2026年度の新4学科と、旧5学科の実績を分ける
宇都宮大学農学部は、2026年度から新しい4学科へ改組しました。現在の学科名で学びを調べる一方、2025年度以前の卒業者の就職実績は、旧学科で学んだ学生の実績として読む必要があります。[3] [4]
| 学科 | 学びの中心 |
|---|---|
| フロンティア食品科学科 | 食品や食材の機能、加工、健康への関わり |
| 生物生産イノベーション科学科 | 動植物・昆虫・微生物・土壌と生物生産 |
| 環境システム科学科 | 農林業の生産基盤、流域環境、森林の管理 |
| エコロジカル社会経済学科 | 食料・農林業・環境を経済や社会の視点から考える |
2025年度までの旧学科は、生物資源科学、応用生命化学、農業環境工学、農業経済学、森林科学です。新4学科の案内にある「めざせる職業」や「想定される就職先」は、これからの学びを進路に結ぶ説明であり、新学科の卒業生による採用実績ではありません。[3] [4]
旧学科の在学生は、自分の入学年度の履修や卒業要件を確認してください。新学科の科目や資格の案内を、そのまま自分の条件として使わないようにしましょう。
2025年度の就職決定率は97.7%。就職希望130人中127人
農学部の公式キャリアページでは、2025年度の進路・就職決定率は97.7%で、就職希望者130人のうち就職者127人と示されています。卒業者全員を分母とする割合ではなく、大学院進学者も別に考える必要があります。[1]
| 情報 | 対象 | 読み方 |
|---|---|---|
| 就職決定率97.7% | 2025年度、希望130人・就職127人 | 単年度の就職希望者が対象 |
| 進学36%、国・地方公務員等22%、製造10% | 2023〜2025年度平均の就職・進学先 | 単年度の就職者だけの業種割合ではない |
| 主な進学・就職先一覧 | 農学部の公式掲載例 | 個別企業の年度・人数・配属は一覧だけでは分からない |
就職先の掲載例には、食品、化学、機械、情報、金融等の企業や、公務・団体が含まれます。ただし、一覧にある企業を2025年度の新卒就職先と一律に扱ったり、新学科ごとに振り分けたりすることは避けましょう。[1]
旧5学科は、就職と進学の傾向が異なる
| 旧学科 | 卒業者 | 就職者 | 進学割合 |
|---|---|---|---|
| 生物資源科学 | 61人 | 26人 | 51% |
| 応用生命化学 | 36人 | 18人 | 47% |
| 農業環境工学 | 32人 | 17人 | 44% |
| 農業経済学 | 39人 | 37人 | 進路図に進学の区分なし |
| 森林科学 | 28人 | 24人 | 11% |
この表は、学科別の違いを確認できる2024年度の実績です。前述の2025年度の学部全体の就職決定率とは年度も対象も違います。進学割合は各学科の卒業者を対象にした整数表示で、端数処理によって合計が100%にならない場合があります。[1] [2]
業種でも違いがあります。2024年度の就職者のうち公務は、生物資源科学で46%、農業環境工学で47%、森林科学で54%です。応用生命化学では製造56%、農業経済学では公務22%、金融・保険19%等が示されています。いずれも各学科の就職者が分母です。[2]
こうした過年度の傾向は進路を調べる入口になりますが、新学科で同じ割合になると予測する根拠にはできません。自分が扱いたい対象と、必要な専門や学位から応募先を比較しましょう。
食品・生物生産では、対象と方法を具体的に説明する
フロンティア食品科学科の案内では、食品の機能性や加工、微生物、栄養等を学ぶ科目が紹介されています。生物生産イノベーション科学科では、動植物・昆虫・微生物・土壌を対象に、生物生産の仕組みや生命科学を学ぶと説明しています。[4] [7]
| 項目 | 書き出すこと |
|---|---|
| 対象 | 何を調べ、どの性質を確かめたいか |
| 条件 | 試料、温度、時間、管理方法等 |
| 観察 | どんな変化を、どの方法で記録したか |
| 比較 | 条件の違いやばらつきをどう扱ったか |
| 考察 | 分かったことと追加で確かめたいこと |
食品が好き、生物が好きという関心に加え、自分がどの対象をどの方法で調べたいのかを説明しましょう。食品関連企業でも担当職種はさまざまなので、研究、品質に関わる仕事、生産、営業等の募集内容を確認し、自分の学びとの接点を考えます。
新学科の上級年次の科目は、案内された教育構成です。就活で話す際は、実際に履修した授業や経験を使い、これから学ぶ予定の内容と区別してください。
環境システムでは、2つのプログラムと現場の学びを確認する
