どの大学の卒業生が静岡県立農林環境専門職大学の職員になっているのか

他大学が公表している進路資料では、就職先として静岡県立農林環境専門職大学(静岡県)の名前を確認できませんでした。大学の進路資料は企業名が中心で、学校法人名を載せない大学も多いため、就職者がいないという意味ではありません。​​​​‌‌​​‌​‌​​‌‌​‌‌‌​​​​‌​​​‌‌‌​‌​​‌‌‌‌‌​​​‌‌‌​​‌‌‌​‌‌​‌‌‌‌​​‌​​​

大学と県が公表している職員の情報[7] [6]

静岡県立農林環境専門職大学は、職員の出身大学や職員紹介を公表していません。公表されているのは人数と配置です。県が公表した事務事業及び予算の執行実績の職員配置調(令和7年9月30日現在)では、事務局の3課と図書館の職員は次のとおりです。[7]

  • 総務企画課:10人(うち再任用2人)、ほかに会計年度任用職員2人
  • 教務課:5人(うち再任用1人)、ほかに会計年度任用職員15人
  • 学生課:5人(うち再任用3人)、ほかに会計年度任用職員3人
  • 図書館:1人、ほかに会計年度任用職員2人
[7]

大学の点検評価ポートフォリオ(令和8年3月)の職員数の表では、学長を除く教員以外の職員は、事務職員19人と図書館専門職員1人です(短期大学部との兼務を含む)。[6] [5]

大学の採用ページに今出ていることと、大学が掲げていること

静岡県立農林環境専門職大学の教職員採用情報のページは、2026年9月27日時点で「専任教員の公募」の欄だけです。載っているのは公募教員一覧(令和9年4月1日採用)で、大学(生産環境経営学科)の講師又は助教2件と、短期大学部(生産科学科)の講師又は助教1件です。事務職員の募集の欄はありません。[1]

トップページの新着情報にも、2026年6月10日付で【8/12〆切】専任教員の公募について、という見出しが載っていて、募集の中身は教員です。[2]

教職員採用情報のページの表示(2026年9月27日確認)
欄中身
専任教員の公募公募教員一覧(令和9年4月1日採用)。大学2件・短期大学部1件、いずれも講師又は助教
事務職員の募集欄なし
[1]

教員の応募資格には、地方公務員法第16条(欠格条項)に規定する各号に該当しない人、という条件が入っています。県が直接運営する大学であることが、応募資格にも表れています。[1]

大学が掲げていること[6] [12]

大学の目的は、将来の農林業の現場を支えていくとともに、農山村の景観、環境、文化等を守り育みながら地域社会を支えていく農林業者の育成を通じて、農林業及び地域社会の発展に貢献することです。前身の静岡県立農林大学校から受け継いだ校訓は「耕土耕心」で、大地を耕すことは自らの心を耕すことである、という意味です。[6] [12]

点検評価ポートフォリオは、事務組織について、職員の配置と事務分担は各自の経験・能力・専門性等を踏まえた適材適所の配置と適正な事務量となるよう配慮している、と書いています。また、教員数24名の小規模大学ということもあり、事務組織と教員組織との連携が図りやすい環境にある、とも書いています。[6]

採用の仕組み。公立大学法人ではなく静岡県の直営

静岡県立農林環境専門職大学と短期大学部は、静岡県の条例(静岡県立農林環境専門職大学等の設置、管理及び授業料等に関する条例)で設置されています。条例は、専門職大学に学長、教授、准教授、講師、助教、事務職員及び技術職員を置くこと、事務局を置いて事務局長には専門職大学の事務職員をもって充てることを定めています。[4] [3]

大学の点検評価ポートフォリオは、予算編成について、本学は「静岡県を設置者とする直営の県立大学」であることから、予算編成は県全体としての予算編成の中に組み込まれている、と書いています。予算執行も、県の条例、規則等に基づいて事務処理を行い、県監査委員事務局による監査を受けています。[6]

県の人事異動の一覧に大学の事務局の職が載っている[8]

静岡県が公表した令和8年度当初人事異動(班長級、3月19日内示)の一覧には、農林環境専門職大学の学生課長、学生課学生班長、教務課教務班長などの職が載っています。県の中遠農林事務所の班長から大学の学生課学生班長へ、大学の教務課教務班長から志太榛原農林事務所の課長へ、という異動もあります。[8]

県の資料では、事務局長は静岡県経済産業部の理事が兼ねていて、事務局次長が総務企画課長を、事務局技監が教務課長を兼ねています(令和7年9月30日現在の職員調)。大学の事務局は、静岡県の組織の人事の中にあることが分かります。[7]

静岡県の職員採用試験が説明していること[9]

大学独自の事務職員の採用試験は、大学の公式サイトでは確かめられません。静岡県の職員採用Q&Aは、試験の区分と異動について次のように説明しています。[1] [9]

