薬学部の就職率93.2%は、就職希望者が分母
大学が2025年度卒業者の資料として掲載している進路表では、薬学部薬学科の卒業者は168人です。就職希望者146人のうち136人が就職し、大学院研究科等進学者は14人と記載されています。薬学研究科の修了者は、学部とは別の行で集計されています。[1] [2]
| 項目 | 人数・割合 |
|---|---|
| 卒業者 | 168人 |
| 就職希望者 | 146人 |
| 就職者 | 136人 |
| 就職率 | 93.2%(就職者÷就職希望者) |
| 大学院研究科等進学者 | 14人 |
| 進学者のうち就職している者 | 9人 |
| その他 | 18人 |
93.2%は薬剤師国家試験の合格率ではなく、卒業者全員を分母とする率でもありません。「進学者のうち就職している者」の9人は、進学と就職が重なる人についての欄です。別の進路として人数を足し直したり、特定の研修制度の利用者数と読み替えたりしないようにしましょう。[2]
136人全員が附属病院に就職したという意味でもありません。職場別・職種別の人数や、「その他」の一人ひとりの状況は、この表からは分かりません。大学全体の数字と学部の数字、就職と進学を分けると、自分に必要な情報を探しやすくなります。
病院・薬局・企業を、働き始めてからの経験で比べる
薬学部の進路案内には、附属病院への就職や、大学院で研究を続ける道が紹介されています。教育課程では病院・薬局の実務実習に加え、企業などに触れる学習機会や総合薬学研究が示されています。実際の応募では、関心を持った分野の求人内容を個別に確認しましょう。[3] [4]
| 候補 | 確認したいこと |
|---|---|
| 病院 | 新人の指導担当、診療科との関わり、配属や異動の方法 |
| 薬局 | 勤務店舗、患者対応を学ぶ仕組み、店舗間の異動や研修 |
| 企業 | 募集職種、仕事内容、応募資格、初期配属や勤務地 |
| 大学院 | 研究テーマ、指導体制、入試、学修と就業を組み合わせる場合の条件 |
企業名や病院名が分かっても、配属先や職務内容まで決まるわけではありません。規模や知名度だけで「自分には無理」と判断する前に、応募条件を満たすか、実習や研究で得た経験をどう説明できるかを確かめましょう。
比較する際は、公式に確認できた条件と、説明会などで質問したい点を分けて記録します。給与だけでなく勤務時間、勤務場所、異動、指導を受ける機会まで見て、自分が学び続けやすい環境か考えることが大切です。
臨床研修薬剤師は2年間の制度。追加募集の期限を確認する
昭和医科大学は、卒業後の選択肢として臨床研修薬剤師の制度を設けています。大学の教育案内では、複数の附属病院や診療科で経験を積み、プリセプターと呼ばれる指導担当薬剤師の支援を受ける仕組みが紹介されています。[5]
2026年9月11日に確認した公式募集ページには、2027年4月採用の追加募集が掲載されています。これは薬学部の卒業者全員が進む制度という意味ではありません。通常の求人と同様に、応募資格と選考、研修期間、勤務条件を確認する必要があります。[6]
| 項目 | 公式ページの記載 |
|---|---|
| 採用人数 | 若干名 |
| 研修期間 | 2027年4月1日〜2029年3月31日の2年間 |
| 勤務場所 | 大学の各附属病院。病院間のローテーション勤務あり |
| 書類締切 | 2026年11月4日必着 |
| 選考日 | 2026年11月10日予定 |
| 選考方法 | 書類選考、論文、面接試験(予定) |
薬剤師免許取得予定者として応募する場合は、指定の国家試験を受験することが条件で、不合格の場合は不採用とされています。大学院修了見込みで免許を有する者の応募資格も別に掲載されています。自分がどの資格に該当するかを、募集ページで確認してください。[6]
2年間で学べる内容と、研修後の進路を分けて質問しましょう。複数病院で研修することを、希望する病院への固定配属や、研修後の継続雇用の保証と受け取らないことが大切です。募集状況は変わるため、応募前に最新の案内を再確認します。
多職種との学びと研究を、具体的な行動で説明する
薬学部では6年間の教育を通じて薬学を学び、病院や薬局で実務実習を行います。医学・歯学・保健医療の各学部と共に学ぶ機会もあり、異なる専門の視点を理解して話し合う経験を、進路準備に結び付けられます。[4] [5]
