どの大学の卒業生が上越教育大学の職員になっているのか
他大学が公表している進路資料では、就職先として上越教育大学(国立大学法人上越教育大学)の名前を確認できませんでした。大学の進路資料は企業名が中心で、学校法人名や国立大学法人名を載せない大学も多いため、就職者がいないという意味ではありません。
他大学の進路資料に「上越教育大学」の名前が出てくるのは、大学院(修士課程・教職大学院)への進学先としてです。これは職員としての就職ではないので、この記事では扱いません。
大学の採用ページに、職員紹介は載っていない[1] [2]
上越教育大学の「採用情報」と「職員採用」のページには、職員インタビューや先輩職員の紹介は載っていません。出身大学・出身学部の一覧や、新卒で入った職員の人数も公表されていません。[1] [2]
その代わりに、誰が応募できるかは試験の案内に書かれています。2026年度の独自試験の受験資格は、1991年4月2日以降に生まれた人です。学歴や学部の条件はありません。大学が用意したエントリーシートの学歴欄には「卒業」と「卒業見込」のどちらかを丸で囲む形になっていて、就業可能日の欄には2027年4月1日が印刷されています。卒業見込みの学生も応募できる作りです。[3] [5]
採用ページが求める人物と学歴について書いていること(引用)
上越教育大学の職員採用のページには、「求める人物像」のような項目は立てられていません。手がかりになるのは、選考で出す書類に何を書かせるかです。[1]
小論文の課題[4]
2026年度の事務系職員の小論文提出用紙には、課題が次のように書かれています。課題は「最近、興味・関心を持ったこと。」から始まり、それについての自分の考えを述べたうえで、その考えを大学の業務にどう生かせるかを「具体的に述べてください。」と求めています。用紙には「A4両面で出力し、手書きで記入すること。」とあります。[4]
この課題から分かるのは、大学が見たいのは知識の量ではなく、自分の関心を大学の仕事に結びつけて考えられるかどうかだということです。教員を養成する大学の業務と、自分の関心がどうつながるかを、具体的に書けるかが問われています。[4]
エントリーシートの設問[5]
エントリーシートの2ページ目には、自由記述の欄が並んでいます。[5]
- 「本学を志望した動機」
- 「これまでに力を入れて取り組んだ事柄(あなたの立場や役割を含めて記入してください。)」
- 「その他(自己PRや特筆すべき事項)」
- 「現在,志望又は応募している他の機関等」(受験予定日も書く欄がある)
1ページ目には、学歴・職歴のほか、免許・資格、語学スキル(TOEIC・TOEFL・英検など)、パソコンスキル(ワード、エクセル、パワーポイントを初級・中級・上級で自己申告)の欄があります。力を入れて取り組んだ事柄では、自分の立場や役割まで書くよう求めているので、何をしたかだけでなく、その中で自分がどういう役を担ったかを整理しておく必要があります。[5]
学歴について書かれていること[3] [6]
独自試験の受験資格は年齢だけで、どの大学を卒業したかを問う記述はありません。関東甲信越地区の統一採用試験も、2026年度の受験資格は1991年4月2日以降に生まれた人で、学歴の条件は書かれていません。どちらの試験でも、年齢の条件は長期勤続によるキャリア形成を図る観点からだと説明されています。[3] [6]
大学が求職者に約束していること[1]
職員採用のページには、就職活動中のハラスメントへの対応が書かれています。本学の職員から不適切な言動を受けたり不安に感じたりしたときは相談窓口へ、とあり、「相談や通報をいただいたことを理由に、採用選考において不採用にするなどの不利益な取扱いは一切行いません。」と明記されています。[1]
採用の仕組み。統一採用試験と大学独自の試験の2つの入口
上越教育大学は国立大学法人なので、職員は国立大学法人上越教育大学が採用します。職員採用のページには、事務系の入口が2つ書かれています。[1]
| 入口 | ページの説明と現在の状況 |
|---|---|
| 職員採用試験(独自試験) | 国立大学法人等職員採用試験とは別に、大学独自の試験として実施。2026年度は事務系職員(事務)若干人を募集中(申込期限 2026年9月29日16時必着) |
| 国立大学法人等職員採用試験の第二次試験 | 関東甲信越地区の第一次試験の合格者を対象に実施。「現在、募集は行っておりません。」 |
| 施設系技術職員の独自試験 | 電気設備又は機械設備の技術職員1人。2026年7月1日以降の就業可能日から採用、随時受付 |
| 臨時職員 | 「現在、募集は行っておりません。」 |