  • 大学卒業程度という試験区分は試験問題の程度を示すもので、学歴は関係ない
  • 行政職は、採用後おおむね6年間は教育期間として、原則として2か所の異なる部局に配属され、本庁と出先機関の両方を経験する。その後は3〜5年を目安に異動する
  • 年に一度、希望する職務や勤務先を申告する機会があるが、必ずしも希望通りの異動になるとは限らない
  • 勤務地は県下全域にあり、必ずしも自宅から通える範囲になるとは限らない
[9]

県は採用試験について、「男女の別や年齢、県外・県内出身の別、出身大学・学部などによって有利、不利になることはありません」と書いています。[9]

職員の仕事。3課それぞれの担当

県の事務事業及び予算の執行実績によると、事務局は総務企画課、教務課、学生課の3課で構成され、令和7年9月30日現在の職員数は19名です。図書館には館長(教授が兼務)の下に司書1名が置かれています。事務局は大学と短期大学部に共通です。[7]

事務局の3課が担っていること(県の資料の記載から)
課担当している主な事務
総務企画課監査、評議会、認証評価、自己点検評価、共済、防災、予算、決算、経理、施設整備、財産管理、情報管理、給与、備品整備、公開講座など
教務課カリキュラムの編成、授業実施の支援、講義室・実験室・農場などの運用、教育課程連携協議会、研究予算の経理、実習運営、GAP推進
学生課学生生活・自治活動の支援、健康診断、入学式・卒業式・学校祭、学生寮の運営、キャリア(就職)サポート、入試、広報、国際交流、留学生の受入れ、奨学金
[7]

学生課の仕事の例[7] [6]

学生課内にはキャリア・サポートセンターがあり、担任教員と学生課職員が学生一人一人と個人面談をして、キャリサポ個人シートをもとに卒業まで支援しています。令和7年3月3日には、農業法人や農業関連企業など県内外116社を招いた合同就職説明会を開き、大学3年生と短期大学部1年生の105名が参加しました。[7] [6]

1年生は原則として全員が学生寮に入ります。寮内でのトラブルなどがあったときは、学生課が窓口になります。オープンキャンパスは令和7年に8月2日・9日・10日の3日間で全6回開かれ、県内外の高校生等296名が参加しました。[7]

総務企画課の仕事の例[7]

総務企画課は、農林業者向けの公開講座も担っています。アグリ実践講座(概ね就農3年以内の野菜生産者向け)、アグリビジネス講座、乗用トラクターの安全運転技術を学ぶ農業機械研修などです。[7]

応募できる条件と待遇

2026年9月27日時点で、大学の公式サイトに事務職員の募集要項はありません。応募資格・待遇は大学の公式サイトでは確かめられません。[1]

参考として、静岡県の職員採用Q&Aは、県職員の条件を次のように書いています。県職員全体の説明で、この大学に勤める場合の条件として書かれたものではありません。[9]

  • 初任給(令和7年4月採用者の見込み、地域手当を含む):大学卒業程度(行政)約238,300円
  • 勤務時間:原則として午前8時30分から午後5時15分まで。9パターンから選べる時差勤務制度がある
  • 休日:完全週休2日制で土曜・日曜日は休み(変則的な職場もある)
  • 有給休暇:1年に20日(採用の年は15日)
[9]

募集の時期。いまの段階

2026年9月27日時点で、静岡県立農林環境専門職大学の教職員採用情報のページには、事務職員の募集は出ていません。公式サイトで確かめられる過去の事務職員の募集もありません。[1]

静岡県の職員採用試験(大学卒業程度)の令和8年度の日程は、次のとおり公表されています。どの試験にどの職種があるかは、受験案内で確認するよう県は書いています。[10]

令和8年度 静岡県職員採用試験(大学卒業程度)の日程
試験申込受付期間第1次試験日最終合格発表
早期試験3月2日〜3月20日4月19日6月中旬
大学卒業程度5月8日〜5月22日6月21日8月下旬
秋季試験9月17日〜10月2日10月18日12月下旬
[10]

公開されている数字

  • 事務局の職員数:19名(令和7年9月30日現在)
  • 専任教員:生産環境経営学部24名、短期大学部18名(令和7年9月30日現在)
  • 職員の年齢調の対象:63人、平均年齢52.9歳(令和7年9月30日現在、教員を含む)
  • 会計年度任用職員:34人(令和7年9月30日現在)
  • 生産環境経営学部の在学生:105人(令和7年9月30日時点)
  • 入学定員:生産環境経営学部24人、短期大学部(生産科学科)100人
[7]
  • 開学:令和2年4月(前身の教育は明治33年に始まる)
[11]

