4学科の専門から、関わりたい地域の課題を探す

地域環境科学部は世田谷キャンパスにあり、自然と人間が共生する地域環境を専門知識と技術から考える学部です。森林、農業生産の技術、緑地や空間、地域づくりという異なる入口を持つ4学科で構成されています。[1]‌‌‌​‌​‌​‌​‌‌​‌​​​​‌‌‌​‌​​‌‌‌‌​​‌‌‌‌​‌​​‌​​​‌‌​​‌‌​​​‌​​​​‌​‌‌​​​

学科と学びの方向
学科公式案内に基づく方向
森林総合科学科森林と人間が共生する社会や環境を考える
生産環境工学科機械・土木等の工学から農業生産や水利用を支える
造園科学科公園・緑地から都市や農村まで、人と自然の環境を創る
地域創成科学科生態系や土地利用、地域の文化・知恵を踏まえて地域づくりを考える
[1]

同じ環境問題でも、現地で調べる人、技術や計画を提案する人、整備や管理を担う人では仕事が異なります。学科名から職種を一つに決めず、授業や実習で関心を持った場面を振り返ってみましょう。

造園科学科は、科学・技術・芸術を組み合わせ、実習・演習と専門科目を並行して学ぶと説明しています。地域創成科学科は、自然・社会・人文の視点を横断し、観察や課題発見、異なる価値観の理解を重視しています。自分がどのように学んだかを説明する材料になります。[2] [3]

就職率は学科別・令和6年度の数字として確認する

公式の就職率表は令和3年度から令和6年度までを掲載しています。令和6年度の地域環境科学部の各学科は次のとおりです。大学は、就職希望者に占める就職者の割合(自営除く)と定義しています。[4]

令和6年度卒業生の就職率
学科就職率
森林総合科学科90.4%
生産環境工学科94.4%
造園科学科94.2%
地域創成科学科95.4%
[4]

この表は就職希望者数や卒業者数を示していないため、人数を逆算したり、4学科の率を単純平均して学部全体の率を作ったりしません。進学を希望した人も含む卒業者全員に対する就職割合とは異なります。

学科紹介に別の年度の率が掲載されていても、対象年度が明らかな資料を優先して確認しましょう。以下の就職先例は令和7年度のページに基づき、上の令和6年度の率と同じ学生集団の結果としては扱いません。[5] [6] [7] [8]

建設・環境・公務の就職先例を、採用区分と照合する

令和7年度・学科別の掲載就職先の例
学科企業・機関の例
森林総合科学科環境省、林野庁、三井物産フォレスト、日本森林技術協会
生産環境工学科大成建設、東急建設、農林水産省、水資源機構
造園科学科住友林業緑化、長谷工コーポレーション、URリンケージ、世田谷区役所
地域創成科学科エヌエス環境、NTTファシリティーズ、五洋建設、北海道庁
[5] [6] [7] [8]

大学の学科ページは、上位5業種の主な就職先を案内しています。企業名や官公庁名から、全員が技術職や特定部署へ配属されたと判断することはできません。資料に載る組織名と、今回応募する採用区分を別々に確認してください。

公務を検討する場合は、国家・地方という違いだけでなく、試験区分、専門科目、応募資格、配属後に扱う業務を調べます。民間企業を検討する場合も、調査・設計・施工管理・営業などの募集職種と、自分の関心を照らし合わせましょう。

職務の方向で比べる問い(編集部の提案)
方向確認する内容
調査・分析対象とする自然・地域情報、調査方法、成果物
計画・設計誰の要望を整理し、どの範囲の計画に関わるか
施工・維持管理現場の役割、勤務地、技術を学ぶ体制
行政・地域支援採用区分、地域の関係者との関わり、担当業務

環境に関わる大手企業を目指すときも、企業規模だけで候補を決めないようにします。現場の地域性、仕事の担当範囲、身に付けたい技術など、自分が重視する条件を複数持って比較しましょう。

調査・設計の経験は、根拠と制約を説明する

調査や設計を応募書類で紹介する場合は、出来上がった図や結論だけでなく、その前提と判断の過程を示します。何を調べ、何を優先し、どのような制約の中で考えたかが、仕事との接点になります。

