どの大学から入っているのか。法学部から2名、理工学部から3名
中央大学はキャリアセンターが学部別の就職先を人数つきでPDF公開しています。DTSについては次の2つが確認できました。[3] [4]
| 資料 | 掲載 | 人数 |
|---|---|---|
| 理工学部(大学院含む)(就職者2名以上) | 33位にDTS | 3名 |
| 法学部(就職者2名以上) | 66位にDTS | 2名 |
法学部から2名。理工学部の3名とほぼ並んでいます。次の節で見る「学部・学科不問」という募集要項の記載と、方向が一致しています。[1] [3] [4]
ほかの大学でも社名を確認しました。[5] [6] [7] [8]
| 大学・学部 | 掲載されている資料 | 対象年度 |
|---|---|---|
| 国士舘大学 法学部 | 「卒業後の進路」の主な就職先に「DTS」 | 同じ節に令和6年度 業種別就職実績の掲載あり。企業名の一覧に対象年度の明記なし |
| 桜美林大学 リベラルアーツ学群 | 「リベラルアーツ学群の卒業生の主な就職先」の一覧に「DTS」 | 2023〜2025年度卒業生実績 |
| 玉川大学 工学部 | 「就職状況・主な就職先」の工学部の欄に「(株)DTS」 | この一覧に年度の明記なし。同じページの上部にある就職決定率の表は令和7年度 |
| 神奈川工科大学 | 「卒業生の主な就職先(過去5年)」の情報工学科・情報ネットワーク/コミュニケーション学科ほかに「(株)DTS」 | 過去5年 |
法学部、リベラルアーツ学群、工学部、情報工学科、理工学部。文系と理系が混ざっています。ただし、この会社にはもっと直接的な材料があります。会社が社員の出身学科を公開していることです。[2]
会社が学歴と出身学科について書いていること(引用)
募集要項の対象は、次の3行です。[1]
- 2027年3月卒業予定者
- 2024年3月以降の卒業者(既卒3年)
- 大学院・大学・専門・高専・短大の方
募集職種はシステムエンジニアとコーポレートスタッフ(経理)の2つで、システムエンジニアには「※学部・学科不問」と付いています。コーポレートスタッフ(経理)のほうは「※日商簿記2級程度以上の資格を取得している方」という条件があるので、区別して読んでください。[1]
そして、この会社をほかと分けているのが社員インタビューです。DTSは4人の社員について、職種と一緒に出身学部・学科を書いています。[2]
| 職種 | 出身学部 | 出身学科 |
|---|---|---|
| アプリケーションエンジニア | 人間社会学部 | 社会福祉学科 |
| インフラエンジニア | 文理学部 | 化学科(複雑性物理化学) |
| プロジェクトマネージャー | 経済学部 | 経済学科 |
| 営業 | 農学部 | 醸造学科 |
大学名で差がつかない土俵は、この会社では4つある
選考のどこが大学名で動かないのかを、公開情報から特定します。
土俵1:選考が3段階で、面接はすべて個人面接
採用選考スケジュールは「会社説明会」→「適性検査(説明会参加後、選考を希望した場合マイページ上より受検)」→「面接」で、面接については「面接は2~3回を予定しています。全て個人面接です」と明記されています。グループディスカッションがありません。集団の場での目立ち方ではなく、1対1で自分の経験を説明できるかで見られる、ということです。準備すべきものが絞れます。[1]
土俵2:みなし時間外手当が1年目だけだと、会社が自分から書いている
初任給の説明を読んでください。「(地域手当10,000円、みなし時間外手当(時間外勤務10時間相当分)を含む)」とあり、さらに注記が3つ付きます。「一定時間分の時間外手当をあらかじめ支給するものであり、時間外勤務の有無にかかわらず支給します。ただし、当該時間の時間外勤務を義務付けるものではありません」「時間外勤務の実績に応じた時間外手当が、みなし時間外手当を超えた場合は、別途差額を支給します」、そして「入社2年目以降はみなし時間外手当の支給はなく、時間外勤務の実績に応じた時間外手当を支給します」。[1]
