法学部の就職先を民間・行政の両方から見る
大学公式の就職状況データは、法学部の主な就職先を「過去2年」として掲載しています。併記されている令和7年度の業種別就職決定者とは集計の表示が異なります。以下は掲載先の一部です。採用人数や卒業生の職種は示していません。[1]
| 分野 | 企業・機関 |
|---|---|
| 製造 | トヨタ自動車、SUBARU、京セラ、住友電気工業 |
| 金融 | ゆうちょ銀行、中央労働金庫、かんぽ生命保険 |
| 情報通信 | 富士ソフト、ディップ、NTT西日本 |
| 行政・公的機関 | 東京国税局、東京都庁、大阪府庁、千代田区役所 |
| 警察・消防 | 警視庁、東京消防庁 |
メーカーや金融に掲載実績があるからといって、法務担当として入社したとは判断できません。自分が希望する職種の募集があるか、学部や専攻の条件があるか、企業や機関の最新の採用案内で確認しましょう。
4コースと自分の履修内容を整理する
現行の法学部案内には、法律専門職、公務員、企業、政治学の4コースが示されています。2年次以降にコースに所属し、志望に合う科目を段階的に学ぶ構成です。学部紹介には2026年度入学生適用の方針も含まれるため、自分の入学年度の履修要項と照合します。[2]
法律専門職に関心があるなら必要な資格や学修経路、公務員なら志望する採用区分、企業なら具体的な募集職種を調べます。政治学を学んだ人も、政策や組織の問題をどう考えたかから、進路との接点を探せます。コース名だけで応募先を限定する必要はありません。
まず、履修した科目とゼミで扱ったテーマを一つずつ書き出しましょう。そのテーマに関心を持った理由、対立する意見、自分が判断するときに重視した点を整理します。法学部の専門用語を知らない相手にも伝わる言葉に置き換えることが大切です。
法律の知識より先に、考え方を具体的に伝える
法学部の教育方針は、法学・政治学の基礎、問題点の発見、論理的な思考、異なる立場の利益を考慮した判断などを挙げています。演習には対話や説明の機会が設けられています。[2]
自己PRで「論理的思考力があります」と言うだけでは、どのように考える人か伝わりません。ゼミの議論なら、事実関係を整理し、異なる主張を比較し、どの根拠を重視して結論に至ったかを説明します。最初の考えを変えた経験があれば、何を読んで見直したかも材料になります。
授業で考えた事例を、実際の依頼者の法律問題を解決した実績として書くことはできません。学生として調べた範囲や役割を示します。反論を受けたときにどう受け止め、説明を修正したかまで話せると、協働する様子も伝えやすくなります。
民間企業では、法務以外の仕事も調べる
法学部の掲載先には製造、運輸、金融、情報通信、不動産、サービスなどがあります。法律知識を直接使う専門部署以外にも関心を広げ、実際の募集情報から仕事を探せます。[1]
営業なら顧客と社内の条件を調整する場面、人事なら人や組織に関わる業務、管理部門なら正確な確認や説明が必要な作業など、興味のある仕事を具体化します。これらは検討の例であり、掲載企業で卒業生が担当した仕事を示すものではありません。
法務を志望する場合は、新卒で職種別募集があるか、総合職採用後の配属なのかを特に確認しましょう。大学で法律を学んだことと、入社後の配属希望が必ず通ることは別です。仕事内容、勤務地、研修、異動も比較し、入社後の期待とのずれを減らします。
公務員との併願は、試験と面接の準備を分ける
公的機関への掲載実績はありますが、試験区分や受験資格、選考内容までは大学の一覧から分かりません。志望先の現行要項で出願期間、試験科目、面接、必要書類を確認します。[1]
民間と併願するときは、説明会や面接と、採用試験・大学の課題の予定を一緒に並べます。法律科目を学んでいるから準備不要とは考えず、試験の形式と苦手分野を確認しましょう。志望理由も「安定しているから」だけでなく、関心のある行政課題と担当したい業務まで調べます。
大学名が気になっても、公開されていない学歴基準を決めつけることはできません。落ちた段階を分けて振り返り、書類、筆記、面接のどこを改善するかを考えます。募集条件と準備状況を具体的に確認する方が、次の行動につながります。
今週は志望先一件とゼミの経験一件を相談する
大学はオンラインのキャリア相談、ACナビ、就職支援行事、公務員試験講座や公務員団体説明会を案内しています。対象学年、費用の有無、申込方法、日程は個別の最新案内を確認してください。[3]
相談前に、卒業予定時期、志望する区分、ゼミの経験、選考の進み具合をまとめます。まだ民間か公務員か決めていなくても、どんな相手や課題に関わりたいかを話せれば、比較する条件を整理できます。
逆転就活塾でも、大学名への不安と今の選考課題を分けて整理できます。本人が学び、行動した内容を材料に、自己PRや応募先の選び方を考えましょう。法学部という名前だけで強みを決めず、実際の経験が伝わる説明を作ることから始めます。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 亜細亜大学 就職状況データ確認日:2026-09-09 / 法学部の過去2年の主な就職先
- 亜細亜大学 法学部 学部紹介確認日:2026-09-09 / 4コース、教育方針、演習
- 亜細亜大学 キャリア・就職TOP確認日:2026-09-09 / 相談・就職支援・公務員関連案内