厚木キャンパスの4学科で、何を学ぶかを整理する

農学部は農業実習を教育の中心に据え、生産農学を基礎として持続可能な社会への貢献をめざしています。1年次の農業実習では、厚木キャンパス内の温室や圃場、植物園などに加え、キャンパス外の農場も活用すると案内されています。[1]‌‌‌​​​‌‌​​‌‌​​​‌‌‌‌​‌​‌​‌‌‌‌‌​​‌‌‌​‌‌‌‌​‌‌​​​​‌‌‌‌​‌‌​‌​‌​‌‌‌​​​

4学科の学びの方向
学科公式案内に基づく特徴
農学科植物や栽培の理論・技術から、持続可能な農業を考える
動物科学科生命現象とその制御、動物の行動や生産を学ぶ
生物資源開発学科植物・動物・昆虫、生物多様性と資源の活用を考える
デザイン農学科動植物や食の機能を、暮らしの課題解決に活かす
[1] [2] [3]

動物科学科の公式案内には、2018年4月に畜産学科から名称変更したことが示されています。同じ案内には募集停止したバイオセラピー学科も掲載されているため、過去の名称を現在の学科一覧に足さないようにします。本稿は現行農学部ページの4学科を対象にしています。[1] [2]

学科名の印象だけで、向いている仕事を一つに固定する必要はありません。授業や研究で何を扱ったか、どの作業に関心があるかを分けると、企業や職種を調べる手掛かりになります。

就職率と企業例は、対象年度をそろえて扱わない

大学が公開する就職率PDFの最新列は、令和6年度卒業生です。就職率の定義は、就職希望者に占める就職者の割合(自営除く)とされています。卒業生全員を分母にした数値ではありません。[4]

令和6年度卒業生の就職率
学科就職率
農学科94.2%
動物科学科97.2%
生物資源開発学科88.2%
デザイン農学科94.1%
[4]

率の分母となる人数は、このPDFには示されていません。4学科の率を単純平均して学部の就職率にしたり、率の差だけから教育の優劣を決めたりしないでください。進学や自営を考えている場合は、その希望を別に整理する必要があります。

一方、学科別の主な就職先ページは令和7年度の実績を掲載しています。以下の企業例と上の就職率は対象年度が異なり、同じ卒業生集団のデータとして結び付けるものではありません。[5] [6] [7] [8]

農業・食品以外も含め、募集職種を調べる

令和7年度・主な就職先の掲載例
学科掲載されている企業・機関の例
農学科サカタのタネ、日本アクセス、森永乳業、農林水産省
動物科学科共立製薬、ノーザンファーム、SOMPOシステムズ、東京都庁
生物資源開発学科伊藤忠食品、オプティム、永谷園、国土交通省
デザイン農学科キユーピー、よつ葉乳業、ユニバーサル園芸社、気象庁
[5] [6] [7] [8]

大学の一覧は上位5業種と主な就職先を示しており、全企業への採用人数や配属職種を説明する表ではありません。食品企業なら商品開発、公的機関なら農業の専門職といった推測はせず、実際に応募する募集の内容を確認しましょう。

大手企業への就職が気になる場合も、企業名の有無だけで判断せず、学部卒・大学院修了の募集対象、職種、勤務地、選考方法を比べてください。過去に卒業生が入社したことは、自分の採用や希望部署への配属の保証ではありません。

応募先を比較する問い(編集部の提案)
関心確認したい内容
生産の現場扱う植物・動物、現場作業と管理・提案の範囲
食品や資源の活用製造、品質、開発、営業のどの役割か
情報・サービス学んだ分野の知識を使う場面と必要な技能
公務分野採用区分、試験科目、募集年度と業務内容

知っている企業だけで候補が固まったら、学内求人で業務内容から探す方法もあります。学科の実績は候補を広げる資料として使い、一覧にない企業を自動的に除外しないようにしましょう。

動物科学とデザイン農学は、学びの接点から説明する

動物科学科は「生命・制御」と「機能・生産」の二つの領域を案内しています。生命現象だけでなく、動物の行動や食料生産、人と動物の関係、生命の尊厳や倫理も学びの対象です。応募書類では、広い分野名を並べるより、自分が取り組んだ対象と観察・分析の方法を選んで説明します。[2]

