どの大学から入っているのか。大学側の資料で確かめる
会社は採用大学の一覧を公開していません。大学の側の資料で確認できたのは、次の1件です。[5]
| 大学・学部 | 掲載されている資料 | 対象年度 |
|---|---|---|
| 東京経済大学 経営学部 | 主要就職先リスト、経営学部「情報・通信・放送業」の欄に「LINEヤフー」 | 2025年度(2026年3月31日現在) |
この会社については、大学名の一覧を集めることに時間をかける必要がありません。会社が学歴について直接答えているからです。次の節がこの記事の中心になります。[1]
会社が学歴について書いていること(引用)
採用に関するよくある質問に、次の項目があります。[1]
「学歴は関係ありますか。」→「いいえ、関係ありません。社内にも高専、専門、大学(学士、修士、博士)と多様な経歴の社員が在籍しています。」[1]
この回答が言葉だけでないことは、募集要項と突き合わせると分かります。ビジネスコンサルタントの募集要項の応募資格は次の3行です。[2]
- 2027年度に入社可能な方(入社月:4月・10月)
- 学歴・学部・学科不問(高専生・専門学生でも応募可能)
- 正社員としての就業経験がない方
既卒についての記載も具体的です。「正社員としての就業経験がありますが、新卒採用に応募することはできますか。」への回答は「当社の新卒採用の応募資格は『正社員としての就業経験がない方』であるため、応募いただくことはできません。卒業後の正社員就業の経歴を踏まえ、中途採用でのご応募を検討ください。また、就業後3年以内の方を対象とした第二新卒の採用枠を設けている場合がありますので、新卒採用・中途採用の求人情報をご確認ください」。[1]
一方で「起業経験がありますが、新卒採用に応募することはできますか。」には「新卒採用の応募資格は『正社員としての就業経験がない方』であるため、起業経験があってもこれに該当すれば応募可能です」と回答しています。線引きは学歴でも年齢でもなく、正社員として働いた経験があるかどうかだけ、ということです。年齢についても「応募時の年齢制限はありますか。→ 年齢による制限はありません」と明記されています。[1]
また「障がいがある方もすべての職種において採用の対象です」「外国籍の方もすべての職種において採用の対象です」とも書かれています。特定の枠に限定しない、という書き方が一貫しています。[1]
大学名で差がつかない土俵は、この会社では4つある
選考のどこが大学名で動かないのかを、公開情報から特定します。この会社は「何を見ないか」まで書いているので、無駄な準備を減らせます。
土俵1:エンジニアはコーディングテストが最初の関門で、複数回受けられる
よくある質問の「応募にはどれくらいの技術力やスキルレベルが必要ですか。」への回答には、こう書かれています。「エンジニアの新卒採用においては、最初の選考ステップであるコーディングテストがひとつの目安となります。コーディングテストはRe-Challenge制度により複数回受験することができますので、求められる技術力やスキルレベルのヒントを得る機会としてぜひご活用ください」。1回で決まらない、と会社が書いているということです。書類でも大学名でもなく、コードを書けるかどうかが最初に来ます。ここは練習した量がそのまま効きます。[1]
土俵2:インターンに参加しても、有利にも不利にもならないと明記している
「インターンシップに参加すると、採用選考において有利になりますか。」への回答は「インターンシップは学生と現場の相互理解を深める機会として重視しており、お互いにマッチすると感じられた場合はそのまま採用選考に進むことが可能です。ただし、参加の有無そのものが選考に有利または不利に働くことはありません」。さらに「過去にインターンシップ選考を受けたのですが、新卒採用選考にエントリーすることは可能ですか。→ はい、可能です。インターンシップ選考の参加有無および合否を問わず、新卒採用選考にエントリー可能です」とも書かれています。インターンに落ちたことを引きずる必要がない、と会社が明言しています。[1]
土俵3:面接は原則オンライン。住んでいる場所で差がつかない
