卒業269人のうち、進学212人・就職51人

信州大学繊維学部の2025年度卒業者は269人です。大学全体の進路資料では、進学212人、就職51人、その他6人と公表されています。卒業者に占める進学者の割合は78.8%、就職者の割合は19.0%です。[1]‌​‌​‌​​‌‌‌​‌‌​‌​‌‌‌‌​‌‌​​​‌​​‌‌​​​​‌‌‌‌‌​‌‌‌‌‌​​‌‌​​​​​‌‌​​​​​​​

2025年度繊維学部の進路:全学資料
区分人数読み方
卒業者269人学部卒
進学212人卒業者の78.8%
就職51人卒業者の19.0%
その他6人進学・就職準備等を含む
[1]

19.0%は就職希望者を分母にした内定率ではありません。多くの卒業生が進学するため、全卒業者に占める就職割合だけで就職のしやすさは判断できません。大学院修了者の実績は、学部の人数とは別に読む必要があります。[1]

一方、学部の進路ページ冒頭は、同じ令和7年度について修士課程への進学211人、就職内定50人/希望51人と記載しています。さらに同ページ内の一覧表には、冒頭と異なる進学率・内定率が載っています。対象範囲や集計時点の違いは確定できないため、本記事は全学資料を人数の基準とし、学部ページの率を統一された確定値としては使っていません。[1] [2]

繊維だけでなく、機械・材料・生物まで学ぶ

繊維学部は、先進繊維・感性工学科、機械・ロボット学科、化学・材料学科、応用生物科学科の四学科で構成されています。衣服や素材だけに学びを限定せず、ものづくり、人の感覚、生物の仕組み、環境などを横断して考えます。[3] [4] [5] [6]

四学科の学びと、経験を整理する問い
学科学びの例振り返る問い
先進繊維・感性工学繊維材料、加工、計測評価、感性を生かす製品使う人の感覚と製品の性能をどう調べたか
機械・ロボット機能設計、機械と電子情報、生体の仕組み条件や制約を踏まえて何を設計・試作したか
化学・材料化学、高分子、材料、エネルギー、化学工学材料の性質と製造・評価条件をどう考えたか
応用生物科学生物資源、昆虫、生物機能、環境生物の特徴をどの手法で調べ、どう活用を考えたか
[3] [4] [5] [6]

問いは編集部による自己分析用です。どの学科でも、研究テーマ名だけでなく、自分の目的と担当した作業を説明します。卒業生の活躍分野として示された業界は、個人の配属や採用を保証するものではありません。

機械・ロボット学科は2年次から機能機械学とバイオエンジニアリングの二コースで学ぶと案内しています。応用生物科学科はバイオサイエンスとフィールドサイエンスの領域を設け、関心に合わせた履修を説明しています。自分の年度の履修内容から、専門をどう深めたかを整理しましょう。[4] [6]

主要企業の一覧は、大学院修了者の実績

学部サイトから案内される主要な就職先一覧は、総合理工学研究科の繊維学専攻四分野と、生命医工学専攻の生体医工学分野の修士修了者を対象としています。学部卒業者51人の就職先一覧ではありません。[2] [7]

2025年度欄では、先進繊維・感性工学分野にトヨタ自動車、ミズノ、TOTOなど、機械・ロボット学分野にセイコーエプソンや本田技研工業などが掲載されています。化学・材料分野には東京エレクトロンや花王、応用生物科学分野にはタカラバイオや森永乳業などがあります。[7]

生命医工学専攻の生体医工学分野にも企業例がありますが、これを繊維学専攻だけの実績や、特定の学部学科の実績へ無条件に足してはいけません。過去の就職先から、現在の応募条件や配属職種を推定することもできません。[7]

仕事を比べるための項目
項目確認すること
職種研究・開発・設計・生産・品質・営業等の区分
対象繊維、機械、材料、生物、システム等のどの事業か
条件学部卒・修士卒、専攻、必要な技能
働き方勤務地、実験・製造・現場業務、異動条件
準備研究概要、作品や制作物、面接、試験、締切

表は編集部の比較用です。大手企業の名前だけで候補を決めず、自分が関心を持つ技術や事業を調べます。大学院の就職実績が豊富でも、進学すれば希望企業に必ず採用されるという意味ではありません。

