5学科の就職率は、希望者数と合わせて見る

2025年度・文学部の就職希望者と就職者
学科就職希望者就職者(状況調査)就職率
英米文学科248人240人96.8%
フランス文学科100人95人95.0%
日本文学科118人113人95.8%
史学科114人110人96.5%
比較芸術学科66人62人93.9%
文学部合計646人620人96.0%
[1]

文学部の卒業者全体は731人で、別の進路状況表では就職634人、進学32人、進路保留65人です。この表の就職者は基本調査の定義で、自営業主等や既職・現職継続などを含みます。上の就職率の表とは定義が異なり、634人を希望者646人で割り直すことはできません。[1] [2]​‌‌‌‌​​​​‌‌‌‌‌‌‌​‌‌​​​‌​‌​‌​​‌‌‌‌​‌‌​​​‌​‌‌​​​‌​​‌‌​‌‌​‌‌​‌​​​​​

就職率の表は、卒業年度に活動して正規職員等・有期雇用に決定した人を数えています。また、2025年度から資格試験準備中の人は就職希望者に含めないと注記されています。前年や学科間の率を、条件を無視して比較しないようにしましょう。[1]

就職先を、航空・出版などのイメージだけで絞らない

2025年度・文学部の上位就職先から抜粋
企業・団体名人数
全日本空輸14人
日本航空13人
楽天グループ9人
みずほフィナンシャルグループ6人
東京都6人
みずほ証券5人
エイチ・アイ・エス4人
日本生命保険相互会社4人
マイナビ4人
[3]

これは文学部全体の人数です。例えば英米文学科の全日本空輸への人数や、日本文学科の出版社への人数を示す表ではありません。企業の名前から、客室乗務、編集、営業などの職種を推定することもできません。上位一覧に載っていない企業への就職もあります。

業種別では、就職決定者620人のうち情報通信業121人、卸売業・小売業70人、金融・保険業67人、製造業62人、運輸業・郵便業59人です。情報通信業は原表で出版や放送なども含む区分なので、121人全員をIT技術職と呼ぶことはできません。[4]

編集部提案として、知っている業界と、授業や課外活動から関心を持った業界を並べて調べます。学部で学んだ題材と事業内容が直接一致しなくても、情報を調べる、相手に説明する、複数の意見を整理するといった仕事への関心が見つかることがあります。

英米・フランス・日本文学では、言葉をどう扱ったかを伝える

英米文学科は、1・2年次のIntegrated Englishプログラムで4技能を使う活動を行い、専門科目では言語やコミュニケーション、文学を研究します。英語で幅広く学ぶPESEは一定の学力要件を伴うプログラムで、全員が同じ履修をしたとみなすことはできません。[5]

フランス文学科では、初学者にも対応する語学教育に加え、文学・語学・文化の演習を案内しています。授業紹介のフランス語速読は、まず文章全体の内容を捉え、その後に辞書を使って読み直す学びです。話し言葉のデータを使って分析するゼミの例もあります。[6]

日本文学科には日本文学コースと日本語・日本語教育コースがあり、文学、日本語学、中国古典文学、日本語教育学などを扱います。専門演習では先行説と自分の考えの違いを整理し、発表と議論で理解を深める学びが示されています。日本語とデータサイエンスを扱う授業の紹介もあります。[7]

編集部提案:言語・文学の経験を具体化する問い
経験説明する内容
外国語での学修何を読む・話す・書くために使い、どこを改善したか
作品の研究どの表現や背景に注目し、どの資料を比較したか
言語の分析対象にした言葉やデータ、分類・比較した方法
発表・討論自分の主張への指摘を受け、何を確かめ直したか

語学を学んだことだけで翻訳の実務ができる、文学を読んだから文章の仕事ができると断言せず、実際に行った作業の範囲を伝えましょう。応募先が求めるスコア、提出物、仕事内容は、その都度確認します。

史学・比較芸術は、現物と資料を確かめる経験を整理する

史学科は、日本史・東洋史・西洋史・考古学を踏まえ、史料の読解と現地でのフィールドワークを組み合わせて学ぶと説明しています。3年次の研修旅行や、発掘・遺物の整理を扱う考古学実習などが紹介されています。[8]

