どの大学の卒業生が、成蹊大学の職員になっているのか
企業の記事と同じように、まず「どこの卒業生が、ここで働いているのか」から見ていきます。
他大学の進路資料では確認できなかった
他大学が公表している進路資料では、就職先として成蹊大学(学校法人成蹊学園)の名前を確認できませんでした。大学の進路資料は企業名が中心で、学校法人名を載せない大学も多いため、就職者がいないという意味ではありません。
成蹊学園は職員の出身大学を公表していない[2] [5]
成蹊学園の採用ページには「先輩職員の声」として6人の職員が紹介されていますが、書かれているのは部署と入職年度だけで、出身大学は書かれていません。[5]
- 財務部 管財課(2016年度入職)
- 教務部(2020年度入職)
- 学長室 総合企画課(2010年度入職)
- 企画室 広報グループ(2011年度入職)
- 企画室 経営企画グループ(サステナビリティ教育研究センター)(2015年度入職)
- 小学校事務室(2014年度入職)
そのかわり、採用に関するFAQは、出身大学について次のように答えています。[2]
どこの大学の出身者が何人いるかは公表されていません。公開されているのは、出身大学で有利・不利はないという法人の答えです。次の節から、成蹊学園が職員に何を求めているかを見ていきます。[2]
採用ページが求める人物と、学歴について書いていること(引用)
採用ページの「人事課長メッセージ(求める人材像)」には、事務職員に期待されていることが3つ書かれています。そのまま引用します。[3]
- 「建学の精神、学園及び各学校のビジョンを理解し、その実現に向けて、各人に与えられた役割を主体的に果たすことができる」
- 「学生・生徒・児童の成長を願い、支える意識を持って業務に取り組むことができる」
- 「常に自己研鑽に努め、また、他者を理解・尊重し、組織力の向上に寄与できる」
同じメッセージでは、学校職員に必要な能力について、特別な能力というよりも社会人として必要な能力が大事だと考えている、と書かれています。そのうえで、成蹊学園は創立者中村春二先生の建学の精神の下で教育機関として100年目を迎え、新たな100年の発展を支えるために変化する時代への対応力が必要だと説明しています。[3]
メッセージの最後は「成蹊学園を支えるのは人です。」という一文から始まり、職員一人ひとりの成長が学園の発展につながると信じているので、学園は職員の成長のためのサポートを惜しまない、と結ばれています。[3]
学歴についての書き方[2]
学歴について公式ページに書かれているのは、FAQの「出身大学・大学院による有利・不利は一切ありません。」という答えです。人材育成方針の基本コンセプトは「学び合い、高め合い、支える人になる」で、人材育成指針の1つ目は「主体的に努力する姿勢を高く評価します」です。[2] [4]
採用の仕組み。新卒の要項は公式サイトに無い
成蹊大学は私立大学なので、国立大学のような統一の採用試験はありません。学校法人成蹊学園の総務部人事課が、自分で専任職員を採用します。[1] [6]
採用ページの専任職員のページには、「募集要項(新規学卒者採用)」と「募集要項(経験者採用)」が分かれて置かれています。ただし新規学卒者採用のページは「新規学卒者対象の情報はマイナビサイトにてご確認ください。」とだけ書かれていて、応募資格・選考の段階・日程・初任給は公式サイトに載っていません。この記事では就職情報サイトの情報は使わないので、それらは確かめていません。[6] [1]
FAQに書かれている選考まわりのこと[2]
- OB・OG訪問:「人事課からOB・OGを紹介することはしていません。」セミナー開催時に個人からの質問を受け付ける予定で、参加できない場合は人事課で質問を受け付けると書かれている
- 出身大学:「出身大学・大学院による有利・不利は一切ありません。」
- 異動:「小学校、中学・高等学校、大学、法人を含め、事務組織の全ての間で人事異動があります。」
OB・OG訪問の紹介はしていない一方で、セミナーで個人の質問を受け付け、参加できない人には人事課が質問を受け付けると答えています。職員に直接聞ける場として、法人自身がセミナーと人事課を案内しているということです。[2]
先輩職員が就職活動で考えていたこと[8]
2020年度入職の教務部の職員は、学生時代に教育系の学科だったこともあり、子どもや学生に関わる仕事がしたいと考え、小学校から大学まである学校で児童・生徒・学生を支えたいと考えて就職活動をしていたと書いています。成蹊学園はワンキャンパスで、文系・理系の学生、小学生から大学生と、色々な人との関わりがひとつの場所に集約していると感じたそうです。[8]
