2026年の再編と、自分の入学年度を確認する

大学の公式案内では、2026年に理工学部を再編して基幹理工学部・社会理工学部・先進理工学部を新設したとしています。旧理工学部のページには「2026年度以降募集停止」と明記されています。[1] [2]‌​​​‌‌​‌‌‌‌‌‌​‌‌‌‌​‌​​​‌‌​‌‌​‌​‌‌‌​‌‌​​‌‌​​‌​​‌​‌‌‌​​​​​‌​​​​​‌‌

本記事で取り上げる2025年度卒業生の実績は、再編前の理工学部のものです。新しい3学部がすでに卒業生を出した実績として読み替えません。

旧理工学部のカリキュラム案内は、2023年度以前の入学生と2024年度以降の入学生に分かれています。研究内容や履修を説明する際も、自分の入学年度の資料を確認しましょう。[3]

大学のサイトで新学部の情報が先に見つかる場合も、学科名が似ているからといって、すべて同じ課程だと判断しないことが大切です。迷った点は学科の担当窓口で確認します。

学部の就職決定率98.2%と進学を分けて読む

2025年度の学部学科別資料では、理工学部の就職者553人、就職希望者563人、就職決定率98.2%を示しています。分母は就職希望者で、卒業者全員ではありません。[4]

2026年3月・2025年9月卒業生の進路状況図は、2026年4月9日現在、卒業者1,120人のうち就職者49.4%、進学者48.5%と掲載しています。進学が大きな選択肢であることを踏まえて見ます。[5]

2025年度の指標の違い
指標掲載値対象・分母
学部の就職者553人理工学部
就職希望者563人就職決定率の分母
就職決定率98.2%553人÷563人
卒業者の就職割合49.4%卒業者1,120人
卒業者の進学割合48.5%卒業者1,120人
[4] [5]

就職割合49.4%だけで、半数が就活に失敗したと捉えることはできません。一方、希望者に対する率が高くても、希望する職種へ採用される保証ではありません。研究と仕事の内容を具体的に比較します。

10学科の人数から、自分の分野の情報を探す

2025年度の学科別就職者・希望者
学科就職者就職希望者
数学70人73人
物理38人39人
都市環境39人40人
精密機械工52人53人
電気電子情報通信工55人55人
応用化学69人72人
ビジネスデータサイエンス74人74人
情報工73人74人
生命科学58人58人
人間総合理工25人25人
[4]

この表は学科ごとの就職人数で、大学院に進んだ人数や応募企業別の合格率ではありません。人数が少ない・多いことだけで、専門分野の将来性を判断しないようにします。

旧理工学部の教育課程案内では、基礎を身につけ、講義・演習・実験を組み合わせて専門を深める構成を示しています。履修科目や課題を振り返り、自分が説明できる実験、解析、設計、調査などを選びましょう。[6]

企業別の一覧は大学院を含む集計

2025年度の主な就職先資料には「理工学部(大学院含む)」と明記されています。2026年4月9日現在で、就職者2人以上の企業・機関を掲載したものです。[7]

大学院を含む2025年度の主な就職先の一部
企業・機関名人数
日本電気(NEC)17人
東京都庁10人
東芝10人
アクセンチュア9人
ホンダ9人
NTTドコモソリューションズ8人
パナソニック8人
日立製作所8人
[7]

この人数を学部卒だけの採用人数にしたり、学部の就職者553人で割って企業別の割合を計算したりしないようにします。学科別や職種別の内訳も、この表からは分かりません。

研究開発や設計などへの関心がある場合は、企業名だけでなく、募集区分における学位・専門分野の条件を確認しましょう。大学院修了者と学部卒業者の募集を一つにまとめて判断しません。

学部就職と大学院進学を、深めたい内容で比べる

進学・就職を考える比較項目(編集部作成)
観点学部で就職する場合大学院を考える場合
取り組む課題応募職種で何を担うかどんな研究を深めるか
必要条件募集学位、専門、技能出願要件、試験、指導体制
学ぶ環境入社後の研修や経験研究室、設備、指導と共同研究
費用・時間入社時期、働く条件学費、生活費、研究期間
次の進路配属や異動の仕組み修了後の希望と応募条件

