どの大学の卒業生が石川県立大学の職員になっているのか

他大学が公表している進路資料では、就職先として石川県立大学(石川県公立大学法人)の名前を確認できませんでした。大学の進路資料は企業名が中心で、学校法人名や公立大学法人名を載せない大学も多いため、就職者がいないという意味ではありません。‌‌‌​‌‌‌​‌‌‌‌‌​​‌‌‌​​​​​‌‌‌​‌‌​‌‌​​‌​‌​‌‌​‌‌​​​‌​‌‌​‌​‌‌‌​​‌‌‌​‌‌

大学が公表していること[2] [1]

石川県立大学は、事務職員の出身大学や出身学部を公表していません。職員紹介や先輩職員の声を載せたページも、公式サイトには見当たりません。公表されているのは、事務職員の構成と、過去の職員公募の受験資格です。[2] [1]

  • 定数内の職員:19人(2023年5月1日現在。自己評価書の「事務職員の構成」)
  • うちプロパー職員:事務局長1人、産学官連携学術交流センター1人、附属農場6人
  • うち石川県派遣職員:事務局次長1人、総務課6人、教務学生課4人
  • 技術職員(技能労務職)の受験資格(令和6年度):年齢と農場業務への意欲、大型特殊自動車免許(農耕車)。学歴の条件は書かれていない
  • 職員の出身大学・学部:公表なし
[2] [4]

事務局の中心である総務課と教務学生課の職員は、2023年5月1日の時点で県から派遣された職員でした。出身大学で有利不利が決まるかどうかは、公表されている資料からは分かりません。[2]

大学が職員と事務について書いていること(引用)

教職員公募のページには、事務職員の求める人物像は書かれていません。職員について大学がまとまって書いているのは、自己評価書(令和5年5月)と、職員公募の要項です。[1] [2] [4]

自己評価書は、事務組織について、事務局が置かれ、石川県公立大学法人組織規程にもとづいて業務分掌が行われていること、大学と大学院の事務組織は同じであること、事務局には総務課と教務学生課があり、事務局長が総括して事務局次長が補佐していることを書いています。全ての学内委員会に事務職員を委員として、または庶務を行うために配置し、教員組織と協働して大学運営にあたっている、という説明です。[2]

教員と事務職員の協働については、入試、学生支援、産学官連携などの日常的な大学運営に教員と事務職員が協働であたっているとし、各委員会規程に「委員会の庶務は、大学事務局において処理する。」とあることを挙げています。[2]

職員公募の要項が求めていること[4] [5]

令和6年度の技術職員(技能労務職)の採用選考試験案内は、受験資格に「農場における圃場・施設等での作物栽培や家畜飼育などに興味を有し、責任感を持って意欲的に農場業務に取り組むことの できる者」を挙げています。令和7年度の農場技術職員(畜産分野)の募集は、応募要件の一つを「本学の基本理念を理解し、附属農場運営に熱意を持って取り組む意欲のある者。」としています。どちらも事務職員ではなく、附属農場の職員の募集です。[4] [5]

採用の仕組み。公式に書かれているのは農場職員の法人採用と、事務局への県職員の派遣

石川県立大学は、2005年4月に開学し、2011年4月に石川県公立大学法人が設立されました。法人は石川県立看護大学と石川県立大学の2つの大学を設置しています。[7] [3] [2]

教職員公募のページの今の表示[1]

2026年9月27日時点の教職員公募のページは、令和8年度の欄に教員募集要項3件(地域水工学分野、流域環境学分野、施設園芸学分野)を載せ、その下に「過去の公募事例」を年度ごとに並べています。事務職員の募集は、令和8年度の欄にも過去の公募事例にもありません。[1]

教職員公募のページに残る職員の公募(過去の公募事例より)
年度職員の公募
令和7年度農場技術職員(畜産分野)(募集終了)
令和6年度技術職員(技能労務職)採用試験案内
令和5年度技術職員(技能労務職)採用試験案内
令和4年度技術職員(技能労務職)採用試験案内
令和3年度農場技術系職員募集
[1]

法人が自分で試験や選考をして職員を採る形は、この農場職員の募集で確かめられます。令和6年度の技術職員(技能労務職)は、石川県公立大学法人石川県立大学の名前で試験案内が出され、一次選考(筆記試験・作文試験・面接)と最終選考(面接)の2回の試験でした。令和7年度の農場技術職員は、書類審査のあと面接試験を行う選考で、雇用期間は採用日から5年間(勤務成績が良好な場合は継続もある)とされています。[4] [5]

事務職員の採用について書かれていること[2]

事務局の職員については、自己評価書の「事務職員の構成」の表(2023年5月1日現在)が、勤務形態を「プロパー職員」と「石川県派遣職員」に分けて示しています。事務局次長の行に石川県派遣職員とあり、その下の総務課と教務学生課の行は「〃」(上と同じ)です。事務局長、産学官連携学術交流センター、附属農場の行はプロパー職員です。[2]

