どの大学の卒業生が埼玉県立大学の職員になっているのか

他大学が公表している進路資料では、就職先として埼玉県立大学(公立大学法人埼玉県立大学)の名前を確認できませんでした。大学の進路資料は企業名が中心で、学校法人名や公立大学法人名を載せない大学も多いため、就職者がいないという意味ではありません。‌‌​​‌‌‌‌‌‌​​‌‌‌​​​​‌​‌​‌​​‌​​‌​‌​‌‌‌‌​​​​‌‌​​​​​​​​‌​​​​‌‌​​​‌​​

大学が公表していること[4] [6]

埼玉県立大学は、事務職員の出身大学や出身学部を公表していません。職員の紹介ページや、先輩職員の声を載せたページもありません。公表されているのは、職員がどこから来ているかの区分です。[4] [6]

  • 職員の区分:埼玉県からの派遣職員と、法人が自分で採用する法人固有職員の2つ
  • 県からの派遣職員数:19人(2025年5月1日現在。2020年度は24人)
  • 2022年4月採用の受験資格:59歳以下で、大学・民間企業等で就業経験がある人(学歴の条件は書かれていない)
  • 2022年4月採用の求める職員像:学生や教員との円滑なコミュニケーション、大学事務の即戦力、英語・ICT能力(あれば尚可)
[4] [6]

どの大学を出たかは、公表されている範囲では受験の条件になっていません。そのかわり、2022年の受験案内では前職での経験が条件でした。[4]

採用ページと受験案内が求める人物について書いていること(引用)

いまの採用情報ページには、求める人物像は書かれていません。公式サイトに残っているのは、2022年4月1日採用の受験案内です。そこでは「求める職員像」として、「大学・民間企業等で就業経験があり、次の能力がある方を重視します。」と書いたうえで、3つを挙げています。[1] [4]

  • 「学生や教員とのコミュニケーションを円滑に進められる方」
  • 「大学事務の即戦力となれる方」
  • 「英語・ICT 能力があれば尚可」
[4]

あわせて、2022年4月から勤務できる人を重視するとも書かれていました。この受験案内は即戦力の経験者を採る募集で、新卒向けの書き方ではありません。2026年度の試験で同じ人物像が使われたかどうかは、公式サイトからは分かりません。[4]

大学の計画に書かれている職員の姿[8] [6]

人物像の手がかりは、大学の年度計画にもあります。2026年度(令和8事業年度)の計画は、職員の採用について「毎年度計画的に採用を行い、大学特有の事務を担当する職員を中心に法人固有職員化を進める。」と書いています。県から来て数年で戻る職員ではなく、大学の仕事に長く携わる職員を自前で育てたい、という方針です。[8]

2025年度の業務実績報告書には、法人固有職員の人材育成のために、キャリアパスを示して個別面談で今後の意向を確かめたことが書かれています。採用したあとも大学で経験を積んでいくことが前提になっていると読めます。[6]

採用の仕組み。県の派遣職員と、法人独自試験で採る法人固有職員

埼玉県立大学は、埼玉県が資本金の全額を出資した公立大学法人埼玉県立大学が設置しています。1999年4月に開学し、2010年4月1日に公立大学法人へ移行しました。事務局の職員は、埼玉県から派遣されている職員と、法人が自分で採用した法人固有職員に分かれます。[5] [6]

法人固有職員は「公立大学法人埼玉県立大学事務職員採用試験」という法人独自の試験で採用されます。2022年の受験案内では、雇用主の名称は公立大学法人埼玉県立大学と書かれています。埼玉県の職員採用試験とは別の試験です。[4] [2]

法人固有職員を増やす計画[6] [7]

大学は中期計画で、大学特有の業務の機能強化とノウハウの蓄積のために法人固有職員を計画的に増やし、2027年度までに常勤職員に占める法人固有職員の割合を50%以上にすることを目指しています。業務実績の報告では、採用の結果がこう書かれています。[6] [7]

法人固有職員の採用と割合(業務実績の報告より)
採用日採用人数常勤職員に占める法人固有職員の割合
2025年4月1日3名40.5% → 47.2%
2026年4月1日1名47.2% → 48.6%
[6] [7]

毎年の採用は1〜3人です。目標の50%まであと少しなので、2027年度まで採用を続けることが計画に書かれています。ただし、何人をいつ採用するかは公表されていません。[6] [8]

2026年度の試験の進み方[2] [3]

2026年度の試験は、第三次審査のあとに最終審査がある形で進んでいます。9月25日の発表は「2026年度公立大学法人埼玉県立大学事務職員採用試験の第三次審査合格者の受験番号は次のとおりです。」という文で始まり、10人の受験番号が並んでいます。最終審査は10月2日(金)に埼玉県立大学で行う人物試験(個別面接)です。[2] [3]

第一次審査から第三次審査までの内容と、申込の方法は、いまの採用情報ページには載っていません。試験の中身を知りたい人が読める公式の資料は、次の2022年の受験案内だけです。[1] [2]

2022年4月採用の試験の方法[4]