「海外在住でもエントリーは可能ですか。」への回答に「海外在住の方もエントリー可能です。国内外問わず、面接は原則オンラインで実施する方針です」とあります(国内在住者は「面接内容や社会環境などの状況に応じて、ご来社いただいて面接を行う可能性があります」という注記付き)。地方の大学から東京の会社を受けるときの移動費と時間の負担が、この方針で小さくなります。[1]
土俵4:職種を併願できる(ただし1組だけ例外がある)
「複数の職種に同時にエントリーすることは可能ですか。」への回答は「新卒採用では、複数の職種にエントリーすることが可能です。選考は職種別にそれぞれ実施し、内定時までにご希望のコースを選択いただきます。※ただし、ビジネスコンサルタントとプロダクトプランナーは併願できません。いずれか一方を選択してください」。エンジニアとビジネスコンサルタントの併願はできる、という読み方になります。1つに絞れないなら、絞らずに出せる会社です。[1] [2]
新卒の募集職種は3つ。エンジニアは領域が細かく分かれている
| 職種 | 内容・領域 |
|---|---|
| エンジニア | Software Engineering Specialist(Server-side/Front-end/Client〈iOS・Android〉/Data Engineering/Machine Learning)、Infra Engineering Expert(System/Network/Cloud Platform)、Security Engineering Expert(Security) |
| ビジネスコンサルタント | 営業・コンサルティング。「Yahoo!ショッピング」のセールス、「LINE広告」のセールス、「LINE公式アカウント」を使った業種別のコンサルティング営業など |
| プロダクトプランナー | プロダクトの企画。ビジネスコンサルタントとの併願はできない |
ビジネスコンサルタントの必須条件として会社が挙げているのは4つです。「ユーザーファースト・クライアントファーストの視点で課題を発見し、世の中に新たな価値を提供したい方」「営業活動や業務改善において最先端のAI/デジタル技術を積極的に活用していく姿勢のある方」「チームとして目標に向かって同期し続け、変化に対応しながらスピード感をもって動ける方」「成長意欲が高く、環境を生かして自分を高めていきたい方」。望ましい条件には「新規開拓営業、ルート営業、テレアポ、訪問販売など、いずれかの営業経験」が挙がっています。学生時代のアルバイトで営業をやった経験がある人は、それを書ける欄があるということです。[2]
会社は新卒入社した社員のキャリアを、年と役職つきで公開しています。2018年に営業職として新卒入社し、2022年にリーダー、2025年に部長になった例。2022年にセールス職として新卒入社し、3年目でリーダーを任された例。どちらも会社が名前と経歴を出して掲載しているものです。ただしこれは会社が選んで載せている例であって、新卒入社者の平均を示すものではありません。[2]
配属については「新卒採用の場合は、選考時に希望の職種やコースを選択した上で応募いただく形式になっています。配属領域や組織は、選考時や入社後研修などでの情報、会社の状況などを総合的に判断して決定します。また、入社後は社内公募制度を利用して異動を希望することも可能です」と書かれています。最初の配属で終わりではない、という設計です。[1]
応募できる条件と、待遇
| 項目 | 公開されている内容 |
|---|---|
| 応募資格 | 2027年度に入社可能な方(入社月:4月・10月)/学歴・学部・学科不問(高専生・専門学生でも応募可能)/正社員としての就業経験がない方 |
| 給与 | 基準給与314,000円〜/月(基礎給242,459円〜/月+35時間相当分の固定時間外手当71,541円〜/月)。月35時間を超過した場合は別途超過分を支給 |
| 標準年収 | 4,710,000円〜(基準給与×12ヵ月+賞与2回分〈基準給与×3ヵ月〉)。年間を通じて標準的な評価だった場合の金額 |
| 給与改定 | 年2回 |