デザイン農学科は、生き物や食の機能から生活の課題を考える学科です。未利用資源や加工副産物の活用、動植物を生活領域で活かす方法、データや統計を用いた社会システムの研究などを紹介しています。「デザイン」を見た目の制作だけと捉えず、誰のどの課題を考えたかを説明できます。[3]

動物や医療に関連する研究を学んだことと、医療等の資格を取得したことは別です。資格が必要な仕事に関心がある場合は、自分が履修した課程、取得済み資格、応募先が求める資格を分けて確認しましょう。学科ページの「予想される進路」も、卒業生の実績とは区別します。

研究をさらに深めたい場合、動物科学科は大学院の畜産学専攻との連携を案内しています。進学先は専門名だけで選ばず、研究テーマや指導分野、最新の出願条件を確認し、卒業研究の予定と合わせて教員に相談します。[2]

実習の経験を、観察・判断・担当の順にまとめる

農業実習は、作業した事実だけでなく、条件の変化に気付き、記録を見直して考えた経験を説明する材料になります。大きな成果がなかった場合も、何が分からず、どう確かめたかを整理すると、経験の具体性が伝わります。

実習・研究の振り返り(編集部の提案)
項目書き出すこと
対象どの植物・動物・資源や課題を扱ったか
記録何を観察し、どの条件を記録したか
自分の担当班の活動のうち、実際に自分が行った作業
判断結果をどう読み、何を見直したか
限界まだ確認できていないこと、次に調べたいこと

編集部の架空の例です。「実習で植物の生育を記録した際、私は観察結果の整理を担当しました。数値だけでは差の理由を説明できなかったため、作業日や観察条件も合わせて確認し、比較できる部分と判断できない部分を分けて報告しました。記録の条件をそろえる大切さを学びました。」

これは東京農業大学生の体験談ではありません。自分の経験へ置き換え、収量が増えた、製品化したといった実際には確かめていない成果を足さないでください。専門外の相手にも分かる言葉で、担当した一場面を説明する練習をします。

学内相談へ、実習予定と応募候補を持っていく

大学は低学年からの進路支援、自己PRやES、筆記試験、面接の対策を案内しています。農大キャリアナビで求人やセミナー、インターンシップ等の情報を確認でき、個別進路相談では書類添削や面接練習にも対応しています。[9]

個人面接の練習は予約制で、農大キャリアナビの面談予約から申し込むと案内されています。厚木で利用する窓口や実施方法は、学内の最新案内を確認してください。実習や研究と選考が重なりそうなら、予定が固まる前から相談します。[9]

  • 自分の学科の率と企業例を、対象年度を分けて読む。
  • 関心のある募集を一つ選び、具体的な職種を確認する。
  • 実習・研究で自分が担当した場面を短くまとめる。
  • 実習日程、応募期限、相談予定を一つの予定表にする。

大学名や学科名への不安だけで応募を諦める前に、募集条件と自分の経験を照らし合わせましょう。分からない点を具体的な質問にして持ち込むと、学内相談を次の行動につなげやすくなります。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 東京農業大学 農学部確認日:2026-09-11 / 現行厚木4学科、1年次農業実習、学内外施設
  2. 東京農業大学 動物科学科確認日:2026-09-11 / 生命制御/機能生産、倫理、2018畜産→動物、旧バイオセラピー募集停止、院連携。体験談不使用
  3. 東京農業大学 デザイン農学科確認日:2026-09-11 / 農から生活課題、未利用資源、動植物活用、データ統計。予想進路≠実績
  4. 東京農業大学 就職率R3~R6確認日:2026-09-11 / R6農94.2動物97.2生資88.2デザ94.1。希望者分母自営除く
  5. 東京農業大学 農学科就職先確認日:2026-09-11 / R7企業公務例。体験記除外
  6. 東京農業大学 動物科学科就職先確認日:2026-09-11 / R7共立製薬/ノーザン/SOMPO/東京都
  7. 東京農業大学 生物資源開発学科就職先確認日:2026-09-11 / R7伊藤忠食品/オプティム/永谷園/国交
  8. 東京農業大学 デザイン農学科就職先確認日:2026-09-11 / R7キユーピー/よつ葉/ユニバーサル/気象庁
  9. 東京農業大学 就職支援確認日:2026-09-11 / キャリアナビ、添削/面接練習予約。厚木窓口条件は最新案内確認

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