比較芸術学科では、美術・音楽・演劇映像の3領域を関連付けて研究します。比較学習、古典の重視、鑑賞教育を基本とし、美術館・博物館や演奏会での学びも案内されています。芸術を鑑賞・分析した経験と、自分で作品を制作した経験は区別して伝えましょう。[9]

編集部提案:史料・作品を調べた経験の整理
項目説明の材料
対象どの時代・地域・史料・作品を扱ったか
確認文献と現地、作品と解説などをどう照合したか
比較何を同じ基準で比べ、何が異なったか
自分の役割調査、記録、発表、共同作業の担当
限界確認できないことや、別の解釈の余地

研究対象の面白さだけでなく、分からない点をどう調べたかが説明の軸になります。専門外の人にも伝わる短い説明を作り、質問に応じて研究の詳しい内容を補足できるようにしておきましょう。

読解・調査の経験を、応募先の仕事に結び付ける

編集部の架空の例:同じ出来事を扱う複数の資料を比べた学生が、記述の違いに気付き、作成時期と書き手の立場を調べた。分かったことと判断できないことを分けて発表資料にまとめた。これは実在の研究成果や採用事例ではありません。

この例では、単に「調査力があります」と言うより、どの違いを問題にし、何を確認したかが伝わります。自分の経験でも、資料を探した数だけでなく、選んだ理由や読んだ後の判断を整理してみてください。

編集部提案:企業研究で比べる内容
比較すること確認したい内容
仕事の対象誰に何を提供する事業か
希望職種調査、説明、提案、運営など何を担うか
経験との接点授業・研究・課外活動のどの行動を説明できるか
追加準備応募条件、課題、面接、選考日程

教員や資格に関わる仕事、大学院も考えている場合は、それぞれ必要な履修や出願条件を別に確認します。学部で選べる学びと、卒業後の職業に就くための条件は同じではありません。選択肢を並べたうえで、何を先に準備するかを決めましょう。

研究概要と候補職種を持って相談する

大学では、Web Ashによる求人・インターンシップ・OB・OG情報の提供や、個別相談でのエントリーシート助言・面接練習を案内しています。自分に合う進路が分からない段階の相談にも対応しています。[10]

編集部提案として、まず研究や授業での経験を一つ選び、目的、使った資料、自分の工夫を短く書きます。次に、候補の募集職種を二つ調べ、「専門外にも伝わるか」「どの仕事との接点を考えられるか」を相談で確かめてみましょう。

文学部の学びは、学科名や作品名だけでは中身が伝わりにくいことがあります。5学科それぞれの実績を知り、自分が読んだ・調べた・考え直した過程を具体化することが、仕事選びと選考準備の土台になります。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 青山学院大学 2025年度卒業者の就職率(学部)確認日:2026-09-11 / 1頁全文画像。文学646/620/96.0、5学科
  2. 青山学院大学 2025年度進路状況(学部)確認日:2026-09-11 / 1頁全文画像。卒731基本就634進32保留65
  3. 青山学院大学 2025年度学部別就職決定状況【上位企業】確認日:2026-09-11 / 2頁全文画像。文p1。学科別と推定しない
  4. 青山学院大学 2025年度就職決定者数【業種別】(学部)確認日:2026-09-11 / 1頁全文画像。文情報121卸小70金融67製62運59/分母620
  5. 青山学院大学 英米文学科確認日:2026-09-11 / 全文。IE/PESE条件、現代文学等。過去卒業生企業転用なし
  6. 青山学院大学 フランス文学科確認日:2026-09-11 / 全文。初学語学、速読、演習、話言葉分析
  7. 青山学院大学 日本文学科確認日:2026-09-11 / 全文。2コース、先行説検討、日本語DS
  8. 青山学院大学 史学科確認日:2026-09-11 / 全文。史料/現地/研修旅行、考古実習
  9. 青山学院大学 比較芸術学科確認日:2026-09-11 / 全文。3領域比較/古典/鑑賞。制作との区分
  10. 青山学院大学 進路・就職支援の取組確認日:2026-09-11 / 全文。Web Ash/個別相談

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