| 諸手当 | LINEヤフー Working Style手当 11,000円/月、通勤手当は実費(上限150,000円/月) |
| 勤務時間 | フレックスタイム制(コアタイムなし)、標準労働時間7時間45分 |
| 休日・休暇 | 完全週休2日制(土日 ※部署により異なる)、国民の祝日、年末年始(12月29日〜1月4日)、有給休暇、特別有給休暇、ハッピーフライデー、サバティカル休暇制度 |
| 勤務場所 | 本社(東京都千代田区紀尾井町 東京ガーデンテラス紀尾井町 紀尾井タワー)、事業所は大阪・福岡。出社の頻度・ルールは配属組織や業務内容により異なる |
| 選考フロー | エントリー → エントリーシート・SPI(Web) → 面接(複数回) → 内定 |
居住地についても明記があります。「居住地そのものに決まりはありません。配属先によって出社ルールは異なりますが、週3日以上の出社が基本の働き方となるため、指定の勤務地へ無理なく通勤できることが前提となります。通勤手当は、所属オフィスに出社した日数に応じて交通費の実費(上限15万円/月)を支給します」。フルリモートではなく週3日出社が基本、という点は、住む場所を決めるうえで先に知っておくべき条件です。[1]
公開されている数字。何を指す数字かを添えて読む
| 項目 | 公開されている数値 |
|---|---|
| 会社名・代表者 | LINEヤフー株式会社/代表取締役社長 CEO 出澤 剛 |
| 主な事業内容 | インターネット広告事業、イーコマース事業及び会員サービス事業などの展開並びにグループ会社の経営管理業務など |
| 設立年月日 | 1996年1月31日/公開日 1997年11月4日(店頭市場) |
| 資本金 | 2,522億8,700万円(2026年6月末時点) |
| 子会社数・関連会社数 | 子会社143社、関連会社38社(2026年6月末時点) |
| 本社 | 東京都千代田区紀尾井町 東京ガーデンテラス紀尾井町 紀尾井タワー。2026年4月に赤坂オフィスを新規オープン |
| 主なサービス | コミュニケーションアプリ「LINE」、総合インターネットサービス「Yahoo! JAPAN」 |
子会社143社という数字は、この会社の性格をよく表しています。会社の事業内容にも「グループ会社の経営管理業務など」が入っています。LINEヤフー株式会社に入社しても、扱う仕事はグループ全体に及ぶ、ということです。[7]
会社は組織について「AIエージェント化の一層の推進に向け、『ドメイン制』を採用しています。各ドメインが自律的かつスピーディにサービスを展開するとともに、領域間のシナジーを生み出すことで、新たなユーザー価値を提供し続けています」と説明しています。また新卒採用ページには「LINEヤフーでは、AI時代の変化を踏まえ、新卒採用の考え方やエンジニア採用方針を見直しています」という記載があり、「エンジニア採用の方針転換について」というページへの案内があります。採用の方針が動いている時期なので、応募する年度の募集要項を必ず読み直してください。[8] [3]
社員数や職種構成の数字は「1ページで分かるLINEヤフー」のページに図として掲載されていますが、この記事を書いた時点では文字として取り出せませんでした。ここに書かれていない数字を、他のサイトの数字で埋めることはしません。[8]
30日でやること。次の募集に向けて準備する
ここまでの内容を行動に落とします。2027年度のエントリーは終了しているので、次の年度に向けた準備として書きます。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。
- 1〜2日目:エンジニア・ビジネスコンサルタント・プロダクトプランナーのどれで受けるかを考える。エンジニアとビジネスコンサルタントは併願できるが、ビジネスコンサルタントとプロダクトプランナーは併願できない
- 3〜5日目:新卒採用ページの「新卒採用のコンセプトについて」「エンジニア採用の方針転換について」を読む。会社がAI時代を踏まえて採用の考え方を見直していると書いているので、去年の情報で準備すると外れる