令和7年度のFD・SD合同研修には、大学教員24名、短大教員19名、事務職員31名の計74名が参加しました。テーマの一つは、学内外の実習での農作業事故の防止です。農場や実習が多い大学なので、事務職員も安全管理の研修に加わっています。[6]

30日でやること。県直営の大学を目指すとき

ここまでの内容を、行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。自分の状況に合わせて入れ替えてください。

  1. 1〜3日目:大学の教職員採用情報のページをブックマークし、事務職員の欄が出ていないかを確かめる
  2. 4〜7日目:大学の沿革と基本理念を読み、県立農林大学校から専門職大学への流れを自分の言葉でまとめる
  3. 8〜14日目:静岡県の職員採用Q&Aを読み、試験区分と、配属・異動の仕組みを理解する
  4. 15〜21日目:県の事務事業及び予算の執行実績で、事務局3課の仕事(入試、学生寮、キャリア支援、公開講座など)を読む
  5. 22〜30日目:大学に限らず県の職場で働く前提で、農林業や地域を支える仕事への関心を、自分の経験から書き出す
[1] [11] [12] [9] [7]

志望動機は、大学と県が自分で書いていることから組み立てます。農林業者の育成を通じて農林業と地域社会の発展に貢献するという大学の目的、事務組織と教員組織が連携しやすい小規模大学であること。ただし、この大学の事務局は県の人事の中にあり、県職員になっても配属先は選べません。大学の事務を志望の中心に置く場合は、そのことを踏まえたうえで、県の仕事全体への関心も語れるようにしておきます。[6] [9]

採用の条件・日程・待遇は年度によって変わります。資料ごとの確認日は、この記事の出典欄に1件ずつ書いています。応募の前に必ず最新の募集要項・受験案内を確認してください。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 静岡県立農林環境専門職大学 教職員採用情報確認日:2026-09-27 / 2026年9月27日時点の表示(専任教員の公募、公募教員一覧(令和9年4月1日採用)、応募資格。事務職員の募集の欄はない)
  2. 静岡県立農林環境専門職大学 トップページ(新着情報)確認日:2026-09-27 / 2026年6月10日付の【8/12〆切】専任教員の公募についての見出し
  3. 静岡県立農林環境専門職大学 学則・規程集確認日:2026-09-27 / 条例のPDFのリンク元のページ
  4. 静岡県立農林環境専門職大学等の設置、管理及び授業料等に関する条例確認日:2026-09-27 / 大学の学則・規程集のページからリンクされたPDF(ファイル置き場 camel3.com)。設置、職員(事務職員及び技術職員を置く)、事務局及び事務局長
  5. 静岡県立農林環境専門職大学 評価の公表確認日:2026-09-27 / 点検評価ポートフォリオのPDFのリンク元のページ
  6. 静岡県立農林環境専門職大学 令和7年度 点検評価ポートフォリオ(令和8年3月)確認日:2026-09-27 / 大学の評価の公表のページからリンクされたPDF(ファイル置き場 camel3.com)。教員以外の職員数、目的、事務組織、予算編成(静岡県を設置者とする直営の県立大学)、キャリア・サポートセンター、FD・SD研修の参加者数
  7. 静岡県立農林環境専門職大学・短期大学部 事務事業及び予算の執行実績(令和6年度分、一部令和7年度分を含む)確認日:2026-09-27 / 静岡県公式ホームページの行政改革・情報公開のページに掲載。組織図、事務局組織(3課・職員19名)、教務課・学生課の事務、合同就職説明会、学生寮、公開講座、入学定員、職員調、職員の年齢調、職員配置調(令和7年9月30日現在)
  8. 静岡県 令和8年度当初人事異動 班長級新旧(3月19日内示)確認日:2026-09-27 / 農林環境専門職大学の学生課長・学生課学生班長・教務課教務班長などの職と、県の農林事務所との間の異動(個人名は記事に書いていない)
  9. 静岡県 職員採用Q&A一覧確認日:2026-09-27 / 県職員全体についての説明用の出典で、静岡県立農林環境専門職大学の名前は載っていない。試験区分と学歴、出身大学による有利不利、異動、初任給(令和7年4月採用者の見込み)、勤務時間、休暇
  10. 静岡県 令和8年度静岡県職員・警察官採用試験の日程確認日:2026-09-27 / 県職員の採用試験の日程を示す説明用の出典で、静岡県立農林環境専門職大学の名前は載っていない。大学卒業程度(早期・通常・秋季)の申込期間、第1次試験日、最終合格発表
  11. 静岡県立農林環境専門職大学 沿革確認日:2026-09-27 / 前身の沿革(明治33年〜)と、令和2年4月の専門職大学・短期大学部への移行・開学
  12. 静岡県立農林環境専門職大学 基本理念確認日:2026-09-27 / 前身の静岡県立農林大学校の校訓「耕土耕心」とその意味

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