卒業時と臨床研修後で、調べる内容を分ける

東京歯科大学の卒後進路案内は、歯科医師国家試験、臨床研修、その先の勤務・大学院・専門研修などを段階的に示しています。進路の名称を一列に並べて、すべてが卒業直後の同じ選択肢であると考えないことが大切です。[1]‌​​‌​‌​​‌‌‌‌​‌‌​​‌​​​‌​‌​‌‌‌‌‌‌‌‌‌​‌‌​‌‌​‌‌‌​‌‌​​‌​​​‌‌​‌‌‌​‌‌​‌

進路を整理するための段階(編集部の整理)
段階先に考えること
在学中学修課題、卒業・試験・進路準備の予定
卒業後の臨床研修研修プログラム、指導体制、募集条件
研修修了後勤務、研究、専門の学びをどう深めるか
その先経験を通じて見えてきた課題や働き方を見直す

大学の案内は、臨床研修後に大学院歯学研究科、専修科、レジデント等へ進む道を示しています。具体的な応募資格や在籍条件は制度ごとに違うため、名称が似ているからとまとめて扱わないようにしましょう。[1]

本稿は歯学部の学生の進路を中心に扱います。同じ法人に関するページでも、短期大学歯科衛生学科の求人や進学実績を、歯学部歯学科の実績として使わないことが必要です。[2]

進路・マッチング・国家試験は、それぞれの表を読む

公式の2025年度卒業者の進路表では、卒業者127人、臨床研修歯科医123人、それ以外の就職者0人、進学者0人、左記以外の者4人です。掲載就職率は96.8%ですが、一般企業の採用実績を示す数字ではありません。[3]

公式資料で区別する項目
資料確認すること
卒業者・就職者数卒業時の進路区分と卒業年度
臨床研修マッチング集計施設・プログラムと、対象者の区分
国家試験結果新卒受験者か、入学者を追った集計か
大学院の学生情報学部卒業者とは別の入学・修了等の集計
[1] [3]

マッチング集計には特別聴講生の欄もあり、卒業者の進路表と合計が異なります。国家試験表でも、新卒受験者を対象とした結果と、標準修業年限内の結果は分母が異なります。同じページにある数字でも、一つの「就職の強さ」にまとめないようにしてください。[3]

卒業時の進学者が0人と記載されていても、その後に大学院へ進む人がいないとは判断できません。どの段階の進路を知りたいかを決めてから資料を選ぶと、数字の意味を取り違えにくくなります。

最初の研修先は、指導と振り返りの機会で比較する

大学の進路ページは、水道橋病院、千葉歯科医療センター、国際医療福祉大学市川総合病院の研修案内への入口を掲載しています。公式のマッチング集計には他大学病院や一般歯科医院もあり、卒業生の研修先は一つの施設に限られていません。[1] [3]

市川総合病院については、大学が2026年4月の事業承継を案内しています。現在の進路ページでは国際医療福祉大学市川総合病院という名称です。以前の資料を読む場合は、現在の名称と募集元を確認してください。[1] [4]

研修の比較で書き出すこと(編集部の提案)
項目確認点
学びたいこと自分が不足を感じる知識・技能・態度
指導体制質問や相談、振り返りを行う方法
研修場所施設の組み合わせ、移動、期間
生活条件通勤、住居、勤務に関する案内
募集年度、プログラム、必要書類、期限

具体的なプログラムと出願の準備は、施設の当該年度の募集要項を使います。大学病院か一般歯科医院かという区分だけで優劣を決めず、そこでどのように学ぶかを確認しましょう。

勤務・大学院・専門研修を目的から比較する

大学の進路案内では、病院や歯科医院での勤務のほか、大学院生、専修科生、専攻生、研究生などの制度を説明しています。これらは勤務条件や学位の扱いがすべて同じ制度ではありません。[1]

研修後を考えるときの問い(編集部の提案)
関心確認する問い
臨床の経験を重ねたいどの業務を経験し、どんな指導を受けられるか
研究を深めたい明らかにしたい問いと研究領域が合うか
専門の知識・技能を学びたい制度の目的、内容、期間、応募条件は何か
将来の働き方を考えたい勤務と学修の条件、相談や見直しの機会は何か

