2023年度からの2コースと免許の条件を確認する
教育学部は2023年度から学校教育教員養成課程を改革し、学校教育コースと支援教育コースを設置しました。いずれのコースも小学校教諭一種免許状の取得が課せられています。2022年度以前の初等教育・中等教育・特別支援教育の3コースとは区別して確認します。[1]
学校教育コースには教育学、心理学、幼児教育や各教科に関わる専攻があり、支援教育コースには特別支援教育の専攻があります。専攻の専門性を深めることと、取得する免許の種類を分け、自分がどの校種・教科で働きたいかを整理しましょう。[1]
学部は幼稚園、中学校、高等学校、特別支援学校などの免許も案内していますが、取得には条件があり、同時に取得できない組み合わせもあると明記しています。専攻名だけで免許が自動的に決まると考えず、履修・実習の条件を教務担当へ確認してください。[1]
応募書類には、免許の正式名称、校種・教科、取得済みか取得見込みかを正確に書きます。免許を取得すること、教員採用試験に応募すること、採用されることは別の段階です。希望自治体や学校の最新の要項と照らして準備します。
学部の進路人数と大学院の実績を混ぜない
大学が公開する2025年度卒業・修了者の進路実績では、2026年5月18日時点で教育学部の卒業者165人、大学院進学者5人、就職者150人、その他10人と掲載されています。これは卒業者全体の進路人数で、教員採用試験の合格率や就職希望者ベースの就職率ではありません。[2]
| 区分 | 人数 |
|---|---|
| 卒業者 | 165人 |
| 大学院進学者 | 5人 |
| 就職者 | 150人 |
| その他 | 10人 |
この資料の就職者は、自営業主等、無期雇用の労働者、一定の雇用期間・勤務条件を満たす有期雇用の労働者を含む定義です。150人全員が正規の教員になったという意味ではありません。その他の内訳も、この表だけでは確定できません。[2]
別の学部進路ページは2026年4月16日現在の2025年度実績として、教員就職先に和歌山県・大阪府の公立学校などを、その他の就職先に和歌山県庁、大阪府庁、三井住友銀行、大東建託、紀陽銀行などを掲載しています。教員の例には講師を含むと明記されています。人数は5月の全学資料、就職先の例は4月の学部資料と、対象時点を分けて使います。[3]
大学院教育学研究科の就職実績には現職教員を含む説明もあり、学部新卒の実績へ付け替えることはできません。採用先の例から現在の募集職種や個人の合格可能性を推測せず、志望先の正式な情報を確認しましょう。[3]
アクション・タームを、判断の材料を増やす期間にする
2023年度以降のカリキュラムは、3年次後期に学校や社会と向き合うアクション・タームを設けています。学部長の説明では、ゼミや集中講義などを除き教科共通・教職共通などの必修科目を設定せず、副免許の実習、へき地・複式教育実習、地域活動、短期留学などに取り組める期間として紹介しています。活動には希望者向けのものもあります。[1] [4]
この期間を「授業がないから自由な休暇」と受け止めず、何を確かめたいかを先に設定します。例えば、小規模校での学び方を知りたい、特別な支援を必要とする子どもとの関わりを学びたいなど、大学で学んだ問いと現場をつなぐ計画を考えられます。
活動後は、予想と違ったこと、自分だけでは判断できなかったこと、指導者へ相談したことを記録します。経験の多さを競うより、一つの活動で考えがどう変わったかを整理すると、教員として大切にしたいことや進路選びの基準を具体化できます。
教員と企業・公務員を比較するときの基準をそろえる
教員志望であれば、地域、校種、教科、取得予定免許、採用試験の内容をそろえて比較します。自治体や学校によって募集条件や選考が違うため、別の受験先の情報をそのまま流用しないようにしましょう。講師を検討する場合も、雇用条件や任期、次年度の見通しを採用元の案内で確認します。
| 候補 | 比較したいこと |
|---|---|
| 学校教員 | 希望校種・教科、免許条件、教育方針、採用試験 |
| 自治体の行政職など | 募集職種、配属の考え方、試験区分と仕事内容 |
| 一般企業 | 担当業務、配属、教育・実習経験を使う場面 |
| 大学院進学 | 深めたい教育課題、研究・実践の内容、費用と入試 |