土俵3:独身寮が「地方出身者を優先」と明記されている
福利厚生の欄に「独身寮:首都圏のみ(入寮は地方出身者を優先)」とあります。首都圏の勤務地で、地方から出てくる人を優先して入寮させる、と書いてある。実家から通えない人にとって、住居費は最初の大きな壁です。優先の対象が明記されている会社は少数派です。[1]
土俵4:入社後に自分から手を挙げる制度がある
福利厚生の各種制度に「社内公募制度、自己申告制度」が挙がっています。育成についても、会社は「OJT研修でも『教える』のではなく『自ら考える』というのが、育成方針です」と書き、2007年に育成専門の株式会社MIRUCAを立ち上げてグループの育成を担わせていると説明しています。入社時点の技術力ではなく、入社後に伸びることを前提にした設計です。[1] [2]
職種は2つ。システムエンジニアの中でさらに分かれる
| 職種 | 会社の説明にある内容 |
|---|---|
| システムエンジニア(学部・学科不問) | お客様のニーズ・課題を満たすシステムおよびソリューションを提供する仕事。アプリケーションの設計・開発を行うアプリケーション系エンジニアと、システムインフラの構築を行うインフラ系エンジニアに分かれる |
| コーポレートスタッフ(経理) | バックオフィスから会社を支える仕事。経理伝票処理、決算業務、請求書作成等。※日商簿記2級程度以上の資格を取得している方。採用は若干名 |
システムエンジニアで入ったあとのキャリアについても書かれています。「将来のキャリアアップとして、高度IT技術を有するITスペシャリストや責任者としてプロジェクトを成功に導く、プロジェクトマネージャ、お客様へソリューション提案を行うITコンサルタント、営業などの専門職があります」。前の節で見たとおり、実際にプロジェクトマネージャーは経済学科出身、営業は醸造学科出身の社員が掲載されています。[1] [2]
もう一つ、配属についての注記があります。「※研修成果や能力、適性に応じて、最先端技術を提供するデジタルエンジニアとしてスタートの場合あり」。入社後の研修の結果で、スタート地点が変わる場合があるということです。[1]
会社の事業は4分野に分かれています。金融、社会保障、法人、通信向けサービスを柱に、「コンサルティングからシステム開発、マネジメントサービスまでをワンストップで提供」していると説明されています。会社は1972年設立の独立系システムインテグレーターで、「金融・通信・官公庁を中心にITサービスを提供し、黒字経営を継続してきました」と書いています。[2]
応募できる条件と、待遇
この会社の初任給は、学歴を8つに分けて公開されています。しかも、そのうちいくらがみなし時間外手当かも区分ごとに出ています。[1]
| 学歴区分 | 初任給 | うちみなし時間外手当(10時間相当) |
|---|---|---|
| 修士 | 299,000円 | 23,000円 |
| 大学 | 275,000円 | 21,000円 |
| 高専専攻科 | 275,000円 | 21,000円 |
| 専門4年制 | 271,000円 | 21,000円 |
| 専門3年制 | 259,000円 | 20,000円 |
| 高等専門学校 | 258,000円 | 20,000円 |
| 短大・専門2年制 | 253,000円 | 19,000円 |
| 専門1年制 | 247,000円 | 19,000円 |
- 採用予定人数:全体で200名(コーポレートスタッフ〈経理〉は若干名)
- 諸手当:時間外手当、通勤手当、役職手当、地域手当(首都圏に在住する勤務者)、プロフェッショナル手当、子育て支援金ほか
- 昇給・賞与:昇給年1回(4月)、賞与年2回(6月、12月)
- 勤務地:本社を含む首都圏、他
