どの大学から入っているのか。大学側の公表資料で確かめる
会社が採用大学を公開していなくても、大学の側が「この会社に就職した」と公表していることがあります。逆転就活コラムでは、大学が自分で出している進路資料を集めて、そこに載っている企業名を1件ずつ確認しています。グンゼについて、現時点で確認できたのは次の5大学(13行)です。[6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13]
| 大学・学部(学科・研究科) | 掲載されている資料と見出し | 資料が示す対象年度 |
|---|---|---|
| 大阪工業大学 工学部 機械工学科 | 「就職状況一覧[学部]」の機械工学科「■主な就職先 (2023年度-2025年度)」に「グンゼ」 | 2023〜2025年度 |
| 大阪工業大学 工学部 応用化学科 | 同じ資料の応用化学科「■主な就職先 (2023年度-2025年度)」に「グンゼ」 | 2023〜2025年度 |
| 大阪工業大学 ロボティクス&デザイン工学部 ロボット工学科 | 同じ資料のロボット工学科「■主な就職先 (2023年度-2025年度)」に「グンゼ」 | 2023〜2025年度 |
| 大阪工業大学 情報科学部 情報メディア学科 | 同じ資料の情報メディア学科「■主な就職先 (2023年度-2025年度)」の上記以外の各種メーカーに「グンゼ」 | 2023〜2025年度 |
| 大阪工業大学 大学院 工学研究科 化学・環境・生命工学専攻 | 「就職状況一覧[大学院]」の化学・環境・生命工学専攻【生命工学コース】「■主な就職先(2023-2025年度)」に「グンゼ」 | 2023〜2025年度 |
| 立命館大学 スポーツ健康科学部 | 「学部別進路・就職状況」(results-2024.pdf)のスポーツ健康科学部、進路・就職先一例に「グンゼ(株)」 | 2023年度(資料名はresults-2024) |
| 龍谷大学 経済学部 | 「2022年度 就職実績一覧」の経済学部、メーカーの欄に「グンゼ株式会社」 | 2022年度 |
| 龍谷大学 先端理工学部 | 「2022年度 就職実績一覧」の先端理工学部の欄に「グンゼ株式会社」 | 2022年度 |
| 龍谷大学 法学部 | 「2023年度 就職実績一覧」の法学部、メーカーの欄に「グンゼ株式会社」 | 2023年度 |
| 龍谷大学 農学部 | 2022年度・2023年度・2024年度の「就職実績一覧」の農学部の欄に「グンゼ株式会社」 | 2022年度・2023年度・2024年度 |
| 龍谷大学 大学院 理工学研究科 | 2022年度・2023年度・2024年度の各頁の理工学研究科の欄に「グンゼ株式会社」 | 2020〜2024年度(3つの年度の頁) |
| 京都工芸繊維大学 大学院 工芸科学研究科 | 「令和7年度卒業・修了者 就職先一覧」の工芸科学研究科の3つの専攻の欄に「グンゼ株式会社」 | 令和7年度(2025年度) |
| 島根大学 人間科学部 | 「主な就職・進学先」(過去3年間の卒業生・修了生から抜粋)の人間科学部の就職先に「グンゼ」 | 過去3年間(2026年5月1日現在) |
学部の並びを見てください。機械・化学・ロボット・情報メディアといった工学系に混じって、経済学部、法学部、スポーツ健康科学部、人間科学部の一覧にもグンゼが出てきます。事務系が全学部・全学科の募集であることと合っています。[1] [8] [9] [10] [13]
会社が学歴・専攻について書いていること(引用)
グンゼの新卒採用の募集要項では、募集学科を事務系と技術系に分けています。事務系は「全学部・全学科」、技術系は化学・材料系、機械系、電気・電子系、繊維系、生命・生物系、農学系、情報系、経営工学系などです。募集職種は総合職で、事務系が営業、財務経理、労務、経営戦略、法務、環境戦略、社内SE、技術系が研究開発、製品開発、生産技術、設備開発・保全、技術営業、製造、技術開発です。[1]
理系なら専攻は大きく問わない