職員の仕事。大学の部署から小学校事務室まで
成蹊学園の事務職員は、大学だけでなく、小学校、中学・高等学校、法人の事務組織のすべてが異動の対象です。先輩職員の声に出てくる仕事は次のとおりです(記事の内容はインタビュー当時のもの)。[2] [5]
| 部署 | 仕事の内容 |
|---|---|
| 財務部 管財課 | 成蹊学園の財産を管理する部署。施設や設備について、資産の取得・管理・除却から警備・清掃などの委託業務まで |
| 教務部 | 学部などの単位のチームで、履修・成績、授業計画、学籍・試験、教授会、証明書、各種資格課程等を担当。この職員は履修・成績業務 |
| 学長室 総合企画課 | 大学運営の基盤を整備し、学長のマネジメントを直接支援。各種規則の整備、学部設置や定員変更、補助金申請に向けた文部科学省等への手続きなど |
| 企画室 広報グループ | 成蹊学園の魅力を発信。ホームページの運用、パンフレット類の作成、駅のデジタル広告、外部メディアの取材対応など |
| 企画室 経営企画グループ | 学園設置機関であるサステナビリティ教育研究センター(2018年開設)の事務局業務 |
| 小学校事務室 | 入試・行事・ICT・教務・広報・経理・営繕修理などを担う「オールラウンダー」 |
小学校事務室の職員は、大学は規模が大きいため多くの部署が役割に特化しているが、小学校事務室は業務を一言でいえば「オールラウンダー」だと書いています。成蹊小学校の全校児童は700名前後で、日々接していると自然と児童の名前や性格も覚えていくそうです。[12]
学長室 総合企画課の職員は、データの収集・分析というと一日中パソコンに向かって数字を扱っている印象を受けるかもしれないが、意外にも学生との関わりがあると話しています。[9]
ジョブローテーションと研修[4]
人材育成制度のページによると、「特に入職から35歳までの期間については、分野の異なる部署を3部署以上経験し、職員として必要な経験や知識を蓄積していただきます。」とあります。毎年、将来の方向性や働き方を学園に申告する自己申告制度と、目標管理・職務評価の評価制度もあります。[4]
研修は、階層別研修・目的別研修・共通研修の基本研修、日本私立大学連盟等への外部派遣や海外研修(長期・短期)の特別研修、スキルアップ自主研修(年間上限50,000円の費用助成)や資格取得応援制度の自主研修、OJTなどの業務研修に分かれています。[4]
応募できる条件と待遇
公式サイトの採用ページとFAQから分かる、働き方に関わる制度を並べます。[2] [4]
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 異動の範囲 | 小学校、中学・高等学校、大学、法人を含め、事務組織の全ての間で人事異動がある |
| ジョブローテーション | 入職から35歳までに、分野の異なる部署を3部署以上経験する |
| 自己申告制度 | 毎年、自らが目指す将来の方向性や働き方などを学園に申告する機会がある |
| 産前・産後休暇 | 産前8週・産後8週が有給休暇 |
| 育児休業 | 満1歳になるまでの間休業でき、満3歳になるまで勤務時間を短縮できる部分休業の制度がある |
| 自主研修の助成 | スキルアップ自主研修は年間上限50,000円、業務に直結する資格取得は費用の全額支援 |
成蹊学園のキャンパスは東京都武蔵野市吉祥寺北町にあり、採用ページの所在地もここです。小学校から大学まで同じキャンパスにあるので、学校をまたぐ異動があっても通勤先が大きく変わらないのが、この法人の特徴です。[6] [8]
募集の時期。新卒の日程は公式サイトでは確かめられない
成蹊学園の公式サイトでは、新規学卒者採用の日程は公開されていません。「新規学卒者対象の情報はマイナビサイトにてご確認ください。」と書かれています。この記事では就職情報サイトの情報を使わないので、日程は書きません。[6]
採用ページには、経験者採用の募集要項のページと、契約職員・時間給職員などの採用情報も分かれて置かれています。新卒で応募する専任職員とは別の採用です。[1]
FAQでは、セミナー開催時に個人からの質問を受け付ける予定だと書かれています。新卒の募集やセミナーの案内が出たときに見落とさないよう、採用ページを定期的に確かめてください。[2]
公開されている数字。数字はほとんど公開されていない
成蹊学園の採用ページで公開されている数字は多くありません。見つかったものだけを並べます。[4] [12]
