就職率と、卒業後の進路全体を分けて読む

2025年度・総合文化政策学部の進路
調査・項目人数・率
就職状況調査:就職希望者236人
就職状況調査:就職者225人
就職率95.3%
進路基本調査:卒業者261人
進路基本調査:就職者234人
進路基本調査:進学者8人
進路基本調査:進路決定保留者19人
[1] [2]

基本調査の就職者234人には、自営業主等や既職・現職継続も含まれます。就職率を算出する状況調査の225人とは異なる定義です。卒業者261人の95.3%が就職したという読み方や、234人を就職率の分子に入れる計算はできません。[1] [2]​​‌​​​‌‌​​‌​​​‌​‌​​​‌​​​​‌​​‌​‌‌​‌​​‌‌​​‌​​​​​​​‌‌‌​​​​‌​‌‌​‌​‌‌

就職率表には、2025年度から資格試験準備中の人を就職希望者に含めないという注記があります。また、進路決定保留者19人を、全員が創作活動を続ける人、全員が就職活動中の人などと推定することはできません。集計が示す範囲で読みましょう。[1] [2]

文化・メディアに限らず、就職先と役割を調べる

2025年度・上位就職先から抜粋
企業・団体名人数
レバレジーズ4人
日本航空3人
アミューズ2人
伊藤忠商事2人
NTTドコモ2人
サイバーエージェント2人
日本放送協会(NHK)2人
乃村工藝社2人
日本IBM2人
三菱UFJモルガン・スタンレー証券2人
[3]

業種別では、就職決定者225人のうち情報通信業78人、学術研究・専門・技術サービス業34人、金融・保険業24人、製造業17人です。文化やメディア以外も含む広がりを確認できます。[4]

企業名から、映像制作、イベント企画、出演者のマネジメントなど、特定の担当業務への採用人数を読み取ることはできません。情報通信業も、すべてが同じメディアや同じ職種という意味ではありません。大手企業の実績は、個人の採用可能性の保証とは分けて考えましょう。

編集部提案として、好きな作品やサービスを提供する企業を見つけたら、その会社の募集職種を確認します。企画、制作、営業、広報、運営などのうち、どの役割に関心があるのかを調べると、作品への感想から仕事への志望動機へ進めます。

3分野を、固定された就職コースと考えない

総合文化政策学部は総合文化政策学科の1学科です。専門分野別科目は、メディア文化、ソーシャルデザイン、表象文化の3分野を用意し、他分野の科目も柔軟に履修できると説明しています。[5] [7]

3分野の学びと、編集部提案の振り返り方
分野公式に紹介される方向経験を振り返る問い
メディア文化メディアのデザインやプロデュースどんな情報を、誰に、どの方法で伝えようとしたか
ソーシャルデザイン社会の多様性を踏まえた政策や事業の立案どの人や地域の課題を捉えたか
表象文化芸術や文化活動、その運営文化をどう理解し、人に届ける仕組みを考えたか
[6] [7]

文化政策、経営、思想、芸術などを横断するため、学部名だけでは学びの中身が伝わりにくい場合があります。「多くの分野を学んだ」に加えて、時間をかけたテーマと、それを考えるために使った方法を一つ紹介しましょう。

映画産業や建築デザインに関する授業があっても、すべての学生が映画製作者や建築の専門職としての訓練を修了するという意味ではありません。実際の履修、制作経験、資格の取得状況を分けて説明してください。[5] [6]

ラボでは、プロジェクト全体と自分の担当を分ける

ラボ・アトリエ実習は、青山コミュニティラボを拠点に、地域や企業などの外部機関と連携するプロジェクト型の授業です。2・3年次に開講されると説明されています。ラボごとに活動内容が異なり、全員が同じ企業や制作工程を経験するわけではありません。[6] [8]

公式のラボ紹介から見る活動例
ラボ・活動紹介される学び
映像翻訳ラボ字幕作成と自主上映会を通じた翻訳・運営
音楽専門ウェブメディアの研究と実践企画、編集、取材、プロモーションなど
デジタルストーリーテリングラボバーチャル空間でのイベント企画・制作・広報など
フェアトレード・ラボ理念を学び、学内の啓発活動を企画・実行する
[8]