進学者が多いからという理由だけで決めず、今の研究で深めたい問いと、希望職種の条件を確認します。学部で就職する場合も、学んだ専門をどの業務に使いたいかを整理しましょう。

研究室の教員には研究内容や進学先について、キャリア支援の窓口には職種や募集条件について相談すると、判断材料を増やせます。進学しても就職先が自動的に決まるわけではありません。

研究概要は目的・方法・自分の作業を先に伝える

研究の説明では、専門用語を多く使うより、何を明らかにするために、どの方法を選び、何を確かめたかを示します。相手が同じ研究分野の人とは限らないため、目的から話しましょう。

編集部の架空の例です。実験結果が安定しなかった学生が、測定条件と記録方法を整理しました。自分は条件の違いを比較する表を作り、一つずつ確認した結果を指導教員に相談して、次に検証する項目を決めました。

これは中央大学の学生の実話ではありません。実際に行った実験や解析に置き換え、研究室全体の成果と自分が担当した範囲を分けます。結果が途中でも、検証したことと未解決の課題を説明できます。

企業との共同研究や未公開の成果を扱う場合は、外部へ説明できる範囲を指導教員に確認します。応募先に渡す研究概要には、許可のないデータや機密を含めないようにします。

学校推薦は、応募前に学科の手順を確認する

理工キャリア支援課は進路・就職ガイダンスで、学校推薦制度の概要・準備、最新情報、各学科・専攻の就職担当委員などを案内するとしています。[8]

自由応募か学校推薦か、利用できる条件、学内の締切、必要書類を確認します。企業の応募締切だけを見て、大学側の手続きが間に合うと判断しないことが大切です。

推薦の申請や辞退の取り扱いは、対象企業と大学の現行の手順を確認しましょう。推薦があるから内定が確約されるとみなさず、研究概要や面接の準備も進めます。

後楽園の理工キャリア支援課を活用する

理工キャリア支援課は後楽園キャンパス3号館1階にあります。個人面談は学年を問わず利用でき、Cナビから予約します。求人情報や先輩の就職活動体験記も確認できます。[9]

就職支援の案内では、履歴書・ESの添削、模擬面接、進学や就職に関する相談のほか、業界・企業理解のセミナー、卒業生交流会などを示しています。[8]

相談には、募集要項と研究概要の下書き、進学と就職で迷っている点を持参します。自分の作業が伝わるか、専門外の相手にも研究目的が分かるか、希望職務への理解が足りているかを確認しましょう。

最初の一歩として、自分の入学年度の資料を確認し、研究や授業の経験を一つ短くまとめます。次に関心のある職種の募集を読み、必要な学位・専門・応募方法を整理すると、進学も含めた進路選択を具体化できます。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 中央大学 基幹理工学部 概要確認日:2026-09-10 / 2026に旧理工を再編して3学部新設済み。
  2. 中央大学 理工学部 2026年度以降募集停止確認日:2026-09-10 / 旧学部案内が独立して存続。
  3. 中央大学 旧理工学部 カリキュラム確認日:2026-09-10 / 2023以前と2024以降別。
  4. 中央大学 学部学科別 就職希望者における就職決定率確認日:2026-09-10 / pp1〜3、2025旧理工553/563=98.2%、10学科人数。
  5. 中央大学 2025年度 理工学部進路状況確認日:2026-09-10 / p1目視1120卒、就49.4進48.5。2026/3+2025/9、2026/4/9現在。
  6. 中央大学 旧理工学部 2023年度以前の入学生確認日:2026-09-10 / 基礎から講義演習実験の専門学修、学科別科目表。個別PDF未引用。
  7. 中央大学 2025年度 理工学部(大学院含む)主な就職先確認日:2026-09-10 / p1目視、大学院含む2人以上。NEC17東京都東芝10等。学部単独にしない。
  8. 中央大学 キャリアセンター理系 就職支援確認日:2026-09-10 / ガイダンス、推薦制度、学科専攻委員、履歴書ES添削模擬面接、企業イベント。
  9. 中央大学 キャリアセンター理系 利用案内確認日:2026-09-10 / 後楽園3号館1階、学年不問、Cナビ予約求人体験記。

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