入学年度によって学科・学びの構成が異なる
公式の学部案内は、2024年度以降の入学者を経済経営学科の3プログラム、2023年度以前の入学者を経済学科・経営学科・経営法学科の旧3学科に分けて示しています。現在の名称だけで過去の卒業生の所属を置き換えないようにしましょう。[1]
新しいカリキュラムでは、1年次に経済学、経営学、法学、データサイエンスの基礎を学び、2年次から関心や希望進路に応じたプログラムを選ぶ構成です。自分が実際に履修した内容と、今後履修する内容を区別してください。[2]
就職活動の書類では、自分の入学年度に対応する正式な所属名を使います。新しいプログラムの紹介を読んでも、まだ経験していない活動を自己PRへ取り込まず、自分の授業やゼミの記録から説明を作りましょう。
2025年度の就職・進学を分母と一緒に確認する
大学の2025年度進路資料は、経済学部の卒業者368人、就職希望者343人、就職者342人、就職率99.7%、大学院進学者3人を示しています。2026年5月1日現在の数値です。就職率は就職者数を就職希望者数で割ったもので、卒業者全員に対する割合ではありません。[3]
就職者342人の内訳は企業271人、官公庁70人、その他1人です。この実績を2024年に始まった新プログラムの卒業実績として紹介することはできません。また、集計だけでは個別企業での職種や学科別の人数は分かりません。[3]
企業と官公庁のどちらにも進路がありますが、人数の多さだけで自分に向いていると判断しないようにします。働く相手、担当業務、意思決定の仕方、応募に必要な準備を調べ、自分が取り組みたいことと照らし合わせましょう。
プログラムの名前を、仕事を調べる問いへ変える
| プログラム | 公式が示す学びの方向 |
|---|---|
| 公共政策 | 経済・法制度とデータの素養を使い、公共政策の立案・実装を考える |
| 企業経営 | 企業経営・経済活動とデータの素養を使い、経営上の課題を考える |
| 経済データサイエンス | データを扱う専門性と、経営・政策の判断への応用を学ぶ |
プログラム名から就職先を一対一で決める必要はありません。公共政策への関心があるなら、行政だけでなく企業が地域と関わる業務も調べられます。企業経営を学ぶ場合も、会社全体の経営と新卒で担当する業務を区別して確認します。
データを扱う学びは、分析手法の名前だけで説明せず、何の判断を助けるために使ったかを示します。資料を集めた段階なのか、集計や比較まで行ったのか、分析結果を提案へつなげたのかを分けると、自分の経験の範囲が伝わります。
数字の扱い方を、経験の説明に残す
| 項目 | 記録すること |
|---|---|
| 目的 | どの経済・経営・政策の問題を考えたか |
| 資料 | 対象期間、地域、集計単位、出所 |
| 担当 | 自分が調べた・計算した・発表した部分 |
| 判断 | 比べられる条件と、結論を出せない点 |
| 改善 | 指摘を受けて何を調べ直したか |
同じ数字に見えても、対象の地域や時期、集計方法が異なることがあります。応募書類では分析したことを強調するだけでなく、条件を確認してどのように比較したかを説明しましょう。結果から原因まで分かったとは限らない場合は、その限界も示します。
編集部の架空の例です。「ゼミで二つの地域のデータを比べた際、人口規模が異なるため総額だけでは判断できないと考えました。私は資料の対象と単位を確認し、比較する指標を相談しました。発表では指標を選んだ理由と、資料だけでは分からない点を併記しました。」
これは富山大学の学生の実話ではありません。自分の経験に置き換え、使っていない手法や自分が担当していない分析を加えないようにします。結論の大きさより、判断の根拠と役割を正確に伝えることを優先してください。
企業と公務員の準備は、共通部分と個別条件を整理する
両方を検討する場合、自己理解や経験の説明は共通の準備に使えます。一方で、出願条件、試験内容、選考日、必要書類は応募先ごとに異なります。共通の文章をそのまま送るのではなく、その仕事を選ぶ理由を個別に確かめましょう。
| 項目 | 企業・官公庁の双方で確認すること |
|---|---|
| 募集 | 年度、職種・区分、応募条件 |
| 業務 | 誰にどのようなサービスを提供するか |
| 場所 | 勤務地、異動、生活の条件 |
| 選考 | 試験、面接、書類、期限 |
| 疑問 | 説明会や相談で確かめたいこと |
金融に関心がある場合も、金融機関という名前だけで営業、企画、事務などの職種を推測せず、募集の説明を読みます。資格を学ぶなら、希望する仕事との関係と受験までの時間を整理し、取得数を増やすことだけを目標にしないようにしましょう。
大学院へ進む場合は、研究したい課題と指導環境、期間や費用を比較します。就職率の高さと研究を続ける意味は別の判断材料なので、進学を選ぶ理由を自分の問いから整理してください。
学内相談で、候補と書類の理解を確かめる
就職・キャリア支援センターは、業種・職種の絞り方や企業研究の相談、履歴書・エントリーシートの添削を対面・オンラインで案内しています。相談と添削は予約した人が優先です。模擬面接は要予約で事前書類提出などの条件があるため、利用案内を確認しましょう。[4]
- 自分の入学年度の学科・プログラムと履修内容を確認する。
- 実績の年度と分母を確かめ、候補の業務を調べる。
- ゼミ経験の目的、資料、担当、判断を短くまとめる。
- 応募先ごとの条件と疑問を持って相談する。
経済学部の学びを就活で伝えるには、専門の名称だけでなく、何を調べ、どう判断したかを具体化します。仕事に関する情報と自分の経験の両方をそろえて、志望理由を深めていきましょう。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 富山大学 経済学部確認日:2026-09-10 / 2024経済経営1学科3プログラム/2023以前旧3学科
- 富山大学 経済学部 カリキュラム確認日:2026-09-10 / 1年基礎2年選択、3プログラム目的
- 富山大学 令和7年度進路 学部確認日:2026-09-10 / 物理p1–2印刷10–11、368/343/342/院3。企業271官70他1。新プログラム実績にしない
- 富山大学 就職・キャリア支援センター確認日:2026-09-10 / 対面online予約優先、企業研究職種相談添削模擬