どの大学から入っているのか。大学側の資料で確かめる

会社は採用大学の一覧を公開していません。大学の側の資料で確認できたのは、次の2件です。[5] [6]

マネーフォワードを就職先として掲載している大学(大学公式資料・2026年9月9日確認)
大学・学部掲載されている資料対象年度
東京経済大学 経済学部主要就職先リスト、経済学部の欄に「マネーフォワード」2025年度(2026年3月31日現在)
桜美林大学 ビジネスマネジメント学群卒業生の主な就職先「情報通信」の欄に「マネーフォワード」2023〜2025年度卒業生実績
[5] [6]

経済学部と、ビジネスマネジメント学群。どちらも文系です。会社が扱っているのは家計簿アプリと会計・人事のクラウドサービスなので、お金や経営の勉強をしてきたことが、そのまま製品の理解につながる会社だと言えます。「IT企業だから理系」という前提が、ここでは当てはまりません。[5] [6]

その代わり、この会社には別の材料があります。次の節で見る応募資格の書き方です。大学名の一覧よりも、応募資格の一行のほうが、自分に当てはまるかどうかをはっきり教えてくれる場合があります。[1]

会社が学歴について書いていること(引用)

2028年卒ビジネス職の募集ページにある応募資格は、次の3つです。[1]

  • 2028年3月卒業見込みの方(高校、専修学校、工業高等専門学校、大学、大学院問わず)
  • マネーフォワードのMission/Vision/Valuesに共感いただける方
  • ネイティブレベルの日本語力を有する方
[1]

1つ目の括弧の中を、もう一度読んでください。高校、専修学校、工業高等専門学校、大学、大学院。5つが並べて書かれていて、「問わず」と結ばれています。多くの会社の募集要項は「大学・大学院卒業見込み」で始まりますが、この会社はそこを条件にしていないと自分で書いています。[1]

一方で、エンジニア職は条件がまったく違います。2028年新卒採用ソフトウェアエンジニア職の応募要件は「2028年3月卒業見込み、または既卒の方」「正社員として就業経験がない方(インターンやアルバイトを除く)」「日本国内在住の方」で、さらに求める語学力として「基礎レベルの英語力(TOEIC600点相当以上)」が挙げられています。理由も書かれていて、「当社エンジニア組織は英語を公用語としており、多様なバックグラウンドを持つ仲間と協働するための基礎的な英語力をお願いしております」とあります。ただし「※TOEIC600点相当以上の資格をお持ちでない方もエントリーいただけます。ただし、選考過程で当社指定のTOEIC IP試験を受験いただく可能性があります」という注記が付いています。[2]

日本語力については、エンジニア職では「日本語能力試験(JLPT)等の資格の保有や証明書の提出は求めておりません」と書かれています。一方ビジネス職は「ネイティブレベルの日本語力を有する方」が応募資格に入っています。同じ会社でも職種で言語の要件が違うので、募集ページを職種ごとに読み分けてください。[1] [2]

大学名で差がつかない土俵は、この会社では4つある

選考のどこが大学名で動かないのかを、公開情報から特定します。この会社は選考の流れと締切まで公開しているので、準備の順番を決めやすい部類です。

土俵1:ビジネス職はグループディスカッションが選考にある

ビジネス職の選考の流れは「エントリーシート → 説明選考会(グループディスカッション) → 適性検査 → 面接複数回(個別面接)」です。グループディスカッションは、その場の振る舞いだけを見られる場です。大学名は関係なく、練習した回数が効きます。なお会社は「※公正な評価のため録画をいたします。同意のうえご参加ください」と明記しており、グループディスカッションと個別面接の両方が録画対象です。[1]

土俵2:締切がはっきり書いてあり、早く動けば有利になる

ビジネス職の募集ページには「ターム制ではなく、定員に達し次第募集終了となります」「弊社の選考はターム制ではありません。採用人数に達し次第、本選考のエントリー受付を終了しますので、ご希望の方はお早めに選考にご参加ください」と書かれています。エンジニア職は逆に締切が日付で示されていて、選考スケジュールの欄に「第1締切:2026年9月1日〜9月27日」「第2締切:2026年9月28日〜10月18日」とあります。どちらも、動くのが早いほうが有利になる構造です。これは大学名で変わらない部分です。[1] [2]

土俵3:入社後に自分で異動を申請できる制度がある

配属について、ビジネス職の募集ページには「入社前に配属先希望を確認し、選考評価や適性、希望を考慮し配属先を決定。入社後も社内公募(=チャレンジシステム)や、抜擢・配置転換を積極的に行っており、自身でキャリアを切り拓くことによって幅広く『社会課題解決』に関する業務にチャレンジいただけます」とあります。人材開発制度の欄にも「社内公募制度(MFチャレンジシステム)」「上長との定期1on1制度(ツキイチ面談)」が並んでいます。最初の配属が第一希望でなくても、そこで終わりではないという設計です。[1]