進路案内では、専修科生を専門分野の知識・技能を学ぶ制度、研究生を教授の指導の下で研究する制度として説明しています。入ること自体が学位取得や専門資格の取得を保証するわけではないため、目標に必要な条件を別途確かめてください。[1]

制度を比較する際は、目的だけでなく、身分、期間、費用や処遇、修了条件を確認します。曖昧な部分を推測で埋めず、担当窓口に質問できる形で残しておきましょう。

大学院は、学位名より研究したい問いから調べる

東京歯科大学大学院歯学研究科は博士課程で、修業年限は4年と案内されています。学生募集要項には歯科基礎系・歯科臨床系の講座や主な研究内容が掲載され、出願前に志望する講座の主任教授へ照会するよう求めています。[5]

掲載されている入学願書受付期間は、第Ⅰ期が2026年10月1日から11月20日、第Ⅱ期が2027年1月5日から2月19日です。日付だけを控えるのでなく、受験資格、選抜区分、提出物、試験を同じ募集要項で確認してください。[5]

まだ研究テーマが決まっていない場合は、実習や学修で疑問に思ったことを一つ書き出します。何を知りたいのか、なぜ疑問を持ったのか、これまで何を調べたのかを説明できると、相談先を探しやすくなります。

編集部の架空の例です。「授業で扱った材料の性質について、条件によって結果が変わる理由に関心を持ちました。まず基礎的な文献を読み、理解できた点とまだ分からない点を整理しています。研究として扱うには、どのような問いに絞れるか相談したいです。」

これは東京歯科大学の学生の体験談ではありません。実際の経験へ置き換え、研究成果が出たように付け足さないでください。進学相談では、関心に加え、学修期間や生活の見通しも合わせて考えます。

進路が固まっていなくても、学内で相談できる

大学は、臨床研修施設が決まるまで教務部・学生部、学年主任・副主任、臨床研修委員長が連携して支援する体制を案内しています。学生課では、病院・歯科医院の求人や他大学大学院・研修医の資料を提示し、就職相談も行っています。[6] [7]

学修の不安と進路の迷いが重なっている場合は、「何から着手すればよいか」を相談して構いません。現在の予定、調べた候補、決められない点を一枚にまとめると、必要な担当者につながりやすくなります。

相談する内容の整理(編集部の提案)
相談内容持っていく材料
臨床研修先の選択プログラムの比較表と学修課題
国家試験の学修との両立学修・実習・進路準備の予定表
勤務先の情報希望する業務と求人の不明点
研究・進学関心のある問いと募集要項の確認事項

大学名や施設名だけで進路が決まると考えるより、自分が学びたいことと条件を確かめていきましょう。進路を一度で完成させる必要はなく、研修や学修で得た経験をもとに、次の段階を考え直すことができます。

  • 今考えているのが卒業時か、臨床研修後かを明確にする。
  • その段階に合った公式資料を読む。
  • 目的と条件をそろえ、複数の候補を比較する。
  • 学修や実習から疑問・関心を一つ言葉にする。
  • 資料と質問を持って、学内の担当者へ相談する。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 東京歯科大学 卒後の進路確認日:2026-09-11 / 段階/大学院専修専攻研究、現在市川名称。古い3医療機関という総称を現附属3と転載しない
  2. 東京歯科大学 情報の公表確認日:2026-09-11 / 歯学部歯学科/大学院/短期大学区別
  3. 東京歯科大学 学生の状況確認日:2026-09-11 / 2025卒127研123他4、96.8。matching特聴入り125、国家試験分母別。詳細数値は一部のみ
  4. 東京歯科大学 市川総合病院の事業譲渡確認日:2026-09-11 / 2025/12発表、2026/4承継と名称。経営数値は記事使用せず
  5. 東京歯科大学 大学院 学生募集要項確認日:2026-09-11 / 博士4年、Ⅰ2026/10/1-11/20Ⅱ2027/1/5-2/19、志望講座主任への出願前照会、研究領域
  6. 東京歯科大学 各種支援体制確認日:2026-09-11 / 研修先決定まで連携支援
  7. 東京歯科大学 受験のためのQ&A確認日:2026-09-11 / Q6求人/大学院/研修医資料・学生課就職相談

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