- 勤務時間:8:50〜17:35(勤務地により異なる場合あり)
- 休日:土曜日、日曜日、国民の祝日、年末年始、会社が休日と指定した日。年間休日123日(前年度実績)
- 休暇:有給休暇(初年度11日、最高20日)、特別休暇(慶弔、永年勤続、リフレッシュ連続3日)
- 福利厚生:社員持株会、財形貯蓄、退職金(確定拠出型年金・確定給付型年金)、社内公募制度、自己申告制度、社員向け譲渡制限付株式交付制度、社内表彰制度ほか
- 健康経営:専属産業医と保健師の常勤、健康推進室とカウンセリングルームの設置、健診事後措置の積極勧奨、仕事と治療の両立支援など
- 問い合わせ先:人事部 採用担当(TEL 03-6914-5343/saiyo@dts.co.jp)
エントリーの経路も知っておいてください。会社の採用ページには「リクナビ・マイナビ・ワンキャリアからエントリー受付中!! 各サイトのロゴをクリックすると当社ページに移動します」とあり、就職情報サイト経由での受付です。会社のサイトから直接エントリーする形ではないので、どのサイトを使うかを先に決めておくと迷いません。[1]
公開されている数字。何を指す数字かを添えて読む
| 項目 | 公開されている数値 |
|---|---|
| 設立 | 1972年(独立系システムインテグレーター) |
| 採用予定人数 | 全体で200名(2027年3月卒業予定者・既卒3年を含む) |
| 年間休日 | 123日(前年度実績) |
| 有給休暇 | 初年度11日、最高20日。年次有給休暇取得日数は13.7日 |
| 女性の育児休業取得率 | 5年連続100% |
| 月平均時間外労働時間 | 3年連続で短縮傾向にあると会社が記載 |
| 認定 | 女性活躍推進法に基づく「えるぼし」2段階目、次世代育成支援対策推進法に基づく「くるみん」、健康経営優良法人(ホワイト500)2026(5年連続)、健康優良企業(金の認定)6年連続 |
「えるぼし」2段階目について、会社は評価された項目まで書いています。「5つの評価項目のうち『1.採用』、『2.継続就業』、『3.労働時間等の働き方』、『5.多様なキャリアコース』の4つが女性活躍推進に関する優良な取り組み実績として評価され」。5つのうち4つ、と正直に書いている点が特徴です。認定のマークだけを載せる会社より、何が評価されたかが分かります。[2]
年次有給休暇の取得日数13.7日は、初年度に付与される11日より多い数字です。これは全社員の平均なので、勤続年数が長い人ほど付与日数が多くなることを反映しています。新入社員が13.7日取れるという意味ではありません。数字を見るときは、それが誰の何を指しているかを毎回確かめてください。[1] [2]
月平均時間外労働時間について、会社は「3年連続で短縮傾向にあります」と書いていますが、この記事を書いた時点で具体的な時間数を文字として読み取ることができませんでした(グラフなどで表示されているためと思われます)。ここに書かれていない数字を、他のサイトの数字で埋めることはしません。[2]
30日でやること。まず社員の出身学科を見る
ここまでの内容を行動に落とします。以下は組み立て方の例で、この通りにやれば通るという意味ではありません。
- 1日目:新卒採用サイトの社員インタビュー4本を開き、出身学部・学科を見る。社会福祉学科のアプリケーションエンジニア、醸造学科の営業。自分の学科がITと関係ないと思っているなら、ここが判断材料になる
- 2日目:募集要項の対象3行を自分に当てはめる。2027年3月卒業予定か、2024年3月以降の卒業者(既卒3年)か。学校の種類は大学院・大学・専門・高専・短大
- 3〜5日目:システムエンジニアとコーポレートスタッフ(経理)のどちらで受けるかを決める。経理は日商簿記2級程度以上が条件で採用も若干名なので、簿記を持っていないならシステムエンジニア
- 6日目:エントリーの経路を決める。リクナビ・マイナビ・ワンキャリアのいずれか。会社のサイトから直接ではない
