。いまは新卒の専任職員の募集が出ていない

2026年9月27日時点で、多摩美術大学の採用情報ページに新卒の専任職員の募集は載っていません。次の募集がいつ出るかは、この記事では推測で書きません。[1]

採用情報ページの掲載は、2026年8月7日、9月11日、9月14日と、1か月ほどの間に3件が出ています。募集は掲載日つきで一覧に加わる形なので、定期的に一覧を見ることが、公式に確かめられる方法です。[1]

常勤嘱託職員(広報部広報課)の応募締切は2026年9月27日(日)でした。これは新卒の専任職員の日程ではありません。[3]

公開されている数字。職員数は176名

数字は、学校法人多摩美術大学が情報公開で公表している2025年度事業報告書から並べます(2025年5月1日現在)。[4]

教職員の数(2025年度事業報告書より)
区分人数
教員(本務者)合計189名
教員(兼務者)合計508名
職員数176名
[4]
学部の学科と学生数(2025年5月1日現在)
学科入学定員現員
絵画195847
彫刻30143
工芸60252
グラフィックデザイン184790
生産デザイン104462
建築・環境デザイン80353
情報デザイン122594
芸術学40195
統合デザイン120540
演劇舞踊デザイン80270
美術学部 合計1,0154,446
[4]

美術学部の学生は4,446人、大学院の学生は博士前期課程と博士後期課程を合わせて332人です。職員数176名で、美術学部10学科と大学院美術研究科、八王子と上野毛の2つのキャンパスを支えています。[4]

事業報告書の学生数の表は、キャンパスを八王子と上野毛に分けて載せています。職員の勤務地がどちらのキャンパスになるかは、募集ごとに書かれています。常勤嘱託職員(広報部広報課)の募集は八王子キャンパスでした。[3] [4]

公開されていないものもはっきりさせておきます。新卒の採用人数、応募者数、選考の倍率、採用した職員の出身大学ごとの人数は、多摩美術大学の公式サイトには見当たりませんでした。[1] [4]

30日でやること。募集が出たときに動けるようにする

ここまでの内容を、行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。自分の状況に合わせて入れ替えてください。

  1. 1〜3日目:多摩美術大学の採用情報ページを開き、新しい掲載がないかを確かめる。以後も定期的に見る
  2. 4〜7日目:常勤嘱託職員(広報部広報課)の募集詳細を読み、広報課の業務のうち自分に経験のあるものに印をつける
  3. 8〜14日目:2025年度事業報告書と2026年度事業計画を読み、事務組織の見直しと若手採用の方針を自分の言葉でまとめる
  4. 15〜21日目:美術大学の職員として生かせる経験を3つ書き出す。展示や制作の運営、広報物づくり、学生の支援などに結びつける
  5. 22〜30日目:多摩美術大学と並行して、ほかの大学の職員採用も調べる。募集が出ていない大学だけを待たない
[1] [3] [4] [5]

多摩美術大学は、若手の採用を強化する方針を事業報告書に書いています。一方で、いま採用情報ページに出ているのは新卒の専任職員ではない募集です。方針と実際の募集を分けて読み、新卒の専任職員の募集が出たらすぐに応募できるよう、志望理由と経験の整理を先に進めておくことが準備になります。[1] [4]

採用の条件・日程・待遇は年度によって変わります。資料ごとの確認日は、この記事の出典欄に1件ずつ書いています。応募の前に必ず最新の募集要項を確認してください。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 多摩美術大学 採用情報確認日:2026-09-27 / 採用情報の一覧(副手・パートタイマー・常勤嘱託職員の3件、掲載日つき)。新卒の専任職員の募集は載っていない(2026年9月27日時点)
  2. 多摩美術大学 八王子キャンパス常勤嘱託職員(広報部広報課)募集確認日:2026-09-27 / 掲載日 2026年8月7日。募集詳細PDFへのリンク
  3. 多摩美術大学 常勤嘱託職員 募集【広報部広報課】(募集詳細)確認日:2026-09-27 / 常勤嘱託職員の募集ページからリンク。2026年8月。新卒ではない募集。応募資格・雇用期間・業務内容・勤務条件・待遇(学部新卒専任事務職員の初任給の注記)・選考スケジュール
  4. 学校法人多摩美術大学 2025年度事業報告書確認日:2026-09-27 / 情報公開「事業計画および会計・事業報告」ページからリンク。入学定員・学生数(2025年5月1日現在)、教職員に関する情報、管理運営の強化(若手採用強化の方針、事務組織の見直し)
  5. 学校法人多摩美術大学 2026年度事業計画確認日:2026-09-27 / 情報公開「事業計画および会計・事業報告」ページからリンク。管理運営の強化(事務組織の見直しと新体制の確立、人材育成体制の整備)