新卒の学生が事務職員として応募するなら、2026年度は独自試験が入口です。統一採用試験を受けて上越教育大学の面接に進む道は、ページの上では募集が出ていません。関東甲信越地区の採用試験事務室が出している2026年度の採用予定数の表でも、上越教育大学の行には数字が入っていません(2026年9月に表の画面で確認)。[1] [7]
独自試験(2026年度)の流れ[3] [1]
| 段階 | 内容 |
|---|---|
| 申込 | 申込フォームから申し込んだあと、エントリーシート(本学指定様式・写真貼付)と小論文(本学指定様式・手書き)を郵送又は持参。2026年9月29日(火)16時必着 |
| 第一次試験 | 書類選考。結果は2026年10月16日(金)までに電子メールで通知 |
| 第二次試験 | 面接試験(対面面接)。2026年10月26日(月)、会場は国立大学法人上越教育大学(新潟県上越市山屋敷町1番地)。第一次試験の合格者が対象 |
| 結果 | 2026年10月29日(木)以降に文書で通知 |
| 採用予定日 | 2027年4月1日 |
封筒には申込書類が入っていることを朱書きする決まりで、応募書類は返却されません。職員採用のページにある「採用までの流れ」には、採用予定数や職種によって変わる場合があると注記されています。[3] [1]
ここで注目したいのは、選考に教養試験や適性検査が入っていないことです。書類選考の材料は、エントリーシートと手書きの小論文だけ。そのあとは対面の面接1回です。統一採用試験のように、6月の教養試験に向けて問題集を解く準備はいりません。そのぶん、エントリーシートと小論文の中身が選考の大きな部分を占めます。[3]
参考:関東甲信越地区の統一採用試験(2026年度)[6]
統一採用試験のほうも仕組みを押さえておきます。2026年度(令和8年度)の第一次試験は、受付が2026年5月8日から22日まで、試験が6月28日、合格発表が7月16日でした。関東甲信越地区のページには「令和8年度統一採用試験の第一次試験は終了しました。」と出ています。事務の区分は、主に大学等の事務局や学部等の事務部に配属され、総務・人事、財務会計、学生支援、研究支援、国際交流などの業務に従事すると説明されています。[6]
職員の仕事。教員を養成する大学の事務局で働く
上越教育大学は、「主として初等中等教育教員に研究・研鑽の機会を提供することを趣旨とする大学院修士課程と,初等教育教員を養成する学部を持ち」、1978年10月1日に設置された国立の教育大学です。2008年4月には教職大学院(専門職学位課程)を置いています。職員が支える相手には、教員を目指す学部生だけでなく、学校現場から学びに来る現職の教員も含まれます。[13]
事務局の組織[12]
大学概要の運営図(2025年4月1日現在)では、事務局に次の11課が置かれています。[12]
- 総務課
- 人事課
- 経営企画課
- 附属学校課
- 財務課
- 施設課
- 教務課
- 学生支援課
- 入試課
- 研究連携課
- 学術情報課
附属学校課があるのは、上越教育大学が附属幼稚園・附属小学校・附属中学校をもっているからです。附属学校で教える教員(校長・教頭・教諭など)は、事務職員とは別の職種で、この記事の採用の対象ではありません。[12] [10]
教員養成の大学らしい組織として、学校教員養成・研修高度化センター、いじめ・生徒指導研究研修センター、学校実習・ボランティア支援室、プレイスメントプラザなども置かれています。事務職員がどの課・どの組織で何を担当するか、異動の周期や研修の仕組みは、職員採用のページには書かれていません。[10] [1]
勤務地[3]
独自試験の案内では、申込先も面接会場も新潟県上越市山屋敷町1番地の上越教育大学です。勤務地の欄は立てられていませんが、事務局はこのキャンパスにあります。受験資格の説明にあるとおり長期勤続を前提にした採用なので、上越市で長く働けるかを考えておく必要があります。[3]
応募できる条件と待遇
2026年度の独自試験の案内に書かれている条件を並べます。年度によって変わるので、応募の前には必ず最新の案内を見てください。[3]
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 採用職種・人数 | 事務系職員(事務)若干人 |
| 採用予定日 | 2027年4月1日 |
| 受験資格 | 1991年4月2日以降に生まれた者(長期勤続によるキャリア形成を図る観点から)。日本国内における活動に制限のない在留資格を有しない者などは受験できない |
| 月給(参考) | 200,300円〜259,900円。国立大学法人上越教育大学職員給与規程に基づき、学歴・職務経験等により決定。年1回の昇給制度 |
| 賞与 | 年2回(6月・12月)。年間4.65か月分(採用日により異なる) |
| 諸手当 | 通勤手当(上限66,400円)、住居手当(上限28,000円)、超過勤務手当、扶養手当等 |
