就職率97.0%の分母と、卒業者全体の進路

2025年度・コミュニティ人間科学部
項目人数・割合資料上の意味
就職希望者231人就職率を計算する分母
就職者(状況調査)224人卒業年度中に活動し、正規職員等・有期雇用に決定
就職率97.0%224人÷231人
卒業者244人卒業者全体の人数
就職者(基本調査)229人自営業主等、既職・現職継続なども含む
進学者5人卒業者全体の進路表に掲載
[1] [2]

就職率の表と進路状況の表では、就職者の定義が異なります。224人と229人は同じ集計ではなく、229人を就職希望者231人で割り直すことはできません。進路状況では、就職229人と進学5人を合わせた進路決定者が234人、進路保留者が10人です。[1] [2]‌​​‌‌​‌‌‌​​‌‌‌‌​‌‌​‌‌‌​‌‌‌‌‌‌​​​​​​​‌‌​‌​‌​​‌‌​​‌‌​‌‌​​‌​​​‌​‌​‌

就職率は卒業者全員が就職した割合でも、特定企業へ採用される確率でもありません。また、大学は2025年度から資格試験の準備をする人を就職希望者に含めないと注記しています。前年度の率と比べる場合は、この条件の違いにも注意が必要です。[1]

民間企業と自治体の両方が、就職先に挙がる

2025年度・学部別の上位就職先から抜粋
企業・団体人数
第一生命保険4人
NECソリューションイノベータ3人
藤沢市3人
横浜市3人
NTT東日本2人
富士通2人
ベネッセスタイルケア2人
LITALICO2人
[3]

業種別の表では、就職決定者224人のうち情報通信業44人、金融・保険業28人、公務25人、製造業24人です。男女の人数を合計した値で、ここに挙げた業種以外にも進路が広がっています。[4]

この学部だから自治体だけを目指す、企業の名前が情報系だから専門技術職に就いた、といった推定はできません。上位就職先の表には配属職種やプログラム別人数がなく、全就職先も載っていません。候補が見つかったら、その企業・自治体の募集区分と仕事内容を確認しましょう。

編集部提案として、民間企業では顧客や利用者の課題にどう関わるか、自治体ではどの地域課題や行政分野に関心があるかを書き分けます。「人を支える」という共通の関心でも、提供するサービス、制度、担当する仕事は異なります。

5つの履修プログラムから、自分の関心を言葉にする

現在のカリキュラム紹介は2023年度以降の入学生が対象で、3年次から選んだ履修プログラムを中心に学ぶ構成です。2025年度卒業者の全員がこのカリキュラムで学んだとみなさず、自分の入学年度の履修内容を確認してください。[5]

現行カリキュラムの5つのプログラムと、学びを整理する観点
履修プログラム主に扱う内容の要約
子ども・若者活動支援成長・発達や、地域での活動を支える方法
女性活動支援生活や社会参加、地域や家庭の支援
コミュニティ活動支援地域スポーツ、福祉、ボランティアなどの活動
コミュニティ資源継承文化・情報資源を継承し、活用する方法
コミュニティ創生計画地域の制度や課題を踏まえた計画づくり
[5]

学びを応募先に伝えるときは、プログラム名を列挙するだけでなく、どの人や場面に関心を持ったかを具体化します。例えば図書館や博物館を学んだ経験なら、資料を残すことと、地域の人に活用してもらうことのどちらに関心を持ったかで、企業研究の問いも変わります。

社会調査の方法を段階的に学び、地域実習や演習へつなげる科目構成も案内されています。実習で感じたことと、資料や調査で確認したことを分けて説明できるようにしましょう。[5]

地域実習では、参加の事実から担当した行動へ進む

公式の実習先一覧には、相模原市生涯学習課、相武台団地ひばりカフェ、図書館フレンズいまり、日本玩具博物館などが掲載されています。行政、住民による活動、文化施設など、それぞれの立場から地域との関わりを学ぶ例です。実習先の掲載は、その団体への就職実績を意味しません。[6]

