どの大学から入っているのか。3大学の公表資料で確かめる

会社が採用大学の一覧を公開していなくても、大学の側が「この会社に就職した」と公表していることがあります。逆転内定コラムでは、大学の公式ページとPDFを直接開いて社名の前後を読み、その見出しが就職先の一覧であることを確かめています。伏木海陸運送について、現時点で3大学の公式資料で確認できました。[5] [6] [7]​‌‌‌​‌​‌​​​​‌​​​‌‌​​‌​​‌‌​‌‌​​​‌​‌​‌​​​​​‌​​​‌​​​‌​‌​‌‌​​‌​​​‌‌‌

伏木海陸運送を就職先として掲載している大学(大学公式資料・2026年9月に各ページで確認)
大学・所属掲載根拠対象年度・期間
富山国際大学 現代社会学部2025年度 主な就職先のその他の欄に「伏木海陸運送(株)」。出典52025年度
東京経済大学 経営学部2023年度の主要就職先リストの、経営学部の運輸・倉庫業の欄に「伏木海陸運送」。出典62023年度
石巻専修大学 経営学部 経営学科主な進路先の、運輸業、郵便業の欄に「伏木海陸運送株式会社」。出典7令和5〜7年度(2023〜2025年度)
[5] [6] [7]

学部の顔ぶれは、現代社会学部・経営学部です。港湾物流というと理系の仕事に見えるかもしれませんが、確認できた3件はいずれも文系の学部でした。[5] [6] [7]

会社が学歴・専攻について書いていること(引用)

募集要項に学部・学科の条件は書かれていません。必要とする資格として挙げられているのは普通自動車免許だけで、「尚、通関士有資格者優遇します」と続きます。学部ではなく、資格と試験で見る会社です。[1]

選考の方法もはっきり書かれています。「筆記(英語・社会・数学・作文)/面接試験」。採用までの流れは、会社説明会、学科試験、1次面接、2次面接、内定の順で、学科試験のところには「大丈夫、面接重視!」という但し書きが添えられています。筆記があることを知らずに受けて驚く人がいない書き方です。[1]

会社が自分たちの仕事をどう説明しているかも見ておきます。採用ページには、日本の貿易に占める海上貨物の割合は99.6%(重量ベース)で、その拠点が港湾であること、船からの荷物の積み卸しや港湾内の運送はガントリークレーンや大型フォークリフトなどの巨大な機械を使って行うこと、国際拠点港湾である伏木富山港には世界各国から船が来て外国船員と交流することが書かれています。[2]

ただし、既卒の扱いは書かれていません。採用実績校の一覧もありません。この2つは公式サイトからは「分からない」が正確な答えです。[1]

大学名で差がつかない土俵は、この会社では3つある

「学歴に頼らず勝負する」というのは気持ちの問題ではなく、選考のどの部分が大学名で動かないかを見つけて、そこに時間を使うということです。伏木海陸運送の公開情報から特定できるのは次の3つです。

土俵1:筆記試験の科目が先に分かっている

英語・社会・数学・作文の4つです。科目が分かっていれば、準備のしようがあります。大学名ではなく、当日書けるかどうかで決まる部分です。[1]

土俵2:採用実績が職種別に3年分公開されている

2025年は総合事務職6名・一般事務職0名・作業職9名、2024年は総合事務職4名・一般事務職4名・作業職13名、2023年は総合事務職3名・一般事務職3名・作業職7名です。事務系と現業系で人数の傾向が違うことが、数字で分かります。[1]

土俵3:資格が評価の対象として明示されている

通関士の有資格者は優遇と書かれています。貿易の実務に必要な知識は仕事を通じて身につけられるとも説明されているので、入社前に取るか入社後に取るかを自分で選べます。学部が何であれ、資格は自分で取りに行けます。[1] [2]

仕事の中身と、会社の位置づけ

伏木海陸運送株式会社は、1944年(昭和19年)3月31日に設立された会社です。本社は富山県高岡市伏木湊町、資本金は18億5,050万円です。1963年に東京証券取引所へ上場しています(現在はスタンダード市場)。[2] [4]

営業種目は20項目を超えます。港湾運送事業、貨物利用運送事業、倉庫業、海上運送業、内航海運業、不定期航路事業、海運代理店業、通関業、梱包業、貨物自動車運送事業、産業廃棄物収集運搬事業、航空運送代理店業、計量証明事業、損害保険代理店業、不動産貸付業、自動車分解整備事業、警備の請負、炭素材類や過酸化水素・食料品の加工および販売業、労働者派遣事業、飲食店業、塩製造業などです。港を中心に、そこから伸びる仕事を幅広く手がけています。[4]

会社の信条は「内和外信」です。初代会長の木津太郎平氏が会社創立に際して揮毫したもので、社内の融和を図り、顧客や地域社会に信頼される会社となることを期したものだと説明されています。企業理念には、海・陸・空に広がる国際複合一貫輸送体制を充実させ、総合物流企業として荷主・船社のニーズに応えると書かれています。[4]

グループにはゴルフ場(氷見カントリークラブ)やホテル(第一イン新湊)を運営する会社もあり、グループ社員同士の交流の場が年間を通じてあると採用ページに書かれています。[3]

