卒業者1人・就職1人は、学部全体の傾向とは分けて読む
| 卒業者 | 就職 | 進学 | 帰国その他 |
|---|---|---|---|
| 1人 | 1人 | 0人 | 0人 |
公式表に卒業者と就職者の記録があるため、「まだ卒業生がいない」「就職実績がない」とは言えません。ただし、人数は1人です。この表だけから、観光業への就職が多い、特定企業に強いといった分布や傾向は判断できません。[1]
この進路表に就職希望者数は載っていません。卒業者1人が就職しているという事実を、今後の学生の就職を保証する数字に置き換えないようにしましょう。就職先企業や職種も、この学部別人数表には示されていません。[1]
実績が少ない段階では、過去の人数だけを頼りにせず、学修内容と現在の採用情報を並べて考える必要があります。関心のある仕事を候補にし、その仕事で求められる経験を自分の授業や活動で説明できるか確かめていきます。
9つの分野から、解決したい課題を絞る
| 分野のまとまり | 専門分野 | 経験を振り返る問い |
|---|---|---|
| 観光とサービス | 観光学、観光産業、ホスピタリティ産業 | 訪れる人と受け入れる側の課題をどう調べたか |
| 環境と資源 | 環境学、資源マネジメント | 負荷や資源の使い方をどんな根拠で比較したか |
| 地域と社会 | 国際開発、地域づくり、社会起業 | 誰の困り事を捉え、関係者の意見をどう扱ったか |
| 分析と情報 | データサイエンス&情報システム | どのデータを使い、何が分かり何が分からなかったか |
公式カリキュラムは、2023年春以降の新入生に適用する構成として、これらの専門分野を案内しています。表のまとまりは就活で経験を整理するための分類です。所属分野の名称だけで自分の強みを決めず、実際に学んだテーマを一つ選びましょう。[2]
例えば地域の観光を扱うなら、来訪者を増やすことだけでなく、住民の暮らし、移動、環境負荷、事業の継続など、何を課題として設定したのかが説明の出発点になります。一度にすべてを解決したように話さず、自分が調べた範囲と残った論点を分けます。
カリキュラムには社会調査や質的リサーチの学び、卒業プロジェクトなども示されています。質問をどう作り、情報をどう整理し、提案へ進めたかを振り返ると、観光以外の仕事にも伝えられる経験が見つかります。[2]
学外実習は、訪問先より調査の中身を説明する
2026年度開講予定のフィールドスタディには、北海道平取町でのアイヌ文化と観光振興、長野県飯田市での地域づくり、タイでの持続可能な開発などが案内されています。大分県内での専門実習には、観光まちづくりやカーボンニュートラルなどを扱う計画があります。いずれも予定で、変更・中止の可能性があります。[3]
参加した実習を就活で話すときは、行き先の知名度や珍しさに頼らず、何を確かめに行ったかを説明します。事前の仮説、聞き取りや観察で分かったこと、提案を修正した理由を順に示すと、学びの過程が伝わります。
住民や事業者の話を扱う場合、個人を特定する情報や公開してよいと確認していない発言を応募書類へ載せる必要はありません。調査方法と自分の判断を中心に説明し、相手の意見を都合よく一つにまとめないことも大切です。
| 項目 | 書き出す内容 |
|---|---|
| 目的 | 現地で確かめたかった問い |
| 方法 | 聞き取り、観察、資料比較など実際に行った方法 |
| 担当 | チームの中で自分が担った作業 |
| 判断 | 資料や意見を受けて変えた点 |
| 結果 | 提案や報告で示せたことと残った課題 |
連携先・実習受入先は、就職先一覧ではない
STの学部紹介には、国際機関、企業、自治体などとの連携が掲載されています。日本航空やJTBなどの名前もありますが、連携していることは、ST卒業生がその企業へ就職したことを意味しません。[4]
学外プログラムのページにある専門インターンシップの受入先例は、2024年度の受入予定として掲載されています。2026年度に同じ募集があることや、参加後に採用されることを保証する情報ではありません。受入年度、募集条件、活動内容はその都度確認してください。[3]
また、旧来のアジア太平洋学部の観光分野や大学全体の就職先を、STの企業別実績として流用しないようにします。似た学びがある場合でも、所属と卒業年度を確かめて読む必要があります。
大手企業に関心があれば、連携先の名前から採用を期待するのではなく、公式の採用情報で職種と応募条件を調べましょう。特定の職種が見つからなければ、説明会で担当業務や配属の決め方を確認するところから始めます。
観光の仕事は、関わりたい相手と業務で比べる
| 関心 | 調べる業務の例 | 確認すること |
|---|---|---|
| 旅行者の体験 | サービス運営、企画、接客に関わる仕事 | 誰の体験をどう改善するか |
| 地域の持続性 | 地域事業や観光地域づくりに関わる仕事 | 住民・事業者・行政とどう関わるか |
| 環境と事業 | 資源利用や環境負荷を扱う仕事 | 必要な専門知識と入社後の担当範囲 |
| 調査と情報 | 調査・分析・情報発信に関わる仕事 | 使う手法と提出物、求める経験 |
実習の経験と、働く条件を一緒に確認する
観光や地域に関わる仕事でも、企画、現場運営、営業、調査などでは日々の業務が異なります。「観光に関われる」だけで決めず、最初の配属で担当する仕事、勤務場所、勤務時間、異動の可能性を企業ごとに確認してください。
地域づくりに関心がある場合も、地域に貢献したいという思いに加えて、誰のどんな困り事を減らしたいかを言葉にします。授業で扱った地域をそのまま理想の職場と決めず、実際に働く組織の役割や事業を調べることが必要です。
英語やほかの言語の経験は、使った場面とできたことを具体化します。会話、調査、発表、文章作成では必要な力が異なるため、「語学が得意」という一言でまとめず、募集条件と照らし合わせます。
個別相談には、実習記録と求人を一つずつ持参する
APUの個別相談は、事前予約により対面またはオンラインで利用でき、履歴書・エントリーシートや面接の相談を受け付けています。STの経験をどう仕事に結び付けるか迷う場合も、具体的な資料を用意すると相談しやすくなります。[5]
まず実習やレポートを一つ選び、調査した問いと自分の行動を短く整理します。次に気になる求人を一つ読み、仕事内容との接点と分からない条件をメモします。相談では「この経験のどの部分を応募理由にできるか」「不足している情報は何か」を確認しましょう。
面接では、持続可能性など広い言葉を使った後に、対象、根拠、具体的な行動を補足する練習が有効です。大きな成果がなくても、方法を工夫したことや提案の限界を理解したことは説明できます。実績の少なさへの不安を、本人の経験と仕事を確かめる作業へ変えていきましょう。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- APU 2025年度卒業生の進路確認日:2026-09-11 / 2025年9月・2026年3月卒。ST卒1人就職1人
- APU STカリキュラム確認日:2026-09-11 / 2023年春以降新入生適用、9専門分野と調査・実践
- APU STオフキャンパス・プログラム確認日:2026-09-11 / 2026年度実習開講予定と2024年度専門インターンシップ受入予定を区別
- APU サステイナビリティ観光学部確認日:2026-09-11 / 教育内容と連携先。連携企業は就職先ではない
- APU 個別相談確認日:2026-09-11 / 対面・オンラインの事前予約相談