どの大学から入っているのか。機械系の欄で確認できた3大学
会社が採用大学を公開していなくても、大学の側が「この会社に就職した」と公表していることがあります。逆転内定コラムでは、大学が自分で出している進路資料を集めて、そこに載っている企業名を一つずつ確認しています。加藤製作所について社名を確認できたのは、次の3大学です。[4] [5] [6]
| 大学・学部・学科 | 掲載されている資料と欄 | 対象年度 |
|---|---|---|
| 九州産業大学 理工学部 機械工学科 | 「〔機械工学科 主な就職先30社〕」に「(株)加藤製作所」。同じ並びに大気社、住友重機械ギヤボックス、カヤバ、三浦工業、三井ハイテック | 一覧に年度の記載なし(2026年9月取得) |
| 明星大学 理工学部 機械工学コース | 「機械工学コースのおもな就職先(2022~2025年卒)」に「株式会社加藤製作所」。同じ並びに日揮、岩井機械工業、総合車両製作所、曙ブレーキ工業、カヤバ | 2022〜2025年卒 |
| 神奈川工科大学 工学部 機械工学科 | 「卒業生の主な就職先(過去5年)」の工学部 機械工学科の欄に「(株)加藤製作所」。同じ並びに荏原製作所、ツガミ、旭ダイヤモンド工業 | 過去5年(年度の記載なし・2026年9月取得) |
| 神奈川工科大学 工学部 電気電子情報工学科 | 同じ一覧の工学部 電気電子情報工学科の欄に「(株)加藤製作所」。同じ並びにアマダ、ジャノメ、ミネベアミツミ、荏原製作所 | 過去5年(年度の記載なし・2026年9月取得) |
同じ名前の会社が複数あります[3]
この記事で扱っているのは、東京都品川区に本社を置き、クレーンと油圧ショベルをつくっている株式会社加藤製作所です。ところが大学の進路資料には「(株)加藤製作所」とだけ書かれていることが多く、同じ名前の別の会社と見分けがつきません。[3]
そこで今回は、社名の前後に並んでいる会社と欄の業種を見て、建設機械・機械メーカーの並びだと言えるものだけを表に入れました。上の3大学は、いずれも機械系の学科の欄で、周りに機械メーカーが並んでいます。
逆に、次の大学は表に入れませんでした。国士舘大学(文学部)・玉川大学(リベラルアーツ学部)・大正大学(地域創生学部)は、社名の周りが銀行・証券・公務員・社会福祉法人などで、機械メーカーの欄ではありませんでした。多摩大学は製造業の欄ですが、周りが地域の小規模な製造業ばかりで、どちらの会社か決められませんでした。福岡工業大学は、社名の周りがIT企業ばかり(アイティフォー、NSW、クレスコ、大塚商会など)で、この会社の欄とは考えにくいものでした。いずれも、同じ名前の会社が複数あり、一覧の情報だけでは判別できないため外しています。
このほか、神奈川工科大学の資料の末尾にある「本学卒業生の在籍が多い企業等」にも社名がありますが、こちらはその年の就職先ではなく在籍者数の一覧なので数えていません。[6]
会社が求める人について書いていること(引用)
加藤製作所の新卒者採用情報には、求める人物像が3つ書かれています。そのまま引用します。[1]
機械や大きな乗り物に興味がある人[1]
「どの職種でも、加藤製作所の社員は仕事で必ずクレーンやショベルなどの機械と関わりを持ちます。」「私たちは、社員一人ひとりに加藤製作所の製品を「好き」でいてもらいたいと願っています。」「それは、「好き」だからこそ、より良い製品を生みだせると信じているから。」[1]
変化を恐れず、常に前向きに挑戦できる人[1]
「メーカーにとって、常に新しい技術や知識を追い求めていくことは、決して怠ってはならない重要な使命です。」「論理的思考に基づいたチャレンジを恐れないこと。これは、技術系の方だけの話ではありません。」「小さなことでも構いません。「どうしたらより良くできるだろうか」と、考え行動することができる方をお待ちしています。」[1]
自ら率先してコミュニケーションをとれる人[1]
「社会にでると、学生のときと違って様々な立場や年代の方と出会います。」「社内外問わずどんな人とでも明るく、誠実に、積極的にコミュニケーションをとること。これが、成長への近道です。」[1]
募集の対象に文科系が入っている[1]
募集要項の募集方法の欄には「機械系、電気・電子系学科(全部門共通)、文科系(営業管理系部門)」と書かれています。学部の指定は職種と結びついていて、営業管理系の部門には文科系からも入れます。[1]
資格は入社後に取る[2]
福利厚生の資格取得支援制度の説明です。「業務に必要な資格は入社後に取得してもらいます。費用に関しては、全て会社が負担します。」[2]
大学名で差がつかない土俵は、この会社では4つある
学歴に頼らず勝負するというのは気持ちの問題ではなく、選考のどの部分が大学名で動かないかを見つけて、そこに時間を使うということです。加藤製作所の公開情報から特定できるのは次の4つです。
土俵1:営業管理系の部門は文科系が対象[1]
募集方法に「文科系(営業管理系部門)」と書かれています。機械系・電気電子系でなくても、購買や国内営業といった職種から入れます。[1]
土俵2:選考に小論文がある[1]