試験の方法と内容(2022年4月採用の受験案内より)
段階方法見られること
第一次審査書類審査受験資格と応募理由書の内容など
第二次審査論文試験(Web試験・自宅等のパソコンで受験)課題理解力、論理性、表現力など
第三次審査面接試験(埼玉県立大学)意欲、性格、職務遂行能力、適性などを総合的に
[4]

最終合格者は、書類審査・Web試験・面接試験に基づいて総合的に判定すると書かれていました。試験の成績は開示されません。[4]

職員の仕事。越谷のキャンパスで大学事務全般

2022年の受験案内では、職務内容は公立大学の運営事務全般です。配属先として、大学事務局の7つの担当が挙がっていました。[4]

  • 企画・情報
  • 総務
  • 財務
  • 施設管理
  • 教務・入試
  • 学生・就職支援
  • 研究・地域産学連携
[4]

勤務地は埼玉県立大学(埼玉県越谷市三野宮820番地)の1か所です。キャンパスは1つなので、転居を伴う異動はありません。[4] [5]

どんな学生を相手にするか[5]

埼玉県立大学は保健医療福祉学部の1学部で、看護学科、理学療法学科、作業療法学科、社会福祉子ども学科、健康開発学科の5学科があります。大学院は保健医療福祉学研究科で、博士前期課程と博士後期課程を置いています。職員が支える学生の多くは、看護師や理学療法士などの国家試験を目指す学生です。[5]

2025年度の業務実績報告書には、事務局の業務運営を効率化するために、各担当へのヒアリングを通じて非常勤職員の配置を見直し、人件費を前年度より254万円減らしたことが書かれています。少ない人数で事務を回す職場だと分かります。[6]

どの担当に配属されるか、どれくらいの周期で異動するかは、公式サイトには書かれていません。職員紹介や1日の流れを紹介するページもありません。[1]

応募できる条件と待遇。2026年度の条件は非公開

2026年度の試験の受験資格・給与・勤務条件は、いまの採用情報ページに載っていません。参考として、公式サイトに残る2022年4月1日採用の受験案内に書かれていた条件を並べます。就業経験者向けの募集だったので、新卒で採用される場合の条件とは違う可能性があります。[1] [4]

公立大学法人埼玉県立大学 事務職員の条件(2022年4月1日採用の受験案内より)
項目内容
職員区分正規職員(事務)、若干名
受験資格59歳以下(2022年4月1日現在)で、大学・民間企業等で就業経験がある人
給料200,000円〜300,000円程度。職務経験の内容等に応じて、在職する職員と同等の額の範囲で決定
手当通勤手当(上限あり)、地域手当、扶養手当、住居手当、時間外勤務手当など
賞与年2回、計4.30月
勤務時間午前8時30分〜午後5時15分、または午前9時30分〜午後6時15分(1日7時間45分)
休日土曜日・日曜日、祝日、12月29日〜1月3日
休暇年次休暇(初年度15日)、夏季休暇(6月〜9月に5日)、その他の特別休暇
定年満60歳
試用期間採用の日から6か月
勤務地埼玉県立大学(越谷市三野宮820番地)
[4]

給料は幅で書かれ、職務経験に応じて決めるとされていました。大学卒の初任給のように、学歴で決まる金額は示されていません。[4]

募集の時期。2022年は1月受付、2026年度は9月に第三次審査

公式サイトに日付が残っている試験は2つです。年度によって時期がまったく違うので、年度つきで並べます。[4] [2]

2022年4月1日採用の試験日程(受験案内より)
時期内容
2022年1月6日〜1月31日申込受付(簡易書留で郵送・当日必着・持込不可)
2022年2月3日第一次審査(書類審査)の結果をメールで通知
2022年2月6日第二次審査(Web試験)
2022年2月10日第二次審査の結果をメールで通知
2022年2月18日第三次審査(面接試験)
2022年2月21日第三次審査の結果を書面で通知
[4]
2026年度 事務職員採用試験の日程(採用情報ページ・最終審査のご案内より)
時期内容
2026年9月25日第三次審査の合格者(受験番号10件)を掲載
2026年10月2日(金)最終審査(人物試験:個別面接)。埼玉県立大学
2026年10月16日(金)最終審査の合格発表(大学のホームページに掲載)
[2] [3]

2026年度の試験の申込期間と第一次・第二次審査の日程は、公式サイトに残っていません。2022年は4月採用の直前に選考する形でしたが、2026年度は秋に最終審査を行う形で、時期が大きく違います。次の募集がいつ出るかは、この記事では推測で書きません。[4] [2] [3]

募集が載る場所[1]

募集は、大学ホームページの「法人情報」の中にある「採用情報」ページの「事務職員の公募」欄に載ります。2026年9月27日時点では、この欄にあるのは2026年度試験の第三次審査合格発表だけです。[1] [2]

公開されている数字。事務職員35人、県からの派遣は19人

大学の概要と業務実績報告書には、職員の人数が載っています。[5] [6]