事務職員を法人が独自に採用する試験を行っているかどうか、県から派遣される職員がどう決まるかは、大学の公式サイトには書かれていません。2026年時点で同じ構成かどうかも、公表されている資料からは分かりません。この記事では、この先を推測で書きません。[2] [1]

職員の仕事。総務課と教務学生課、農場とセンター

大学の組織図(公式サイト)では、学長の下に生物資源環境学部、大学院生物資源環境学研究科、事務局、学生部、図書・情報センター、産学官連携学術交流センター、キャリアセンター(就職支援室)が並び、事務局の下に総務課と教務学生課があります。教務学生課は学生部とキャリアセンターにもつながっています。[3]

事務職員の構成(2023年5月1日現在・自己評価書の表1)
職名・所属勤務形態人数
事務局長常勤・プロパー職員1
事務局次長常勤・石川県派遣職員1
総務課常勤・石川県派遣職員(表では「〃」)6
教務学生課常勤・石川県派遣職員(表では「〃」)4
産学官連携学術交流センター常勤・プロパー職員1
附属農場常勤・プロパー職員6
定数内職員の合計19
[2]

このほか、図書・情報センターに司書資格を持つ3人、産学官連携学術交流センターに2人、キャリアセンターに1人、保健室に1人の定数外職員が配置されていると書かれています。[2]

仕事の中身[2] [5] [4]

自己評価書によると、学生相談では、教務学生課等の事務職員もハラスメント相談員に入っています。職員の研修(SD)は総務課長が責任者で、法人内のもう一つの大学である石川県立看護大学との合同FD研修会や、法人経営企画室、大学コンソーシアム石川が主催するFD/SD研修会に参加していると書かれています。[2]

附属農場の職員の仕事は、公募の要項に具体的に書かれています。令和6年度の技術職員は、作物・花き・希少野生植物の栽培などの生産管理、圃場や温室での研究支援、農業機械の管理など。令和7年度の農場技術職員(畜産分野)は、農場実習の畜産分野の企画・実施、家畜の衛生管理と防疫対策などです。[4] [5]

外部評価の指摘[8]

2023年度に受けた大学機関別認証評価の評価報告書(2024年3月)は、教員と事務職員の連携体制を確保し、研修の機会を設けていると評価したうえで、FDとSDについて「大学として組織的に計画、実施及び検証を行い、教育研究活動等の改善につなげることが望まれる。」と書いています。[8]

応募できる条件と待遇。事務職員の条件は公開されていない

2026年9月27日時点で、事務職員の応募資格・初任給・勤務時間・休日・採用予定数は公開されていません。参考として、公式サイトに残る農場職員の公募の条件を並べます。どちらも新卒の事務職員の条件ではありません。[1]

公式サイトに残る職員公募の条件(新卒の事務職員向けではない)
項目技術職員(技能労務職)・令和6年度農場技術職員(畜産分野)・令和7年度
募集人員1名程度1名
受験・応募資格昭和50年4月2日以降に生まれた者、農場業務への意欲、大型特殊自動車免許(農耕車)を持つか採用後に取る意欲学士以上の学位と畜産分野の実務経験・知識、普通自動車運転免許など
選考一次選考(筆記30分・作文60分・面接)と最終選考(面接)書類審査のうえ面接試験
採用予定原則として令和6年7月1日令和7年8月1日(雇用期間は採用日から5年間)
給与初任給195,000円程度(採用時満30歳・高校卒業後の職務経験が12年ある場合)法人の教職員給与規程にもとづき学歴・職歴等で決定
勤務時間など週休2日制(週38時間45分勤務制)、年次有給休暇は年20日(採用1年目は15日)8時30分〜17時00分(実働7時間45分)、土日祝・年末年始が休日
その他期末・勤勉手当ほか諸手当、共済制度・互助会制度期末・勤勉手当ほか諸手当、公立学校共済組合加入
[4] [5]

どちらも石川県公立大学法人の規程(就業規則・教職員給与規程)にもとづく待遇で、法人が出した募集です。[4] [5]

募集の時期。事務職員の募集日程は公式に残っていない

石川県立大学の職員の募集は、大学の公式サイトの「教職員公募」のページに載ります。[1]

2026年9月27日時点で公式サイトから分かること
項目状況
事務職員の募集なし(令和8年度の欄は教員募集3件だけ)
過去の事務職員の募集過去の公募事例に載っていない
過去の職員公募農場の技術職員(令和3年度〜令和7年度)
事務局の職員構成総務課・教務学生課は石川県派遣職員(2023年5月1日現在)
[1] [2]

過去の職員公募の日程は、年度ごとにばらばらです。令和6年度の技術職員は2024年4月1日から5月10日まで受け付けて7月1日に採用する日程、令和7年度の農場技術職員は2025年4月28日付けの募集で応募期限が6月16日、採用予定が8月1日でした。どちらも年度の途中に採用する日程で、事務職員の定期採用の日程を示すものではありません。次の募集がいつ出るかは、この記事では推測で書きません。[4] [5]