選考方法は面接・筆記試験・小論文です。小論文は、大学名ではなく書いた中身で評価されるものです。何が問われるかは公開されていませんが、準備できる土俵だということは分かります。[1]
土俵3:求める人物像が3つだけ公開されている[1]
機械や大きな乗り物に興味があること、変化を恐れず挑戦できること、自ら率先してコミュニケーションをとれること。どれも自分の経験から話せることで、成績や大学名の話ではありません。[1]
土俵4:資格の費用は会社が全額負担[2]
業務に必要な資格は入社後に取り、費用は全て会社が負担すると書かれています。在学中に資格を取れたかどうかで差がつく作りではありません。[2]
分からないことも書いておきます。採用人数、応募者数、入社者の出身大学・学部ごとの人数は、会社のページには見当たりませんでした。倍率は計算できません。応募は外部のサイトからと案内されているので、最新の日程はそちらで確かめてください。[1]
つくっているのはクレーンと油圧ショベル。創業は1895年
事業内容は「建設用クレーン、油圧ショベル等、その他製品の製造・販売」です。主要商品は、建設用クレーンとしてラフテレーンクレーン、オールテレーンクレーン、トラッククレーン、トラック搭載型クレーン、クローラクレーン。油圧ショベル等として油圧ショベル、ミニショベル、アースドリル、クローラキャリア、フォワーダ・タワーヤーダ。その他として路面清掃車、万能吸引車、空港用除雪車スノースイーパです。[3]
会社の歴史[3]
社長のメッセージにはこうあります。「当社は、これまで「優秀な製品による社会への貢献」を経営理念に掲げ、主に荷役機械、建設機械、各種産業機械の開発・製造・販売を一貫して行い、今日まで成長を遂げてまいりました。」「その歴史は古く、大正時代の機関車を始め、トラッククレーン・油圧ショベル・ラフテレーンクレーン・オールテレーンクレーン・クローラキャリアなど、創業以来のパイオニア精神と独自の技術革新で様々な機種の開発に挑戦し、製品化してまいりました。」[3]
募集している職種[1]
設計・研究・制御システム、サービスエンジニア、製造部門(生産管理、生産技術、検査)、購買、国内営業です。技術だけでなく、ものを買う仕事と売る仕事の両方が入っています。[1]
働く場所[1] [3]
勤務地は本社(品川)、茨城工場、群馬工場、全国22支店・営業所です。会社情報のページには、ほかに坂東工場と立川事業所も挙がっています。海外にはKATO Construction Machinery Europe S.p.A.(イタリア)やKATO EUROPE B.V.があり、中国には昆山と厦門の代表処があります。[1] [3]
これから力を入れる分野[3]
社長のメッセージには「当社としては、サステナビリティ経営を重点課題の一つと考え、カーボンニュートラルへの対応を目的とした機種の開発・製品化等を積極的に進めております。」と書かれています。[3]
応募できる条件と、公開されている待遇
募集要項に書かれている条件を並べます。年度によって変わるので、応募の前には必ず最新の募集要項を見てください。[1]
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 職種 | 設計・研究・制御システム、サービスエンジニア、製造部門(生産管理、生産技術、検査)、購買、国内営業 |
| 募集方法 | 機械系、電気・電子系学科(全部門共通)、文科系(営業管理系部門) |
| 選考方法 | 面接・筆記試験・小論文 |
| 勤務地 | 本社(品川)、茨城工場、群馬工場、全国22支店・営業所 |
| 勤務時間 | 本社・支店営業所 8:45〜17:30/工場 8:15〜17:00 |
| 諸手当 | 通勤手当、時間外手当、家族手当ほか |
| 昇給・賞与 | 昇給は年1回、賞与は年2回 |
| 休日休暇 | 完全週休2日制(当社カレンダーによる)※年間125日間。夏季、冬季、有給休暇、リフレッシュ休暇、慶弔休暇、チャイルドケア休暇など |
| 福利厚生 | 財形貯蓄制度、退職金制度、持株会制度、独身寮(工場)、借上社宅(転勤・新婚)、資格取得支援、確定拠出年金ほか |
| 保険 | 各種社会保険(健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険) |
休暇の中身[2]
有給休暇は入社一年目に12日間付与されます。リフレッシュ休暇は「永年勤続表彰の一環で勤続20年30年40年で表彰ごとに、休暇と祝金が支給されます。」。チャイルドケア休暇は「小学校卒業までの子を養育する社員に、有給休暇とは別に通算25日の休暇が与えられます。」と書かれています。[2]
住まいの支援[2]
借上社宅制度は「採用、人事異動のときは必要に応じて会社が借上住宅を貸与します。」。新婚借上社宅制度は「3年以上勤務した社員が結婚した場合、最長5年間借上社宅を貸与します。」と書かれています。[2]
お金の制度[2]
確定拠出年金制度は勤続3年未満が月額1,000円まで、勤続3年以上で月額20,000円まで。退職金制度は勤続2年以上から。従業員持株会には会社が奨励金を付与します。団体医療保険・死亡保険は会社が保険料を拠出すると書かれています。[2]
