2022年の改組と、旧学部の記録を区別する

富山大学は2022年4月に人間発達科学部を改組し、教育学部共同教員養成課程として新たにスタートしたと説明しています。金沢大学人間社会学域学校教育学類と共同で、両大学の教員の知見を活用する教育課程です。[1] [2]‌​​‌​‌​‌​‌​​​‌​​​​‌‌​​​​‌‌​‌​​‌‌‌‌​‌‌‌‌‌‌‌‌‌‌​‌​‌‌​‌​​‌​‌‌‌‌‌​‌‌

2025年度の進路資料には、教育学部とは別に旧人間発達科学部の卒業者8人が掲載されています。旧学部の記録を現行教育学部の実績へ足したり、改組したので旧所属の人はいないと断定したりしないようにします。[3]

旧所属の在学生や卒業生は、入学年度に対応する履修・免許の条件を確認してください。公式の旧学部ページにも2022年度から教育学部となった旨の案内がありますが、現在の教育課程の条件が過去の入学生へそのまま適用されるとは限りません。[4]

教員の人数は採用試験合格者数と同じではない

2025年度教育学部の進路(2026年5月1日現在)
項目人数
卒業者81人
就職希望者・就職者ともに76人
大学院進学者4人
その他1人
[3]

就職者76人の内訳は、教員59人、企業10人、官公庁7人です。この統計の教員には幼稚園や大学の教員も含まれると注記されています。教員59人を、そのまま正規採用者数や教員採用試験の合格者数として紹介することはできません。[3]

就職率は就職希望者を分母とするため、卒業者全員が教員になったという意味ではありません。企業や公務員、進学を選んだ人がいることを知ったうえで、自分がどの場で子どもや社会に関わりたいかを考えましょう。

教員採用の状況を比較する際は、受験年度、校種、教科、正規・臨時などの区分をそろえる必要があります。区分が確認できない数値は、無理に比較の材料にせず、担当窓口で確認してください。

共同課程の経験を、実践した行動として説明する

学部は学科やコースに分かれず、学年を越えた学生ユニットと、関心や取得希望免許に応じた科目グループを組み合わせると説明しています。両大学の学生の交流や共同活動、教育実習以外の学校現場体験も案内されています。[2]

授業や活動に参加したことだけを強みにせず、自分がどの役割を持ち、何を観察し、どう学んだかを整理します。異なる学年の人と活動したなら、意見の違いをどう確かめたか、相手の経験から何を取り入れたかが説明の材料になります。

カリキュラムは専門的な知識・技能と教育実習・学校現場体験を並行して学ぶ構成です。実習で感じた課題を授業で学び直し、次の実践で何を確かめたいかまで整理すると、経験と学修がつながります。[5]

免許の取得条件と採用条件を別々に確認する

共同教員養成課程は、小学校教諭1種免許状と、他の校種・教科等の免許を組み合わせる構成を案内しています。必要な履修によって取得する免許が異なるため、具体的な種類や単位は自分の履修の手引きと学内の案内で確認しましょう。[2] [5]

免許を取得することと採用されることは別です。希望する自治体や学校について、募集する校種・教科、出願条件、選考内容、日程、必要書類を確認します。複数の受験先を考える場合も、募集年度がそろっているかを確かめてください。

準備の確認表(編集部の提案)
準備確認すること
履修・免許自分の入学年度、取得予定免許、残る科目と実習
採用試験募集年度、校種・教科、要件、日程、提出物
経験の説明実習で見たこと、自分が行ったこと、指導を受けたこと
進路相談教職を希望する理由、迷い、他の進路との比較

教育実習で担当したことを、担任として独立して行った実務と同じように話さないことも大切です。指導を受けながら行った範囲と、自分で考えて工夫した範囲を分けると、学んだことを正確に伝えられます。

実習での気づきは、指導を受けて変えた点まで話す

編集部の架空の例です。「実習で説明の順序を考えた際、自分には分かりやすい表現でも、子どもには伝わりにくい可能性があると気づきました。指導教員に相談して言葉や例を見直し、どの部分を確認すればよいかを整理しました。実践後は、理解を確認できた点と、自分の観察だけでは判断できない点を振り返りました。」

これは富山大学の学生の体験談ではありません。実際の経験に置き換え、子どもの個人情報や学校の内部事情を出さずに説明します。成果を大きく見せるために「全員が理解した」と言い切らず、観察した事実と自分の解釈を分けましょう。

教職以外の候補も、仕事の内容から比べる

教職に迷う人は、学校で教えることの何に関心があり、何に不安があるかを書き出します。企業や公務員の候補を調べる場合も、教育学部の経験がそのままどの仕事にも通じるとせず、担当業務と自分が学んだ方法の接点を確認しましょう。

大学院進学に関心がある人は、深めたい課題、必要な研究方法、指導環境、期間や費用を整理します。就職を避けるための選択と決めつける必要も、進学すれば不安が解消すると考える必要もありません。具体的な学修目的と条件を比較してください。

就職・キャリア支援センターは進路相談や書類添削を対面・オンラインで案内し、予約した人を優先しています。模擬面接には別途予約や事前書類提出などの条件があります。教員採用向けに利用したい場合は、その内容に対応する支援を学内で確認しましょう。[6]

  • 旧学部と現行学部の統計・履修条件を分ける。
  • 採用先ごとの校種・教科・応募要件を確認する。
  • 実習の経験を、役割・行動・学びの順に短く整理する。
  • 迷っている点を教員や進路窓口へ持参する。

進路を決める際は、周囲と同じ選択かどうかより、自分が希望する仕事と準備の条件が合っているかを確かめましょう。学内の相談を使い、分からない点を一つずつ具体化することが次の行動になります。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 富山大学 教育学部長メッセージ確認日:2026-09-10 / 2022/4旧人発→教育共同教員養成
  2. 富山大学 教育学部確認日:2026-09-10 / 金沢共同・ユニット科目グループ・免許組合・現場体験
  3. 富山大学 令和7年度 進路状況 学部確認日:2026-09-10 / 物理p1–2(印刷10–11)教育81/76/76/院4他1、教59企業10官7。旧人発8は別
  4. 富山大学 人間発達科学部確認日:2026-09-10 / 旧学部ページ2022改組注記
  5. 富山大学 教育学部 カリキュラム確認日:2026-09-10 / 専門と実習並行、入学年履修手引
  6. 富山大学 就職・キャリア支援センター確認日:2026-09-10 / 予約優先、対面online。教採専用対応は別確認

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