どの大学から入っているのか。大学側の公表資料で確かめる
会社が採用大学を公開していなくても、大学の側が「この会社に就職した」と公表していることがあります。逆転就活コラムでは、大学が自分で出している進路資料を集めて、そこに載っている企業名を確認しています。マキタについて、現時点で確認できたのは次の3大学です。[3] [4] [5]
| 大学・学部 | 掲載されている資料 | 対象年度 |
|---|---|---|
| 大東文化大学 外国語学部 英語学科 | 「主な就職先」英語学科の欄に「株式会社マキタ」 | 2022年3月〜2024年3月卒業生 |
| 大阪経済大学 経営学部 | 就職データ「主な就職先(抜粋)」経営学部の掲載画像に「株式会社マキタ」 | 2026年3月卒業生の実績 |
| 摂南大学 外国語学部 外国語学科(現:国際学部 国際学科) | 「各学部学科の主な就職先」の欄に「(株)マキタ」 | 対象年度の記載なし |
3大学の内訳を見てください。英語学科、経営学部、外国語学科。理系の学部が1つもありません。マキタは電動工具のメーカーですが、大学の公表資料に載っているのは文系の学部の卒業生です。次の節で引く募集要項の記載と合わせて読むと、これが例外でないことが分かります。[1] [3] [4] [5]
会社が学歴について書いていること(引用)
マキタの新卒採用募集要項には、募集資格が1行で書かれています。「2027年3月卒業予定の方。学部・学科および国籍は問いません」。学部・学科の条件も、国籍の条件もない、というのが会社の説明です。[1]
大学名についての記述はありません。会社が大学名をどう扱っているかは公開されていないので、そこは「分からない」が正確です。ネット上にある大学別のランキングは、会社が出したものではありません。[1]
海外事業を積極的に展開している会社なので、語学力を心配する人は多いはずです。採用Q&Aはこう答えています。「事務系・技術系問わず、海外に行く機会はありますので、語学力はあれば良いでしょう。ただ、職種ごとで必要な語学力やその程度は異なりますので、社員座談会の時点で確認して下さい。ただし、語学力が合否の決め手になることはありません。選考段階では、『マキタでの働き方をどれ程理解して、どれだけやってみたいと熱意を持っているか』を重視しています」。会社が自分で「決め手にならない」と書いている項目は、そこで悩む必要がない項目です。[1]
大学名で差がつかない土俵は、この会社では4つある
「学歴に頼らず勝負する」というのは気持ちの問題ではなく、選考のどの部分が大学名で動かないかを見つけて、そこに時間を使うということです。マキタの公開情報から特定できるのは次の4つです。
土俵1:説明会の時点から職種別。内定も職種ごとに出る
採用Q&Aの「配属はどのように決定されますか?」への答えが、この会社の採用の性格を一言で表しています。「マキタでは、職種別の採用を実施しています。それは、説明会・選考段階から全て職種別となっており、会社が配属を決定するわけではなく、皆さん自身が仕事内容を理解した上でご応募していただきますようお願い致します。つまり内定時点においては、『マキタの内定者』ではなく『マキタ国内営業職の内定者』や『マキタ技術職の内定者』となるわけです」。全員が同じ土俵で比べられるのではなく、自分が勝てる職種を選んで出す形式です。[1]
土俵2:選考の順番が公開されている。準備する順番が決められる
募集要項には選考ステップが図で示されています。国内営業職・海外営業職・国際財務職は「WEB会社説明会 → WEB社員座談会 → WEBエントリーシート提出 → WEBテスト → グループディスカッション → 一次面接 → 最終面接 → 内定」。技術職・システム職は、グループディスカッションの代わりに「専門試験」が入ります。どの職種でも会社説明会が最初にあり、エントリーシートの入手方法も「WEB会社説明会を視聴いただいた方に詳細をお知らせします」と書かれています。説明会を見ないと先に進めない仕組みなので、ここは早く動いた人の取り分になります。[1]
土俵3:会社が「決め手にならない」と書いたものがある
上で引いたとおり、語学力について会社は「合否の決め手になることはありません」と明記しています。代わりに重視するものも書かれていて、それは「マキタでの働き方をどれ程理解して、どれだけやってみたいと熱意を持っているか」です。これは資格やスコアではなく、調べた量と言葉にする力で埋められる部分です。大学名では動きません。[1]
土俵4:全国129か所の営業所という、勤務地の選択肢
勤務地は「本社(愛知県安城市)・岡崎工場(愛知県岡崎市)・日進事業所(愛知県日進市)・営業所(東京・名古屋・大阪をはじめ全国129ヶ所)」と書かれています。営業職を志望するなら、拠点の数がそのまま配属先の幅になります。都市部の本社勤務だけを想定した会社選びとは、前提が違うということです。[1]
募集職種。自分の経験に近いのはどれか
| 職種区分 | 職種 | 選考で課されるもの |
|---|---|---|
| 総合職(営業・財務) | 国内営業職/海外営業職/国際財務職 | WEBテストのあとにグループディスカッション |
| 総合職(技術) | 技術職(開発技術・生産技術・開発購買・品質保証) | WEBテストのあとに専門試験 |
| 総合職(システム) | システム職(情報システム・生産システム) | WEBテストのあとに専門試験 |
技術職とシステム職には専門試験がある一方、営業職・財務職にはグループディスカッションがあります。文系から技術職を志望する場合、専門試験があることを前提に準備の計画を立てる必要があります。逆に、グループディスカッションの練習は営業職・財務職を志望する人にとって直接の対策になります。[1]