編集部提案:実習経験を整理する4つの問い
問い記録すること
誰に関わったか参加者、住民、運営者など、相手の立場
何を確かめたか事前の資料、現場で見聞きした事実、残る疑問
自分は何をしたか担当した準備、運営、記録、相談や調整
何を見直したか現場で分かった違いと、その後の対応

編集部の架空の例:地域の交流企画に参加した学生が、案内を読んでも申込方法が分かりにくいという声を聞いた。担当者へ確認し、説明の順番を整理した案を出し、変更した部分を記録した。この例は実在の実習成果や内定事例ではありません。

地域全体を変えたと大きく言う必要はありません。自分が確認できた範囲と、提案しただけのこと、実際に採用されたことを区別します。相手の困りごとを自分の想像で決めず、どの情報からそう考えたかを伝えると、学びの過程が見えます。

民間企業と公務員を、関わり方と選考から比べる

編集部提案:仕事選びの比較表
比較する軸記入する内容
関わりたい相手住民、子ども、利用者、企業など
解決したい課題情報、生活、地域活動、文化継承などの具体的な場面
仕事としての役割制度の運用、サービス提供、企画、営業など募集内容で確認
選考に必要な準備応募区分、試験・課題、面接、提出物、日程
地域との関係勤務先、異動、地元で働く希望との関係

公務員と民間企業を並行して考えるなら、試験や選考の日程を同じ予定表に置きましょう。職種名が似ていても業務は同じとは限りません。資格に関わる職種を希望する場合も、学部名だけで条件を満たすと考えず、現在の募集要項で確認します。

志望動機には、地域での経験、そこで関心を持った課題、応募先の仕事との接点をつなげます。大学で学んだことをそのまま実務でできると断言せず、これから学ぶ必要がある部分も整理しておくと、面接で質問されたときに説明しやすくなります。

相談には、実習メモと候補の募集要項を持参する

大学は個別相談でエントリーシートへの助言や面接練習を行い、進路が決まらない段階の相談にも対応すると案内しています。Web Ashでは求人、インターンシップ、OB・OG情報や行事案内を提供しています。地元や地方で働きたい学生向けには、UIJターン就職ガイダンスなどもあります。[7]

編集部提案として、最初の相談には一つの実習メモと、気になる企業・自治体の募集要項を持っていきます。「実習での担当が伝わるか」「この経験からどの仕事を調べるとよいか」「並行して受ける場合に何を先に準備するか」を聞いてみましょう。

まだ将来像が固まらなくても、地域で見た事実と自分が動いたことは整理できます。学部の就職先は選択肢を知るために使い、実習の振り返りと仕事の比較を重ねて、自分がどの立場で人や地域を支えたいのかを考えていきましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 青山学院大学 2025年度卒業者の就職率(学部)確認日:2026-09-11 / PDF1頁全文画像。コミ希望231/状況就224/97.0。資格準備除外注記
  2. 青山学院大学 2025年度進路状況(学部)確認日:2026-09-11 / PDF1頁全文画像。コミ卒244/基本就229/進5/保留10
  3. 青山学院大学 2025年度学部別就職決定状況【上位企業】確認日:2026-09-11 / PDF2頁全文画像、コミp2。企業団体・人数原表照合
  4. 青山学院大学 2025年度就職決定者数【業種別】(学部)確認日:2026-09-11 / PDF1頁全文画像。コミ男51女173、情報44金融28公務25製造24
  5. 青山学院大学 学びの特色とカリキュラム(コミュニティ人間科学科)確認日:2026-09-11 / 全文。2023以降入学生、5プログラム3年から。卒年度統計とは別
  6. 青山学院大学 実習科目(コミュニティ人間科学部)確認日:2026-09-11 / 全文。実習先掲載例のみ。年度不明の年次/時間は不採用
  7. 青山学院大学 進路・就職支援の取組確認日:2026-09-11 / 全文。個別相談/Web Ash/UIJ支援。年度不明件数不使用

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