医学科と看護学科で、進路の入口を分ける

大学の公式紹介では、医学部の医学科と看護学科をそれぞれ案内しています。医学・看護学の発展と地域の保健・医療・福祉への貢献を重視し、入学後早期には両学科合同の教育も取り入れていると説明しています。[1]​‌‌​‌‌‌‌‌‌‌‌‌​‌‌​​‌‌​​​​‌‌‌‌​​‌‌‌‌‌‌‌​‌‌​‌​​‌​‌‌​​​‌‌​​​‌‌​​​‌‌‌

同じ大学で共に学ぶ機会があっても、卒業後に必要となる資格、応募先、選考方式は同一ではありません。医学科は研修プログラム、看護学科は希望する職種と就職先の募集を中心に調べ、研究や進学を考える人は大学院の情報も分けて確認します。

進路を調べ始めるときの整理(編集部の提案)
検討する進路最初に確かめる情報比較の中心
医学科から臨床研修へ対象年度の研修プログラムと募集要領研修内容、指導体制、院外研修
看護学科から就職へ自分の履修課程と職種別の募集対象者、担当業務、入職後の教育
進学・研究を検討志望課程の入試と研究内容研究したい問い、指導・学修条件
方向性を相談したい所属学科の支援制度今の迷いと、判断に足りない情報

まだ希望が一つに決まっていなくても構いません。どの選択肢を比べたいのかを二つ程度に絞ると、調べる資料や相談時の質問が具体的になります。知名度や周囲の評判だけで、自分に向いているかどうかを決めないようにしましょう。

2024年度の進路表は、地域別の分類として読む

大学の就職先・進路先データは、令和6年度、すなわち2024年度卒業生の進路を掲載しています。以下はそのうち学部の表です。大学院の修了生は別に集計されており、ここには含めていません。[2]

医学科の2024年度卒業生の進路
区分人数
本学病院21人
道内公私立病院51人
道外大学附属病院12人
道外公私立病院25人
その他5人
114人
[2]
看護学科の2024年度卒業生の進路
区分人数
本学病院21人
旭川市内4人
道内旭川以外25人
道外5人
その他4人
59人
[2]

医学科と看護学科で分類の見出しが異なるため、看護学科の地域区分をすべて「病院」と言い換えることはできません。表中の括弧付きの数値は女性の内数なので、上記の人数へ重ねて足すこともしません。この表だけでは、施設ごとの採用人数や配属先の詳細は分かりません。[2]

別の教育情報ページには、同じ2024年度卒業者について医学科の臨床研修医111人、看護学科の看護師・助産師・保健師合計54人など、職種による表もあります。二つの表の個人ごとの対応は示されていないため、地域別の人数をそのまま特定職種の人数と扱わないようにします。[3]

就職率・国家試験・研修先を同じ指標にしない

国家試験に合格すること、研修先や就職先が決まること、大学院へ進むことは別の出来事です。公表ページで隣り合っていても、対象者や時点が一致するとは限りません。割合を見る場合は、何人のうち何人なのか、どの年度の情報なのかを先に確認します。

例えば、卒業生の地域別進路の表から、大手への内定率や人気病院への合格率を求めることはできません。「その他」も単に不採用だった人の区分とは限らないため、その理由を推測しないようにします。進路資料は選択肢を知るために使い、自分の採用可能性の予測とは分けて考えます。

情報を保存するときは、資料名、URL、対象年度、確認日をセットにします。募集情報は実績表とは別に保存し、応募直前に変更がないかを確認しましょう。過去の卒業実績が載っていることは、現在その施設が募集している証拠にはなりません。

自分が地域枠や奨学金などの条件に関わる場合は、その制度の文書と担当窓口で個別に確認してください。同級生の条件や大学全体の進路表だけで、自分も同じ選択ができると判断することは避けましょう。

道内・道外は、学びと生活の条件をそろえて比較する

大学の理念や教育目標は地域医療への貢献を重視していますが、公表される卒業生の進路には道外の区分もあります。大学の教育上の目標と、個人が満たす必要のある応募・履修等の条件を分けたうえで、自分の進路を比較します。[1] [2]

地域を含めた比較メモ(編集部の提案)
比較項目確認する問い
学びたい内容どのような対象・領域を経験したいか
教育・指導新人や研修医への支援、振り返りの方法は何か
地域との関係施設外や地域の機関とどう連携するか
生活条件住居、通勤、移動の負担を継続できるか
将来の相談専門分野や進学について誰に相談できるか