新入社員研修も職種で分かれています。「4月の第1週から約1週間の研修」のあと、国内営業職は営業フォロー研修、海外営業職は工場研修と国内営業所研修、開発技術職・生産技術職は工場研修ほか、と書かれています。入社後の1年目が職種によって違う会社だ、ということです。[1]
応募できる条件と、公開されている待遇
- 募集資格は「2027年3月卒業予定の方。学部・学科および国籍は問いません」
- 初任給は総合職の修士了307,000円/月、学部卒285,000円/月(2026年度実績)
- 賞与は年2回(6月・12月)。2026年度予定は6.0ヶ月と記載
- 昇給は年1回(4月)
- 勤務時間は8:20〜17:00(勤務地により異なる)
- 休日は完全週休2日制(土・日曜日)・祝日・年末年始・夏季・お盆・GWなどで年間休日129日(2026年度)
- 年次有給休暇は初年度16日、2年目以降20日
- 提出書類はエントリーシート、成績証明書、卒業見込証明書、推薦状(推薦応募の方)
- 独身寮・社宅あり。持株会、財形貯蓄、住宅資金融資制度、マキタ企業年金基金、通信教育補助制度などを記載
年次有給休暇が初年度から16日というのは、入社1年目の使い方に直接効く条件です。数字を見るときは、その数字が誰のいつを指すかを確かめてください。ここに挙げた初任給と賞与は2026年度の実績・予定であって、応募する年度の条件ではありません。[1]
公開されている数字で、会社の輪郭をつかむ
| 項目 | 公開されている内容 |
|---|---|
| 国内の拠点 | 本社(愛知県安城市)、岡崎工場、日進事業所、営業所は全国129ヶ所 |
| 海外の体制 | 「海外現地法人には現在約180名以上の日本人スタッフが駐在し、約17,000人の現地従業員(正社員)が働いています」 |
| 初任給 | 総合職 修士了307,000円/学部卒285,000円(2026年度実績) |
| 賞与 | 年2回(6月・12月)。2026年度予定6.0ヶ月 |
| 年間休日 | 129日(2026年度) |
| 会社の長期目標 | 「当社の長期目標は[Strong Company]です。(中略)業界内で世界一になることが目標です」 |
海外駐在者の役割についての説明は、志望動機の材料になります。会社は「駐在員の役割は、現地法人のマネージャー、アシスタントマネージャーとして法人の切り盛りをしてもらうことになります。従って、語学力以上に求められるのが営業、販売、生産技術、開発といった専門的技能、そして組織をマネジメントしていく力です」と書いています。海外で働きたいという志望を語るなら、語学ではなく「何ができる人になるか」で語るほうが、会社の説明と噛み合います。[1]
約17,000人の現地従業員に対して日本人駐在者が約180名という比率も、仕事の想像に効きます。海外に行く場合、日本人だけのチームで働くのではないということです。[1]
30日でやること。大学名では動かない部分から埋める
ここまでの内容を、行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。
- 1〜3日目:募集要項を開き、自分が2027年3月卒業予定に当てはまるかを確認する。すでに卒業しているなら、第二新卒向け採用情報のページを見る
- 4〜7日目:国内営業職・海外営業職・国際財務職・技術職・システム職の5つを並べ、興味の順に決める。説明会の時点から職種別なので、ここを決めないと動けない
- 同じ週:エントリーしてマイページに登録し、WEB会社説明会を視聴する。エントリーシートの入手方法は、説明会を視聴した人にだけ案内される
- 8〜14日目:WEBテストの対策を始める。どの職種でもエントリーシート提出の次に置かれている
- 15〜21日目:営業職・財務職を志望するならグループディスカッションの練習、技術職・システム職を志望するなら専門試験に備えて自分の専攻の基礎を復習する
- 22〜30日目:「マキタでの働き方をどれ程理解しているか」を試すつもりで、公式サイトの職種紹介と社員インタビューを読み、自分の経験と重なる場面を1つ書き出す。会社が重視すると書いているのは、まさにここ
志望動機も、公開されている事実から組み立てます。たとえば「営業所は全国129ヶ所」という数字を読んで、自分が地域の小さな事業者と関わった経験を思い出したなら、それは自分の言葉で話せる出発点です。「電動工具で世界トップだから」では、他の誰が書いても同じ文章になります。[1]
採用の条件・日程・待遇は年度によって変わります。ここに書いた内容はすべて2026年9月9日に公式サイトと各大学の公式サイトで確認したものです。応募の前に、必ず最新の募集要項を見てください。自分の場合にどの職種が合うか、経験をどう言葉にするかで迷ったときは、逆転就活塾の無料相談で一緒に整理することもできます。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- マキタ 新卒採用募集要項確認日:2026-09-09 / 2027年卒の募集予定職種、募集資格(学部・学科および国籍は問いません)、初任給、賞与、勤務地、勤務時間、休日、選考ステップ、提出書類、よくある質問
- マキタ 第二新卒向け採用情報確認日:2026-09-09 / 総務職・国際財務職・国内営業職・技術職の応募条件と勤務地。国内営業職は文理不問・未経験歓迎
- 大東文化大学 外国語学部 就職実績確認日:2026-09-09 / 2022年3月〜2024年3月卒業生の学科別主な就職先。英語学科に株式会社マキタ
- 大阪経済大学 就職データ確認日:2026-09-09 / 2026年3月卒業生の実績。経営学部の主な就職先(抜粋)の掲載画像に株式会社マキタ
- 摂南大学 就職実績確認日:2026-09-09 / 各学部学科の主な就職先。外国語学部外国語学科(現:国際学部国際学科)の欄に(株)マキタ。掲載先一覧の対象年度は明記されていない