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 部署経験の目安 | 入職から35歳までに分野の異なる部署を3部署以上 |
| スキルアップ自主研修の助成 | 年間上限50,000円 |
| 産前・産後の有給休暇 | 産前8週・産後8週 |
| 成蹊小学校の全校児童(小学校事務室の職員の話) | 700名前後 |
| 先輩職員の声の入職年度 | 2010年度から2020年度までの6人 |
公開されていないものもはっきりさせておきます。新卒の採用人数、応募者数、選考の倍率、初任給、採用した職員の出身大学ごとの人数は、成蹊学園の公式サイトには見当たりませんでした。在学生および教職員数のページもありますが、数字は文字としては載っておらず、この記事では引用していません。[1] [6]
30日でやること。小学校から大学まで働く理由をつくる
ここまでの内容を、行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。自分の状況に合わせて入れ替えてください。[3]
- 1〜3日目:成蹊学園の採用ページを開き、新卒の募集やセミナーの案内が出ていないかを確かめる
- 4〜7日目:人事課長メッセージの3つの期待を書き写し、それぞれに当てはまる自分の経験を1つずつ書き出す
- 8〜14日目:先輩職員の声6本を読み、大学の部署と小学校事務室の仕事の違いをメモする
- 15〜21日目:創立者中村春二の建学の精神と、学園のビジョンを調べ、自分の言葉で説明できるようにする
- 22〜30日目:小学校から大学まで、どこに配属されても働きたい理由を1段落で書く。異動が事務組織の全ての間であることに答える準備になる
成蹊学園の職員は、大学の事務だけを担うわけではありません。教務部の職員が書いているように、小学生の運動会から大学生の卒業式まで、たくさんの学校行事を身近に感じながら子どもたちの成長を見守れることを、この法人の魅力として話せるかどうかが、志望動機の分かれ目になります。[8]
採用の条件・日程・待遇は年度によって変わります。資料ごとの確認日は、この記事の出典欄に1件ずつ書いています。応募の前に必ず最新の募集要項を確認してください。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 学校法人成蹊学園 専任職員(教職員採用情報)確認日:2026-09-27 / 専任職員の採用情報の入口(募集要項(新規学卒者採用)・募集要項(経験者採用)、人事課長メッセージ、人材育成制度、採用に関するFAQ、先輩職員の声への案内)
- 学校法人成蹊学園 採用に関するFAQ確認日:2026-09-27 / OB・OG訪問、他大学出身者の応募、小学校・中学・高等学校・大学・法人間の異動、産休や育児休業の制度
- 学校法人成蹊学園 人事課長メッセージ(求める人材像)確認日:2026-09-27 / 学校職員に必要な能力、事務職員に期待されていること(3項目)、職員の成長へのサポート
- 学校法人成蹊学園 人材育成制度について確認日:2026-09-27 / 人材育成方針(基本コンセプト・人材育成指針)、ジョブローテーション、自己申告制度、評価制度、研修体系
- 学校法人成蹊学園 先輩職員の声確認日:2026-09-27 / 先輩職員6人の部署と入職年度の一覧
- 学校法人成蹊学園 募集要項(新規学卒者採用)確認日:2026-09-27 / 「新規学卒者対象の情報はマイナビサイトにてご確認ください。」の案内のみ(公式サイトに要項の本文は無い)
- 学校法人成蹊学園 先輩職員の声(財務部 管財課・2016年度入職)確認日:2026-09-27 / 管財課の担当業務と、学校職員の魅力
- 学校法人成蹊学園 先輩職員の声(教務部・2020年度入職)確認日:2026-09-27 / 教務部の担当業務、就職活動で考えていたこと、学校職員の魅力
- 学校法人成蹊学園 先輩職員の声(学長室 総合企画課・2010年度入職)確認日:2026-09-27 / 総合企画課の担当業務と、学校職員の魅力
- 学校法人成蹊学園 先輩職員の声(企画室 広報グループ・2011年度入職)確認日:2026-09-27 / 広報グループの担当業務と、学校職員の魅力
- 学校法人成蹊学園 先輩職員の声(企画室 経営企画グループ・2015年度入職)確認日:2026-09-27 / サステナビリティ教育研究センターの事務局業務
- 学校法人成蹊学園 先輩職員の声(小学校事務室・2014年度入職)確認日:2026-09-27 / 小学校事務室の担当業務、成蹊小学校の全校児童数、学校職員の魅力