土俵4:英語は、いま数字で示せるところまで持っていける

エンジニア職を目指すなら、TOEIC600点相当という基準がはっきり示されています。これは大学名では動かせないけれど、勉強すれば動く数字です。資格を持っていなくてもエントリーはできると書かれているので、いま持っていないことを理由にあきらめる必要はありません。ただし選考過程で会社指定のTOEIC IP試験を受ける可能性があるとも書かれているので、受けるつもりで準備しておくのが素直です。[2]

職種はビジネス職・エンジニア職・研究職など。入口ごとに選考が違う

2028年卒として公開されている募集(2026年9月9日時点)
募集選考の流れ
ビジネス職エントリーシート → 説明選考会(グループディスカッション) → 適性検査 → 面接複数回(個別面接)
ソフトウェアエンジニア職エントリー → コーディングテスト → 技術面接(ライブコーディング) → 人事面接 → 最終面接
研究職(本選考として募集中。詳細は各募集ページ)
データAIストラテジスト(本選考として募集中。詳細は各募集ページ)
事業企画職(本選考として募集中。詳細は各募集ページ)
[1] [2] [3]

ビジネス職の過去の配属実績として、インサイドセールス、フィールドセールス、パートナーセールス、マーケティング、カスタマーサクセスが挙げられています。エンジニア職の配属先例は、ERP開発本部、SMBプロダクト開発本部、HRプロダクト開発本部、Platform Product本部、CISO室(セキュリティエンジニア)の5つです。[1] [2]

併願の扱いも職種で違います。エンジニア職の募集ページには「※他職種への併願は可能です。併願ご希望の場合は、お手数ですが、各求人よりエントリーをお願いいたします」と書かれています。ビジネス職の募集ページには併願についての記載がないので、迷う場合は問い合わせてください。[2]

会社が扱っているサービスは、個人向けの家計簿・資産管理アプリ『マネーフォワード ME』(1,780万超のユーザー)と、法人向けの『マネーフォワード クラウド』(44万超のユーザー)が中心で、いずれも2025年11月末時点の数字として公開されています。プロダクトの数は62個、グループ企業は16社です。[1] [3]

応募できる条件と、待遇

ビジネス職の募集要項に書かれている条件は次のとおりです。エンジニア職の待遇は募集ページに給与の記載がないため、ここではビジネス職の数字を挙げます。[1]

ビジネス職の募集要項(2028年卒)
項目公開されている内容
契約期間期間の定めなし。入社日より3か月間は試用期間
給与月額375,000円〜。内訳は基本給266,151円+固定残業手当108,849円(所定・法定時間外および法定休日労働45時間分、深夜労働40時間分)。45時間・40時間を超える分の割増賃金は追加支給
賞与基本報酬とは別に、半期ごとの評価を踏まえ高評価者に「ハイパフォーマンス賞与」を支給。会社業績に応じて支給されない場合もあると記載
勤務地本社(東京都港区芝浦 msb Tamachi 田町ステーションタワーS)。※新卒配属は原則東京。ほかに札幌、仙台、名古屋、京都、大阪、広島、福岡
休日休暇完全週休2日(土・日)、国民の祝日、年次有給休暇、夏季休暇3日、冬季休暇2日、年末年始休暇(12月31日〜1月3日)、特別休暇、産前産後休業、育児休業
福利厚生各種社会保険完備、近隣住宅手当・近隣引越し祝金、家賃給与控除制度(シャトク)、健康診断・婦人科検診、企業型確定拠出年金(401K)、従業員持株会ほか
受動喫煙の対策敷地内禁煙(喫煙場所あり)
[1]

新卒1年目向けの制度も公開されています。「新卒1年目向け全体研修」「新卒1年目向け職種別研修」「新卒1年目向け通年研修」「トレーナー・メンター制度」が並び、そのほかに社内勉強会や書籍購入補助があります。1年目向けの研修が3種類に分けて書かれているのは、入社時点でのスキルを前提にしていないということです。[1]

公開されている数字。何を指す数字かを添えて読む

会社が公表している数字(2025年11月時点データとして掲載)
項目公開されている数値
従業員数2,810人
平均年齢34.3歳(20代以下27.8%、30代54.1%、40代14.7%、50代3.2%、60代0.2%)
新卒・中途比率新卒23.4%/中途76.6%
男女比率男性65.3%/女性34.7%
Japanese・Non-Japaneseメンバー比率Japanese 71.2%/Non-Japanese 28.8%
服装私服89.8%/私服とスーツ9.9%/スーツ0.4%
平均年間有給取得日数14.2日
退職率12.6%
育休取得率男性85.4%/女性91.1%
拠点・規模日本8拠点(北海道、東京、関西〈大阪・京都〉、広島、東北、福岡、名古屋)、海外4拠点(ベトナム〈ハノイ・ホーチミン〉、インド、アメリカ)、グループ企業16社、プロダクト62個
[3]

