学部就職と進学は別の進路として読む

2025年度の公式進路資料では、工学部の卒業者366人、就職希望者103人、就職者103人、大学院進学者255人、大学院以外への進学者2人と掲載されています。2026年5月1日現在の数値です。[1]‌​​​‌‌​​‌​​‌‌‌​​‌‌‌‌​‌‌‌​​‌‌​​​​‌​‌‌‌​​‌​​​‌​‌‌​‌‌​​‌‌​​‌​‌‌‌​​​

公表就職率100.0%は就職希望者103人を分母とするもので、卒業者全員が就職したという意味ではありません。大学院進学者を就職できなかった人に数えたり、この率から希望する企業への採用を保証したりしないようにします。[1]

就職者103人の内訳は企業100人、官公庁2人、教員1人です。大学院修了後の実績は別の集計なので、学部卒の求人を探すときに院修了者の就職先だけを見て応募条件を判断しないようにしましょう。[1]

5コースの専門を、実際の業務と照合する

工学部は2018年度から工学科1学科5コースへ再編されています。電気電子工学、知能情報工学、機械工学、生命工学、応用化学の各コースがあり、工学の基礎と専門を深める構成です。[2]

公式コース紹介の学びの例
コース扱う内容の例
電気電子工学電気エネルギー、通信・制御、材料・デバイス
知能情報工学ソフトウェアとハードウェア、情報と産業・医療の接点
機械工学設計・生産、熱・流体、制御・情報との融合
生命工学生命科学と工学を組み合わせた技術
応用化学物質や材料、環境・エネルギー、分析の方法
[3]

学んだ分野と企業の業種が近くても、募集される職種によって担当業務は異なります。研究開発、設計、生産、品質管理、システム開発など、求人に書かれた仕事の内容を読み、自分がどの部分に関心を持つかを整理しましょう。

技術の名前だけで応募先を選ぶと、入社後の仕事を想像しにくくなります。その技術を使って誰の課題を解決するのか、日々どのような作業や調整をするのかまで調べると、志望理由を具体化できます。

大学院へ進む理由と、募集の学位条件を分ける

就職・進学の比較項目(編集部の提案)
観点確認すること
研究続けたいテーマ、学びたい方法、指導環境
職種応募できる学位、求める専門や経験
時間研究や実習、入試、採用選考の予定
生活進学費用、住居、就職後の勤務地
成長研究室や入社後にどのように学べるか

大学院へ進めばどの研究職にも応募できるとは限らず、学部卒だから技術職を目指せないとも限りません。一般的な印象より、実際の募集要件と希望する研究内容を照らし合わせます。条件が公表されていない点は企業や学内窓口へ確認しましょう。

周囲の進学率が気になる場合も、自分が修士課程で何を身につけたいかを言葉にします。学部就職を選ぶ場合は、現在の専門をどの業務で使い、入社後に何を学びたいかを考えると、選択の理由が具体的になります。

研究概要は、専門外の人にも目的が伝わる形にする

研究概要を作る際は、背景を長く説明する前に、何を解決したい研究かを一文で示します。次に対象、方法、自分の担当、結果、残る課題を並べます。図や式を使う場合は、それがどの判断を助けるものかを言葉で補いましょう。

研究・制作を説明する順番(編集部の提案)
項目示すこと
目的対象となる問題と研究の狙い
方法実験、設計、計算など選んだ方法と理由
担当自分で行った範囲と共同作業の範囲
確認結果をどう検証し、何を修正したか
課題まだ分からない条件や次の検討

共同研究先の秘密、未公開の設計や実験データ、他者の個人情報は、外部の応募資料へ出す前に公開可能な範囲を確認します。研究室全体の成果を自分だけの成果として示さず、指導や協力を受けた部分も区別してください。

設計や実験の工夫は、条件と修正理由を話す

編集部の架空の例です。「授業の制作課題で、最初の案では決められた条件を満たせない部分がありました。私は必要な条件と変更できる部分を整理し、複数の案を比較しました。指導を受けて修正した後も、十分に確認できていない条件を記録し、次に試す項目を報告しました。」

これは富山大学の学生の実話ではありません。自分の経験に置き換え、実験なら条件の管理、プログラムなら動作確認、設計なら制約と検討など、実際に取り組んだことを説明します。完成したことだけでなく、判断や修正の過程を伝えましょう。

チームの成果を話す場合は、自分の担当がどこまでだったかを明示します。結果が良くなった原因を確認していないなら、自分の工夫だけが成功の理由だとは言い切らず、分かっている範囲で説明してください。

研究内容と応募準備を、教員とセンターに相談する

就職・キャリア支援センターは、業種や職種の選び方、企業研究、書類添削を対面・オンラインで案内し、予約した人を優先しています。模擬面接は要予約で、事前書類提出などの条件があります。希望する支援の案内を確認して利用しましょう。[4]

研究概要の専門的な正確さや公開範囲は教員に確認し、採用担当者へ伝わる説明や書類の組み立ては進路相談でも確かめます。企業から大学を通じた書類や推薦を求められた場合は、扱いを自己判断せず、学内の担当窓口へ確認してください。

  • 学部の進路と大学院修了者の実績を分けて読む。
  • 候補の職種・学位・専門条件を確認する。
  • 研究の目的、方法、担当、検証、限界を整理する。
  • 研究予定と応募期限をまとめ、早めに相談する。

工学部の学びを伝えるには、専門分野の名前だけでなく、どの条件を見て、どう方法を選んだかを説明することが重要です。仕事の情報と研究の記録を照らし合わせ、自分が次に深めたいことを明確にしていきましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 富山大学 令和7年度進路 学部確認日:2026-09-10 / 物理p1–2印刷10–11。366/103/103/院255他進2。企業100官2教1
  2. 富山大学 工学部確認日:2026-09-10 / 2018再編1学科5コース
  3. 富山大学 工学部 コース紹介確認日:2026-09-10 / 5コース学び、職種実績として扱わない
  4. 富山大学 就職・キャリア支援センター確認日:2026-09-10 / 予約優先相談添削、模擬要予約

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