公開されている数字。定数内の職員19人、学生589人

職員数は自己評価書に、学生数は大学の学生数のページに、教員数は教育情報の公表のページに載っています。[2] [6] [9]

石川県立大学の学生数(2026年5月1日現在・学生数のページ)
課程在籍者数(うち女子)
生物資源環境学部535(286)
博士前期課程(修士)47(22)
博士後期課程(博士)7(3)
[6]

学部の在籍者は学年ごとに128人から144人です。博士前期課程は生産科学、環境科学、食品科学、応用生命科学の4専攻、博士後期課程は自然人間共生科学と生物機能開発科学の2専攻です。[6] [3]

専任教員は65人(2022年5月1日現在)で、生産科学科、環境科学科、食品科学科にそれぞれ14人、教養教育センターに8人、附属生物資源工学研究所に13人、附属農場に2人です。専任教員1人あたりの学生数は7.4人とされています。[9]

定数内の職員19人(2023年5月1日現在)のうち、事務局の総務課と教務学生課は合わせて10人です。学部・大学院で600人に近い学生の入試、教務、学生支援を、この人数で回していることになります。[2] [6]

30日でやること。公募ページを見張り、採用の形を確かめる

いまは応募できる事務職員の募集がないので、準備は次の募集を見逃さないことと、この大学の事務がどんな形で動いているのかを理解することが中心です。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば採用されるという意味ではありません。[1]

  1. 1〜3日目:石川県立大学の教職員公募のページをブックマークする。職員の募集は「職員公募」として年度の欄に載る
  2. 4〜10日目:自己評価書(令和5年5月)の事務組織の節を読み、事務局の2課と各センターの役割をつかむ
  3. 11〜15日目:大学の組織図で、事務局・学生部・キャリアセンターのつながりを確かめ、関わりたい仕事を選ぶ
  4. 16〜22日目:石川県公立大学法人が設置する2つの大学(石川県立大学・石川県立看護大学)の違いを整理する
  5. 23〜30日目:募集が出たときに確かめる点(採用する機関、所属、雇用期間、試験の中身)を書き出しておく
[1] [2] [3]

志望動機は、公開されている事実から組み立てます。生物資源環境学部の1学部で、農場や研究所を持つ公立大学であること、教員と事務職員が入試や学生支援、産学官連携で協働していること、2024年4月から能登半島地震の復興支援プロジェクトに取り組んでいること。これらは大学が自分で書いていることなので、根拠のある志望動機になります。[2] [7]

事務局の総務課と教務学生課は、2023年の時点で県から派遣された職員が担っていました。事務局には法人のプロパー職員と県からの派遣職員の両方がいたので、募集が出たときは要項で採用する機関と所属を確かめてください。[2]

採用の条件・日程・待遇は年度によって変わります。資料ごとの確認日は、この記事の出典欄に1件ずつ書いています。応募の前に必ず最新の募集要項を確認してください。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 石川県立大学 教職員公募確認日:2026-09-27 / 教職員公募のページの今の表示(令和8年度は教員募集要項3件、事務職員の募集なし。2026年9月27日確認)、過去の公募事例(令和3年度〜令和7年度の職員公募を含む)
  2. 石川県立大学 自己評価書(令和5年5月)確認日:2026-09-27 / 大学組織図(石川県公立大学法人・石川県立看護大学・石川県立大学)、事務組織(事務局の総務課・教務学生課、表1「事務職員の構成」2023年5月1日現在。表は画像で目視)、定数外職員、学生相談の体制、FD・SD、教員と事務職員の連携及び協働
  3. 石川県立大学 組織図確認日:2026-09-27 / 石川県公立大学法人と石川県立大学の組織図(学部・研究科・事務局・学生部・各センター。組織図は画像で目視)
  4. 令和6年度 石川県公立大学法人 石川県立大学 技術職員(技能労務職)採用選考試験案内確認日:2026-09-27 / 職務内容、受験資格、受験手続、試験の方法と配点、日程、採用予定時期、給与等の待遇
  5. 石川県立大学 農場技術職員(畜産分野)の募集(令和7年4月28日)確認日:2026-09-27 / 募集人員、所属・勤務場所、業務内容、採用予定年月日、雇用期間、応募要件、応募期限、選考方法、勤務条件
  6. 石川県立大学 学生数確認日:2026-09-27 / 学部・大学院の学年別在籍者数(2026年5月1日現在)
  7. 石川県立大学 沿革確認日:2026-09-27 / 石川県立大学の開学(2005年)、石川県公立大学法人の設立(2011年)、能登半島地震復興支援プロジェクトの開始(2024年)
  8. 石川県立大学 大学機関別認証評価 評価報告書(2024年3月)確認日:2026-09-27 / 設置者、教員と事務職員等の連携体制と研修、FD・SDについての指摘
  9. 石川県立大学 専任教員数(大学)確認日:2026-09-27 / 学科・センター別の専任教員数(2022年5月1日現在)、専任教員1人あたりの学生数