同じ「地域医療」という言葉でも、施設によって担当する役割や連携先は異なります。見学・説明会では抽象的な印象だけでなく、どの場面で、誰と協力して学び、働くのかを尋ねてみましょう。実際に見たこと、説明されたこと、自分の感想を分けて記録します。

旭川医科大学病院の医師研修案内も、協力病院等との連携や院外での研修を紹介しています。大学病院か地域の病院かという名称だけで学びを判断せず、プログラムの中でどの施設を経験できるのかまで確認することが重要です。[4]

学科と相談内容に合わせて窓口を選ぶ

大学の学生支援制度では、各学科の学年担当教員、授業や履修について質問できるオフィスアワー、医学科のキャリアプラン支援制度を案内しています。医学科の制度の詳細は在学生へ別途知らせるとされているため、学内案内を確認してください。[5]

どこに相談したらよいか分からない場合は、学務課の何でも相談窓口を利用できると説明されています。進路の悩みと、学修や生活上の困り事が重なっている場合も、最初から相談先を一人で確定しようとせず、状況を整理して伝えられます。[5]

看護職キャリア支援センターでは、学生の就職面接相談、キャリアに関する相談、看護研究の相談を案内しています。大学院修士課程への進学・入試相談は大学院担当部署へ案内されているため、目的に合う入口を選びましょう。[6]

就職面接相談は、希望する相談日が4月1日〜6月30日か、7月1日〜翌年3月31日かによって申込みの案内が分かれています。これは相談日の区分です。7月以降の案内では看護学科学生を対象とする対面の相談で、希望日の2週間前までの申込みを求めています。一般のキャリア相談に記載される電話・メール等の方法を、模擬面接の実施方法と混同しないようにします。[6] [7]

一週間で、比較と相談の準備を進める

進路選びに自信が持てないときは、すべてを決めてから動こうとせず、判断材料を一つずつ増やしていきます。次の手順は編集部の提案です。実習や試験の予定に合わせ、無理なく取り組める範囲で進めてください。

  • 1日目:自分の学科・卒業予定時期・希望する進路をメモする。
  • 2〜3日目:候補を二つ選び、最新の募集要領と教育・研修内容を読む。
  • 4日目:実習や授業の経験を一つ選び、気付いたことと自分の行動を分ける。
  • 5日目:比較しても分からなかった点を三つの質問にする。
  • 6〜7日目:適切な窓口へ相談方法を確認し、見学・応募・学修の次の予定を決める。

相談では「就職できるか不安です」に加えて、「この二つの進路で迷っている」「条件のこの部分が分からない」と伝えると、具体的な助言を受けやすくなります。まだ候補がない場合は、実習で関心を持った場面や苦手に感じたことから話しても構いません。

大学名や周囲との比較だけで結論を出すより、公式資料で確認できた事実と、自分が大切にしたい条件を並べることが出発点です。学科に合う情報と相談先を使いながら、納得できる進路へ準備を進めましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 旭川医科大学 旭川医科大学を知る確認日:2026-09-11 / 医学部医学科・看護学科、地域の使命、合同教育。引用は教育制度のみ
  2. 旭川医科大学 就職先・進路先データ確認日:2026-09-11 / 令和6年度卒地域別医学114、看護59。医学病院分類/看護地域分類。括弧は女子内数。大学院別
  3. 旭川医科大学 教育情報 卒業者・修了者・就職者数確認日:2026-09-11 / 令和6年度職種別医学研修111、看護3職合計54。地域表との個人対応不明、統合率算出なし
  4. 旭川医科大学 医師臨床研修プログラム確認日:2026-09-11 / 院外・協力病院連携の説明のみ。募集方式や日程は学部記事で扱う
  5. 旭川医科大学 学生支援制度確認日:2026-09-11 / 学年担当、オフィスアワー、医学キャリアプラン詳細学内、学務課何でも相談
  6. 旭川医科大学 看護研究・キャリア相談窓口確認日:2026-09-11 / キャリア・面接・研究の入口、院入試別。相談日の期間で予約入口分離
  7. 旭川医科大学 7月1日〜3月31日の面接相談予約確認日:2026-09-11 / 看護学生対象、対面、2週間前、一般相談のメール電話と実施方法区別

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