埼玉県立大学の職員数(業務実績報告書より・各年度5月1日現在)
年度事務局長職員非常勤職員計うち県からの派遣
2020年度135377324
2021年度134367123
2022年度136417823
2023年度136417823
2024年度136357222
2025年度135387419
[6]

常勤の職員は毎年35人前後で、ほとんど増えていません。そのなかで県からの派遣職員が6年間で24人から19人に減っており、その分を法人固有職員の採用で埋めていることが、前の節の割合の変化と合わせて読み取れます。[6] [7]

教職員数と学生数(大学の概要2026年度版・2026年4月1日現在)
区分人数
学長1人
教員(特任教員などを除く)162人(教授52人、准教授77人、助教33人)
事務職員35人
学部の学生(総現員)1,622人
博士前期・後期課程の学生(総現員)131人
[5]

2026年度の法人の支出予算では、人件費が約25.5億円で全体の51.6%を占めます。収入の柱は、法人の業務に必要な財源として埼玉県から交付される運営費交付金(約21.3億円)です。[5]

30日でやること。募集が出たときに受験資格をすぐ確かめられるように

いまは応募できる募集がないので、準備は、次の募集をすぐに見つけ、受けられるかどうかを判断できる状態を作ることが中心になります。以下は組み立て方の例です。[1]

  1. 1〜3日目:大学ホームページの「採用情報」ページをブックマークする。事務職員の公募欄に試験の発表が載る
  2. 4〜10日目:2022年の受験案内を読み、書類審査・論文・面接の3段階の形をつかむ。2026年度は最終審査(個別面接)が加わっていた
  3. 11〜15日目:大学の概要で5学科と大学院の構成、県からの交付金で運営されていることを確かめる
  4. 16〜22日目:論文の練習をする。2022年は課題理解力、論理性、表現力が見られていた
  5. 23〜30日目:応募理由書の下書きをする。法人固有職員を増やす計画、保健医療福祉の1学部という特徴に、自分の経験を重ねる
[1] [4] [5] [3]

志望理由は、公開されている事実から組み立てます。県の派遣職員を法人固有職員に置き換え、大学特有の事務を担う人を自前で育てようとしていること。看護や福祉の国家試験を目指す学生が多いこと。事務局の人数が少なく、1人の職員が担う範囲が広いこと。これらは大学が自分で書いていることなので、根拠のある志望理由になります。[8] [5] [6]

いちばん大事なのは、募集が出たときに受験資格を確かめることです。2022年の募集は就業経験が条件で、新卒の学生は受けられませんでした。次の募集で新卒が受けられるかどうかは、そのときの受験案内を読むまで分かりません。[4]

採用の条件・日程・待遇は年度によって変わります。資料ごとの確認日は、この記事の出典欄に1件ずつ書いています。応募の前に必ず最新の受験案内を確認してください。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 埼玉県立大学 採用情報確認日:2026-09-27 / 採用情報ページの今の表示(教員の公募と事務職員の公募の欄。事務職員の公募欄は2026年度事務職員採用試験の第三次審査合格発表のみ。2026年9月確認)
  2. 埼玉県立大学 2026年度 公立大学法人埼玉県立大学事務職員採用試験 第三次審査合格発表(9月25日)確認日:2026-09-27 / 2026年度事務職員採用試験の第三次審査合格者の受験番号(10件)、最終審査(10月2日)の実施
  3. 公立大学法人埼玉県立大学事務職員採用試験 最終審査のご案内確認日:2026-09-27 / 2026年度の最終審査(人物試験:個別面接)の日時・会場、受付時間、最終審査の合格発表日(10月16日)
  4. 公立大学法人埼玉県立大学事務職員採用試験受験案内(2022年4月1日採用)確認日:2026-09-27 / 2022年4月1日採用の職種・採用予定数・職務内容と配属先の担当、受験資格、求める職員像、勤務条件(勤務地・給与・勤務時間・休日休暇・定年・試用期間・雇用主)、試験の方法、試験日と結果通知、申込期間と申込方法
  5. 公立大学法人埼玉県立大学概要(2026年度版)確認日:2026-09-27 / 法人の概要(設立・資本金と埼玉県の出資額)、法人の予算(2026年度)、学科・学生数(2026年4月1日現在)、教員と事務職員の人数(2026年4月1日現在)
  6. 公立大学法人埼玉県立大学 令和7年度 業務実績報告書確認日:2026-09-27 / 職員数(常勤・非常勤別、うち県からの派遣職員数。2020〜2025年度の各5月1日現在)、法人固有職員の増加(2026年4月1日付けで1名採用、割合47.2%→48.6%、2027年度までに50%以上の目標)、事務局の非常勤職員の配置見直し
  7. 公立大学法人埼玉県立大学 令和6年度 事業報告書確認日:2026-09-27 / 法人固有職員の増加の業務実績(2025年4月1日付けで職員3名を採用、割合40.5%→47.2%)
  8. 公立大学法人埼玉県立大学 令和8事業年度 業務運営に関する計画(年度計画)確認日:2026-09-27 / 2026年度計画の人材の確保と活用(法人固有職員の増加◆79、SD研修、多様な働き方)