環境システム科学科は、2年次後期から農業環境工学プログラムと森林科学プログラムに分かれる構成です。田園空間や生産環境の設計・制御と、森林の木材生産・環境保全を、それぞれ専門的に学ぶと案内しています。[5]
授業には、環境工学実験、森林科学実験、測量・環境計測実習等が紹介されています。測定値を得るだけでなく、条件の記録や解析、現地の状況と結果を照らし合わせる過程が、経験を説明する材料になります。[5]
現場の経験を振り返るときは、何を測ったか、測定条件はどうだったか、誤差や欠けたデータをどう扱ったかをまとめましょう。限られた時期の調査結果を、その場所の年間の状態として断定しないことも大切です。
技術系公務員や環境・建設・機械等の企業を検討する場合は、業務の対象、採用区分、必要な専門を確認します。資格や教育プログラムの認定については、入学年度の適用条件や最新の認定状況を学科へ確認してください。
農学のデータは、現場の条件と一緒に説明する
新4学科の案内では、学部共通の農学リテラシー科目とデータサイエンス科目の強化を掲げています。基礎から応用・実践へ学ぶ構成や、農場・演習林の教育機能の強化も紹介されています。[4]
データ分析の経験を話す場合は、使用したソフトや手法だけでなく、データがどの条件で得られたかを説明します。生物や環境、地域の調査では、対象や時期の違いを確認することが結果の解釈に関わります。
大学公式案内では、2026年4月1日付で附属農場と附属演習林が改組され、未来農学共創センターになったと示されています。施設名が変わったことを、旧学科の在学生の学びや実績がなくなったことと混同しないようにしましょう。[3]
専門職・公務・進学を、応募条件から比較する
| 進路 | 確認する条件 |
|---|---|
| 民間企業 | 事業、職種、学位・専門、勤務地、選考内容 |
| 公務 | 機関、行政・技術等の区分、試験と受験資格 |
| 大学院 | 研究テーマ、指導、入試、費用と予定 |
| 教職 | 取得希望免許の履修条件、採用試験等 |
食品や環境の研究職を希望する場合も、学部卒で応募できるか、大学院の専門が求められるかは募集を確認します。大手への採用可能性を大学名だけで判断せず、企業規模の違う候補も含めて、希望する仕事と自分の経験を比較しましょう。
UU Career Naviで求人や行事を調べ、進学か就職か、書類、面接等を個別に相談できます。相談は1回40分で、対面・オンラインに対応しています。研究や履修に関する疑問は教員にも相談してください。[8]
今週は、自分の入学年度と所属に合う履修情報を確認し、実験・実習・調査の経験を一つまとめてみましょう。関心のある職種を調べ、その仕事でどの学びを使いたいかを考えることから準備を進められます。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 農学部・卒業後の進路確認日:2026-09-11 / 2025年度希望130就12797.7%、2023-25平均進路、就職先一覧の個別年不詳
- 2024年度卒業・修了者の進路確認日:2026-09-11 / 旧5学科の進路/産業図10枚実視認
- 農学部確認日:2026-09-11 / 2026新4学科、旧5学科明記。4/1農場演習林→未来農学共創センター
- 2026年度新設4学科確認日:2026-09-11 / 全文、新4学科正式名・開設予定科目・目指せる職業、データサイエンス強化
- 環境システム科学科確認日:2026-09-11 / 全文2年後期2プログラム・実験実習。JABEE予定記述で確定認定扱いなし
- エコロジカル社会経済学科確認日:2026-09-11 / 全文:経済社会・フードシステム、少人数演習と現場
- 生物生産イノベーション科学科確認日:2026-09-11 / 全文学科特色、動植物昆虫微生物土壌
- 在学生の方確認日:2026-09-11 / UU・40分対面onlineキャリア相談
エコロジカル社会経済では、食と環境の課題を仕組みから捉える
エコロジカル社会経済学科は、食料や農林業の問題を経済学・社会学等から考える学科です。環境共生経済学、循環経済と社会、フードシステム論等の講義と、少人数の演習、現場での実習を組み合わせる構成です。[6]
農学部の社会科学分野でも、農業生産の現場を学ぶ実習が案内されています。生産者、流通、消費者、行政等の立場の違いを踏まえ、課題を一方向から判断しない学びとして振り返りましょう。[6]
編集部の架空の例:「地域産品の販売を調べる中で、消費者の希望と生産者の負担を別々に整理しました。価格だけでなく、供給量や販売時期を含めて提案を考えました」。実際に行った調査に置き換えるための例です。