- 6〜14日目:エンジニア志望ならコーディングテストの練習を始める。会社は最初の選考ステップがコーディングテストで、Re-Challenge制度により複数回受験できると書いている。ここが技術力の目安になると会社自身が言っている
- 15〜21日目:ビジネスコンサルタント志望ならSPIの対策を始める。選考フローの2番目に「エントリーシート・SPI(Web)」と明記されている。時間を計った演習にする
- 22〜26日目:例年4〜9月ごろに募集されるインターンシップの情報を確認する。参加の有無は有利にも不利にもならないと会社が書いているので、選考のためではなく「自分に合うか確かめるため」に使う
- 27〜30日目:エントリーシートに書く経験を1件仕上げる。ビジネスコンサルタントの必須条件にある「ユーザーファースト・クライアントファーストの視点で課題を発見し」に当てはまる場面を選ぶ。アルバイトで、お客さんが言葉にしていない不便に気づいて動いた場面があれば、それが材料になる
志望動機も、公開されている事実から組み立てられます。たとえば会社が新卒入社の社員のキャリアとして「LINE公式アカウント」を使った飲食店向けのコンサルティング営業を挙げているのを読んで、自分が飲食店でアルバイトをしていたときの予約管理の大変さを思い出したなら、それは自分の言葉で話せる出発点です。「LINEを毎日使っているから」では、他の誰が書いても同じ文章になります。[2]
採用の条件・日程・待遇は年度によって変わります。ここに書いた内容は、すべて2026年9月9日にLINEヤフーの公式サイトと東京経済大学の公式サイトで確認したものです。応募の前に、必ず最新の募集要項を見てください。自分の場合にどの職種が合うか、経験をどう言葉にするかで迷ったときは、逆転就活塾の無料相談で一緒に整理することもできます。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- LINEヤフー 採用に関するよくある質問確認日:2026-09-09 / 「学歴は関係ありますか。」への回答、年齢制限、複数職種の併願、既卒・起業経験と新卒採用の応募資格、第二新卒枠、エンジニアのコーディングテストとRe-Challenge制度、インターンシップと選考の関係、面接のオンライン実施、障がいがある方・外国籍の方の採用対象、選考基準の非開示、再エントリーの条件、配属と社内公募制度、居住地と週3日以上の出社、通勤手当
- LINEヤフー 新卒採用 ビジネスコンサルタントの募集要項確認日:2026-09-09 / 応募資格(学歴・学部・学科不問、高専生・専門学生でも応募可能、正社員としての就業経験がない方)、必須条件と望ましい条件、勤務場所、勤務時間、休日・休暇、給与と内訳、標準年収、給与改定、諸手当、福利厚生、併願の可否、選考フロー、新卒入社社員のキャリア事例
- LINEヤフー 新卒採用確認日:2026-09-09 / 2027年卒新卒採用のエントリー受付終了の掲示、募集職種3つ、「新卒採用のコンセプトについて」「エンジニア採用の方針転換について」への案内
- LINEヤフー 新卒採用 エンジニアの募集要項確認日:2026-09-09 / Software Engineering Specialist、Infra Engineering Expert、Security Engineering Expertの領域区分
- 東京経済大学 主要就職先リスト確認日:2026-09-09 / 2025年度(2026年3月31日現在)。経営学部の「情報・通信・放送業」の欄にLINEヤフー
- LINEヤフー 新卒採用 プロダクトプランナーの募集要項確認日:2026-09-09 / プロダクトプランナーコースの募集要項。ビジネスコンサルタントコースとの併願不可
- LINEヤフー 会社概要確認日:2026-09-09 / 会社名、代表者名、主な事業内容、本社所在地、設立年月日、決算期、公開日、資本金、子会社数、関連会社数(2026年6月末時点)
- LINEヤフー 1ページで分かるLINEヤフー確認日:2026-09-09 / サービス(LINE、Yahoo! JAPAN)、ドメイン制の組織、プロダクト開発体制、職種構成と社員数・数字で見るLINEヤフーの各項目