就職393人・進学36人を、卒業者数と分けて読む

2025年度APSの進路(2025年9月・2026年3月卒)
卒業者就職進学帰国その他
589人393人36人160人
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大学公式の進路表は、国内学生と国際学生を含むAPSの人数です。進学は大学院・大学への進学を指します。就職人数を卒業者数で割った値を、就職希望者に対する就職率として紹介することはできません。[1]​​‌​​​‌‌‌‌​‌​​‌‌‌​​​‌‌​‌‌​‌​‌​‌​‌​‌‌‌​‌‌‌‌‌‌​‌​​​​‌‌‌​‌‌‌​​‌​‌​​

帰国その他には、帰国のほか受験準備、就職活動の継続、留学などが含まれます。160人をすべて就職できなかった人と読み替えるのも適切ではありません。就職・進学など、卒業後に選ぶ道の違いを読み取る表です。[1]

この数字だけから、自分が希望する業界に入りやすいかは分かりません。まずは就職と進学のどちらを考えているか、働くならどの国や地域でどんな業務をしたいかを整理すると、次に集める情報が決まります。

3領域の学びを、調査と判断の経験として整理する

APSの学修領域と経験を振り返る問い
領域扱う視点就活に向けた問い
国際関係国境を越える問題を政治・法律・経済などから考える対立する立場をどの資料で比較し、何を結論にしたか
文化・社会・メディア文化や社会、メディアと人々の関係を考える誰の意見が見えにくいか、調査方法をどう工夫したか
グローバル経済世界の経済を学ぶ現象の説明にどのデータや考え方を使ったか
[2]

APSは分野を横断して社会課題を考え、研究、議論、プレゼンテーションなどを通じて学ぶ構成です。就活では授業の名称を列挙するだけでなく、一つの課題を選び、自分が調べた範囲と考えが変わった点まで説明すると内容が伝わります。[2]

国際関係を学んだから国際機関だけ、メディアを学んだから報道だけと、応募先を一つの業界に限定する必要はありません。資料を比較する、相手の前提を理解する、根拠を示して提案するといった行動が、候補の仕事でどう使われるかを確かめます。

経済のレポートなら、用いたデータの期間、比較対象、結論の限界を整理してください。調査したことと推測したことを区別できる説明は、専門知識がない相手にも検討過程を伝える助けになります。

多文化での協働は、行動の違いを具体化する

APSのカリキュラム紹介には、短期講座やフィールドスタディ、交換留学先との学び、学外でのインターンシップ機会などが案内されています。制度の存在と本人の参加経験は別です。参加したものだけを取り上げ、課題と自分の担当を具体的に説明しましょう。[3]

「いろいろな国の学生と学んだ」だけでは、本人の工夫が見えません。意見が分かれた理由をどう確かめたか、資料の読み方をどう共有したか、言葉が伝わらないときに説明をどう変えたかを振り返ります。相手の国籍だけを原因にせず、その場で確認した事情に基づいて話します。

成果は賞や大きな数字に限りません。議論の記録を作った、役割を見直した、期限までに提案をまとめたといった実際の変化でも説明できます。ただし、グループ全体の成果と自分がしたことを混ぜないようにしてください。

今あるレポートや発表資料を一つ開き、「目的・使った資料・迷った点・自分の行動・結果・次の改善」を書き出すと、自己PRの材料になります。応募先に合わせて経験を作り替えるのではなく、事実の中から関係する部分を選びます。

全学の就職先一覧を、APSだけの実績と取り違えない

APUの就職先一覧には、アクセンチュア、富士通、楽天グループ、日本航空、日本貿易振興機構(JETRO)などが掲載されています。ただし、これはAPSに限定した企業別実績ではありません。学部別の採用人数や、入社後の職種をこの一覧から断定することはできません。[4]

掲載ページは見出しの年度と冒頭に記された卒業年月が一致していません。そのため、ここでは特定の卒業年度のAPSの就職先としては扱いません。応募先を知るきっかけとして参照し、年度や学部の詳細が必要なら大学に確認してください。[4]

大手企業が載っていることは、自分の選考通過を保証しません。一方、大学名への不安だけで応募前に候補を消す必要もありません。企業ごとの募集職種、応募条件、仕事で使う言語を確認し、授業や活動との接点を探す方が準備につながります。

候補企業を比べるメモ
確認項目記録する内容
業務誰のどんな課題を扱うか
経験との接点調査・分析・調整のうち、何を説明できるか
言語募集要項に示された条件と自分の現状
勤務勤務地、異動や海外業務の決まり方
不足情報説明会で確かめたいこと

研究を続けたい場合は、進学先名より研究内容を確認する

公式の進学先一覧には、APSの区分で東京大学、東北大学、筑波大学などが掲載されています。掲載大学名だけでは研究科・専攻や取得する学位の詳細までは分かりません。また、一覧の年度表記に不一致があるため、特定年度の人数をこれらの大学へ割り当てて考えないでください。[4]

進学を考える場合は、関心のある問いを一文にし、必要な研究方法と指導を受けたい分野を整理します。語学、出願書類、費用、準備期限は志望先の募集情報で確認しましょう。就活が不安だからという理由だけで決めず、研究を続ける目的と卒業後にしたいことを合わせて考えます。

個別相談には、経験メモと比較したい仕事を持っていく

APUは、対面またはオンラインの個別相談を事前予約で受け付けています。履歴書・エントリーシートや面接について相談できるため、完成した応募書類がなくても、整理したい経験と疑問を用意して利用できます。予約方法は公式案内を確認してください。[5]

最初に、上で整理した授業や活動を一つ選び、応募したい仕事の募集情報と並べます。次に、経験のどの部分が業務につながりそうか、自分では分からない点を印を付けて持参します。相談の目的を「全部教えてほしい」から「調査経験をこの業務にどう説明するか」に絞ると、次の作業が明確になります。

面接練習では、専門用語を使わずに研究テーマを説明し、その後に詳しい質問へ答える練習をします。最初から流暢に話すことより、質問を理解し、分からないことを区別しながら根拠を示すことを意識してください。

今日の作業は、経験を一つ整理し、求人を一つ読み、相談したい問いを一つ作るところまでで十分です。国際的な環境を経験したという肩書きに頼らず、その中で取った行動を積み上げて伝えていきましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. APU 2025年度卒業生の進路確認日:2026-09-11 / 2025年9月・2026年3月卒、学部別の就職・進学・帰国その他。就職希望者は非掲載
  2. APU アジア太平洋学部 教育の特徴確認日:2026-09-11 / 国際関係、文化・社会・メディア、グローバル経済
  3. APU アジア太平洋学部 カリキュラム確認日:2026-09-11 / 共通教育と世界キャンパスの学び
  4. APU 就職先・進学先一覧確認日:2026-09-11 / 全学企業一覧とAPS進学先。見出し年度と冒頭卒業年月に不一致あり
  5. APU 個別相談確認日:2026-09-11 / 対面・オンラインの事前予約相談