企業に応募するときも、教育を学んだことを隠す必要はありません。相手の理解を確かめた方法、集団の活動を調整した経験、根拠を調べて説明した過程などを、仕事に必要な力として具体化できます。ただし、企業名だけで仕事内容を想像せず、募集職種を調べて結びつけます。
併願する場合は、それぞれの締切、試験、実習の日程を一つの予定表に入れます。どちらかを選ぶと決める前でも、必要な準備を把握すれば、学修との両立や応募先の数を考えやすくなります。
実習の経験は、子どもの反応と自分の改善を中心に話す
面接では、理想の教師像を抽象的に述べるだけでなく、実習や学内の学びで何に気づき、どう行動したかを説明します。子どもの行動を一つ見ただけで性格や能力を決めつけず、観察した事実と自分の考えを分けて整理しましょう。
編集部の架空の例です。「授業で説明の後に手が止まる児童がいたため、私は指導教員に相談しました。次の時間は取り組みの最初の手順を短く確認し、途中で理解を確かめる機会を入れました。説明し終えたことと、相手が取り組めることは同じではないと学びました。」
これは和歌山大学の学生の実話ではありません。自分の実習に置き換える際は、担当した範囲と指導者から受けた助言を明らかにします。学級全体の成果を自分だけの成果とせず、児童生徒の個人情報や家庭事情が分かる情報も応募資料へ載せないようにしてください。
模擬授業の準備でも、活動を盛り込むことだけに集中せず、何を学んでほしいか、理解をどう確かめるか、想定と違う反応にどう対応するかを考えます。採用先から指定された課題や時間を守り、学内の助言を受けて修正しましょう。
教職キャリア支援室とキャリアセンターを両方使える
教職キャリア支援室は、公私立学校の採用試験対策、講師希望者の支援、教職に関する情報提供などを案内しています。支援室の説明では、3年次10月に教育学部生全員との個別面談を行い、その後も面接や小論文の指導を継続するとしています。実施予定は学内の最新案内で確認してください。[5] [6]
教職希望者は教職キャリア支援室、企業・公務員希望者はキャリアセンター本部が支援し、両方を利用してよいと明記されています。教育学部以外の教職志望者や卒業生の相談にも対応しています。進路に迷う段階でも、教職とそれ以外の情報を分けて相談できます。[6]
客員教授との相談はオンライン予約システムが案内され、原則として週1回、前日までの予約とされています。予約方法が分からない場合は支援室へ連絡できます。候補の募集要項、取得予定免許、実習経験の下書きを持って相談すると、確認すべき点が明確になります。[7]
- 入学年度と取得予定の免許・教科を確認する。
- 実習やアクション・タームで学んだ一場面を整理する。
- 教員、企業、公務員、進学の条件と日程を比べる。
- 希望に応じて二つの支援窓口を利用し、次の準備を決める。
教職への思いも、別の仕事への関心も、経験と募集条件を確かめながら具体化できます。大学名への不安だけで候補を狭めず、自分がどの役割で学びを生かしたいかを言葉にしましょう。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 和歌山大学 教育学部 学部概要確認日:2026-09-10 / 2023学校教育/支援教育2、全員小一必修、免許条件・併取不可例、アクションターム
- 和歌山大学 2025年度卒業・修了者進路実績確認日:2026-09-10 / 2026/5/18PDF1p本文・画像。教育165院5就150他10、就職者定義あり
- 和歌山大学 教育学部 就職・進路確認日:2026-09-10 / 2026/4/16の2025実績、教員例講師含む、県庁銀行等。率は全学PDFと混在させず不使用。院現職含む
- 和歌山大学 教育学部長メッセージ確認日:2026-09-10 / 3年後期アクションターム、ゼミ集中等例外、希望者活動。2023入学今年3年表現は2025のため学年現状へ引用なし
- 和歌山大学 教職キャリア支援室確認日:2026-09-10 / 教職・講師・卒業生支援
- 和歌山大学 教職キャリア支援室について確認日:2026-09-10 / 3年10月全員面談、面接小論文、企業公務は本部、両方利用可
- 和歌山大学 相談体制・連絡先確認日:2026-09-10 / オンライン予約、原則週1前日まで、他学部卒業生含む