医学科と看護学科では進路準備の対象が異なる

医学部には医学科と看護学科があり、杉谷キャンパスで薬学部や附属病院などとも連携する教育が案内されています。医学科の医師養成と、看護学科の看護職の養成を、一つの就活手順でまとめないようにしましょう。[1]​‌​‌​‌​​​​​​​​​‌​‌‌‌‌​‌​‌‌​‌​‌​​‌​‌‌‌‌‌​‌​​‌​‌​​‌‌​​‌​​​‌‌​​‌‌​‌

医学科で研修先を検討する人は、プログラムや学ぶ領域、指導体制、募集条件を確認します。看護学科で就職先を選ぶ人は、応募する職種と必要な資格、入職後の教育、配属の説明などを比較します。病院名が同じでも、募集の窓口や選考は職種ごとに調べてください。

将来の専門がまだ決まっていない場合は、まず実習で関心を持った場面と、さらに学びたい点を書き出します。周囲の人気や知名度だけで候補を絞らず、自分がどのような指導を受けながら成長したいかを考えましょう。

学部全体の就職者には臨床研修医も含まれる

2025年度の進路資料では、医学部の卒業者185人、就職希望者177人、就職者177人、大学院進学者1人、大学院以外への進学者6人と掲載されています。2026年5月1日現在の数値で、臨床研修医を就職者に含むと注記されています。[2]

就職率100.0%の分母は就職希望者177人であり、卒業者185人全員ではありません。この学部全体の集計だけでは医学科と看護学科の人数を分けられないため、片方の学科の率や人数として使わないようにします。[2]

就職者詳細では企業135人、官公庁42人に区分されていますが、官公庁には公立病院勤務者などを含むという注記があります。官公庁42人を行政職の人数とみなしたり、企業135人を医療機関以外への就職人数とみなしたりすることはできません。[2]

実習の経験は、学科と学生としての役割を明確にする

医学科のカリキュラムは、共用試験合格後に附属病院を中心とした臨床実習を行い、5〜6年次の選択制臨床実習では地域の関連教育病院等で学ぶことも可能と案内しています。[3]

看護学科は基礎的な知識や実習を経て、3年次後半から附属病院と地域の関連施設で臨地実習を行う構成です。入学年度の履修条件や実習予定は、自分の履修の手引きと学内の案内で確認してください。[3]

実習の振り返りメモ(編集部の提案)
項目記録すること
場面どのような学修課題のある場面だったか
役割観察したこと、指導を受けて行ったこと
確認疑問を誰にどのように確認したか
学び授業の知識と結び付いたこと
課題次の実習や学修で伸ばしたい点

学生として指導を受けた経験を、独立した医療職として判断した実務のように話さないことが大切です。患者や家族、実習先の個人が特定される情報を応募資料に入れず、学んだ過程に焦点を当てましょう。

取得を目指す資格と応募職種を照合する

大学の資格案内では、医学科の医師免許、看護学科の看護師・保健師・助産師免許はいずれも国家試験合格を条件としています。助産師は助産専攻コースのみとされ、保健師・助産師免許には看護師免許取得も条件と記載されています。[4]

看護学科の全員が自動的にすべての資格を得るわけではありません。受験資格に必要な履修やコース、現在の取得予定を確認し、応募する職種の要件と照合します。養護教諭2種免許についても、大学は保健師免許と所定科目の単位修得を条件として案内しています。[4]

求人に資格取得見込みの条件がある場合は、自分がどの要件を満たす予定かを確認します。応募書類では、取得済み、取得見込み、検討中を区別し、現時点で分からないことを確定事項として書かないようにしてください。

見学前に、学ぶ環境を比較する問いを用意する

進路候補を比較する観点(編集部の提案)
観点確かめたいこと
募集対象年度、職種・プログラム、資格や学位条件
教育入職・研修開始後の指導、相談、振り返り
経験学べる領域、配置や希望調整の案内
生活勤務、通勤、住居、相談体制の説明
将来次の専門や進学を考える際の相談先

見学後は、実際に見たこと、担当者から説明を受けたこと、自分の感想を分けて記録します。「雰囲気がよかった」だけでなく、どの場面が自分の学びたいことに関係したかを言葉にすると、志望理由を具体化できます。

短時間の見学ですべてを理解したと考えず、未確認の勤務条件や研修内容は募集元の案内で補います。医学科と看護学科で比較表を共有する場合も、職種ごとに必要な欄を変えて使いましょう。

指導を受けて学び直した過程を短く話す

編集部の架空の例です。「実習で説明を受けた際、理解が曖昧な点がありました。私は疑問を整理して指導者に確認し、その後に学修資料を読み直しました。振り返りでは理解が変わった点と、まだ知識を場面に結び付けられない点を分けて報告しました。」

これは富山大学の学生の実話ではありません。自分の経験に置き換え、診療やケアの成果を誇張せず、学生としてどのように確認・学修したかを説明します。希望する職場では、その課題をどのように学び続けたいかまで考えましょう。

学科の相談先と全学の応募支援を使い分ける

全学の就職・キャリア支援センターは、進路相談や書類添削を対面・オンラインで案内し、予約した人を優先しています。模擬面接は要予約で事前書類提出などの条件があります。医療職の選考で利用したい内容に対応できるかは、学科の窓口とあわせて確認してください。[5]

  • 学科と応募職種に合った募集年度・資格条件を確認する。
  • 実習経験を、役割と指導を受けた範囲が分かる形で整理する。
  • 見学で確認した事実と印象を分ける。
  • 実習・試験・書類提出の予定をまとめ、相談を早めに利用する。

進路を決める際は、学部の就職率だけで安心・不安を判断せず、自分が学ぶ環境と応募条件を具体的に確かめましょう。資格取得へ向けた学修と進路準備を、同じ予定表で進めることが大切です。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 富山大学 医学部確認日:2026-09-10 / 医学/看護2学科杉谷連携
  2. 富山大学 令和7年度進路 学部確認日:2026-09-10 / 物理p1–2印刷10–11、185/177/177院1他進6。臨床研修含む、官公庁に公立病院。2学科別不明
  3. 富山大学 医学部 カリキュラム確認日:2026-09-10 / 医学共用後実習/5–6選択、看護3後臨地
  4. 富山大学 医学部 資格免許確認日:2026-09-10 / 助産専攻限定、国試、保助は看護免許前提、養二条件
  5. 富山大学 就職・キャリア支援センター確認日:2026-09-10 / 対面online予約優先。医療職専用対応は要確認

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