同じ頁のQ&Aでは、技術系の仕事と専攻の関係について「理系であれば専攻や研究内容は大きく問いません。」と答え、学校で学んできたことを全員が直接活かしているわけではないが、これまでの知識や経験は十分に活かせる、と続けています。専門知識についての質問には「専門知識がなくても、アパレル分野だけでなく、プラスチック分野やメディカル分野など機能ソリューション事業でも活躍の場があります。」と答えています。[1]
資格は要らない
必須のスキルや資格についての答えは「必須のスキルや資格などは特にありません。」です。入社後の配属先で必要になれば、社内外の研修や通信教育制度で学べると書かれています。[1]
大学名を選考でどう扱っているかは公開されていないので、そこは「分からない」が正確です。[1]
大学名で差がつかない土俵と、公開情報から分かること
「学歴に頼らず勝負する」というのは気持ちの問題ではなく、選考のどの部分が大学名で動かないかを見つけて、そこに時間を使うということです。グンゼが公開している情報から言えるのは、次の2つです。
土俵1:面接が2〜3回ある
選考フローは、エントリー、エントリーシート提出、適性テスト・会社説明会、面接(2〜3回)、内々定の順です。選考の途中で先輩社員との座談会などの機会を設ける予定だと書かれています。[1]
土俵2:既卒でも応募できる
既卒についてのQ&Aの答えは「文系・理系ともに、学校を卒業後3年以内の方はご応募が可能です。」です。外国人留学生については「日本人学生と同じ選考フローとなりますが、日本人と外国人と分け隔てなく採用をしております。ぜひエントリーしてください。」と答えています。[1]
会社の中身:製糸から始まり、フィルムと医療機器まで
事業の成り立ちの頁によると、グンゼは1896年に京都府の何鹿郡(いまの綾部市)で製糸会社として創業しました。靴下や肌着をつくり、1960年代にはプラスチックの事業を始め、医療の分野では手術用吸収性縫合糸の事業化に日本で初めて成功したと書かれています。[5]
数字で見るGUNZEの頁には、シュリンクラベル用フィルムの国内シェア約40%、メディカル製品の組織補強材の国内シェア約90%、アパレル商品の国内年間販売数約1億枚といった数字が並んでいます。[3]
| 項目 | 会社の記載 |
|---|---|
| 創立 | 1896年(明治29年)8月10日 |
| 資本金 | 26,071百万円 |
| 売上高(連結) | 130,918百万円(2025年4月1日~2026年3月31日) |
| 従業員数 | 1,299名(単体)、4,102名(連結)(2026年3月31日現在) |
| 所在地 | 大阪本社(大阪市北区)、綾部本社(京都府綾部市、登記上の本店)、東京支社 |
応募の条件と、入社後の条件
| 項目 | 会社の記載 |
|---|---|
| 対象 | 2027年4月に入社可能で、2024年4月~2027年3月末までに高専・大学・大学院のいずれかを卒業・修了または卒業・修了見込みの方(博士課程を含む)、正社員として就労経験のない方など |
| 募集人数 | 事務系20名程度、技術系25名程度 |
| 初任給(2026年4月入社者実績) | 修士了290,000円/大学卒270,000円/高専卒242,000円 |
| 昇給・賞与 | 昇給は年1回(4月)、賞与は年2回(6月、12月) |
| 勤務地 | 国内は大阪、東京、京都、滋賀、愛知、兵庫、岡山、神奈川、埼玉、茨城など。海外は中国、台湾、アメリカ、ドイツ、タイ、ベトナムなど |
| 休日休暇 | 週休2日制、年間休日116または123日(事業所で異なる) |
| 福利厚生 | 寮・社宅貸与、住宅補助制度、確定拠出年金制度、従業員持株制度など |
働く環境の頁によると、年次有給休暇は初年度12日、最大20日です。育児休職は子どもが2歳になるまで取れ、復職後は子どもが小学校3年生になるまで短時間勤務ができます。[2]
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年齢 | 43.5歳 |
| 勤続年数 | 19.9年 |
| 女性総合職採用比率 | 52% |
| 有休休暇取得率(日数) | 72.5%(14.5日) |
| 育児休職取得率 | 男性78%/女性87% |
明日からできること