これらは学修機会の紹介です。映画祭への参加予定を実施済みとして扱ったり、過去のプロジェクトを自分の経験として説明したりすることはできません。自分の在籍時に、何をどこまで行ったかを確かめましょう。

編集部の架空の例:上映会の案内を作る学生が、作品の知識がない人には説明が伝わりにくいと気付き、対象者を想定して文章と見せ方を直し、担当者と確認を重ねた。これは実在のラボ成果や採用事例ではありません。

この経験では、イベントの知名度ではなく、相手の理解を考えて修正した行動を説明できます。集客が増えたなどの結果を測っていなければ、効果を作らず、作成・確認・改善した範囲を伝えましょう。

研究経験は、文化への感想から問いへ進める

カリキュラムでは、2年次の文化基礎演習が必修、3年次の文化演習Ⅰと4年次の文化演習Ⅱが選択科目とされています。文献研究、フィールドワークなど方法は多様で、全員のゼミ履修や卒業研究を一律に前提にしないことが大切です。[6]

編集部提案:文化研究を伝えるためのメモ
項目整理すること
問い作品や文化の何を知りたいと思ったか
根拠どの文献・観察・資料を使ったか
比較他の表現や異なる解釈とどう比べたか
判断自分の考えと、資料で確認できる事実の違い
変化調査や議論で見方がどう変わったか

好きな作品を紹介するだけでなく、なぜその表現が生まれたのか、誰にどう受け取られるのかなど、研究で考えた問いを説明できます。専門用語を多く使うより、関心を持った理由と確かめた手順を短く話せるようにしましょう。

英語教育には1年次のACEプログラム、その後の英語による日本理解・日本研究が案内されています。英語を使った経験を伝える際も、履修した科目名に加えて、何を調べ、誰に説明し、どんな表現を工夫したかを整理すると具体的です。[6]

文化への関心と、働き方の条件を両方確かめる

編集部提案として、応募先の比較には、職種の役割、募集条件、選考課題、働く場所や時間、雇用形態などの欄を用意します。文化に関われるかという希望と、継続して働ける条件の両方を確認しましょう。企業によって求める提出物が異なるため、作品や企画書を必ず求められるとは決めつけず、募集要項に合わせて準備します。

研究や制作の紹介資料を用意する場合は、全体の目的、自分の担当、検討した案、完成した範囲を分けます。授業で共同制作したものは、自分一人の作品のように説明しないでください。

大学の就職支援では、Web Ashによる求人・インターンシップ・OB・OG情報の提供、応募書類への助言や面接練習などの個別相談が案内されています。[9]

相談には一つの研究や制作・運営経験と、関心のある募集職種の要項を持参します。「好きという気持ちだけで終わっていないか」「自分の役割が明確か」「企業の仕事内容への関心が伝わるか」を確認してみてください。

文化への関心は一人ひとり異なります。大学の就職先一覧を確認した後は、自分が調べ、作り、調整した経験から、仕事として担いたい役割を具体化していきましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 青山学院大学 2025年度卒業者の就職率(学部)確認日:2026-09-11 / 全文画像1頁。236/22595.3、資格準備除外
  2. 青山学院大学 2025年度進路状況(学部)確認日:2026-09-11 / 全文画像1頁。卒261基本就234進8保留19
  3. 青山学院大学 2025年度学部別就職決定状況【上位企業】確認日:2026-09-11 / 全文画像2頁。総文p2。役割不明
  4. 青山学院大学 2025年度就職決定者数【業種別】(学部)確認日:2026-09-11 / 全文画像1頁。情報78専門34金融24製造17分母225
  5. 青山学院大学 総合文化政策学部確認日:2026-09-11 / 本文全文。1学科、映画産業論。トップ96.5年度不明不採用
  6. 青山学院大学 学びの特色とカリキュラム(総合文化政策学科)確認日:2026-09-11 / 本文全文。3分野、2年基礎必修3/4演習選択、ラボ2/3、英語
  7. 青山学院大学 学部の特色・進路就職(総合文化政策学部)確認日:2026-09-11 / 本文全文。分野自由、ACL。率/資格詳細不使用
  8. 青山学院大学 ラボ紹介確認日:2026-09-11 / 本文全文。映像字幕、音楽web、デジタル、フェアトレード。予定と過去活動区分
  9. 青山学院大学 進路・就職支援の取組確認日:2026-09-11 / 本文全文。Web Ash個別相談

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