自己PRでは「チーム医療を学びました」だけで終わらず、何を分担し、どんな情報を確認し、他の人の意見を受けて自分の考えをどう見直したかを説明しましょう。実習中に観察したことと、指導を受けて自分が行ったことを区別すると、経験を正確に伝えられます。
総合薬学研究についても、研究分野の名称だけでは自分の役割が伝わりません。疑問を持った理由、調べ方や実験の進め方、結果の解釈で迷った点、指導を受けて修正したことを順に整理してみてください。[4]
編集部の架空の例です。「実習の振り返りで、私は薬に関する情報を集めることに集中し、他職種が何を重視しているかを十分に整理できていないと気付きました。次の討議では、確認済みの事実と自分の疑問を分けてメモし、分からない点を指導者に相談しました。その結果、意見の違いをすぐに結論にせず、確認する順序を考えられるようになりました。」
これは昭和医科大学の学生の体験談ではありません。自分が実際に経験した内容に置き換え、学生が独立して治療や処方を決めたような表現を避けてください。患者や関係者を特定できる情報、外部に出せない研究情報も含めないようにします。
追加募集の書類と、日々の学修を一つの予定表に置く
今回の臨床研修薬剤師の追加募集では、所定の履歴書、成績証明書、卒業見込証明書などの提出が案内されています。推薦状は昭和医科大学以外の応募者が対象です。医学部や歯学部の臨床研修で使われる書類免除を、そのまま薬学部に当てはめないでください。[6]
案内ページでは、ウェブや現地での説明会を個別に対応するとしています。参加方法は人事課へ確認しましょう。説明を受ける前に、ローテーションの決め方、指導担当への相談方法、研修の振り返り、修了後の進路について質問を用意すると、制度を具体的に理解しやすくなります。[7]
- 希望する求人や研修制度の年度、受付状況、応募資格を確認する。
- 締切を予定表に入れ、証明書の発行と書類作成を逆算する。
- 実習と研究から、自分の行動を説明できる経験を一つずつ選ぶ。
- 面接準備と国家試験の学修を、無理のない予定に分ける。
- 不明な条件は、募集窓口や学内の支援担当へ相談する。
大学のキャリア支援では進路相談や求人情報の利用が案内され、学生向けの支援紹介には履歴書・エントリーシートの添削や面接指導も掲載されています。応募先を決め切れていなくても、比較表と経験のメモを持参して相談しましょう。[8] [9]
就職率の高さだけで進路を決める必要はありません。自分がどんな現場で何を学びたいかを言葉にし、公式の募集条件と照らして、準備を一つずつ進めることが大切です。
参照した資料
大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。
- 昭和医科大学 進路先及び調査結果確認日:2026-09-11 / 令和7年度資料対応
- 昭和医科大学 2025年度 卒業者数及び進路確認日:2026-09-11 / 1p画像薬168卒146希望136就93.2%14院等9進学就職18その他。薬研究科別、9を加算しない
- 昭和医科大学 薬学部 卒業後の進路確認日:2026-09-11 / 6年教育、附属病院進路、院研究と臨床。年不明SVG率不使用
- 昭和医科大学 薬学部 カリキュラム確認日:2026-09-11 / 実務実習・総合研究・体験学習。22週表示と入試28週差のため期間断定不使用
- 昭和医科大学 入試サイト 薬学部確認日:2026-09-11 / 4学部学習・2年臨床研修薬剤師とプリセプター。国試率不使用
- 昭和医科大学 臨床研修薬剤師 募集要項確認日:2026-09-11 / 2027追加若干、2026/11/4必着11/10予定、2年2027/4–2029/3、8病院rotation、書類論文面接、免許条件、推薦他校のみ。PDF準備中なのでHTML根拠
- 昭和医科大学 臨床研修薬剤師募集確認日:2026-09-11 / 2次募集11/10、WEB現地説明会個別対応。過年度入職修了数を自学部実績としない
- 昭和医科大学 キャリア支援確認日:2026-09-11 / 進路相談・キャリアナビ
- 昭和医科大学 入試サイト 学生支援確認日:2026-09-11 / 履歴書ES添削面接。ページ全体100%表現は不採用