卒業後の進路は3学科を分けて読む

2025年度の卒業後の状況(2026年5月1日現在)では、建築学科は卒業者170人・大学院進学者39人・就職者124人、都市環境工学科は138人・6人・129人、デザイン科学科は130人・23人・101人です。[1]

進学者を含む卒業者数と、就職活動をした人の数は同じではありません。この表から学科の就職しやすさを順位付けせず、進学を含めた選択肢があると読みましょう。特定の設計職や研究職を希望するなら、学部卒・修士修了などの採用条件を企業ごとに調べる必要があります。

会社名の前に、扱いたい仕事を選ぶ

建築学科は設計と構造・設備などの技術のつながりを重視しています。都市環境工学科では構造・材料・地盤・水理・環境・計画を学び、デザイン科学科は利用者の課題発見から試作と改良までを扱います。[3] [4] [5]

学びと求人の比較軸(編集部の提案)
学科関心を分ける問い応募先で確認すること
建築空間の提案、構造・設備、建設過程のどこに関わりたいか意匠・構造・設備・施工等の採用区分
都市環境工学計画・調査、設計、整備・維持管理のどこに関わりたいか対象インフラ、現場と内勤の業務、担当地域
デザイン科学形、使い方、サービスのどの課題を解きたいか専門分野、作品提出、制作以外の職務範囲

例えば建設会社という同じ分類でも、募集職種によって説明すべき経験が変わります。設計案を考えた経験だけでなく、工程を調整したこと、技術上の条件を他のメンバーへ伝えたことなど、実際に担った役割と結び付けてください。

都市環境工学科の公式案内には、自治体職員への発表・議論を行う演習も示されています。参加した人は自治体名を強調するだけでなく、調査の根拠、相手の指摘、提案を見直した点を整理すると、地域の課題への理解を説明できます。[4]

進路先の掲載例と採用職種を区別する

主な進路先の公式一覧には、建築学科で鹿島建設、積水ハウス、東京都庁、都市環境工学科で建設技術研究所、日本工営、国土交通省、デザイン科学科でオカムラ、キングジム、乃村工藝社などが掲載されています。[2]

これは大学が過去3年の実績枠から案内する例で、企業別の人数や職種を示す表ではありません。デザイン科学科の企業名を、全員がデザイナーとして採用された証拠にはできません。現在の採用名称・募集区分と作品提出要件を企業の原本で調べましょう。

官公庁を考える人は、機関名だけでなく受験区分と試験内容を確認します。民間企業と比較するときも「安定していそう」で止めず、計画を決める立場、調査や設計を受託する立場、工事を実施する立場など、関心のある仕事を言葉にしてください。

作品資料には、捨てた案と理由も残す

完成画像の見栄えだけで伝わらない場合は、課題をどう定義したかを先に示します。以下は編集部が提案する作品説明の整理表です。企業指定のページ数や形式がある場合は、その要件に合わせます。

作品一つに添える情報
項目説明する内容
対象誰がどんな場面で困るか
条件敷地、構造、素材、予算など実際に考慮した条件
比較別案と比べて採用案を選んだ理由
検証模型・試作・観察等で分かったこと
担当自分が行った作業と共同制作の範囲

編集部の架空の例です。「公共スペースの椅子を考える課題で、当初は座席数を増やす案を作りました。しかし移動経路が狭くなるため、配置の異なる模型を比較しました。私は通路の確認を担当し、座席数と移動のしやすさを両立する案へ修正しました。実際の利用者による検証は未実施です。」

この例は大学の授業成果や内定者の実話ではありません。自分の作品に置き換える際も、未実施の利用者調査を付け足さないでください。建築なら構造や環境条件、都市環境なら調査範囲、デザインなら試作への反応など、判断の根拠を示す構成が参考になります。

資格、作品、応募予定を一枚にする

学科の資格案内では、取得できる資格と受験資格、実務経験を要するものを記号で区別しています。例えば建築学科の建築士は受験資格の表示であり、卒業だけで資格取得済みになるという説明ではありません。本人の入学年度・履修条件は大学に確認してください。[3]

大学はキャリアカウンセラーの個別相談や、就職担当教員と研究室指導教員が連携する支援を案内しています。相談には応募予定の求人、作品一つ、希望する仕事を持参し、専門の説明が伝わるか確かめましょう。[6]

  • 資格は取得済み・受験資格・受験予定を分けて記載する。
  • 企業ごとに作品提出の締切、ファイル形式、説明時間を記録する。
  • 作品一つを三分で説明し、専門外の人から質問をもらう。
  • 就職と進学で迷う場合は、深めたい専門と採用条件を別々に確認する。

大学名に不安があるときも、企業の一覧だけで自分の選考結果を予測しないことが大切です。応募職種が求める説明に対して、今の作品資料のどこが足りないかを見れば、次に直す一枚が決まります。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 千葉工業大学 卒業(修了)者数・進路状況確認日:2026-09-10 / 令和7年度学部卒業後の状況、令和8年5月1日現在。卒業者・大学院進学者・就職者の実人数。括弧内は女性内数。就職希望者数の表ではない
  2. 千葉工業大学 主な進路先確認日:2026-09-10 / キャリア・就職の過去3年枠から参照する学科別一覧。具体的年度、人数、配属職種は本文に明示なし
  3. 千葉工業大学 建築学科確認日:2026-09-10 / 現行公式学科案内の学び・カリキュラム・想定進路。本人の履修は入学年度で確認
  4. 千葉工業大学 都市環境工学科確認日:2026-09-10 / 現行公式学科案内の学び・カリキュラム・想定進路。本人の履修は入学年度で確認
  5. 千葉工業大学 デザイン科学科確認日:2026-09-10 / 現行公式学科案内の学び・カリキュラム・想定進路。本人の履修は入学年度で確認
  6. 千葉工業大学 キャリア・就職確認日:2026-09-10 / キャリアカウンセラーの個別相談、就職担当教員・研究室指導教員との連携、学生向け各種支援への入口。自由応募後の推薦書を企業が求めることへの案内

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