大学卒の初任給は258,000円、年間休日は125日
数字は、確かめられるものだけを並べます。会社が出していないものは「出ていない」と書きます。[1] [3]
| 学歴 | 月給 |
|---|---|
| 修士了 | 273,000円 |
| 大学卒 | 258,000円 |
| 高専(専攻科)卒 | 258,000円 |
| 短大・専門卒 4年制 | 243,000円 |
| 高専(本科)卒 | 232,000円 |
| 短大・専門卒 2年制 | 230,000円 |
高専の専攻科卒が大学卒と同じ258,000円になっているのが、この会社の区分の特徴です。[1]
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 商号 | 株式会社 加藤製作所 |
| 創業 | 1895年(明治28年) |
| 設立 | 1935年1月(昭和10年1月) |
| 資本金 | 29億3,589万円(発行済株式総数1,174万株) |
| 従業員数 | 825名(連結932名)2026年3月31日現在 |
| 事業内容 | 建設用クレーン、油圧ショベル等、その他製品の製造・販売 |
公開されていないものもはっきりさせておきます。新卒の採用人数、応募者数、入社者の出身大学・学部ごとの人数は、会社のページには見当たりませんでした。倍率は計算できません。[1] [3]
30日でやること。大学名では動かない部分から埋める
ここまでの内容を、行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。自分の状況に合わせて入れ替えてください。[1]
- 1〜3日目:募集要項を読み、5つの職種(設計・研究・制御システム、サービスエンジニア、製造部門、購買、国内営業)のどこに応募するかを決める。文科系は営業管理系部門が対象
- 4〜7日目:製品を1つ選んで調べる。ラフテレーンクレーンとオールテレーンクレーンの違いくらいは、自分の言葉で言えるようにしておく
- 8〜14日目:小論文の練習をする。選考方法に小論文が入っていて、これは大学名ではなく書いた中身で見られる
- 15〜21日目:勤務地を確かめる。本社(品川)、茨城工場、群馬工場、全国22支店・営業所。どこに行く可能性があるかを先に考えておく
- 22〜30日目:面接の準備をする。会社が挙げている3つ(機械や大きな乗り物への興味、挑戦、コミュニケーション)に、自分の経験を1つずつ当てておく
志望動機も、公開されている事実から組み立てます。たとえば1895年の創業で大正時代の機関車から続いていること、クレーンだけでなく路面清掃車や空港用除雪車もつくっていること、カーボンニュートラル対応の機種開発を進めていること、資格の費用を会社が全額負担すること。これらは会社が自分で書いていることなので、そこに自分の希望を重ねれば、根拠のある志望動機になります。[1] [2] [3]
採用の条件・日程・待遇は年度によって変わります。資料ごとの確認日は、この記事の出典欄に1件ずつ書いています。応募の前に必ず最新の募集要項を確認してください。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 加藤製作所 新卒者採用情報(募集要項・求める人物像)確認日:2026-09-19 / 職種、募集方法(対象学科)、選考方法、勤務地、勤務時間、給与、諸手当、昇給、賞与、休日休暇、福利厚生、保険、求める人物像の3項目
- 加藤製作所 採用情報 福利厚生確認日:2026-09-19 / 社会保険、資格取得支援制度、借上社宅制度、新婚借上社宅制度、有給休暇、リフレッシュ休暇、慶弔見舞金、確定拠出年金制度、財形貯蓄制度、従業員持株会、退職金制度、チャイルドケア休暇、団体医療保険・死亡保険
- 加藤製作所 会社概要確認日:2026-09-19 / 社長メッセージ、商号、創業、設立、資本金、代表者、従業員数、事業内容、主要商品、国内工場・事業所、海外子会社、グループ会社
- 九州産業大学 理工学部 就職状況確認日:2026-09-12 / 「〔機械工学科 主な就職先30社〕」に「(株)加藤製作所」。同じ並びに大気社、住友重機械ギヤボックス、カヤバ、三浦工業、三井ハイテックなどの機械メーカー
- 明星大学 理工学部 就職状況確認日:2026-09-11 / 「機械工学コースのおもな就職先(2022~2025年卒)」に「株式会社加藤製作所」。同じ並びに日揮、岩井機械工業、総合車両製作所、曙ブレーキ工業、カヤバ
- 神奈川工科大学 就職実績確認日:2026-09-12 / 「卒業生の主な就職先(過去5年)」の工学部 機械工学科と工学部 電気電子情報工学科の欄に「(株)加藤製作所」。ページ末尾の「本学卒業生の在籍が多い企業等」にも社名があるが、こちらはその年の就職先ではなく在籍者数の一覧のため使っていない
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