歯学科と口腔保健学科を分けて考える
歯学科は、基礎と臨床をつなぐ教育を通じて歯科医師を育てます。大学の案内では、卒業により歯科医師国家試験の受験資格が得られ、合格後に免許が授与される流れと、1年以上の卒後臨床研修が示されています。卒業と資格取得、研修先の選択を一つの段階として扱わないようにしましょう。[5]
口腔保健学科では、口腔の健康だけでなく、医療・保健・福祉をつなぐチームケアを学びます。予防や口腔介護、社会福祉、患者さんへの説明などが教育の特色です。歯学科の研修先をそのまま口腔保健学科の応募先として比べるのは適切ではありません。[6]
| 所属 | 最初に確認すること | 見学・相談の焦点 |
|---|---|---|
| 歯学科 | 試験、免許、研修に関する自分の予定 | 研修内容、指導体制、将来の専門分野 |
| 口腔保健学科 | 希望職種の資格条件と履修状況 | 対象者、医療福祉連携、新人への教育 |
就職率100%は、希望者を分母とする数字
| 学科 | 卒業者 | 希望者 | 就職者 | 進学者 | その他 |
|---|---|---|---|---|---|
| 歯学 | 40 | 29 | 29 | 4 | 7 |
| 口腔保健 | 14 | 11 | 11 | 3 | 0 |
両学科とも就職率は100%ですが、歯学科は29人、口腔保健学科は11人の就職希望者を分母としています。卒業者全員の就職を示すものでも、国家試験の合格率でもありません。[1]
歯学科の29人は原表の就職者欄の数値です。使用した全学進路表には、この29人の中の研修先別内訳は示されていません。研修の制度説明と、就職統計の数え方を分けて読みます。進学者も歯学科4人、口腔保健学科3人と別に掲載されています。[1] [5]
口腔保健学科には医療機関と自治体の掲載例がある
令和8年3月卒業者の一覧では、口腔保健学科の就職先として神戸市役所、滋賀県、徳島県(社会福祉士)、香川大学医学部附属病院(歯科衛生士)が挙げられています。括弧内は大学が明記した職種です。すべての自治体就職を同じ職種と推定することはできません。[2]
同じ一覧は歯学科を除外しています。そのため口腔保健学科の掲載先を歯学科の実績に転用したり、歯学科の病院別人数を補ったりはできません。必要な情報が一覧にない場合は、所属学科へ研修・進路資料の確認を依頼してください。[2]
| 候補 | 比較項目 |
|---|---|
| 病院・歯科医療機関 | 担当領域、新人の指導、他職種との連携、働き方 |
| 自治体 | 採用区分、資格条件、担当業務、異動範囲 |
| 進学 | 研究テーマ、指導体制、費用、修了後に目指す仕事 |
「大手なら安心」「大学名で決まる」とまとめるより、自分が希望する役割を経験できるかを確かめましょう。病院や自治体の名称だけでは業務の中身は比較できません。
口腔保健と福祉の学びを、具体的な行動で示す
口腔保健学科では、社会福祉関連科目を充実させ、相手の心理を理解して説明する力や、専門職としての倫理も重視しています。応募書類では「人に寄り添える」だけで終わらせず、何を観察し、どのように伝え方を変えたかまで書くと経験が伝わります。[6]
編集部の架空の例:「口腔の健康について説明する練習で、一度に伝える情報が多いと気付きました。指導者の助言を受け、生活の場面に沿って順番を変え、相手が説明し直せるかを確認しました」。実習で実際に行った範囲に置き換え、対象者を特定できる情報は避けてください。
歯学科では、研究への姿勢や臨床で学んだ疑問を説明する材料もあります。「疑問が生じた場面」「調べた資料」「指導者に確認したこと」「残った課題」と並べれば、完成した成果がなくても学び方を示せます。学生としての観察と、歯科医師の診療判断は区別します。[5]
学科の案内と全学の就職相談を組み合わせる
徳島大学は全学年向けの就職相談を設け、蔵本にも窓口を用意しています。予約システムで相談日程を確認し、自己PRや面接準備に利用できます。資格・研修に固有の手続は学科の案内と照合し、書類の伝え方などを相談窓口で整える使い方ができます。[3]
相談には応募先の募集要項、資格や試験の予定、経験を整理したメモを持っていきましょう。「歯科医療と福祉のどちらの経験を前に出すか」「見学で何を質問するか」と課題を一つ決めると、準備が進みます。
今週は、自分の資格と希望業務を対応させる
最初に、自分の学科・履修状況から取得を目指す資格と時期を確認します。次に、候補を三つ選び、必要資格、選考日、仕事の対象、指導体制を書き出します。最後に実習や研究の経験を一つ選び、自分の行動と学んだ点を短く説明してみてください。
進路がまだ決まらない場合も、病院・自治体・進学で迷っている理由を分けるだけで相談しやすくなります。大学名への不安を抱えたまま候補を減らすより、具体的な条件を確認しながら選択肢を整理しましょう。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 2025年度学部卒業者の進路状況確認日:2026-09-11 / HTML全文確認。2026年5月1日現在。卒業者・就職希望者・就職者・進学者・その他。就職率は就職者/希望者。医学科・歯学科も原表の就職者欄を採用。大学院は不使用。
- 令和8年3月卒業・修了者の主な就職先確認日:2026-09-11 / HTML全文確認。2025年度の学部別・コース別就職先。医学科・歯学科除く。企業別人数・配属不明。大学院の一覧を学部に流用しない。
- 就職相談・面接練習確認日:2026-09-11 / HTML全文確認。全学年の進路相談、常三島・蔵本、専用予約システム。総科専用支援室あり。テレキューブは常三島、蔵本は共用相談室の空き利用。
- 学部の概要確認日:2026-09-11 / HTML全文確認。現行構成と教育。古いページ内実績リンクは使わず2025年度全学進路表を採用。
- 歯学科の基本方針確認日:2026-09-11 / 全文確認。基礎と臨床の一貫教育、研究志向、卒業で国家試験受験資格、合格で免許、1年以上の卒後臨床研修。合格率数値はなし。
- 口腔保健学科の教育課程の編成方針と特色確認日:2026-09-11 / 全文確認。医療保健福祉連携、社会福祉科目、予防・口腔介護、説明能力、倫理。