経験の整理メモ(編集部の提案)
項目説明すること
対象森林、農地、緑地、集落など、何を対象にしたか
根拠観察、測定、文献、聞き取りで確認したこと
制約時間、使える資料、対象地の条件など
判断比較した案と、選んだ理由
担当チーム内で自分が実施した範囲
限界確認できなかったこと、次に調べたいこと

編集部の架空の例です。「緑地の利用を考える演習で、私は現地観察を担当しました。最初の案では見た目を優先していましたが、人の動きや管理のしやすさを確認し、班で配置を見直しました。条件を調べたうえで提案を修正する大切さを学びました。」

これは東京農業大学生の体験談ではありません。自分の経験に置き換え、実際には整備されていない計画を実績として述べたり、測っていない環境改善効果を数字にしたりしないでください。

図面や調査結果を提出する際は、応募先の指定形式と公開可能な範囲を確認します。共同作業の成果には自分の担当を明記し、土地所有者や地域住民などに関する非公開情報を含めないようにしましょう。

地域への関心を、仕事として続けたい理由へ深める

地域創成科学科は、講義・実習だけでなく、研究室での討議や全国各地の実践的な研究への参加を通して、多角的に考える力を養うと案内しています。地域で活動した経験があれば、訪問した場所の紹介だけでなく、何を課題として受け止めたかを整理します。[3]

「自然が好き」「地域を元気にしたい」という思いは出発点です。そこから、何を保全し、どんな生活や産業を支えたいのか、関係者の異なる希望をどう理解したのかまで考えると、志望する業務とのつながりが見えてきます。

希望する地域で働く場合は、業務内容と生活条件の両方を比較します。通勤、転勤、現場への移動などの条件は、大学の就職実績では分からないことが多いため、募集情報や説明会で確認してください。

さらに専門を深めたい場合は、大学院で研究したい問いと、仕事に必要な知識・技術を整理して教員に相談します。資格が関わる職種では、履修条件や受験・登録に必要な条件を該当窓口で確認し、学科卒業だけで資格取得が完了すると考えないようにしましょう。

公務員対策・書類添削・面接練習を目的に合わせて使う

東京農業大学は、自己分析、ES、筆記試験、面接、業界・職種研究等の支援プログラムを案内しています。公務員支援では専門科目の対策や職種紹介のガイダンスがあり、U・Iターンを含む地域への就職相談も紹介されています。[9]

個別進路相談では、提出書類の添削や面接練習などに対応しています。農大キャリアナビは求人・セミナー等の情報確認に利用でき、予約制の個人面接練習は同システムの面談予約から受け付けるとされています。[9]

  • 学科別の就職率と就職先例の年度を確認する。
  • 気になる企業・官公庁の採用区分を調べる。
  • 調査・設計・地域活動の経験を、根拠と担当から整理する。
  • 技術や資格、勤務地などの未確認条件を書き出す。
  • 教員とキャリアセンターに、目的に合う相談をする。

大学名への評価だけで、自分の専門が役立つかを決める必要はありません。地域や環境の課題をどう捉え、どの役割で関わりたいかを具体化することで、応募先に伝える内容と今後の準備が明確になります。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 東京農業大学 地域環境科学部確認日:2026-09-11 / 世田谷4学科と森林/機械土木/造園/地域づくり
  2. 東京農業大学 造園科学科確認日:2026-09-11 / 科学技術芸術融合、専門と実習演習
  3. 東京農業大学 地域創成科学科確認日:2026-09-11 / 自然社会人文横断、観察課題発見/実践研究。ページの率96%は古いので不採用
  4. 東京農業大学 就職率R3~R6確認日:2026-09-11 / PDF1画像R6森林90.4工94.4造園94.2創成95.4、就職希望者分母自営除く
  5. 東京農業大学 森林総合科学科進路確認日:2026-09-11 / R7上位5業種掲載例、職種採用区分不明
  6. 東京農業大学 生産環境工学科進路確認日:2026-09-11 / R7掲載例大成東急農水水機構
  7. 東京農業大学 造園科学科進路確認日:2026-09-11 / R7住友林業緑化/長谷工/UR/世田谷
  8. 東京農業大学 地域創成科学科進路確認日:2026-09-11 / R7エヌエス/NTTファシリティーズ/五洋/北海道
  9. 東京農業大学 就職支援確認日:2026-09-11 / 書類添削面接、公務員専門対策、U/Iターン、キャリアナビ

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