大学院は、深めたい研究と必要な学位から選ぶ

進学者が多い学部だからこそ、自分がなぜ研究を続けたいのかを言葉にしておくことが大切です。研究テーマ、指導分野、学べる手法、費用と期間を整理し、教員へ相談しましょう。

進路表の進学者をすべて内部の同じ研究室へ進む人と考えないでください。全学資料と学部ページでは数字に差があるため、内部進学率だけに頼らず、自分が出願する専攻と条件を調べます。[1] [2]

企業研究も並行して行い、学部卒と修士卒で募集職種や条件がどう異なるかを比較します。研究職や技術職という呼び名だけでは、求められる学位や経験は分かりません。学位と仕事内容の接点を確認して判断してください。

学部での就職を選ぶ場合も、周囲との進路の違いだけで不安になる必要はありません。大学に届く求人や一般の募集を調べ、応募条件を満たす職種と、自分が説明できる経験を具体的に結び付けます。

ものづくりと研究を、比較・評価の過程で伝える

応募書類では、研究の目的、自分の担当、比較した条件、結果、改善点を整理します。製品や材料が完成したかどうかだけでなく、何を評価し、どんな判断をしたかを説明しましょう。

編集部の架空の例です。「試作品の使用感を比べる際、評価条件が人によって異なることに気づきました。手順と記録方法をそろえ、性能の測定結果と主観的な評価を分けて検討しました」。実際の経験に置き換え、未実施の試験や架空の性能向上を加えないでください。

生物を扱う研究なら、対象、条件、観察・測定の方法を具体的にします。機械や材料の研究なら、設計条件、試作、検証、制約の中での工夫を整理します。専門外の相手には、用語の説明より先に何のための研究かを伝えると理解されやすくなります。

企業との共同研究などは、公開してよい内容を確認します。非公開データや出願前の情報をそのまま提出せず、自分の考え方や作業を説明できる範囲にまとめてください。

就職支援室に、研究メモと候補を持って相談する

繊維学部の就職支援室では、求人票、企業説明会、インターンシップ情報を提供し、予約制の就職相談を案内しています。学科・コースの就職担当教員も確認できます。現在の受付方法と日程を確認して利用しましょう。[8]

今週は候補を三つ選び、職種、学位条件、勤務地、締切を一枚にまとめます。研究や演習の経験を一つ短く書き、応募先との接点を相談してください。進学で迷う場合は、教員へ研究目的と出願条件を相談します。

学部名や大学名だけで進路を決めず、四学科のどの学びを積み、どんな仕事に関心を持ったかを整理します。実績の対象を確認しながら、自分に必要な応募準備を進めていきましょう。

参照した資料

大学・機関が公開する情報と、編集部による進め方の提案を分けて掲載しています。採用条件や支援の受付状況は変更されるため、利用時に公式情報をご確認ください。

  1. 信州大学 卒業・修了者の進路状況確認日:2026-09-10 / 2025年度PDF1・3・7画像確認。繊維卒269進212就51他6。修士繊維189進12就174他3、進就重複注記あり単純合計不使用。
  2. 繊維学部 卒業後の進路確認日:2026-09-10 / R7冒頭進211/26978.4内193/21191.5、内定50/5198.0。同頁R7表81.3(90.9)100と不一致。全学とは範囲定義集計差未確定、本文注記。
  3. 先進繊維・感性工学科確認日:2026-09-10 / テキスタイル工学と感性工学、材料・製品評価・感性価値。
  4. 機械・ロボット学科確認日:2026-09-10 / 2年次機能機械学/バイオエンジニアリング2コース、設計・電子情報・生体等。
  5. 化学・材料学科確認日:2026-09-10 / 化学・化学工学・高分子、材料・エネルギー・繊維・DS。
  6. 応用生物科学科確認日:2026-09-10 / バイオサイエンスとフィールドサイエンス、昆虫・生物資源・環境。
  7. 総合理工学研究科 就職先一覧確認日:2026-09-10 / 2025年度行。繊維学専攻4分野+生命医工生体医工1分野の修士。括弧同分野複数人数、企業名例のみ。学部実績と混同不可。
  8. 繊維学部 就職支援室確認日:2026-09-10 / 全学公式・学部の案内からリンクされた支援室。求人、説明会、インターン、要予約相談、担当教員。

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