| 年収例 | 475.8万円(入職12年目・月給28.5万円+賞与)。別途諸手当あり |
| 就業時間 | 8時30分〜17時15分(休憩12時〜13時) |
| 休日 | 土・日曜、祝日、夏季休業(8月中旬の3日間)、年末年始(12月29日〜1月3日)。超過勤務・休日勤務を命ぜられることがある |
| 休暇 | 年次有給休暇 年間20日(採用初年度は採用日により異なる。残日数は20日を限度に繰越)、病気休暇、特別休暇、育児休業・介護休業(短時間勤務も可) |
| 社会保険等 | 文部科学省共済組合、雇用保険、労働者災害保険 |
月給は参考として幅で示されていて、学歴と職務経験で決まります。新卒で入る場合は、この幅の下のほうが目安になると考えられます。案内には入職12年目の年収例(475.8万円)も載っていて、長く勤めたときの水準の手がかりになります。[3]
特別休暇には、リフレッシュ、結婚、産前・産後、忌引き、ボランティアなどが挙がっています。育児休業と介護休業は短時間勤務もできると書かれています。[3]
募集の時期。2027年4月採用の独自試験は9月29日必着
直近に公表された募集は、2026年度の職員採用試験(独自試験)の事務系職員です。職員採用のページと案内によると、日程は次のとおりです。[1] [3]
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 2026年9月29日(火)16時 | 申込期限(エントリーシート・小論文の必着) |
| 2026年10月16日(金)まで | 第一次試験(書類選考)の結果を電子メールで通知 |
| 2026年10月26日(月) | 第二次試験(対面面接) |
| 2026年10月29日(木)以降 | 結果を文書で通知 |
| 2027年4月1日 | 採用予定日 |
申込期限は必着なので、郵送するなら数日の余裕を見る必要があります。書類はエントリーシートに写真を貼り、小論文は手書きです。書く時間も含めて、締切から逆算して準備することになります。[3]
統一採用試験のほうは、2026年度の第一次試験が6月28日に終わっています。2026年度は上越教育大学の採用予定は示されていません。次の年度にどちらの入口で、いつ募集が出るかは、この記事では推測で書きません。職員採用のページと、関東甲信越地区の採用試験事務室のページを、大学3年生のうちから見ておくと取りこぼしがありません。[6] [7] [1]
公開されている数字。事務局などの職員は105名
数字は、上越教育大学が各種データのページで出しているものだけを並べます。[9] [10] [11]
| 区分 | 人数 |
|---|---|
| 大学教員(小計) | 126 |
| 附属学校教員(小計) | 42 |
| 事務局・その他 | 105 |
| 合計(副学長を含む) | 275 |
| 区分 | 入学定員 | 現員 |
|---|---|---|
| 学校教育学部(初等教育教員養成課程) | 160 | 690 |
| 大学院学校教育研究科(修士課程・専門職学位課程) | 210 | 409 |
学部は学校教育学部の1つで、初等教育教員養成課程だけです。大学院の現員409人のうち366人が教職大学院(教育実践高度化専攻)で、学部の690人に対して大学院生の割合が高い大学です。[11]
事務局・その他の職員105人に対して、学部生と大学院生は合わせて1,099人です。単純に割ると、職員1人あたりおよそ10人の学生になります。教員と職員を合わせても275人の組織です。[10] [11]
中途採用比率[8]
労働施策総合推進法に基づいて、上越教育大学は採用した正規雇用労働者の中途採用比率を公表しています。2023年度・2024年度・2025年度とも100%でした(公表日は2026年5月1日)。教員を含む数字ですが、この3年度に新卒で採用された正規職員がいなかったことになります。2026年度の独自試験は卒業見込みの人も応募できる作りですが、新卒の採用が毎年あるとは限らないことを知っておいてください。[8]
公開されていないものもはっきりさせておきます。独自試験の応募者数・倍率、事務職員の出身大学ごとの人数は、公式サイトには見当たりませんでした。採用予定数も案内では「若干人」です。[1] [3] [10]
30日でやること。小論文とエントリーシートに集中する
ここまでの内容を行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。自分の状況に合わせて入れ替えてください。[3]
- 1〜3日目:上越教育大学の職員採用のページと、関東甲信越地区の採用試験事務室のページをブックマークする。2026年度の独自試験の申込期限(9月29日16時必着)がまだ間に合うかを確かめる
- 4〜8日目:創設の趣旨と組織図を読み、教員を養成する大学であること、現職教員が学ぶ教職大学院が大きいこと、附属学校が3つあることを書き出す
