公式の率と、進路表の人数を混同しない

大学の進路・就職ページにある「就職内定率の推移」の画像は、2025年の学部就職率98.1%、大学院の博士前期課程100%を示しています。本文の「学部で平均97%」という説明は開学以来の平均に関するもので、2025年の値ではありません。[1] [2]​‌‌‌‌‌​​​​​‌‌‌​‌‌​‌‌‌‌‌‌‌‌‌‌‌‌​‌​‌‌​‌‌‌​​​‌​​‌‌​‌​​​​‌‌​‌‌​‌‌‌‌‌

一方、進路人数は学部と大学院の別ページで、年度ごとに示されています。2025年度の学部は就職151人、大学院進学68人、博士前期課程は就職57人、進学等18人です。年度表の掲載合計を就職希望者数として割り算すると、公式の就職率とは別の値になるため注意が必要です。[3] [4]

2025年度の進路人数
課程民間企業公務員・団体教員起業・家業就職計進学・進学等
学部147人3人0人1人151人68人
博士前期課程56人0人0人1人57人18人
[3] [4]

学部の進学68人は本学の博士前期課程64人と海外・他大学院4人、博士前期課程の進学等18人は本学の博士後期課程15人と海外・他大学院3人です。人数表には就職希望者数の記載がないため、本稿では表から率を再計算せず、大学公表のグラフの値と分けて紹介します。[3] [4]

学部と大学院の企業一覧を分けて見る

2025年度学部卒業者の主な就職先には、MIXI、アクセンチュア、ディー・エヌ・エー、楽天グループ、キオクシア、横河電機などが掲載されています。また、NTTデータ東北、日本アイ・ビー・エムデジタルサービスなど、具体的なグループ会社名で載る例もあります。[5]

同年度の博士前期課程修了者の一覧には、LINEヤフー、ソフトバンク、デンソー、カプコン、アドバンテスト、国立研究開発法人産業技術総合研究所などが掲載されています。学部と大学院の一覧を合わせて、すべて学部卒業者の実績として紹介することはできません。[6]

いずれの一覧も個社の人数や採用職種を示していません。企業の名前から研究職や開発職に就いたと推測せず、自分が応募する法人と職種を募集情報で確認してください。大学院の一覧にある企業が、学部卒を採用しないと判断する材料にもなりません。

候補を比べるときの確認項目(編集部の提案)
項目確認する問い
仕事内容どの製品・サービスや工程に関わるか
応募条件必要な学位、経験、提出物は何か
選考内容技術課題、書類、研究説明、面接はあるか
育成・配属入社後に学ぶ機会や配属の決め方はどうか
働く条件勤務地、勤務形態、異動などはどう案内されているか

大手への不安がある場合も、企業名で自分を評価する前に、仕事内容をそろえて候補を比べます。募集条件を満たすか、何を準備すればよいかを確かめる方が、具体的な行動につながります。

コンピュータと英語の学びを、自分の経験で説明する

会津大学の学部教育は、コンピュータサイエンス、システム、ネットワーク、応用情報工学、ソフトウェアエンジニアリングの5フィールドを案内しています。フィールドは学部内の専門領域であり、それぞれの就職率が上の表にあるわけではありません。[7]

英語教育は一般英語から専門英語、卒業論文の執筆・発表へ段階的に学ぶ構成です。英語のみで教養・専門科目を履修して卒業できる全英語コースは別に案内されています。大学の特色だけから、自分が全授業を英語で受けた、あるいは仕事上十分な英語力を持つと述べないようにしましょう。[8]

研究や開発を説明するときは、目的、自分の担当、調べた方法、確認した結果、残る課題の順に整理できます。専門外の相手には、何に役立つ研究か、何を明らかにしたかったかから伝え、必要に応じて技術の詳細を補足します。

完成したものだけでなく、確認した過程を伝える

編集部の架空の例です。「演習で作ったプログラムの動作が想定と異なったため、私は入力条件を整理し、小さな例で確かめました。原因を調べて修正した後、別の条件でも確認し、チームへ変更点を共有しました。動いたという結果だけでなく、確認方法を残す大切さを学びました。」

これは会津大学の学生の体験談ではありません。自分の経験へ置き換え、チーム全体の成果と自分の担当を分けます。実際に測定していない性能向上や、使われていないシステムの利用実績を付け加えないようにします。

実績が少ないと感じる人も、授業の課題や研究で困ったことを一つ選び、どう調べたかを振り返れます。公開できない研究や他者のコードは、指導教員などと確認した範囲で説明し、提出物の指定に合わせましょう。

求人検索と個別相談を、準備の途中から使う

就職支援室は、進路相談、エントリーシート・履歴書の添削、面接対策・練習を案内しています。相談予約はメールです。求人と先輩の就職活動体験談はキャリタスUCで確認でき、学内向けポータルにはインターンシップや企業説明会などの案内があります。[9]

キャリアデザインⅠは学部1~3年生、Ⅱは学部3年生を対象に案内され、Ⅱは修士1年生も聴講可能とされています。自己分析、書類、筆記試験、模擬面接、企業担当者や卒業生との業界研究などを扱います。実際の履修と開催予定は年度の案内で確認してください。[9]

学校推薦を考える人は、最初に就職支援室へ相談します。公式案内にはGPA2.6以上、学内締切は原則として企業の締切の1週間前までという条件があります。自由応募の後に求められる推薦書は別に案内されているため、同じ手続きだと決めつけないようにします。[9]

就職か進学かを含め、次の相談内容を決める

  • 自分が学部か大学院かに合う実績を読む。
  • 候補を一つ選び、仕事・応募条件・期限を確認する。
  • 研究や開発経験を一つ選び、目的と担当を短く説明する。
  • 就職支援室に添削や面接練習を相談し、推薦利用時は手続きも確認する。

進学も検討する場合は、研究を深めたい理由や指導体制、出願条件を別に調べます。就職率が高いことだけで進路を決めず、自分がどの技術や仕事に取り組みたいかを明確にし、足りない情報を一つずつ確かめていきましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 会津大学 進路・就職確認日:2026-09-10 / 本文は開学以来平均97、2025単年率とは区別
  2. 会津大学 就職内定率の推移確認日:2026-09-10 / 画像実見。2025年学部98.1、博士前期100、全国98.0。人数分母なし、大学公表率として採用
  3. 会津大学 進路実績 学部確認日:2026-09-10 / 2025年度就職151進学68計219。219を卒総数/希望者とみなさない
  4. 会津大学 進路実績 大学院確認日:2026-09-10 / 2025年度前期就職57進学等18計75。後期の一覧は年度不明につき本文不使用
  5. 会津大学 2025年度 学部主な就職先確認日:2026-09-10 / 2頁本文確認。法人名維持、採用職種人数なし
  6. 会津大学 2025年度 博士前期課程主な就職先確認日:2026-09-10 / 1頁全文確認。院の企業を学部へ移さない
  7. 会津大学 カリキュラムの特色確認日:2026-09-10 / 学部内5フィールド
  8. 会津大学 英語教育確認日:2026-09-10 / 4月入学向け英語教育と秋全英語コースを区別
  9. 会津大学 就職支援確認日:2026-09-10 / メール相談、キャリタスUC、対象学年、学校推薦と後付け推薦別

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