- 7〜14日目:適性検査の練習を始める。会社説明会に参加して選考を希望すると、マイページ上で受検する流れになる。時間を計った演習にする
- 15〜24日目:個人面接で話す経験を1件仕上げる。面接は2〜3回、すべて個人面接。グループディスカッションはないので、集団での立ち回りではなく、1つの経験を掘り下げて説明する練習に時間を使う
- 25〜30日目:会社の4つの事業分野(金融、社会保障、法人、通信)を読み、自分が関心を持てる1つを選ぶ。「社会保障」が事業の柱に入っているSIerは多くないので、そこに関心があるなら話が具体的になる
志望動機も、公開されている事実から組み立てられます。たとえば社員インタビューで社会福祉学科出身のアプリケーションエンジニアがいることを知り、会社の事業の柱に「社会保障」があることと結び付ける。自分が福祉や行政の手続きで不便を感じた経験があるなら、そこから話を始められます。「独立系で黒字経営を続けているから」では、他の誰が書いても同じ文章になります。[2]
採用の条件・日程・待遇は年度によって変わります。ここに書いた内容は、すべて2026年9月9日にDTSの公式採用サイトと各大学の公式サイトで確認したものです。応募の前に、必ず最新の募集要項を見てください。自分の場合にどの職種が合うか、経験をどう言葉にするかで迷ったときは、逆転就活塾の無料相談で一緒に整理することもできます。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- DTS 新卒採用 募集要項・エントリー確認日:2026-09-09 / 募集要項の対象(2027年3月卒業予定者、2024年3月以降の卒業者〈既卒3年〉、大学院・大学・専門・高専・短大)、採用予定人数200名、募集職種2つと学部・学科不問の記載、学歴8区分の初任給とみなし時間外手当、みなし時間外手当が入社2年目以降は支給されない旨、諸手当、昇給・賞与、勤務地、勤務時間、休日、休暇、福利厚生、独身寮、問い合わせ先、採用選考スケジュール、エントリー経路
- DTS 新卒採用サイト確認日:2026-09-09 / 社員インタビュー4名の職種と出身学部・学科(人間社会学部社会福祉学科/文理学部化学科/経済学部経済学科/農学部醸造学科)。あわせて会社の説明(1972年設立の独立系システムインテグレーター、金融・通信・官公庁中心、黒字経営の継続、教育子会社MIRUCA)、事業の4分野、育成方針、働く環境と各種認定(えるぼし2段階目とその評価項目、くるみん、健康経営優良法人ホワイト500、健康優良企業)、女性の育児休業取得率、年次有給休暇取得日数、月平均時間外労働時間についての記載
- 中央大学 2025年度卒業生の主な就職先(就職者2名以上の企業・機関)理工学部(大学院含む)確認日:2026-09-09 / 2026年4月9日現在。33位にDTS 3名
- 中央大学 2025年度卒業生の主な就職先(就職者2名以上の企業・機関)法学部確認日:2026-09-09 / 2026年4月9日現在。66位にDTS 2名
- 国士舘大学 法学部 卒業後の進路確認日:2026-09-09 / 「主な就職先」にDTS。同じ節に令和6年度 業種別就職実績の掲載があるが、企業名の一覧に対象年度の明記はない
- 桜美林大学 リベラルアーツ学群 卒業生の進路確認日:2026-09-09 / リベラルアーツ学群の卒業生の主な就職先(2023〜2025年度卒業生実績)の一覧にDTS
- 玉川大学 就職データ確認日:2026-09-09 / 「就職状況・主な就職先」の工学部の欄に(株)DTS。この一覧そのものに年度の明記はない。同じページの上部に「令和7年度 就職決定率」の表がある
- 神奈川工科大学 就職実績確認日:2026-09-09 / 「卒業生の主な就職先(過去5年)」の情報工学科・情報ネットワーク/コミュニケーション学科ほかに(株)DTS