- 募集要項を自分で開いて、事務系が「全学部・全学科」、技術系が理系の8つの系統などであることを確かめる
- 理系なら、自分の専攻がフィルム・医療機器・アパレルのどれにつながるかを考えておく。FAQは専攻を大きく問わないと答えている
- 事務系には学校推薦の枠がない。理系で推薦を考えるなら、キャリアセンターで求人票を確かめる
- 面接は2〜3回。なぜ下着だけでなくフィルムや医療機器も手がけるグンゼなのかを自分の言葉で話せるようにしておく
- 大学の資料で探すときは「グンゼスポーツ」(別会社)と取り違えない
この記事に書いたのは、会社が自分で公開している文書と、大学が自分で公開している進路資料だけです。どちらも今日この時点で誰でも開けます。出典はすべて下に並べてあるので、気になったところは自分で開いて確かめてください。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- グンゼ 新卒採用 募集要項・Q&A確認日:2026-09-11 / 対象、募集学科(事務系「全学部・全学科」/技術系)、募集人数、募集職種、初任給(2026年4月入社者実績)、勤務地、休日休暇、選考フロー(面接2~3回、推薦応募は短縮)、Q&A「必須のスキルや資格などは特にありません。」「理系であれば専攻や研究内容は大きく問いません。」「専門知識がなくても、アパレル分野だけでなく、プラスチック分野やメディカル分野など機能ソリューション事業でも活躍の場があります。」「理系の方のみご応募が可能です。」「当社からOB・OG社員の紹介することはいたしかねますのでご了承ください。」「文系・理系ともに、学校を卒業後3年以内の方はご応募が可能です。」
- グンゼ 新卒採用 働く環境・制度確認日:2026-09-11 / 年次有給休暇(初年度12日、最大20日)、育児休職(子どもが2歳まで)、短時間勤務(小学校3年生まで)
- グンゼ 数字で見るGUNZE確認日:2026-09-11 / 平均年齢43.5歳、女性総合職採用比率52%、有休休暇取得率72.5%(14.5日)、勤続年数19.9年、育児休職取得率、国内シェア(シュリンクラベル用フィルム約40%、組織補強材約90%)、アパレル商品の国内年間販売数約1億枚
- グンゼ 会社概要確認日:2026-09-11 / 創立1896年8月10日、資本金、売上高(連結)、従業員数、大阪本社・綾部本社
- グンゼ 新卒採用 事業の成り立ち確認日:2026-09-11 / 1896年に郡是製絲株式会社を設立、手術用吸収性縫合糸の事業化に日本で初めて成功、1984年にグンゼスポーツ(株)を設立
- 大阪工業大学 就職状況一覧[学部]:就職実績確認日:2026-09-10 / 機械工学科・応用化学科・ロボット工学科・情報メディア学科の「■主な就職先 (2023年度-2025年度)」にグンゼ
- 大阪工業大学 就職状況一覧[大学院]:就職実績確認日:2026-09-10 / 工学研究科 化学・環境・生命工学専攻【生命工学コース】の「■主な就職先(2023-2025年度)」にグンゼ
- 立命館大学 学部別進路・就職状況(results-2024.pdf)確認日:2026-09-10 / 中身は2023年度の実績。スポーツ健康科学部の進路・就職先一例にグンゼ(株)
- 龍谷大学 2022年度 就職実績一覧確認日:2026-09-10 / 経済学部・先端理工学部・農学部(2022年度)と理工学研究科(2020~2022年度)の欄にグンゼ株式会社
- 龍谷大学 2023年度 就職実績一覧確認日:2026-09-11 / 法学部・理工学研究科・農学部(2023年度)の欄にグンゼ株式会社
- 龍谷大学 2024年度 就職実績一覧確認日:2026-09-11 / 農学部・理工学研究科(2024年度)の欄にグンゼ株式会社
- 京都工芸繊維大学 令和7年度卒業・修了者 就職先一覧確認日:2026-09-10 / 工芸科学研究科の3つの専攻の欄にグンゼ株式会社(専攻名は一覧の途中に出る組み方)
- 島根大学 主な就職・進学先確認日:2026-09-11 / 過去3年間の卒業生・修了生から抜粋(2026年5月1日現在)。人間科学部の就職先にグンゼ