応募できる条件と待遇

  • 採用職種:事務系職員(営業部門、現業部門、管理部門など)/現業系作業職員
  • 採用予定:各若干名
  • 必要とする資格:普通自動車免許(通関士の有資格者は優遇)
  • 応募書類:履歴書/卒業見込証明書/成績証明書
  • 採用方法:筆記(英語・社会・数学・作文)/面接試験
  • 採用までの流れ:会社説明会 → 学科試験 → 1次面接 → 2次面接 → 内定
  • 初任給(2025年実績・総合職):大学卒212,000円/短大・高専卒201,800円/高校卒195,000円
  • 諸手当:家族手当、通勤手当、時間外手当、住居手当 ほか
  • 昇給:年1回(4月)/賞与:年2回(7月・12月)
  • 勤務時間:事務員 8:00〜16:30(休憩1時間)/作業員 8:00〜16:00(休憩1時間)
  • 勤務地:伏木本社、富山新港支店ほか(高岡市内、射水市内)、その他東京など
  • 休日:完全週休2日制(日曜、祝日、土曜。ただし稀に出勤日あり)。年末年始(12/30〜1/4)等を含め年間休日120日以上
  • 休暇:年次有給休暇は入社年度10日、次年度18日(最高20日)
[1]

住居手当(家賃補助制度)については、県外出身者や県内の遠距離に実家がある独身の若手が近くから無理なく通えるように作った制度だと説明されています。クラブ活動には軟式野球部(1970年発足)と相撲部(現在休部中で部員募集中)があります。[3]

正規雇用労働者の中途採用比率も公開されています。2025年47%、2024年14%、2023年30%です。年によって差が大きく、新卒だけで人を増やす会社ではないことが分かります。[1]

公開されている数字で、輪郭をつかむ

採用実績が職種別に3年分公開されています。

採用実績(伏木海陸運送 募集案内)
区分2023年2024年2025年
事務系:総合事務職3名4名6名
事務系:一般事務職3名4名0名
現業系:作業職7名13名9名
正規雇用労働者の中途採用比率30%14%47%
[1]

3年を通して見ると、作業職の採用が事務系より多い年が続いています。一般事務職は2025年が0名でした。この会社を受けるときは、自分が応募する職種の枠がどれくらいなのかを、この表で確かめてから準備するのが現実的です。[1]

会社の規模は、設立1944年、資本金18億5,050万円、本社は富山県高岡市です。採用ページの「数字で見るFKK」には、従業員数のほかに休日数・平均残業時間・育児休業取得率・管理職に占める女性労働者の割合・男女の賃金差異といった項目が並んでいます(数値は画面上で動く表示のため、ここでは項目名だけ挙げます)。[2] [4]

応募者数は公開されていないので倍率は計算できません。「何人に1人」といった数字を、この記事では出しません。[1]

もう1つ、働き方の目安になる数字があります。年間休日120日以上で完全週休2日制、年次有給休暇は入社年度から10日、次年度は18日(最高20日)です。入社2年目で18日という付与日数は、法律で決まっている最低限(勤続1年半で11日)より多い設定です。勤務時間は事務員が8:00〜16:30、作業員が8:00〜16:00と早く終わる形になっています。[1]

港の仕事は船の到着に合わせて動きます。それでも勤務時間と休日をこう書けるのは、交代の仕組みが整っているからだと考えられますが、実際の忙しさの波は募集要項からは読み取れません。会社説明会で確かめるべきことの1つです。[1] [2]

30日でやること。大学名では動かない部分から埋める

ここまでの内容を、行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。

  1. 1〜3日目:事務系職員と現業系作業職員のどちらで受けるかを、採用実績の人数を見ながら決める
  2. 4〜7日目:筆記試験の4科目(英語・社会・数学・作文)のうち、いちばん不安な科目から手をつける
  3. 8〜14日目:作文の練習をする。港湾物流や貿易について自分の言葉で書けるようにしておく
  4. 15〜21日目:通関士という資格が何をする資格かを調べる(有資格者は優遇と書かれている)
  5. 22〜30日目:会社説明会に申し込む。選考はここから始まる
[1]

志望動機も、公開されている事実から組み立てます。この会社は1944年から伏木富山港で仕事を続け、港を軸に倉庫・通関・梱包・海運代理店まで広げてきました。自分がその流れのどこで働きたいかを具体的に言えたなら、それは出発点になります。「海が好きだから」だけでは、他の誰が書いても同じ文章になります。[2] [4]

採用の条件・日程・待遇は年度によって変わります。ここに書いた内容は、伏木海陸運送の採用情報・募集案内・福利厚生・会社概要と、各大学の公式サイトで確認したものです(資料ごとの確認日は出典欄に1件ずつ書いています)。応募の前に、必ず最新の募集要項を見てください。自分の経験をどう言葉にするかで迷ったときは、逆転内定塾の無料相談で一緒に整理することもできます。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 伏木海陸運送 募集案内確認日:2026-09-19 / 採用職種、採用予定、応募書類、必要とする資格、採用方法(筆記と面接)、採用までの流れ、初任給、諸手当、昇給賞与、勤務時間、勤務地、休日休暇、採用実績、中途採用比率
  2. 伏木海陸運送 採用情報確認日:2026-09-19 / 港湾物流の仕事の説明、海上貨物の割合、募集職種の案内、数字で見るFKKの項目、上場と創業の説明
  3. 伏木海陸運送 福利厚生確認日:2026-09-19 / クラブ活動、グループ会社のイベント、住居手当(家賃補助制度)の説明
  4. 伏木海陸運送 会社情報確認日:2026-09-19 / 商号、本社、設立年月日、資本金、営業種目、企業理念と社訓「内和外信」、倫理規定
  5. 富山国際大学 就職データ確認日:2026-09-12 / 2025年度 主な就職先。現代社会学部の一覧に伏木海陸運送(株)
  6. 東京経済大学 2023年度 主要就職先リスト確認日:2026-09-10 / 2023年度の一覧。経営学部の運輸・倉庫業の欄に伏木海陸運送
  7. 石巻専修大学 主な進路先(PDF)確認日:2026-09-19 / 主な進路先:令和5年度(2023)〜令和7年度(2025)。経営学部 経営学科の運輸業、郵便業の欄に伏木海陸運送株式会社

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