- 9〜15日目:小論文の練習をする。「最近、興味・関心を持ったこと」を3つ挙げ、それぞれを大学の業務(教務・学生支援・入試・附属学校など)にどう生かせるかを手書きで書いてみる
- 16〜22日目:エントリーシートの下書きをつくる。力を入れて取り組んだ事柄では、自分の立場や役割まで書く。パソコンスキルの自己申告に合わせて、エクセルやワードの操作も確かめておく
- 23〜30日目:自分の大学の就職課で面接練習を予約する。第二次試験は対面面接1回なので、エントリーシートと小論文に書いたことを口で説明できるようにする
志望動機も、公開されている事実から組み立てます。初等教育の教員を養成する学部と、学校現場の教員が学び直す教職大学院をもつこと。附属の幼稚園・小学校・中学校があること。職員と学生の距離が近い小さな組織であること。これらは大学が自分で書いていることなので、そこに自分の経験を重ねれば、根拠のある志望動機になります。[13] [12] [10] [11]
受験資格に学歴の条件はありません。出身大学を気にするより、自分の関心を大学の仕事に結びつけて、小論文とエントリーシートで具体的に書けるように準備するほうが、この大学の独自試験では確実です。[3] [4] [5]
採用の条件・日程・待遇は年度によって変わります。資料ごとの確認日は、この記事の出典欄に1件ずつ書いています。応募の前に必ず最新の募集要項を確認してください。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 国立大学法人上越教育大学 職員採用確認日:2026-09-27 / 2026年度の事務系職員採用試験(独自試験)の概要(採用予定数・採用予定時期・試験日・申込方法・申込期限)、施設系技術職員の独自試験、国立大学法人等職員採用試験第二次試験と臨時職員は「現在、募集は行っておりません。」、ハラスメントへの対応(2026年9月確認)
- 国立大学法人上越教育大学 採用情報確認日:2026-09-27 / 採用情報の区分(教員採用(教員公募)・職員採用・非常勤職員(パートタイム等)採用)
- 国立大学法人上越教育大学 職員採用試験(独自試験)のご案内【事務系職員(事務)】確認日:2026-09-27 / 2026年度(令和8年度)独自試験:採用職種・募集人員・採用予定日(令和9年4月1日)・受験資格・申込方法・提出期限・選考方法と日程・給与等(参考月給・賞与・諸手当・年収例)・就業時間・休日・休暇・社会保険
- 国立大学法人上越教育大学職員採用試験 小論文提出用紙(事務系職員)確認日:2026-09-27 / 2026年度の小論文の課題と記入方法(A4両面・手書き)
- 国立大学法人上越教育大学職員採用試験 エントリーシート(事務系職員)確認日:2026-09-27 / 2026年度のエントリーシート様式:就業可能日、学歴(卒業・卒業見込)、語学・パソコンスキル、志望動機・力を入れて取り組んだ事柄・自己PR・他の応募先の欄
- 関東甲信越地区国立大学法人等職員採用試験 第一次試験(概要)確認日:2026-09-27 / 令和8年度第一次試験の受験資格、受付期間、試験日、合格発表日、試験区分と主な職務内容
- 関東甲信越地区国立大学法人等職員採用試験 採用予定数確認日:2026-09-27 / 令和8年度の機関別採用予定数(上越教育大学の行は空欄。2026年9月に表の画面で目視)
- 国立大学法人上越教育大学 労働施策総合推進法に基づく中途採用比率の公表確認日:2026-09-27 / 令和5〜7年度に採用した正規雇用労働者の中途採用比率(各年度100%、公表日 令和8年5月1日)
- 国立大学法人上越教育大学 役員・職員数(各種データ)確認日:2026-09-27 / 役員・職員数(令和8年5月1日現在)のPDFへのリンク
- 国立大学法人上越教育大学 役員・職員数(令和8年5月1日現在)確認日:2026-09-27 / 大学教員・附属学校教員・事務局その他の職員数と合計(令和8年5月1日現在)、附属幼稚園・小学校・中学校、センター等の組織
- 国立大学法人上越教育大学 学生数(各種データ)確認日:2026-09-27 / 学校教育学部と大学院学校教育研究科の入学定員・現員(令和8年5月1日現在)
- 上越教育大学 大学概要 運営図(2025年4月1日現在)確認日:2026-09-27 / 法人と大学の運営図、事務局の11課(総務課・人事課・経営企画課・附属学校課・財務課・施設課・教務課・学生支援課・入試課・研究連携課・学術情報課)
- 上越教育大学 創設の趣旨・目的確認日:2026-09-27 / 設置の趣旨(大学院修士課程と初等教育教員を養成する学部、1978年10月1日設置)、連合学校教育学研究科、教職大学院(2008年4月1日設置)