新旧の学部名をそろえて資料を読む

大学の企業向け学部案内では、情報変革科学部は2024年4月から、旧情報科学部は編入生・社会人を除く募集が2023年3月末までとされています。同じ「情報工学科」という名称でも所属学部が異なるため、学科名だけで実績を検索しないことが大切です。[1]‌​‌‌​​‌‌​​​‌‌​​​‌​​‌‌‌​‌‌​‌​‌​‌​‌​​​​‌​‌​​‌​​‌‌​‌​‌​‌​‌‌‌‌​‌​​​​

2025年度の卒業後の状況には、情報科学部の情報工学科と情報ネットワーク学科が載っています。本稿の確認範囲では情報変革科学部の行はなく、旧学部の就職者数や率を新学部の成績としては紹介しません。[2]

数字が見つからないときも就職活動の準備はできます。大学の相談窓口で現在の求人・学内行事を確認し、応募条件と自分の経験を照合しましょう。資料の更新前後や特別な入学経路もあるため、実績表の未掲載だけから在学生・卒業者の有無まで断定しないようにします。

3学科の違いを、応募職種の比較へ使う

公式の学びと企業研究の問い
学科学びの特徴自分で確かめる問い
情報工学ハード・ソフトを統合して設計・実装・評価する機器とソフトの接点、制御や実装に関わりたいか
認知情報科学情報科学と人の認知、プロジェクト学修人の使い方や理解の違いを技術でどう扱いたいか
高度応用情報科学データ・ネットワーク等を幅広い用途へ応用するどの利用場面や業務の改善に技術を使いたいか
[3] [4] [5]

この表は学科ごとに就ける仕事を限定するものではありません。例えばソフトウェア開発に関心があっても、機器の制御、利用者向けの画面、業務システムでは取り組む課題が異なります。学科名より、自分が何を作り、どう確かめたかを伝えましょう。

公式の学科案内にある将来の職種は想定される活躍先です。AIエンジニアやデータサイエンティストなどの名称があっても、卒業だけでその職種に採用されるという意味ではありません。新卒の応募資格、配属の決め方、選考課題を企業ごとに読みます。[3] [4] [5]

制作物は目的と評価まで説明する

情報工学科は実験・演習での実装や報告書、認知情報科学科はプロジェクト型の学修、高度応用情報科学科は情報処理技術の応用を案内しています。本人が履修した授業や自主制作から一つ選び、次の項目を整理できます。[3] [4] [5]

制作説明の確認表(編集部の提案)
項目説明すること
目的誰のどの問題を解くための制作か
担当自分が書いたコード、調査、設計の範囲
選択他の方法と比べてその構成を選んだ理由
確認正常な場合と失敗する場合をどう試したか
制約まだ対応していない入力、利用環境、人数等

共同制作の成果をすべて個人の実績にせず、担当範囲を明記します。生成AIや既存のコードを使った場合も、自分が理解・検証・修正した部分を説明できるようにしてください。提出形式は企業の要件に従い、公開してよいコードやデータだけを使います。

認知の視点を、実際の変更理由で伝える

編集部の架空の例です。「予定を登録する画面の試作で、初めて使う人が保存操作に迷いました。私は操作の様子を観察して、入力内容の問題とボタンの分かりにくさを分けて記録しました。ボタンの表現を変更し、再度操作を確かめました。確認人数が少なく、誰にでも使いやすいとまでは言えません。」

これは大学の実績や学生の体験談ではありません。参考にするのは、情報科学と人の理解をつなぐ説明の形です。自分の経験に置き換えるときは、観察していない利用者や測定していない改善率を作らず、何を根拠に変更したかを話します。

ハード寄りの制作ならセンサー値と動作の関係、応用寄りなら業務のどの手間を減らしたかなど、題材に合わせて具体化できます。華やかな機能の数より、自分が判断した一点を掘り下げる方が、質問に答える準備になります。

新学部だからこそ、募集条件と学内情報を使う

大学は就職担当教員・研究室指導教員との連携と、キャリアカウンセラーによる個別相談を案内しています。新学部の先輩の企業名が少ない段階でも、求人を読み、応募資料を相談するための入口として活用できます。[6]

  • 求人三件で業務内容、開発対象、必要な知識、配属方法を比較する。
  • 授業または自主制作を一件選び、目的・担当・評価を一枚にまとめる。
  • 専門外の人に説明し、分からなかった言葉を言い換える。
  • 学内の案内で現在の相談方法と行事を確認し、求人と制作説明を持参する。

「新学部だから不利」「情報系だから安心」のどちらも、本人の合否を決める根拠にはなりません。今の募集条件に合う経験を説明できるか、足りない知識を何から補うかに分けて進めましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 千葉工業大学 各学部学科・専攻のご案内確認日:2026-09-10 / 情報変革・未来変革は2024年4月から。旧情報科学・社会システム科学は編入生と社会人を除く募集が2023年3月末まで
  2. 千葉工業大学 卒業(修了)者数・進路状況確認日:2026-09-10 / 令和7年度学部卒業後の状況、令和8年5月1日現在。卒業者・大学院進学者・就職者の実人数。括弧内は女性内数。就職希望者数の表ではない
  3. 千葉工業大学 情報変革科学部情報工学科確認日:2026-09-10 / 現行公式学科案内の学び・カリキュラム・想定進路。本人の履修は入学年度で確認
  4. 千葉工業大学 認知情報科学科確認日:2026-09-10 / 現行公式学科案内の学び・カリキュラム・想定進路。本人の履修は入学年度で確認
  5. 千葉工業大学 高度応用情報科学科確認日:2026-09-10 / 現行公式学科案内の学び・カリキュラム・想定進路。本人の履修は入学年度で確認
  6. 千葉工業大学 キャリア・就職確認日:2026-09-10 / キャリアカウンセラーの個別相談、就職担当教員・研究室指導教員との連携、学生向け各種支援への入口。自由応募後の推薦書を企業が求めることへの案内

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