この中で就職活動に直接効くのは、新卒23.4%という数字です。従業員のおよそ4人に1人が新卒入社で、残りは中途入社。つまり、新卒で入った人が多数派ではない会社です。同期の数が多い会社とは、入社後の景色が違います。良い悪いではなく、自分がどちらの環境で力を出せるかで見てください。[3]

Non-Japaneseメンバーが28.8%という数字も、エンジニア組織が英語を公用語にしていることとつながります。応募要件に英語が入っているのは、方針だけでなく、実際に一緒に働く相手の構成から来ている、と読めます。[2] [3]

退職率12.6%は全社の数字で、新卒入社者の離職率ではありません。平均年齢34.3歳も全社員の平均です。設立は2012年5月で、この記事の時点で14年目の会社です。[3] [4]

30日でやること。まず自分の職種と締切を確かめる

ここまでの内容を行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。

  1. 1〜2日目:ビジネス職とエンジニア職のどちらで受けるかを決める。ビジネス職は学歴を問わず日本語力が要件、エンジニア職はTOEIC600点相当の英語力とコーディングテストがある。条件がまったく違うので、ここを混同しない
  2. 3日目:エンジニア職を受けるなら、選考スケジュールの締切を確認する。募集ページに第1締切・第2締切が日付で書かれている。ビジネス職は締切がなく、定員に達し次第終了なので、早く出すことがそのまま有利になる
  3. 4〜10日目:ビジネス職ならグループディスカッションの練習を始める。選考の2ステップ目に「説明選考会(グループディスカッション)」と明記されている。大学のキャリアセンターの模擬GDで回数を重ねる
  4. 11〜17日目:適性検査の練習を始める。ビジネス職の選考の3ステップ目にある。時間を計った演習にする
  5. 18〜24日目:会社のサービスを1つ選んで実際に触る。個人向けの『マネーフォワード ME』は自分で使える。使ってみて何が便利で、どこが分かりにくかったかをメモする。会社が求める人物像に「ユーザーの声から課題を見つけ」とあるので、自分がユーザーとして気づいたことは、そのまま話の材料になる
  6. 25〜30日目:エントリーシートに書く経験を1件仕上げる。会社が挙げている求める人物像は「自分の頭で考え、オーナーシップを持って行動できる方」「自分の範囲にとどまらず積極的に提案・挑戦できる方」「チームワークを大切にし、仲間と共に大きな成果を目指せる方」など。この中で自分が本当に当てはまる1つを選び、その場面を書く

志望動機も、公開されている事実から組み立てられます。たとえばアルバイト先の小さな会社が請求書や勤怠を紙で処理していたのを見たなら、『マネーフォワード クラウド』がその作業のどこを変えるのかを調べて、自分が見た場面と結び付ける。これは自分にしか書けない出発点です。「成長企業だから」では、他の誰が書いても同じ文章になります。[1]

採用の条件・日程・待遇は年度によって変わります。ここに書いた内容は、すべて2026年9月9日にマネーフォワードの公式採用サイトと各大学の公式サイトで確認したものです。応募の前に、必ず最新の募集要項を見てください。自分の場合にどの職種が合うか、経験をどう言葉にするかで迷ったときは、逆転就活塾の無料相談で一緒に整理することもできます。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. マネーフォワード 新卒採用 2028年新卒採用 ビジネス職本選考エントリー確認日:2026-09-09 / 応募資格(高校、専修学校、工業高等専門学校、大学、大学院問わず)、求める人物像、選考の流れ、配属想定と過去の配属実績、募集要項(契約期間・給与と内訳・賞与・勤務地・休日休暇・福利厚生・人材開発制度)、ターム制ではない旨
  2. マネーフォワード 新卒採用 2028年新卒採用 ソフトウェアエンジニア職|本選考確認日:2026-09-09 / エンジニア職の応募要件(既卒可、正社員就業経験なし、日本国内在住)、求める語学力(TOEIC600点相当以上)とその理由、日本語力の扱い、配属先例、選考の流れ(コーディングテスト・ライブコーディング)、選考スケジュールの締切
  3. マネーフォワード 採用情報 数字で見るマネーフォワード確認日:2026-09-09 / 従業員数、平均年齢と年代構成、新卒・中途比率、男女比率、Japanese・Non-Japanese比率、服装、平均年間有給取得日数、退職率、育休取得率、拠点数、グループ企業数、プロダクト数(2025年11月時点データ)
  4. マネーフォワード 会社概要/沿革確認日:2026-09-09 / 事業内容、設立(2012年5月)、代表者、沿革
  5. 東京経済大学 主要就職先リスト確認日:2026-09-09 / 2025年度(2026年3月31日現在)。経済学部の欄にマネーフォワード
  6. 桜美林大学 ビジネスマネジメント学群 卒業生の進路確認日:2026-09-09 / 卒業生の主な就職先(2023〜2025年度卒業生実績)の「情報通信」の欄にマネーフォワード

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